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大屋地爵士のJAZZYな生活

音楽の「チカラ」

朝出勤前、TVで昨日の「24時間テレビ」のダイジェスト版を報じていた。24時間TV。お笑い芸人のドタバタ、バラエティ、過度の演出による「感動もの」と相場が決まっており、私は見ないのであるが、朝のワイドショーでは、手の不自由な韓国の少女と歌手・平原綾香が彼女のヒット曲「ジュピター」(ホルスト・惑星から)を共演する場面を放映していた。ダイジェストなので本番の演出部分がカットされていたため、news的な感覚で感動をうけた。音楽が障害をもった子供たちに希望や夢や生命力を与えるという例は、今までにも数多く報道されている。音楽の持つある種不思議な「チカラ」である。
しかし、プロのミュージシャンとなると、当然のことながら、演奏のレベル、クオリティが評価されるので、障害の有無は関係ない。でも、そんななかで障害を乗り越えプロのアーティストとして一流の評価を得た人たちがいる。ジョージ・シアリング(ピアノ)、レイ・チャールス(ヴォーカル&ピアノ)、スティービー・ワンダー(キーボード&ヴォーカル)、ホセ・フェリシアーノ(ギター&ヴォーカル)、長谷川きよし(ギター&ヴォーカル)、宮城道雄(筝曲)、高橋竹山(津軽三味線)。特に私は、「長谷川きよし」の「別れのサンバ」を弾き語りで演奏したくて、必死になって練習していたが、「なぜ目の不自由な彼があんなに上手に弾けるのか・・・・・」と不思議に思った経験がある。それは、目が見える見えないではなく、才能の問題であると気がつくのに、そんなに時間はかからなかった。40年ほど前、シングル盤(45回転)を聴いて、何回も練習した話。最初に「別れのサンバ」が収録されたアルバム、「一人ぼっちの詩」をあげておこう。アダモのカバー、「ブルージンと皮ジャンパー」を含めて、当時も今も、新鮮であり、ハンディキャップなんて関係なく音楽的に評価できるアルバムである。「うつろな秋に」も心に沁みる。

一人ぼっちの詩
長谷川きよし / キティMME
ISBN : B00005FESJ
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よりJAZZYなアルバム「透明なひとときを」。ギター・ワークが際立つ「Fly Me To The Moon」、「ジョニー・ギター」、泣かせのバラード「メランコリー」、「別離」。

透明なひとときを
長谷川きよし / キティMME
ISBN : B00005FESK
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夏の恋を失った痛みを、まだひきずっている貴女に。秋の夜長のひととき、さらに心に塩を擦り込むオススメの2枚。泣けますよ。


「ジョージ・シアリング」。盲目の名ピアニスト。ヴァーヴとブルーノートの名演を21曲も集めたオムニバス。「テンダリー」「虹の彼方に」「アイル・ビー・アラウンド」など、名曲、名演のスタンダードが目白押し。「バートランドの子守唄」は彼が作曲したスタンダードの名曲である。懐かしいJAZZの香りに包まれたアルバム。

ベスト・オブ・ジョージ・シアリング
ジョージ・シアリング ゲイリー・バートン カル・ジェイダー ドン・エリオット ディック・ガルシア トゥーツ・シールマンス イスラエル・クロスビー ビリー・エクスタイン / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00006JOND
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それにしても、プルート(冥王星)を惑星からはずすとは、定義とはいえ、科学も夢のないことを時にはするもんだ。
by knakano0311 | 2006-08-28 21:00 | 音楽のチカラ | Comments(0)
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