
写真;清和源氏発祥の地、多田神社の本殿
あけましておめでとうございます。年末にアクセス数が6,000を超えました。去年一年のご愛読ありがとうございます。そして、本年も当ブログをよろしくお願いいたします。
年末年始のメディアを観ていて感じたことは、「環境元年」、「地球温暖化防止元年だなあ」ということ。各局、各紙とも、温暖化に関するテーマの特集を扱っていましたね。また、私のところへ着た年賀状の中に、「カーボン・オフセット寄付金付き年賀状」が何枚かありました。民間化に踏み出した郵政公社のこのアイデア、「カーボンオフセット年賀状」を選択した消費者たる友人の意識に感心。恥ずかしながら、「カーボンオフセット年賀状」があることを、私は知りませんでした。今年は、まじめにこの「地球環境問題」を考えるべき年であろうとおもう。
TVの特番などでも「CO2排出権」が話題になっていたが、CO2排出量がヴィジュアル化(見える化)され、価格が付き、経済社会に組み込まれることは基本的に賛成である。そしてそれが、製品やサービスなどすべての商品でコストとして組み込まれれば、経済活動として重要なコスト低減競争や、「カーボンオフセット」などの新ビジネスの成長が、CO2削減につながる可能性がある。まずグローバルレベルで総量規制を始めない限り何も進まないのである。
しかし、心配として、開発途上国の人件費などのコストメリットがなくなり、この競争につよい技術やノウハウを持っている先進国との格差が一層拡大する可能性もはらんでいる。
世界が排出するCO2ガスは70億トンで、そのうち自然が吸収できうるCO2はその半分だそうだ。従って、地球環境を今のレベルから悪化させないためには、CO2ガスの半減が必要であるという。消費活動、生産活動を半減にするか、人口を半減するかというような単純かつ乱暴な解決は出来ない。しかも後戻りできない「悪化」の臨界点は、すぐそこに近づいているとも言われる。
しかしながら、COP13バリ島会議でも、数値目標すらも決められない。先進国、開発途上国を問わず、経済だけではなく安全保障の問題も絡むため、各国の国益・利害の主張、国際石油資本の思惑、新たなマネーゲーム先を求める国際金融資本の思惑等が入り乱れ、これからも活動の入り口の削減目標すらもきめられない期間がこれからもしばらく続くのであろう。果たして時間の余裕があるのであろうか。
これからはグローバルな規模での「政治の出番」であるが、果たして日本のリーダーシップを期待できるのだろうか?そして我々一人一人は何から始めるべきであろうか?個人それぞれの消費を削減しても豊かさを感ずることが出来る生活、ライフスタイルに変えていくしかなさそうと思えるのだが・・・。
正月定番のCDは、「越天楽」も収録され、わが国の音楽のルーツに思いを馳せるの格好のアルバム。2000年1月1日の元旦リリースで日本ゴールドディスク大賞受賞、「東儀秀樹/雅楽」。これからも千年、悠久の大地を育み、子孫に残していけるのだろうか?
雅楽〈天・地・空~千年の悠雅~
東儀秀樹 / / 東芝EMI
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「東儀秀樹 - 越天楽幻想曲 (龍笛独奏)」