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大屋地爵士のJAZZYな生活

わが心のミューズたち (2) ステイシー・ケント 

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さあ「ステイシー・ケント」です。最初にステイシー・ケントを知ったのは、「In Love Again」か「ザ・ボーイ・ネクスト・ドアー」かどっちかのアルバムをジャケ買いしたことが、きっかけだったように思う。だからファン歴は浅いのだが、一躍「我がこころのミューズ」になってしまった。ボーイッシュで、なんとなくコケティッシュで、ルックスは、日本にはいないタイプのJAZZシンガー。
甘い歌声なんだけど、実にすがすがしく爽やかで、洗練された感じでお洒落。それでいて、歌に対する情感の深さと、個性を感じさせてくれる。抑制の効いたヴォイス・コントロールと詩の解釈、それに、なによりにもまして、最愛のパートナーがいつもバックを支えてくれている信頼感、安心感が彼女のどのアルバムにも現れ、上質なJAZZボーカル・アルバムになっている。したがって、どのアルバムも優劣つけがたく、楽しめます。
ただ、リチャード・ロジャースの作品集である、「In Love Again」のジャケットは、輸入版のほうが、写真がはるかに日本発売盤より、素晴らしいので、コチラがおすすめです。
1968年NY生まれであるが、91年ごろロンドンへ移住。夫でもあり、プロデューサー、SAX奏者でもある、ジム・トムリンソンとロンドンで音楽活動を続けている。こんなところに、非USA系(脱ビリー、エラ、サラのような)、ヨーロッパの女性ボーカルとも共通する、柑橘系のJAZZの香りがする理由かもしれない。夫、ジムとのおしどり振りについては、「熟年離婚あるいは夫婦の絆」の章を参考に。

In Love Again
Stacey Kent / Candid
ISBN : B00005V45W
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彼女6枚目のアルバムで、アメリカのスタンダードなPOPSだけでなく、キャロル・キングやサイモン&ガーファンクル、バート・バカラックなどの作品を取り上げたアルバム、「ザ・ボーイ・ネクスト・ドアー」。特に、それらの作品を歌った男性Jazz歌手のヴァージョンにささげられていると言う。たとえば、タイトル曲の「ザ・ボーイ・ネクスト・ドアー」は、シナトラに、キャロル・キングの「You’ve Got A Friend」は、ジェームズ・テイラーに。


ザ・ボーイ・ネクスト・ドアー
ステイシー・ケント / キングレコード
ISBN : B0000CBC4I
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次は「Love Is... The Tender Trap」。どこかの章で書いたように、わたしの持病のひとつ「Comes Love」症候群の発端となったアルバム。もちろん表題曲「テンダー・トラップ」、「East Of The Sun」も抑制の効いた歌い方で、和みたい方、はまりますよ。

Love Is... The Tender Trap
Stacey Kent / Chiaroscuro
ISBN : B000027W89
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「クローズ・ユア・アイズ」。 このアルバムのジャケットもいいですね。「Close Your Eyes」症候群が発病しそうになっているほど、彼女のこの歌はいい。

クローズ・ユア・アイズ
ステイシー・ケント アンドリュー・クレイデント コリン・オリスレイ デビッド・ニュートン ジム・トムリンソン スティーブ・ブラウン / キングレコード
ISBN : B000065E3J
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「Stacey Kent - Close Your Eyes」

          


ジム名義のものを除いて、10枚程度アルバムが発売されているが、上記のほか、いずれのアルバムもオススメ。「ジャネット・サイデル」とならぶ、不動の「我が心のミューズ」。
by knakano0311 | 2006-09-09 11:15 | ミューズたちの歌声 | Comments(0)
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