妻が地域のコミュニティ活動をしていて、今日は子供たちに「川遊び」をさせるということで、私も手伝いに駆りだされました。30人ぐらいの小学校低学年の子供たちが眼を輝かせて、川遊びに興じてました。私の子供時代は信州でしたので、夏は「いつもあんなことして遊んでいたなあ」と思い出すことしきり。結構本格的で、猪名川の支流なんですが、急流や深みには行かないようにロープを張ったり、網やバケツを用意したり、すっかり地域のいい爺さんぶりを発揮。生物学が専門の先生が、子供たちの採った川虫や、魚や、生き物にちゃんと詳しい解説をしてくれて、自然環境と自分たちの生活とのかかわりが、子供や親に自然と学べるようになっていて、すっかり感心してしまいました。妻の活動を支援しようという気持ちにもなっています。こんなボランティアで地域のコミュニティ活動を支援しているシニアの方が何人もいるのにも感心することしきり。私たちの子供時代とまったくいろいろな価値観や生活環境、遊びの仕方も大きく変わってしまった今日では、たぶん、自然と人、子供と大人、などフィジカルな部分以外での街づくり、大都会近郊団地のふるさとづくりをどうのように考えるのか? そのヒントを見たような気がします。
Jazzアーティストたちにも、当然、子供の時代はあったわけで、今日は趣向をガラッとかえて、ジャケットにアーティストの子供時代の写真を用いたアルバムを紹介しようと思う。
「ジャリンコ智絵こと綾戸智絵」。ジャケットの写真からはあの「吉本ぶり」はちょっと想像できないが、だがとてもおとなしい、あつかいやすい「ガキ」だったとも思えませんね。エルトン・ジョンの名曲「Your Song」がタイトルの、デビューから2枚目のこのアルバム。多分ブレークしてライブチケットは即日完売なんて時期にだされたアルバムでしょう。弾き語りの十八番「Over The Rainbow」、「What A Wonderful World」、などのスタンダードから「Can’t Buy Me Love 」のヒットナンバーまで、あの「綾戸節」でたっぷり聴かせます。翌年惜しくも急逝した日野元彦(ds)が参加。
Your Songs
綾戸智絵 / インディペンデントレーベル
ISBN : B00005I1Z3
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「ジャネット・サイデル」。私の最も好きな女性ボーカルのひとり。最新リリース・アルバムの「SMILE」。いやあ~、オシャマでお茶目でかわいいですね。前作「コール・ポーターと私~スウィーテスト・ライブ」のライナーノーツにはこう書かれている。
『ジャネット・サイデルは、「アート・オブ・ラウンジ」というシリーズを出しているように、ラウンジ音楽の芸術家だ。ラウンジというところは大勢の人が集まるところ、そういう人たちを心地よくさせ、耳を傾けてもらう音楽の芸術家とでも言うのだろうか。彼女の甘く、優しく、人を包み込むような温かみのある声、歌詞を良く研究して、それをベストなやり方で聞き手に伝える、落ち着きのあるリラクシングな歌、その中で光るジャズ・スピリット、選曲の良さ、といったものが彼女の魅力を形づくっているのだろう。』
未発表の曲ばかり集めたセルフ・コンピレーション盤みたいであるが、「チーク・トゥ・チーク」「黒いオルフェ」「ラヴ・レターズ」「マイ・フーリッシュ・ハート」「ネイチャー・ボーイ 」「ゴールデン・イヤリングス」「スマイル」・・・・。まあよくもこう私の好きな曲ばかりを、ぎっしりてんこ盛りにしてくれたもんだ。大好きな歌手が、大好きな曲を次から次へと歌ってくれる。ファンにとってはなんというありがたいアルバム。中でも、「カムズ・ラヴ/Comes Love」のライブバージョン。「ステイシー・ケント」、「ティアニー・サットン」らも歌っているが、とくに私はこの歌が大好きで、この歌が収録されているアルバムなら誰のものでも、見境なく買ってしまうという病気を持っています。(レコード会社の営業マンにはマル秘にしてください) サイデルの「アート・オブ・ラウンジ 1」にも別バージョンが収録されているが、どちらも甲乙つけ難い。
SMILE
ジャネット・サイデル / インディペンデントレーベル
ISBN : B000FIHDL6
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「Janet Seidel - Smile」
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