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大屋地爵士のJAZZYな生活

2019年 10月 06日 ( 1 )

「おもろ能」はおもろかった

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 今宵は、久しぶりに、地域おこしのために始まり、今年で第28回を迎える地域の薪能、「川西おもろ能」へ。場所は、山裾の団地、けやき坂中央公園にある彫刻家、故「流 政之」氏作の石舞台、「おもろ座」。

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 演者は、奈良・春日大社の専属能楽流派、「金春(こんぱる)」流の「金春穂高」氏を中心とした一派。篝火に火が入り、演目は、「岩船」、「胡蝶」、「融(とおる)」の「仕舞」で幕を開ける。そして、盗み酒をする下人とそれを懲らしめようとする主人との攻防をユーモラスに描いた、「狂言 棒縛(ぼうしばり)」に、会場は大爆笑。
   
 そして、「能」の演目。「安達が原の人食い鬼婆」伝説を能にした「黒塚」。「旅の衣は篠懸(すずかけ)の。旅の衣は篠懸の ・・・」という有名な謡曲の一節にのって、山伏一行が登場する。一夜の宿を借りた女主人は、旅の慰みにと糸車を廻し、人生の虚しさ、儚さを物語りつつ、糸づくしの歌を歌ってもてなす。女主人は、「夜も更け、寒くなってきたので、山へ薪を採りにゆくが、留守中けっして寝所をのぞいてはならぬ」と言って出かける。
   
 しかし、供の者が約束を破って寝所を覗くと、そこには屍や骨がうず高く積まれていた。鬼の棲家、「黒塚」であったのだ。山から帰った女は裏切られた憤りに、本性を現し、鬼となって山伏を追うが、やがて法力に祈り伏せられてしまう。(演目の写真はNETより拝借)

 動きの少ない能ではあるが、スリリングで、迫力に満ちた見ごたえのある演技。いや、面白かった。
   
 あっという間の1時間半であったが、終わる頃には空には煌々と半月。やはり山裾のためかなり冷え込んできたため、帰路、今シーズン初めて車のヒーターを入れる。

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 今宵のアルバム、洋才和魂。ポーランドの歌姫、「アンナ・マリア・ヨペック/Anna Maria Jopek」と「小曽根真」とのコラボ・アルバム、「Haiku(俳句)」(2011)。邦楽篠笛奏者、「福原友裕」も参加している。

 このアルバム、「俳句(Haiku)」は、福原の作曲になる「Yoake(夜明け)」に始まり、「和泉式部」の和歌に着想を得たという「Biel/ビェル(白)」、ポーランドの民族舞曲「OBEREK / オベレック」や「KUJAWIAK /クヤヴィアク」などを経て、やはり福原の手になる最終曲の「Yuugure(夕暮れ)」で幕を閉じる。さらに歌舞伎から題材をとった「Do Jo Ji(道成寺)」では、和太鼓、大鼓、小鼓などが演奏に使われている。福原の奏でる篠笛、そして和太鼓などが、ポーランドのミュージシャンたちとのコラボに違和感なく溶け込み、「和と洋との邂逅」を際立たせていることに驚嘆する。

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 Haiku/俳句
 Anna Maria Jopek & Makoto Ozone/アンナ・マリア・ヨペック&小曽根真
 Universal Music Polska




          
「Yoake(夜明け) - Anna Maria Jopek · Makoto Ozone」

          

「Do Jo Ji(道成寺) - Anna Maria Jopek · Makoto Ozone」

          

「Yuugure(夕暮れ) · Anna Maria Jopek · Makoto Ozone」

          

    
    
     


by knakano0311 | 2019-10-06 14:22 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)