大屋地爵士のJAZZYな生活

2010年 02月 23日 ( 1 )

炭焼き小屋から(3)  ~ 櫻よ育て! ~

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今日の作業の一つ目は、「エドヒガン」の植樹。クラブが活動の拠点としている一庫(ひとくら)ダムの周辺で拾った種子から育てた「エドヒガン」の苗を公園内に植樹をした。

「エドヒガン」は、東京に多く植えられ、早いものは、彼岸の頃に咲くのでこの名前があるという。そして、「ヤマザクラ」とともに長寿であり、巨木に成長して天然記念物に指定されたものもある。花は、「ソメイヨシノ」よりやや早く咲く。花柄には毛が多く、顎筒の下部が膨らむのが特徴のひとつである。花弁は長さ10-12mm。花の色は薄い紅色から白色に近いものまで色々ある。現代の観賞用サクラの代表種である「ソメイヨシノ」は、この「エドヒガン」と桜餅の葉として用いられる「オオシマザクラ」が交配したもので、江戸末期から明治初期に、江戸の染井村(現在の東京都豊島区)の造園師や植木職人達によって育成され、売り出していたことにその名の由来がある。

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私が住んでいる地域ではこの「エドヒガン」の自生が多く見られ、この公園内にも、また近隣の里山や住んでいる団地のはずれの渓谷にも、「エドヒガン」の巨木が多く点在して、4月になると我々の眼を和ませてくれる。(参照「ご近所の櫻 (1)~とぼけ桜~」、「ご近所の櫻 (2)~美しき里山のエドヒガン~」)

山の斜面に穴を掘り、この公園の落ち葉で作った腐葉土と、同じくこの公園で採集した椿の実の油の搾り粕を肥料として植樹するのですが、種から育てた苗といい、肥料といい、この活動は自然のサイクルを人の手で少し加速してあげる活動なのである。暖かいお天気に恵まれた日曜日、多くの家族連れが公園を楽しみに来ていた。あと一ヶ月余もすれば桜の季節。今日植えた「エドヒガン」も根付いて、何年後かには美しい花を咲かすことを願いながら水遣りをした。

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もう一つの作業は、昨年の秋、伐採したクヌギの木おろし。山の斜面を利用し、丸太をトラックで運搬可能な小道まで降ろす作業である。我々の場合、この丸太は、運搬後、保管され、次のシーズンの炭焼きの薪などに利用される。クヌギは成長が早く、植林から10年ほどで木材として利用できるようになることから、持続的な利用が可能な里山の樹木のひとつで、昔から農村に住む人々に利用されてきた。材質は硬く、建築材などに使われるほか、薪や椎茸栽培の榾木(ほだぎ)として用いられると共に、落葉は腐葉土として作物の肥料に利用されている。しかし、利用を続けていくためには、下草刈りや枝打ち、定期的な伐採など人の手が入ることが必要で、それによって里山は維持されてきた。自然保護の立場から、人為的撹乱がある里山について、議論があるのは、承知しているが、私のような素人でも、手入れがなされている里山と、そうでない里山とでは表情がまったく違うからすぐ分かる。

少し体験しただけであるが、山の手入れは大変な作業で、かつ人手に頼らなくてはならない。木材需要のニーズ変化や国の林業政策の遅れもあって、山が荒れるにまかせ、林業が危機に瀕しているともいう。治水・保水、木材源、自然環境など、言うまでもなく都会に住む人間にとっても、密接かつ重大な意味をもっている山、森、林、里山。別の新しい視点も取り入れて、何とか日本の、山資源、林業を地域興しの中核的ビジネスとして活性化できないものだろうかと思うのだが・・・。

さて、標準語の普及によって、昔ほどではなくなったが、地域の特長といえば方言。入社当時、関西弁に戸惑った私ももうすっかり馴れてしまった。そんな方言、津軽弁でJAZZを歌う新しい企画のJAZZアルバムがリリースされている。「伊藤君子」。香川県小豆島出身ながら、「伊奈かっぺい」氏との対談の中から生まれたという津軽弁によるJAZZアルバム「ジャズだが?ジャズだじゃ!」である。「My Favorite Things」、「Summertime」、「Fly Me To The Moon」、「Who Can I Turn To ?」など。津軽弁の響きがこれほど美しく、ジャズにマッチすることを認識させられた野心的な試みのアルバム。

「♪ バラに たもずがる 雨コの雫 ちゃぺ(子猫)のひげコど キガキガの星コ ・・・ (My Favorite Things) ♪」
「♪ 連でけって お月様さど 星コの中さ ほかの星コの春ぁ どしたらもだべ ・・・・(Fly Me To The Moon)」。 と、まあこんな具合ぇだがや。

ジャズだが?ジャズだじゃ!~津軽弁ジャズ~

伊藤君子 / ビデオアーツ・ミュージック



「伊藤君子 - My Favorite Things」

          
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by knakano0311 | 2010-02-23 08:34 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)