大屋地爵士のJAZZYな生活

2018年 04月 19日 ( 1 )

路傍の花、樹々の鳥(207) ~ まち山に咲く ~

b0102572_1734116.jpg
b0102572_17352514.jpg
b0102572_17354291.jpg
b0102572_1737498.jpg

 ほの暗い急斜面の林一面に広がるように、真っ白な「ツツジ(躑躅)」が、群落となって咲いている。「シロバナウンゼンツツジ(白花雲仙躑躅)」である。

 少し前に取り上げた、私の団地内にある「エドヒガン(江戸彼岸)」で知られている「猪名川(いながわ)」の「溪のサクラ」を挟んで、対岸にすっぽりと開発から取り残されているエリアがある。「猪名川」に注ぐ「虫生川(むしゅうがわ)」の渓谷。周りは昭和40年代に開発された大規模住宅団地、清和台であるが、その川沿いだけはどこに迷い込んだのかと思うほどの渓谷で、自然が手付かずになっているだけでなく、周りが住宅地のため、鹿や猪の食害にもあっていない。そんな住宅地と隣合っている山は、「さとやま(里山)」に対して、「まちやま(街山)」と呼ばれている。

 その「まちやま(街山)」に自生し、群落となって咲いているのが、「シロバナウンゼンツツジ」。伊豆半島、紀伊半島南部、六甲山はこの「ツツジ」の三大自生地であるが、「六甲山」はすべて白い花の「シロバナウンゼンツツジ」であるという。「ウンゼン」と名がついているが、「雲仙岳」には全く自生しておらず、この「ツツジ」の名の由来ははっきりしないらしい。

b0102572_23491354.jpg

 この渓谷の手入れをし守っているのが、団地住民を中心としたボランティア・グループ、「虫生川周辺の自然を守る会」。マムシ谷と呼ばれ、不法投棄やツル、ササの繁茂、枯れ倒木などで暗く誰も寄り付かなかった場所を、作業道を作り、植生調査をし、間伐をして、多様性が維持できるように変えた。この期間限定で、川西五木ともなっている「シロバナウンゼンツツジ」を公開している。この前見た、「カタクリ」の群落と同じように、初めて見る、そして息を呑むような光景であった。街中にもこんな自然が残されている。ボランティア・グループに脱帽。

 さて、「town」にちなんだ今宵の曲は、古い古い、そして懐かしい曲。「It's a Lonesome Old Town」。元々は、1930年に「ハリー・トビアス/ Harry Tobias」と「チャールス・キスコ/Charles Kisco」が、共同で作詞・作曲し、大ヒットしたたスタンダード・ナンバーだという。その後、「レス・ポール&メリー・フォード/Les Paul & Mary Ford」、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」などのカバーでも知られ、息の長いポップスとして、いまだに人々の記憶に残っているようだ。

 私が知ったのは、洋楽に目覚めた高校生の頃。1961年に、邦題を「白い夜霧のブルース」として、「ビリー・ヴォーン楽団/Billy Vaughn & His Orchestra」、「ナット・キング・コール/Nat King Cole」、「ブレンダ・リー/Brenda Lee」などのカバーで再び大ヒット。マイナーの曲で抒情性があれば、なんにでも「・・・ブルース」と邦題が付けられていた時代。日本において、「ブルース」という音楽を誤解させた元凶の一曲でもある。そうそう、この頃「松尾和子」もこの歌を歌っていた記憶がある。

【 It's a Lonesome Old Town 】  by Harry Tobias & Charles Kisco

「♪ It's a lonesome old town,        ここは寂しい古い街
    When you're not around       あなたがもういないから
  I'm lonely, as I can be          やっぱり一人ぼっち         
  I never knew how much I'd miss you,  こんなに寂しくなるなんて思ってもみなかった
  But now I can plainly see.        でも今はっきりとわかったんだ
  It's a lonesome old town,         ここは寂しい古い街
     when you're not around,       あなたがもういないから
  How I wish you'd come back to me    あなたは帰ってきてくれるのだろうか

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」


 これらの曲にミスリードされたシニア世代の音楽感覚からすると、ブルースといえば、やはりむせび泣くようなサックスでしょう。ということで最初は「エディ・ヒギンズ・トリオ/Eddie Higgins Trio」に、「スコット・ハミルトン/Scott Hamilton」のサックスが絶妙に絡むコラボ・アルバム、「煙が目にしみる/Smoke Gets In Your Eyes」(2002)から。

煙が目にしみる

エディ・ヒギンズ&スコット・ハミルトン / ヴィーナス・レコード



「Eddie Higgins Quartet - It's A Lonesome Old Town」

          

 そして、「スティング/Sting」の歌唱でも。この作品でアカデミー主演男優賞を受賞した「ニコラス・ケイジ/Nicolas Cage」主演の映画、「Leaving Las Vegas」(1996)のサウンド・トラックから。ジャズ感覚あふれる「スティング」の歌唱が記憶に残っている。

b0102572_015933.jpg
  
リービング・ラスベガス [DVD]
ニコラス・ケイジ、エリザベス・シュー、マイク・フィッギス (監督)
パイオニアLDC



b0102572_0153756.jpg
    
Leaving Las Vegas Soundtrack
Sting、Don Henley、Mike Figgis
Ark 21



「Sting - It's a Lonesome Old Town」

          

 泣き節サックスの曲をもう一つ。「It's the Talk of the Town」。「ヒューストン・パーソン/Houston Person」の演奏で、ご贔屓のコンピ・アルバム、「Jazz For A Rainy Afternoon」(1998)から。

Jazz for a Rainy Afternoon

Various Artists / 32. Jazz Records


   

「It's the Talk of the Town - Houston Person (Jazz For A Rainy Afternoon)」


          
  


   
[PR]
by knakano0311 | 2018-04-19 13:37 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)