さらに、私の持病の「特定の歌症候群」のひとつである「I’ve Got You Under My Skin」を歌う、このアルバムから、もうすっかりはまってしまったと言う感じ。スローなボサノバが脳髄のある部分を強烈に刺激する。彼女をサポートしているのは、おなじみの仲間たち。ギターのラッセル・マローン、ベースのジョン・クレイトン、ドラムのルイス・ナッシュとジェフ・ハミルトン、ヴァイブラフォンのラリー・バンカー。そして、ジョニー・マンデルの洗練されたストリングスのアレンジが支える。アーヴィング・バーリンの年代もののスタンダード、「Let's Face the Music and Dance」や、シナトラの代表曲「I've Got You Under My Skin」をボサ・ノヴァに乗せ、私の脳髄を刺激してやまない。
The Girl In The Other Room
アンソニー・ウィルソン クリスチャン・マクブライド ピーター・アースキン ジョン・クレイトン ジェフ・ハミルトン ニール・ラーセン テリ・リン・キャリントン ダイアナ・クラール / ユニバーサルクラシック
ISBN : B0001E3B6A
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「ダイアナ・クラール」の新作、「From This Moment On」が発売になりましたね。初回特典は、DVDの映像つき。ジャケット、DVDをみると少しやせてスリムな感じ。
本アルバムは前作、「The Girl In The Other Room」から、スタンダード・ジャズ・アルバムに戻った。彼女の魅力である野太いハスキー低音ににまろやかさと小気味よさが加わり、一段と大人の「いい女」になったよう。バックは、パリコンサート以来のビッグバンド演奏。あいかわらず脳髄を刺激してくれる、ボサノバ曲「How Insensitive」や タイトルにもなっていてスピード感溢れる「From This Moment On」、哀調をおびて歌う「Little Girl Blue」など どれも 心優しくさせてくれるナンバーばかり。