大屋地爵士のJAZZYな生活

酷暑お見舞い ~ 涼をよぶピアノ ~

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 抜けるような青空、ぽっかり浮かぶ白い雲。炎天下、わずかながらではあるが、気分的に涼しさを感じる。

 「雲」をテーマに、涼をよぶピアノで、酷暑お見舞いいたします。 

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 まずは、イタリア出身、エヴァンス派の大御所、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」の美しくも典雅で華やかであるが、ちょっぴり哀愁も漂うピアノ。「ビル・エヴァンス・トリオ/Bill Evans Trio」の最後のベーシストで、現在は「イリアーヌ/Eliane Elias」の夫でもある「マーク・ジョンソン/Marc Johnson」とのデュオ・アルバム「Trasnoche(Beyond The Night/夜のかなたに)」(2003)から、「Clouds(雲)」。

 まるで美しい短編物語、或いは魂の会話を聴いているかのように思え、この暑さの中で聴くと、怠惰に流されている気持ちにわずかな涼を与えてくれる。

Trasnoche

Enrico Pieranunzi & Marc Johnson / Egea



「Clouds ー Marc Johnson & Enrico Pieranunzi」

          

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 さて、「ニコライ・ヘス/Nikolaj Hess」。北欧ジャズピアノ特有の静謐、憂愁、透徹、陰翳 ・・・ などの形容詞を一手に集めたような心に深く響く音色。1967年、デンマーク生まれのジャズ・ピアニスト/作曲家/レコードプロデューサー。ニューヨークとデンマーク・コペンハーゲンを拠点に活動し、「コペンハーゲン・リズミック・コンサバトリー」准教授。「デンマーク王立音楽院」客員教授でもあるという。1990年、「ヨーロッピアン・ベスト・ジャズピアニスト賞(アンダー25)」をはじめ、受賞も多数だという。

 同じデンマーク出身で、「静寂の画家」と称される「ヴィルヘルム・ハンマースホイ/Vilhelm Hammershøi」をテーマにした彼のアルバム、「ラプソディ ~ ハンマースホイの印象 ~/Rhapsody ~ Impressions of Vilhelm Hammershøi ~」(2016)に「Clouds(雲)」という曲があり、これがお気に入りなのだが、残念ながらアップされていないので、アルバム・タイトルにもなった「I Hear a Rhapsody」を。

 パーソネルは、「ニコライ・ヘス(p)」のほか、「ポール・モチアン・バンド/Paul Motian Band」でも活躍した、「アンダース・クリステンセン/Anders Christensen (b)」、実弟の「ミケル・ヘス/Mikkel Hess (ds)」、そして、北欧の民族的多様性や響きを表現したかったのであろうことがゲストに迎えたパーカッション奏者、「マリリン・マズール/Marilyn Mazurm (perc)」。そして録音は、あのECMによく登場するオスロの「レインボースタジオ」専属技師の「ヤン・エーリク・コングスハウグ/Jan-Erik Kongshaug 」によってマスタリングされた。

Rhapsody

Nikolaj Hess feat.Marilyn Mazur / SPACE SHOWER MUSIC



「I Hear a Rhapsody - Nikolaj Hess, Marilyn Mazur, Mikkel Hess, Anders Christensen」

          

 そして、YOUTUBEにアップされていた、涼をよぶピアノは、出典はわかりませんが、ズバリ、「Sommerdag(summer day)」。

「Nikolaj Hess - Sommerdag」

          

 少しは涼しくなっていただけたでしょうか。
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# by knakano0311 | 2018-07-23 13:51 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

最後のパスポート

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 パスポートの更新申請に行ってきた。1978年に初めて取得してから通算6冊目となる。その間、大きさも代わり、IC化もされ、手続きも簡素化され、日本人にとって海外旅行が当たり前になったということが実感できる。

 たしか、私のANAの生涯飛行マイルは44万マイル(70.4万㎞)を超えていたので、相当なマイレージが貯まっていた・貿易や海外担当でもなかったのによく貯まったものである。旅は「鉄道」ではなく「飛行機」派である。飛行機少年ならぬ、飛行機おじさんであった。現役を退いた今、飛行機に乗る機会もほとんどなくなったが、かっては可能な限り、窓側の座席を取り、出張のときは、地図と見比べて、飽きもせず外を眺めていたものである。

 貯まったマイレージは、定年後、妻との海外旅行などにありがたく使わせてもらった。まだ、南米、アフリカ、東欧諸国などに心残りはあるが、気力体力も衰えてきたので、今後は、海外旅行ももうないかもしれない。最後のパスポートになるのであろうか。

 今宵は、洋楽に目覚めた頃、聴いて心をときめかした歌、映画「八十日間世界一周」の主題歌、「Around The World」。「ナット・キング・コール/Nat King Cole」で。

 映画、「八十日間世界一周 仏;Il Giro Del Mondo In 80 Giorni/英;Around The World In 80 Days」(1956)は、フランスの作家、「ジュール・ヴェルヌ/Jules Verne」の同名の冒険小説を映画化したもの。主人公のフォッグは、20,000ポンドの賭けに勝利するため、気球・鉄道・蒸気船などを利用して80日間での世界一周を目指すというお話。 「ヴィクター・ヤング/Victor Young」が音楽を担当し、いくつものアカデミー賞を獲得している。いろいろのCMなどで使われているおなじみの曲。

