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大屋地爵士のJAZZYな生活

2013年 10月 06日 ( 1 )

少し心配だ ・・・

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遊びの山に自生している「カキ(柿)」。まだ色づいてはいないが、大分膨らんではきた。赤く色づき、熟して柔らかくなると、果肉たっぷりの柿の実は、小さな鳥にも人気があり、あまた群がってくるほど野鳥たちの格好の餌となるのである。この山には、「柿」の他、「リョウブ」、「ナナカマド(七竈)」、「ムラサキシキブ(紫式部)」、「カラスザンショウ(烏山椒)」、「エノキ(榎)」、「ハゼノキ(櫨の木、黄櫨の木)」、「ネズミモチ(鼠黐)」などの実も好んで食するようである。

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さて、2週間ぶりに尾根筋の雑木の伐採を終えての帰り道、メンバーの一人が、異変を見つけた。太目の「コナラ(小楢)」の根元の周囲に細かい木粉が堆積している。よく観ると、樹皮に孔も空いている。どうも「カミキリムシ(髪切虫)」のそれにしては、木粉が細かい。恐れていた「ナラ枯れ」かもしれないのである。「ナラ枯れ」とは、「ナラ菌」というカビの仲間の病原菌と、その病原菌を媒介する「カシノナガキクイムシ」という体長5㎜ほどの昆虫によって、ナラ類、シイ、カシ類の樹木を枯らす「樹木の伝染病」であり、「松枯れ」とならんで、全国にその被害が拡大していて、深刻な問題になっている。近隣の山でも見つかったという報告もあり、我々の遊びの山にも飛び火してくるのは時間の問題と危惧して、この7月にもエリア内を調査したばかりである。その時は、発見されなかったのだが ・・・。(参照拙ブログ「熱中症も怖いですが ・・・」

早速、管理事務所に報告し、早急に事務所から専門家に調査と鑑定をお願いすることになった。「ナラ枯れ」でなければいいが、少し心配である。もしそうであれば、専門家の指導を受けながら、早急に対策をとらねばならない。また新しき仕事?楽しみ?が増えそうだ ・・・。

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さて、お久しぶりピアニストは、「リッチー・バイラーク/Richie Beirach」。この人も秋の夜更けになると、聴きたくなるピアニストの一人である。1947年5月、米国ニューヨーク、ブルックリン生まれ。「バークリー音楽院」、「マンハッタン音楽院」で学んだ後、プロデビュー。70年代初頭から「スタン・ゲッツ/Stan Getz」や「デイヴ・リーブマン/Dave Liebman」などと共演、ポスト・ビル・エヴァンスの旗手として、クラッシックをベースとした斬新なハーモニーと美しいタッチを持つ独自のリリシズムを確立した。特に、73年の「スタン・ゲッツ」との来日で話題を呼び、日本で一挙に人気が高まったという。
 

私が聴き始めたのはだいぶ遅く、「ヴィーナス・レコード」からリリースの頃で、トリオでのスタンダード集、「恋とは何でしょう/What Is This Thing Called Love?」(2000年)、クラシックの名旋律を素材にした「哀歌/No Borders」(2003年)あたりからだった。そこから、「ECM」リリースのソロ・アルバム「ヒューブリス/HUBRIS」や、トリオ演奏の「エルム/ELM」、「ナルディス /原題;Eon」などへと遡っていった。(参照拙ブログ「炭焼き始動 !」「路傍の花、樹々の鳥(17) ~秋の七草~」
 
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「リッチー・バイラーク」は、クラシカルな雰囲気をしっとりと聴かせたと思うと、一転ジャジーでブルージーな演奏をするという、多彩な面を持つピアニストである。今回は、あの名曲「Sunday Song」や「ELM」は、参照の拙ブログよりお聴きいただくとして、「リッチー・バイラーク」を聴くきっかけとなった「哀歌/No Borders」と、同じクラシックを素材とした2009年のアルバム、「ジャズ・アダージョ/Jazz Adagio」を紹介しましょう。いずれも「ヴィーナス・レコード」からのリリースである。

まず、「哀歌」。「リッチー・バイラーク」が好んで取り上げるクラシックの素材、「フォーレ/Gabriel Urbain Fauré」(仏)の「パバーヌ/Pavane」、「モンポウ/Federico Mompou」(スペイン)の「哀歌~内なる印象第1番」などを、ピアノ・トリオでスウィンギーに、ロマンティックに奏でる。全編が哀調を帯びた美しい短調の曲で、聴いているうちに哀感がこみ上げてくること間違いなし。

メンバーは、手練れ「ジョージ・ムラツ/George Mraz (bass)」、「ビリー・ハート/Billy Hart (drums)」とのピアノ・トリオに、2曲ほどにゲストとして、ヴァイオリンの「グレゴール・ヒューブナー/Gregor Huebner」が加わっている。ラストのバイラークによる作品、「スティール・プレイヤーズ(9月11日のバラード)/Steel Prayers(Ballad for 9/11 WTC.)」は、あのテロ事件で亡くなった人々への深い哀悼の気持ちが、ムラツのアルコ弾きや、ヒューブナーのヴァイオリンの調べに強く表れている。

哀歌

リッチー・バイラーク・トリオ / ヴィーナスレコード



アルバム・タイトルでもあるスペインの「モンポウ」の曲、「哀歌~内なる印象第1番/Impressions Intimas - #1 a minor」を ・・・。 多分ご存知のあの名曲のフレーズがちょっと顔を出します。
 
「Impressions Intimas - #1 a minor - Richie Beirach Trio」

          

そして、ピアノ・ソロ・アルバムの「ジャズ・アダージョ」。バイラークが追究してきたクラッシックとジャズの新しき表現というカテゴリーに連なる作品群。バッハ、モーツァルトやスクリャービンなど、彼に多くの影響を与えたと思われる作曲家達の名曲に卓越したインプロビゼーションとハーモニーで新たなる息吹を与え、聴く者には、かってのいわゆる「バロック・ジャズ」とはまた違う、印象の深い癒しを与えてくれる。

ジャズ・アダージョ

リッチー・バイラーク / ヴィーナスレコード



バッハの「ショート・プレリュード No.4/Short Prelude No.4」。

「Short Prelude No.4 - Richie Beirach」 

          

きっと強く「ビル・エヴァンス/Bill Evans」をリスペクトしているのでしょう、こんなアルバムも ・・・。

エレジー・フォー・ビル・エヴァンス

リッチー・バイラーク / アブソードミュージックジャパン




 



 
by knakano0311 | 2013-10-06 00:30 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)