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大屋地爵士のJAZZYな生活

2007年 10月 27日 ( 1 )

60歳過ぎたら聴きたい歌(5)  ~  星影の小径 ~

ラジオ少年だった。小学校・中学校のころである。父は電気の技術屋で、本来の勤めの傍ら、土曜日の夜行列車で秋葉原のジャンク屋へいっては、真空管などのパーツを仕入れ、近所の人の注文でラジオなどを組み立てていた。そんな関係で家にはいろいろのパーツや父自作のオシロや周波数ジェネレータなどがごろごろしていたので、自然にラジオ少年になっていった。技術屋としての私のDNAは間違いなく父親譲りのものである。そして音楽好きは多分母親のDNAである。当時家には父親が作った電気蓄音機、略して電蓄があり、時々母親がレコード(当時は78RPMのSP盤)を聴いていたことを覚えている。どんなレコードが在ったかはあまり覚えていないが、タンゴや歌謡曲のレコードに混じって「星影の小径」があったのは、はっきりと覚えている。

「星影の小径(こみち)」。作詞/矢野亮、作曲/利根一郎で、昭和25年に「小幡実」によってヒットした歌。そのモダンなメロディから、和製JAZZのはしりともいえる曲である。小学生であった私が最初に出会ったJAZZYな曲であった。ただ詩の内容は、「アイ ラブ ユー、アイ ラブ ユー・・・」などと、小学生の私には少々過激であり、決して人前では口ずさむことは在りませんでしたが・・・。 

まさに、この歌こそが、私にとって、「父母の教え給いし歌」といえるかも知れない。

最近、和製JAZZが見直されてきて、この「星影の小径」もよく聴くことが多いが、「アン・サリー」のベストアルバムをあげたい。自然体でさらっと歌う「アン・サリー」の魅力。彼女の心地よい声に包まれていると浮世の様々な不愉快なことを忘れることが出来るので、癒し系歌手の代表として人気が高い。

Best of Best~Selected by 黒田恭一

アン・サリー / ビデオアーツ・ミュージック



母親の葬儀を済ませたその日の夜、静かにウイスキーを妻と傾けていた男は、ポツリと妻につぶやいた。「おふくろが歌いたがっていた、銀座の恋の物語のカラオケデュエットは、最後まで 出来なかったが、僕にとっての想い出の曲といえるのはこの歌さ」と言って、低く、しずかに口ずさみだした。


歌詞はこちら。


「星影の小径 - アン・サリー」

          
by knakano0311 | 2007-10-27 00:35 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback | Comments(6)