大屋地爵士のJAZZYな生活

2018年 08月 17日 ( 2 )

ソウルの女王、アレサ・フランクリン死去

b0102572_100183.jpg
 ソウル音楽の「女王」と呼ばれた米歌手、「アレサ・フランクリン/Aretha Franklin」さんが16日、膵臓がんのためミシガン州デトロイトの自宅で死去した。76歳。

 テネシー州メンフィス生まれ、デトロイト育ち。1967年、「オーティス・レディング/Otis Redding」のカバー曲「リスペクト/Respect」で全米1位となり、一躍注目を浴びた。ゴスペルの影響が色濃い、パワフルな歌声を持ち味に、カバー曲でさえも独自の世界観に染め上げた。グラミー賞を18回受賞し、1987年には女性として初めて「ロックの殿堂」入りしたほか、米国の音楽誌「ローリング・ストーン」の「歴史上最も偉大なシンガー」に選ばれた。クリントン、オバマ両元大統領の就任式でも歌声を披露した。

 代表曲は「チェイン・オブ・フールズ/Chain Of Fools」(ドン・コヴェイ/Don Covay)、「ナチュラル・ウーマン/(You Make Me Feel Like) A Natural Woman」(キャロル・キング/Carole King)、「小さな願い/I Say A Little Prayer」(バート・バカラック&ハル・デヴィッド/Burt Bacharach & Hal David)、「Bridge Over Troubled Water(邦題:明日に架ける橋)」(サイモン&ガーファンクル/Simon & Garfunkel)など。「Bridge Over Troubled Water」はゴスペルにアレンジされており、特に当時アパルトヘイトで苦しんだ南アフリカでヒットし、教会で賛美歌として歌われるようになったという。

 2009年1月、アメリカ合衆国第44代大統領「バラク・オバマ/Barack Obama」の就任式式典にて「My Country, 'Tis of Thee」("America")を祝唱した。 2018年8月16日、膵臓がんのため、ミシガン州デトロイトの自邸で死去。(ネットより)

 「レイ・チャールズ/Ray Charles」、「オーティス・レディング」に導かれ、このジャンルの音楽も聴くようになり、そこにいたのが、「アレサ・フランクリン」、「ニーナ・シモン/Nina Simon」、「エタ・ジェイムズ/Etta James」であった。

 合掌 ・・・・・


【  (You Make Me Feel Like) A Natural Woman 】
  by Gerry Goffin / Carole King / Jerry Wexler

「♪ Looking out on the morning rain     降りしきる朝の雨を眺めていても
  I used to feel so uninspired          心を動かされはしないわ
  And when I knew I had to face another day  また一日に向き合わなければと思うと
  Lord, it made me feel so tired         心が疲れるわ
  Before the day I met you, life was so unkind あなたに会うまで人生は過酷なものだった
  But your the key to my peace of mind   でも、あなたが私の心を安らかにしてくれた

  'Cause you make me feel,         だってあなたといると    
  You make me feel,             あなたといると
  You make me feel like           あなたといると
  A natural woman              ありのままの私でいられるから

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

b0102572_1528095.jpg
   
5CD ORIGINAL ALBUM SERIES BOX SET/ARETHA FRANKLIN Box set
アレサ・フランクリン/Aretha Franklin
Warner Music




「Aretha Franklin ー (You Make Me Feel Like) A Natural Woman (Kennedy Center Honors 2015)」


          


「Aretha Franklin ー Bridge Over Troubled Water」


          
[PR]
by knakano0311 | 2018-08-17 13:15 | 訃報を聞いて | Trackback | Comments(0)

DNAを感じた日だった

b0102572_9291917.jpg

 お盆。特別な供養などはしないが、いつもどおり、仏壇を開け、お供えをして手を合わす。飾ってある私、妻双方の両親の写真を見ながら、在りし日を思い浮かべる。先祖、両親、そして私、妻、兄弟、子、孫と受け継がれてきたDNAを感じる日でもある。

 少し前の「NHKスペシャル」で「人類誕生」という3回シリーズの放映があり、興味深く観た。私は、元来考古学に興味があり、高校時代は考古学クラブに所属し、春休み、夏休みなどには教育委員会の発掘の手伝いなどに明け暮れたことから、縄文文化、弥生文化の違いを実感として感じ、それぞれの文化の担い手としての日本人のルーツは何であったのかということにも関心を持っていたからである。

b0102572_9592891.jpg
 アフリカのか弱い生き物に過ぎなかった「サル」が、なぜ700万年の間に「ヒト」へと進化できたのか? その人類進化の壮大な物語を、最新科学で解き明かすシリーズ。その解明に大きく寄与したのが、急速な進化を遂げたDNA解読技術。数万年前の人類の「ゲノム」の抽出・分析ができるようになったため、ゲノムの痕跡を辿ることで、太古の人類から、現在の私たちへと繋がる、祖先の知られざる物語が解き明かされたという。そんなことに触発されて、いくつもの関連する本をこの夏立て続けに読んだ。

