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大屋地爵士のJAZZYな生活

継ぐものたち・・・・・・

新入社員、新入生の季節です。電車ですぐそれと分かるいささか緊張した面持ちの彼・彼女らをみると、40年近く前のあの頃の緊張感が甦ってきます。
(財)社会経済生産性本部というところから毎年、今年の新入社員のタイプについての命名が発表されます。これは昭和48年以来30年間にわたり、坂川山輝夫氏が命名されてきたものを平成15年度から引き継いで命名及び発表を行っている。

ことしの新入社員のタイプは「カーリング型」だそうである。その心は、「磨けば光るとばかりに、育成の方向を定め、そっと背中を押し、ブラシでこすりつつ、周りは働きやすい環境作りに腐心する。しかし、少しでもブラシでこするのをやめると、減速したり、止まってしまったりしかねない。」ということだ。伸びるのも止まるのも伯楽次第ということか。最近は、先輩たるその伯楽のほうが怪しいというか手本にもならない例が多いことは最近の報道を見れば明らかであるのもむなしい思い。HPには、昭和48年以来のタイプの一覧があるので、自分の入社したときの命名を調べてみるのも一興か。(私は44年なのでありませんが・・・)

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さて、デビュー当時から注目してきた二人の女性シンガーが相次いで新アルバムをリリースした。
「Lizz Wright/リズ・ライト」。まだ20歳そこそこのジョージア州出身の女性シンガーであるが、デビュー作「ソルト」、第二作「ドリーミング・ワイド・アウェイク」とゴスペル、ソウルの薫りに満ちたアルバムで一躍注目された。牧師の娘で、幼少よりゴスペルに親しんできたため、彼女にとっての音楽の原風景はゴスペルにあるという。最新作「オーチャード~禁断の果実」が彼女の本領が発揮された出色のできばえのアルバムである。1曲目の「Coming Home」から、彼女の独特の深みのある歌の表情は、引き込まれてしまう魅力に溢れている。プロデューサーは、N.ジョーンズ、C.ウィルソンを手がけたクレイグ・ストリート。まさしく名伯楽でLizzの内面を見事に引き出すことに成功している。
ソウル、ジャズ、R&B、ゴスペルといった豊富な素材を見事に料理したこのアルバムは、カサンドラ・ウィルソンを彷彿とさせる。まさしく、彼女を継ぐであろうシンガーの誕生といって良いだろう。三作目にして本領発揮。ソウル、ブルース大好きのJAZZファン!これは買いですよ!

The Orchard
Lizz Wright / / Verve Forecast
ISBN : B000Y14TXO
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オーチャード~禁断の果実
リズ・ライト / / ユニバーサル ミュージック クラシック
ISBN : B000YY6696
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私は輸入盤のほうが安いのでそちらを購入しましたが、日本盤との違いは、日本盤には更なるボーナストラックがついているとありましたが、輸入盤も曲リストに載っていないだけで、最後13曲目に隠しでばっちり入っていました。さすれば歌詞カードとお宝映像だけか違いは・・・・・。

「Lizz Wright - Leave me standing alone」

        



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さて、「Lyambiko」。2002年にリリースされたデビュー作『Out Of This Mood』で一気に注目された、アフリカ系にルーツを持ち、JAZZ不毛?のドイツで活躍の女性シンガー、「リャンビコ」。最新の6枚目のアルバムは、ニーナ・シモンが主にレパートリーとしていた楽曲をカバー、ニーナへのオマージュとなっている。「行かないで」、「悲しき願い」、「Feeling Good」に続き「Black Is The Colour Of My True Love’s Hair」で魅せる抜群の歌唱力。圧巻は皮膚の色の違う4人の女性を歌ったポリティカル・メッセージ色の強い「Four Women」は、ニーナ・シモンに肉迫するかのような説得力と魅力に圧倒される曲。アルバム・タイトルの「Saffronia」は、4人の女性の中の一人の名前である。抜群の存在感、歌唱力、そして個性を持った彼女のヴォーカルは、まさにニーナ・シモンを継ぐシンガー。

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リャンビコ/Saffronia


「Lyambiko-Don't Let Me Be Misunderstood」

          
by knakano0311 | 2008-04-09 23:45 | ミューズたちの歌声 | Comments(0)
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