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大屋地爵士のJAZZYな生活

わがこころのミューズたち (3) ダイアナ・クラール

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三人目の「わが心のミューズ」、「ダイアナ・クラール」を知ったのは、いつごろだろうか?
多分、大ヒットした、「ザ・ルック・オブ・ラヴ」のCDを店頭で見かけたころからであろう。ジャケットのルックスと違って、以外と、低くて、野太い、ハスキーな声でビックリしたことを覚えている。このCDを発売してから、あっという間に、スターダムに駆け上がってしまった感がある。このアルバムの、ゴージャスなオーケストレーションをバックに、タイトル曲のほか、「ス・ワンダフル」、「ラヴ・レター」、「アイ・リメンバー・ユー」、「クライ・ミー・ア・リヴァー」、「ベサメ・ムーチョ 」など、お馴染みのラブ・ソング、スタンダードを魅力的に歌う彼女は、わたしの心を虜にした。
バック・ミュージシャンも素晴らしく、ギターのラッセル・マローンは聞き物である。

ザ・ルック・オブ・ラヴ

ダイアナ・クラール / ユニバーサル ミュージック クラシック



「ザ・ルック・オブ・ラヴ」を、リリースしたあとの、2001年のパリコンサートのDVD。そのミューズぶりがDVDで確かめられる。彼女のミューズぶりだけでなく、ボーカルも、バックの演奏のレベルも素晴らしく、すべて楽しめるDVD。

ライヴ・イン・パリ
/ ビデオアーツ・ミュージック
ISBN : B000065BIF
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「Diana Krall - Look Of Love (Live In Paris) 」

         


さらに、私の持病の「特定の歌症候群」のひとつである「I’ve Got You Under My Skin」を歌う、このアルバムから、もうすっかりはまってしまったと言う感じ。スローなボサノバが脳髄のある部分を強烈に刺激する。彼女をサポートしているのは、おなじみの仲間たち。ギターのラッセル・マローン、ベースのジョン・クレイトン、ドラムのルイス・ナッシュとジェフ・ハミルトン、ヴァイブラフォンのラリー・バンカー。そして、ジョニー・マンデルの洗練されたストリングスのアレンジが支える。アーヴィング・バーリンの年代もののスタンダード、「Let's Face the Music and Dance」や、シナトラの代表曲「I've Got You Under My Skin」をボサ・ノヴァに乗せ、私の脳髄を刺激してやまない。

ホエン・アイ・ルック・イン・ユア・アイズ
ダイアナ・クラール ジョン・クレイトン ラッセル・マローン ジェフ・ハミルトン アービング・バーリン ジョニー・マンデル ベン・ウォルフ ボブ・ドラフ ラリー・バンカー ハロルド・アーレン / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00000J615
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止めを刺したのは、「The Girl In The Other Room」。「エルビス・コステロ」との結婚後、最初のアルバムである。ファンは落胆のあまりか、このアルバムを評価する人は意外と少ないのですが、私は好きです。特に「テンプテーション」。少し過剰なくらいのねちっこさがなんとも言えず、まるで演歌みたいなブルースを聞いている感じ。このネチネチ感、コッテリ感は、コステロとの結婚の影響かも?。
これまでスタンダードを中心に歌ってきたダイアナが、このアルバムでは約半分の曲を自作、その多くをコステロと共作している。それに加えて、コステロの代表曲、確か「チェット・ベーカー」のために作った、「オールモスト・ブルー」まで歌っていて、はっきりコステロ色を表に出して恥じない。「夫婦の絆」の章で取り上げたら良かったと、思うくらいのねたましさ。

The Girl In The Other Room
アンソニー・ウィルソン クリスチャン・マクブライド ピーター・アースキン ジョン・クレイトン ジェフ・ハミルトン ニール・ラーセン テリ・リン・キャリントン ダイアナ・クラール / ユニバーサルクラシック
ISBN : B0001E3B6A
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「ダイアナ・クラール」の新作、「From This Moment On」が発売になりましたね。初回特典は、DVDの映像つき。ジャケット、DVDをみると少しやせてスリムな感じ。
本アルバムは前作、「The Girl In The Other Room」から、スタンダード・ジャズ・アルバムに戻った。彼女の魅力である野太いハスキー低音ににまろやかさと小気味よさが加わり、一段と大人の「いい女」になったよう。バックは、パリコンサート以来のビッグバンド演奏。あいかわらず脳髄を刺激してくれる、ボサノバ曲「How Insensitive」や タイトルにもなっていてスピード感溢れる「From This Moment On」、哀調をおびて歌う「Little Girl Blue」など どれも 心優しくさせてくれるナンバーばかり。


フロム・ディス・モーメント・オン(初回限定盤)(DVD付)
ダイアナ・クラール / ユニバーサルクラシック
ISBN : B000GG4C3E
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やはり、魅力たっぷり、「わが心のミューズ」と呼ぶにふさわしい。
by knakano0311 | 2006-09-28 23:34 | ミューズたちの歌声 | Comments(0)
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