b0102572_1893346.jpg

 地球のあらゆる場所に生息し、生物史上、類を見ないほどの大繁栄を遂げた、現人類、私たちホモ・サピエンス。およそ700万年前にアフリカで誕生した人類は、その後、いくつもの種に枝分かれし、誕生と絶滅を繰り返しながら進化してきた。最新の研究によれば、分かっているだけでもおよそ20種もの人類が地球上に暮らしていたと考えられているという。かつての最強のライバル、ヨーロッパで独自の進化を遂げた「ネアンデルタール人」。私たちの祖先は、今から5万年ほど前の中東地域で彼らと出会い、何度も交配しながら、それによって獲得した遺伝子が、私たちの進化に大きく貢献し、狩猟から農耕への移行を加速させ、熾烈な生存競争を繰り返し、地球上で唯一の人類として生き残ったという。ヒトゲノム計画以降、急速な進化を遂げたDNA解読技術によって、明らかになったのだ。いずれの本もそんな概要では似ているが、日本人のルーツ、人種、遺伝と病気、ゲノム編集と遺伝子操作、犯罪遺伝子、さらなるホモ・サピエンスの進化と未来、あるいは人類の絶滅などへの展開もあり、知的興奮を誘う。

 「人類=ホモサピエンス/Homo sapiens」は、「homo = man」+「sapiens = wise」の合成語とされているが。果たして「wise」なのか? 終戦の日に思う。

 さて今宵の曲、「Human Nature」。「マイケル・ジャクソン/Michael Jackson」の曲。「スティーブ・ポカロ/Steve Porcaro」、「ジョン・ベティス/John Bettis」の手になる曲で、マイケルがスーパースターになったため、セキュリティーに囲まれて、自由に外を出歩くことができない。旅先でもホテルから一歩も出られない。「普通の人とふれあい、普通の生活をしたい」。そんなマイケルをイメージして書かれたといわれている。

【 Human Nature 】  by Steve Porcaro / John Bettis

「♪ Looking out across the nighttime  夜の向こう側を眺めると
  The city winks a sleepless eye    街がその眠らない目でウィンクしてくる
  Hear his voice, shake my window   そのざわめきが僕の心の窓を揺らし
  Sweet seducing sighs         あまい誘惑のため息を吹き付ける

  Get me out into the nighttime    僕をあの夜の中に連れ出してくれ
  Four walls won't hold me tonight   今夜は壁に囲まれていたくない
  If this town is just an apple      もしこの街が林檎だというなら
  Then let me take a bite        一口でいいから味合わせてくれ

  If they say,                もし、どうしてって聞かれたら
  Why, why, tell 'em that it's human nature  「彼だって普通の人間さ」と答えて
  Why, why, (does he do me that way)  なぜ神様は僕をこんな風にしてしまったのだろう
  If they say,                 もし、どうしてって聞かれたら
  Why, why, tell 'em that it's human nature  「彼だって普通の人間さ」と答えて
  Why, why does he do me that way   なぜ神様は僕をこんな風にしてしまったのだろう

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」


b0102572_16584911.jpg
 カバーは、まずオランダが誇る国民的シンガー、「トレインチャ/Traincha(本名;トレインチャ・オーステルハウス/Trijntje Oosterhuis)」が「キング・オブ・ポップス」ことマイケルに敬意を表した渾身のカヴァー・アルバム「ネヴァー・キャン・セイ・グッバイ/Never Can Say Goodbye」(2010)から。 1973年生まれの45歳。脂の乗り切ったベテランといっていいでしょう。音楽一家に育ち、10歳の頃から音楽を始め、ジャズ・サックス奏者の「キャンディ・ダルファー/Candy Dulfer」のバンドのボーカルも務めたが、やがて、ポップ・グループ、「トータル・タッチ/Total Touch」を結成、1996年にデビュー、ミリオン・セールスも記録し、着実にキャリアを重ね、4年間程活動したという。しかし彼女は、そのキャリアをあっさりと捨て、元来興味を持っていたソウル、ジャズの世界に進んでいった。

 ほぼ全編、ギターと歌だけで作られていて、自宅のスタジオで録音されたらしいが、そのアコースティックな音に、単なるロックのカバーだけではない彼女自身のマイケルへのリスペクトや世界観が込められている。

ネヴァー・キャン・セイ・グッバイ

トレインチャ / EMIミュージックジャパン



「Trijntje Oosterhuis - Human Nature」

         

 そして、大御所「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」。1985年に発表した「You're Under Arrest」に収録されている。長い音楽生活の最後にマイルスがたどり着いたのが、本作に聴かれるポップな世界だったという。当時のマイルスは「マイケル・ジャクソン」と「プリンス」に関心を寄せていたそうで、本作でもマイケルの「ヒューマン・ネイチャー」とシンディの「Time ・・・」をカヴァーしている。本アルバムにおけるポップ・サウンドは、マイルスの一つの到達点といってもいい。

ユア・アンダー・アレスト

マイルス・デイヴィス / ソニー・ミュージックレコーズ




「human nature - miles davis」


          

 さて、人類史とくれば、この曲を上げないわけにはいかないでしょう。直立歩行を始めた猿人の進化の過程をテーマにしたといわれる、「直立猿人/Pithecanthropus Erectus」。「チャーリー・ミンガス/Charles Mingus」の1956年、同名のアルバムから。このアルバムも、学生時代のジャズ喫茶でよく耳にしたアルバム。

 直立猿人

 チャールス・ミンガス / Warner Music Japan =music=



「Pithecanthropus Erectus ー Charles Mingus」

          
  


   
[PR]
by knakano0311 | 2018-08-17 00:11 | 我が家の歳時記 | Trackback | Comments(0)