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大屋地爵士のJAZZYな生活

2014年 10月 04日 ( 1 )

鹿や猪はこんな事をしない

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炭の材料として昨年伐ったクヌギの株が、無残にもボロボロに剥がされている。これでは、「台場クヌギ」として新しい新芽の発生は全く期待できない。鹿や猪はこんな事をしない。ましてや、「カシノナガキクイムシ」のしわざでもない。人の仕業である。多分、「カブトムシ」か「クワガタ」の幼虫を採ろうとして、クヌギの切り株を剥いだのであろう。こんな状態の株がこの山にいくつかある。こんなことしなくとも幼虫は得られると思うのに、ひどいことをするもんだ。鹿や猪、野鳥などは、餌となる植物や虫などを最後まで食べ尽くして、根絶やしにするようなことは決してしない。そんなことをすれば、連鎖がくずれ、たちまち来年の餌に困るからだ。「共存」、あるいは「持続可能性(サスティナビリティ/sustainability)」ということを、本能的に知っているのである。

かっては、数の子、最近は、鯨、黒マグロ、日本うなぎなど、全て人間の欲の結果がもたらしている昨今の食の状況を思うとき、考えさせられる出来事であった。日本にも「こもり柿」という良き習わしがあったのに ・・・ 。

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さて、この7月11日に76歳で他界したジャズ・ベーシスト、「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden」に思いを馳せてみましょうか。(参照拙ブログ「最高のベーシスト逝く」「デュオの名匠  チャーリー・ヘイデンの伝説」 など) やはり、ヘイデンといえば、デュオ・アルバムでしょう。幾多の名盤ともいえるデュオ・アルバムを出していますが、イギリス人のピアニスト、「ジョン・テイラー/John Taylor」と2003年に録音された、「ナイトフォール/Nightfall」もそのひとつでしょう。アルバムのタイトルもいいですね、夕暮れ、黄昏、夜の帳といった意味。なかなか手に入りにくく、この度の再発売でようやく手に入れたアルバム。

「ナイトフォール」は、「ピアノの詩人」と称される「ジョン・テイラー」とのベテランの二人が奏でるのは「美しさと静謐にみちた黄昏」といった表現がぴったりのアーティスティックなアルバム。その中でこのベテランはお互いを際立たせるような鳥肌もののプレイが続けられる。これぞチャーリーの晩年の傑作と言える。

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「チャーリー・ヘイデン」。1937年、アメリカ・アイオワ州生まれ。10代よりベースを弾き始めた彼は、1957年からロサンジェルスにて、「アート・ペッパー/Art Pepper」、「デクスター・ゴードン/Dexter Gordon」などとセッションを行うようになり、59年には「オーネット・コールマン/Ornette Coleman」のカルテットに参加し、広くその名が知られるようになった。その後、60年代には「キース・ジャレット/Keith Jarrett」と活動を共にし、70~80年代には、様々なセッションに参加し、。オーソドックスなジャズからフリー・ジャズ、フュージョンまで幅広い活躍をみせた。そんな幅の広さ、引き出しの多さから「デュオの巨匠」とも呼ばれ、多くのデュオの名演を残した。2000年には「パット・メセニー/Pat Metheny」との共作アルバム、「ミズリーの空高く/Beyond the Missouri Sky (Short Stories)」で、グラミー賞最優秀ジャズ・インストルメンタル・グループを受賞し、名実ともにトップ・ベーシストしての栄冠を手にした。
 
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「ジョン・テイラー」。1942年生まれ、イギリス・マンチェスター出身のジャズピアノ奏者、作曲家。音楽一家で育ち幼少からピアノをマスターしたという。1964年ロンドンに出て、多くのアーティストと共演。1971年トリオを結成し、初リーダー作「Decipher」を発表。モード手法を基盤としたスピード感溢れる高度なインタープレイを披露した。「ピアノの詩人」と称されるように、欧州ピアニストの例に漏れず、クラシックをベースにした気品あふれる演奏でファンを魅了。現在までにECMレコードに多くの録音を残していることもうなづける。

ナイトフォール(NIGHTFALL)

チャーリー・ヘイデン&ジョン・テイラー / ライス・レコード



訪れた秋の夕闇の中で聴きたいアルバムからは2曲を ・・・。

「Bittersweet - Charlie Haden & John Taylor」
 
          
 
「Silence - Charlie Haden & John Taylor」
 
          
by knakano0311 | 2014-10-04 22:07 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)