大屋地爵士のJAZZYな生活

2018年 05月 31日 ( 1 )

群れて舞えば、もうすぐ梅雨

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 ビオトープほとりに「モリアオガエル」の卵塊ができるのと前後して、山では、羽化したばかりの夥しい数の「テングチョウ(天狗蝶)」が、建物、駐車場や周遊路のあちこちで集団乱舞している。毎年、梅雨入り前に見られる圧巻のページェントである。

 「テングチョウ(天狗蝶)」。和名は成虫の頭部が天狗の鼻のように前方に伸びることに由来するという。テングチョウは全世界に10種類ほどが知られるが、日本に分布するのは1種類だけであるという。北海道から沖縄本島まで広く分布し、山地から平地の雑木林の周辺に生息、成虫は年1回もしくは2回発生する。

 なかなか写真に撮るのが難しく、アップしている写真はたしか2,3年前のもの。また、同時にダム湖周辺では、名前とは全く裏腹に、特有の毒針毛は無く、幼虫にも成虫にもまったく毒はないという「キアシドクガ(黄脚毒蛾)」の大群も。この蝶と蛾の羽化が始まれば、もうすぐ梅雨。

 曲のテーマとして格好のように思うがだが、意外と多くないのが「蝶」の曲。とは言え、思い浮かぶのが、歌謡曲では、「森進一/花と蝶」、「森山加代子/白い蝶のサンバ」くらいか。洋楽でも同じようで、すっとは出てこない。ちょっと前に3曲ほど取り上げたが、あまり馴染みのない曲であった。今宵もあまり馴染みのない「蝶」の曲、「Butterfly」。3人の「蝶」が歌います。

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 最初は、スウェーデンのデュオ・アルバム、「Feathers」(2000)から。アメリカ出身であるがスウェーデンに移り、音楽活動しているピアニスト、「スティーヴ・ドブロゴス/Steve Dobrogosz」と、北欧美女シンガーシリーズで取り上げた、「ジャネット・リンドストレム(リンドストローム)/Jeanette Lindstrom」。

 「ジャネット・リンドストレム」は、ストックホルムから車で数時間北にある街、エステルスンドで生まれ育つ。「ルンド大学」で学んだ後、「ストックホルム王立音楽アカデミー」で学位を得たのは1995年、23歳の時であった。この年、隣国デンマークのコペンハーゲンでアルバム・デビュー。

 一方、「スティーヴ・ドブロゴス」。1956年アメリカ・ペンシルヴァニア州に生まれ、6歳からクラシック・ピアノを始めたが、バークリー音楽院卒業後の1978年、22歳の時、結婚を機に1978年に夫人の故郷スウェーデンに移り住み、ストックホルムの王立アカデミーに入学して、自身のジャズ・カルテットやピアノ・ソロの活動を積極的に展開。その後はずっとスウェーデンでポップス、ジャズ、クラシカルと幅広いジャンルにわたり活動している。

Feathers

Jeanette Lindstrom & Steve Dobrogosz / Proprius



ピアノとボーカルが紡ぎ出す静謐で穏やかな空間、「Butterfly」。

「Jeanette Lindström & Steve Dobrogosz - Butterfly」

          

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 そして、ドブロゴスとのデュオ・アルバム「フェアリー・テイルズ/Fairytales」(1982)が、遺作となってしまったのが、ノルウェイの悲劇の歌姫、「ラドカ・トネフ/Radka Toneff」。将来の大きな成長を期待された矢先、30歳の若さで自らの命を断ってしまった。理由はよくわかっていないという。このため、遺された録音は決して多くなく、存命中のリリースは、たった3枚。没後26年となる2008年12月には、未発表音源集、「バタフライ/Butterfly」がリリース。オリジナル曲ですが、中途半端で終わるので、リハーサルか、テイクの一部だけの音源が収録されているような印象を受けるが、「The Butterfly」。

Butterfly

Radka Toneff / Curling Legs



「Radka Toneff - The Butterfly」

          

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 さて、NYでいま一番コンテンポラリーな女性シンガーかもしれないとされる「グレッチェン・パーラト/Gretchen Parlato」。1976年、ロス・アンジェルスに生まれる。高校卒業後、UCLAでジャズを学び、2001年には、 「the Thelonious Monk Institute of Jazz Performance」への入学を許される。そして、ジャズ・ミュージシャンの登竜門として知られる「セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション/Thelonious Monk Competition」のボーカル部門で、2004年に優勝、2005年にデビューした当時期待のシンガー。「ハービー・ハンコック/Herbie Hancock」、「ウェイン・ショーター/Wayne Shorter」ら大御所たちからも絶賛を受けたという。セルフ・リリースのアルバム、「Gretchen Parlato」(2005)を経て、「In a Dream」(2009)がデビュー・アルバムとなった。ややハスキーがかったソプラノ、コントロール抜群の声の安定感、卓越したスキャット、天性かもしれないアフリカン・リズムとミステリアスな歌唱力。

【 BUTTERFLY 】  by Bennie Maupin/Herbie Hancock/Jean Hancock

「♪ Precious day   大事な日よ
  Lights your way  あなたのゆく道がはっきりする
  Rest your wings  だから翼を休め
  Stay awhile     しばし休息しなさい

  You're the sun   あなたは太陽
  In my sky      私の中の空の
  Butterfly      バタフライ

  You don't know the peace you bring あなたがくれた安らぎがなにか知らないでしょう
  You show me the secrets and the ways  日々のどんな瞬間も愛することができる
  To love every moment of the day     秘密の鍵と方法を教えてくれたのよ
  And flowers you kiss all come to light   だからあなたがキスしたものは全て輝くの

  Soaring wings            羽ばたいて、空高く舞い上がって
  Rainbow waves            虹が波打つほどにね
  Touch my mind            私の心に触れて
  Be so fine              なんて気持ちがいいの

  When you're gone          あなたがいなくなったら
  People cry              みんな悲しむわ
  Butterfly               バタフライ

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

Live in NYC

Gretchen Parlato / Obliqsound



「Gretchen Parlato - Live in NYC: BUTTERFLY」

          
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by knakano0311 | 2018-05-31 14:33 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)