大屋地爵士のJAZZYな生活

何が彼女をそうさせた?  ~女優ノラ・ジョーンズ~

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ある映画の予告編を観てびっくりしたことがあります。主演「ノラ・ジョーンズ」となっているではありませんか。すわ、映画女優に本格転向か?と驚いたのですが、どうもそれは早合点だったみたいです。その彼女初の主演映画は「マイ・ブルーベリー・ナイツ」。若い女性ごのみのオシャレでメルヘンチックな恋物語のようだが、60歳をとうに過ぎたおじさんでも、ノラ・ファンとしては見逃せないので勇気を持って・・・・と思いましたが、結局DVDということに・・・。

ノラ・ジョーンズといえば、父親は、ビートルズも大きな影響を受けた、インド人のシタール奏者ラヴィ・シャンカールである。ノラはニューヨークに生まれたが、そのとき母親スーはすでに離婚していた。4歳のときテキサス州ダラス近郊に移り住み、それ以来膨大なLPレコードを持つ母の強い影響を受けて育った。長ずるにつれ、ピアノを習いだした彼女は、JAZZミュージシャンの影響も受けるようになった。「ママが8枚組のビリー・ホリデイのアルバムを持っていて、その中から、好きで何度もなんども弾いた曲の入ったディスクを取り出したの。『ユー・ゴー・トゥ・マイ・ヘッド』("You go to my head")が大好きだった。」 と語った言葉は有名となり、あちこちに引用されている。

ソウル、カントリー、フォーク、ポップスなどのいろいろな要素を取り込みながら、レトロな「癒し系」といわれるジャズのスタイルを確立し、「癒し系女性ボーカル」ブームを作り出した元祖である。特に大ヒット曲「Don't Know Why」を含むデビューアルバム『Come away with me』(邦題:『ノラ・ジョーンズ』)は、1800万枚を売り上げ、第45回グラミー賞(2003年2月)のグラミー賞では主要4部門を含めノミネート部門すべてで受賞し8冠を獲得したのも記憶に新しい。

主演ではないが、映画出演は、2002年にサンドラ・ブロック、ヒュー・グラント主演の『トゥー・ウィークス・ノーティス』(Two Weeks Notice)にて本人役での出演を果たしている。

インタビューを読んでも、今ひとつその動機がはっきりしないが、その彼女が、香港映画の「ウォン・カーウァイ」に口説かれて、アメリカを舞台に描くロードムービー仕立てのラブストーリーに初主演することになった。
ストーリーは、恋人の心変わりで失恋した女性が、NYのカフェのオーナーの男性に愛の予感を感じ、新たな恋に踏み出す勇気を得るため、自分探しの旅に出て、1年後にNYにかえり、ハッピーエンドでめでたしという、現代の恋のメルヘン。そのヒロインのエリザベスを演じるのが、「ノラ・ジョーンズ」。彼女の恋の相手は女性に人気の高い「ジュード・ロウ」が演じる。
  
メンフィスでは逃げた妻を忘れられない酒びたりの警官と、「レイチェル・ワイズ」演ずるその妻の愛と憎悪の渦に巻き込まれる。ラスベガスでは他人を信用しない主義の「ナタリー・ポートマン」演ずる女性ギャンブラーの父親との愛の確執を経験する。初主演だから無理もないのだが、この二人の女優の存在感のある演技に、ノラはすっかり喰われているので、ファンとしては、不完全燃焼の感を禁じえない。とはいえ、ラストの「ジュード・ロウ」とのキスシーンがとても印象的だったことに免じ、一応ファンとして及第点は差し上げておきましょうか・・・・。

マイ・ブルーベリー・ナイツ スペシャル・エディション
/ 角川エンタテインメント
ISBN : B001AP0GLW
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映画の中の音楽も、ノラ・ジョーンズ自身の歌う「ザ・ストーリー」はもちろん、いろいろなアーティストの音楽が使われている。その点では、やはりノラが出演しているだけあって、音楽的には神経の行き届いた作品になっている。
劇中何回か印象的に流れていた曲は「Try A Little Tenderness(もうすこしやさしくして)」。若くして飛行機事故でなくなってしまった「オーティス・レディング」の歌うバージョンが際だって心にしみる。

リスペクト ~ヴェリー・ベスト・オブ・オーティス・レディング
オーティス・レディング / / イーストウエスト・ジャパン
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「Otis Redding - Try A Little Tenderness」

          

わたしは、少し人生を考えたくなったときにいつも聴く「アン・バートン」のアルバムに収録されている「Try A Little Tenderness」が好きである。

バラード&バートン
アン・バートン ジャック・スコルズ ルイス・ヴァン・ダイク ジョン・エンゲルス ルディ・ブリンク / ソニーミュージックエンタテインメント
ISBN : B00005G4A4
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by knakano0311 | 2008-09-26 23:11 | シネマな生活 | Trackback | Comments(0)
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