【 Around The World 】  by Harold Adamson / Victor Young

「♪ Around the world, I've searched for you    世界中を旅して君を探してきた
  I traveled on when hope was gone    一緒に過ごせるという希望がなくなった時から
          To keep a rendezvous      僕の旅が始まったんだ
  I know somewhere, sometime, somehow    でもどこでも、いつでも、理由がなくとも
  You'd look at me                 君が僕を見てくれていると感じていた
  And I would see                 そして今のような君の笑顔を 
     the smile you're smiling now        再び見ることができるとも

  It might have been in County Down       それはどこかの田舎にいても
  Or in New York                  ニューヨークにいても
  In Gay Paree or even London Town        華やかなパリやロンドンでも
  No more will I go all around the world      でももう世界中を旅することはない
  For I have found my world in you     君に再び出会えて僕の世界を見つけたから ♪」

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80日間世界一周 スペシャル・エディション [DVD]
デビッド・ニーブン、カンティンフラス(出演)
マイケル・アンダーソン (監督)
ワーナー・ホーム・ビデオ



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永遠のナット・キング・コール
ナット・キング・コール
ユニバーサルミュージック



「NAT KING COLE - Around The World」

          
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# by knakano0311 | 2018-07-22 09:41 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(2)

2年がかり、やっと咲いた万葉の花

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 やっと「ヒオウギ(檜扇)」の花が咲いた。「ヒオウギ」の種、いわゆる「ヌバタマ(射干玉、夜干玉)」を頂いたのが、2016年の秋。翌、2017年の5月に種を植えたが、ある程度成長はしたが、花は咲かずじまいだった。だから、2年がかりということになる。

 「ヒオウギ(檜扇)」は、山野の草地や海岸に自生するアヤメ科の多年草で、午前中に咲き、夕方にはしぼむ一日花。厚みのある剣状の葉が長く扇状に広がるため、この名が付いたといわれる。日本では古くから親しまれており、京都では祇園祭には欠かせない花で、時期が来ると軒先などに「ヒオウギ」が飾られるという。また、万葉集には、その種、「ヌバタマ」 を読んだ歌が80首ほどあるそうだ。「ぬばたまの夜 ・・・」のように、「ヌバタマ」は、黒いものをあらわす枕詞。
  
  ぬばたまの、黒髪変り、白けても、痛き恋には、逢ふ時ありけり   (万葉集)

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 通常、7~8月頃に咲き、花は直径5cm前後で、花びらは6枚。オレンジ色で赤い斑点があるというが、我が家に咲いたのは、黄色い花。調べてみると、何種類かの園芸種もあって、濃いオレンジ色に赤い斑点が入る一般的な「シンリュウ(真竜)」と、我が家のように、黄色い花を咲かせ、花びらに斑点は入らない。「オウリュウ(黄竜)」などがあるという。

 万葉人も、私と同じこの花を見ていたと思うと、ある種の感慨も湧いてくる。

 さて、「古きを尊ぶ」。今宵は、「ポール・デスモンド/Paul Desmond」と「ジム・ホール/Jim Hall」とコラボしたアルバム、「ボッサ・アンティグア/Bossa Antigua」(1964)。もう何回も取り上げている夏の定番。

 「アンティグア/ポルトガル語:Antigua=アンティーク/フランス語: antique」で、「ボッサ・ノヴァ/Bossa Nova(新しい傾向、新しい感覚という意味)」にかけたタイトルである。

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 「ポール・デスモンド」は、1924年サンフランシスコ出身のジャズ・サックス奏者、作曲家。ウエストコースト・ジャズを代表するミュージシャンの一人で、「デイヴ・ブルーベック・カルテット/The Dave Brubeck Quartet」に在籍時に作曲した「テイク・ファイヴ/Take Five」等で、日本でもジャズ・ファンにもよく知られている。

 一方、「ジム・ホール/Jim Hall」。1930年、ニューヨーク州バッファロー生まれのジャズ・ギタリスト。ジャズ・ギター界の巨匠で、「パット・メセニー/Pat Metheny」など多くのギタリストが、ジムからの影響を公言している。残念なことに二人とも鬼籍に入ってしまっている。

 「テイク・ファイヴ」の続編として、ふたりのコラボで作られたアルバムが、「テイク・テン/Take Ten」(1963)。そして、「テイク・テン」の翌年録音されたのが、「ボッサ・アンティグア」。全編ボッサ・テイストに満ちたジャズ・ボッサの名盤。「ジム・ホール」とのコンビネーションには更に磨きがかかり、「夜は千の目を持つ/Night Has a Thousand Eyes」等を快演。私にとっては、エバーグリーン、そして最高のBGM。

 「ジムホール」をフーチャーしたカルテット仕立てのパーソネルは、「Paul Desmond (alto sax)」、「Jim Hall (guitar)」、「コニー・ケイ/Connie Kay (drums)」、「ジーン・ライト/Gene Wright (bass)」。

