大屋地爵士のJAZZYな生活

2010年 02月 20日 ( 1 )

万華鏡のなかの宇宙 ~星新一ショートショート劇場~

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最近、気がつくと、時々見るTV番組があります。これがめっぽう面白いのですこしはまり気味なのですが・・・。NHK-TVが放送している「星新一ショートショート劇場」。実写、アニメ、CGなど多彩な演出手法を用いて星新一のショートショートの世界を映像化し、近未来の不安や恐怖、さらには、暖かさ、安堵さえ時に感じる、不思議な“大人の童話”となっている。コメディー部門で部門最優秀賞に当たる「国際エミー賞」を受賞をしたというから、そのクオリティも想像できよう。

「ショートショートの神様」として知られる作家・星新一(1926~1997)。生涯に残した作品は1000話を超えるという。奇抜な発想、ウィットとユーモア、そして、少し毒のある作風は、没後10年以上たった今も絶大な人気があるという。時代を超えて、今も新鮮な輝きを放つ膨大な星のショートショートを、NHK-TVが「星新一ショートショート劇場」として2007年11月から放映しているのだ。星新一ショートショート劇場」は、いまはオリンピック番組で不定期のようであるが、土曜日の深夜0:35~0:50 総合テレビで放映している 。

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「星新一」のショートショートに夢中になったのは、中学校3年か高校1年生のころ。友人のお兄さんが「これ面白いから読んでごらん」と貸してくれたのだ。その軽妙というか、奇妙というか、不思議な世界のとりこになってしまったのだ。「ボッコちゃん」、「ようこそ地球さん」、「悪魔のいる天国」、「おせっかいな神々」、「ノックの音が」 ・・・。表紙を飾る真鍋博のイラストもいい。そのころ、ずいぶんと短編集やエッセイを読んだ記憶がある。まるで万華鏡のなかのような宇宙は、いまだに私を惹きつけてやまない。

そして「星新一」に続いて「フレドリック・ブラウン」にも夢中になった。星新一といい、ブラウンといい現代にはちょっとお目にかかれない奇妙な味を持つ作家。いや毒、痺れ薬かもしれませんがね・・・。

SFあり、ブラック・ユーモアあり、予想も出来ないようなオチありと、人を喰ったようなストーリーをテンポ良く読ませてくれる当代随一の短編の名手、ブラウンの短篇集を2冊紹介しましょう。奇抜な着想、読者の予想を裏切るひねりのテクニックと鋭いオチの切れ味。愉快、痛快、奇々怪々の話を収録。そして、訳者は「星新一」とくれば、もう言うことはないのだ。

さあ、気ちがいになりなさい (異色作家短編集)

フレドリック・ブラウン / 早川書房



まっ白な嘘 (創元推理文庫)

フレドリック・ブラウン / 東京創元社



なお、Googleビデオでは「星新一のショートショート劇場」の作品のいくつかを見ることが出来ます。その中の一編、 地球から来た男をYOUTUBEで・・・。さあ、あなたもとりこになってしまうかもしれませんよ。

「星新一」や「フレドリック・ブラウン」のような小粋で軽快なショートショートをピアノ・トリオになぞらえたらどんなアルバムになるのであろうか。これらは軽快にスイングしたり、時には抒情に満ちた表情を見せるピアノ・トリオ小品集。

殆どなじみのない名前であるが、「ロベルト・プレガディオ」は、モリコーネなどと並んで、イタリア映画音楽界ではその名を知られた巨匠らしい。彼が1974年にマイナーな「ライブラリー音源」に残したピアノトリオ作品を苦労して何とか今回CD化したアルバム。いずれの曲も2~3分の小品ながら、 「ライブラリー音源」という言葉で想像されるようなクオリティの演奏でないことは、オープニング曲「Wild Girl」を聴けばすぐ明らかになる。美メロ、泣きメロ満載のヨーロッパ・ピアノ・ジャズファン必聴のアルバム。

アッレ・タスティエレ

ロベルト・プレガディオ / フ゜ロタ゛クション・テ゛シネ



そして「レイ・ケネディ・トリオ」。めずらしいドラムレス・ピアノ・トリオ。「トルコ行進曲」、「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」といったモーツァルトの楽曲が見事にスイングしています。

モーツァルト・イン・ジャズ

レイ・ケネディ・トリオ / カメラータ東京



モーツアルトがアップされていないので、ショパンを ・・・。

「Chopin Prelude Op.28 No.4 - Ray Kennedy Trio」

          
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by knakano0311 | 2010-02-20 23:02 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)