朝日新聞記事によると朝日新聞社大阪本社やフェスティバルホールの入る中之島のビル3棟を超高層ビルに立て替えるため、フェスティバルホールは、1958年の開館から丁度50年経った今年の年末にいったん幕を降ろすという。
振り返れば、MJQ、越路吹雪、ナット・キング・コール、ナルシソ・イエペス、綾戸智絵・・・幾多のいろいろなジャンルの音楽家たちのコンサートをここで聞いて感動もした。入社当時はお金もあまりなく、たしか3階の奥の一番安い席で、越路吹雪のリサイタルを聞いて感動したことを今でも覚えている。(「心のお遍路さん ~ シャンソンによせて~』参照)ホールの音響特性は、カラヤンに高く評価されたほどで、世界に通用するレベルであるという。そのため3階の奥の席でも、越路の息づかいや繊細なピアノのタッチもあまさず聞こえたような気がする。
2013年ごろ、新ホールは、その音響特性を継承し、より豊かな響きを生み出す最新設備と、現在と同じ2700席を備えた新しい「音楽の殿堂」として生まれ変わる予定だそうだ。
クラシック・ファンでないので私は行くことはなかったが、開館当時から毎年行われている「大阪国際フェスティバル」など、いままで大阪の地で数多くの良質の音楽環境を提供し、音楽ファンを育ててくれたことに感謝。
さて、フェスティバルホール開館の年に産声を上げ、いまやフェスティバルホールでのコンサートの常連となったのは「歌う吉本」こと「綾戸智恵(智絵)」。遅まきのデビュー10年、御年50歳を記念したアルバムが出た。ますます元気、パワー全開、いまや中年おばさんたちの星。
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綾戸智恵 / インディーズ・メーカー