ボッサ・アンティグア

ポール・デスモンド / SMJ



 大のお気に入りの冒頭2曲、「Bossa Antigua」、「Night Has a Thousand Eyes」を。

「Paul Desmond ー Bossa Antigua」

          

「Paul Desmond & Jim Hall - Night has a thousand eyes」
  
          

 フル・アルバムもアップしておきましょう。

1. Bossa Antigua
2. The Night Has A Thousand Eyes
3. O Gato
4. Samba Cantina
5. Curacao Doloroso
6. Ship Without A Sail
7. Alianca
8. The Girl From East 9th Street
9. The Night Has A Thousand Eyes_ Alternate Take
10. Samba Cepeda
11. O Gato_ Alternate Take

「Paul Desmond ー Bossa Antigua(Full Album)」

          
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# by knakano0311 | 2018-07-21 09:32 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

首の周りがもう汗でベトベト

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 今日は、土砂崩れで破損したクヌギ再生林の鹿除けネットの修復作業。鹿が入り込んでいるので、一刻も早い修理が必要。いつも使っている丘の上の駐車場までのアクセスが、先の大雨の土砂崩れでまだ遮断されているので、麓のダム湖の湖畔の駐車場から、360階段を登って公園へ。もうそれだけで、汗びっしょり。

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 迎えてくれたのは、入園者が途絶えた公園で、ますます我が物顔に闊歩している鹿と、うるさいくらいに鳴きだした「セミ(蝉)」。我々、70歳を超える爺さんたちです。命に関わる危険な暑さの中で、熱中症にだけは気をつけて、こまめな給水と休憩を取りながら、この日予定していた修復作業を終えた。それにしても暑い。こうなると、もう酷暑を通り越していますね。お見舞い申し上げます。

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 「♪ 首の周りがもう汗でベトベト ・・・」。そんな歌詞の歌がある。1966年にビルボードで1位になったという曲、「ラヴィン・スプーンフル/Lovin’ Spoonful」の「サマー・イン・ザ・シティ/Summer In The City」。この曲は、いろいろなアーティストたちにカバーされたが、「ジョーコッカー/Joe Cocker」も1982年にカバー、いまでは彼の持ち歌としてのほうが有名でしょう。

 イギリス出身のシンガーで、そのソウルフルな歌唱で人気のあった「ジョー・コッカー」。ハリのある苦みばしったしゃがれ声が大好きで、このブログでも何度となく取り上げた「ジョー・コッカー」。2014年に鬼籍に入ってしまった。

【 Summer In The City 】  by Lovin’ Spoonful

「♪ Hot town summer in the city       この街の夏はメチャ暑い
  Back of my neck getting dirt and gritty   首の周りはもう汗でベトベト
  Been down, isn't it a pity          ダウンしそうだ もううんざりだぜ
  Doesn't seem to be a shadow in the city   日陰なんてどこにもないみたいだぜ
  All around people looking half dead    周りの人たち皆はもう半分ゾンビ状態
  Walking on the sidewalk hotter than a match head マッチより熱い頭でふらふら歩いてる

  But at night it's a different world  でも夜になれば別世界だぜ
  Go out and find a girl         外へ飛び出しナンパしようぜ
  Come on, come on and dance all night  さあ、一晩中踊ろうぜ
  Despite the heat it will be alright     この暑さなんてそっちのけでさ
  And babe, don't you know it's a pity    知ってるかいベイビー、きっとがっかりするぜ
  The days can't be like the night      昼間は夜とは全く違うってことに
  In the summer in the city         この町の夏では
  In the summer in the city         この町の夏では

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

Ultimate Collection

Joe Cocker / Hip-O Records



 「(C) 2013 」とあるから、多分亡くなる前の年のライブ。しかし、衰えたとはいえ、そのエネルギッシュな歌唱には驚かされます。

「Joe Cocker - Summer in the City (Live Video)」

          
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# by knakano0311 | 2018-07-20 08:55 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

夏野菜の花も咲く

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 我が家のフェンスに咲いた「ゴーヤ」の雌花。もう小さな実がなっている。雄花が多い中で、貴重な雌花。一般的には、「ゴーヤ」、「ニガウリ(苦瓜)」などと呼ばれるが、正式には「ツルレイシ(蔓茘枝)」というのだそうだ。夏を代表する野菜の一つ。「オクラ(秋葵)」も。

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 さて、今宵の美メロ・ピアノは、「リッチー・バイラーク/Richie Beirach」、「Summer Night」。1947年、ニューヨーク生まれのピアニスト、作曲家。もともとクラシックとジャズの両方のピアノを学んだという。「バークリー音楽院」に入学したが一年後には、「マンハッタン音楽学校」へ再入学し、音楽理論と作曲のマスター課程を卒業した。1970年代初頭から、「スタン・ゲッツ/Stan Getz」や「チェット・ベイカー/Chet Baker」、「デイヴ・リーブマン/David Liebman」など、いわゆるウェスト・コースト派と共演、独自のリリシズムを打ち出した。「ビル・エヴァンス/Bill Evans」以降に登場した最も詩的なジャズ・ピアニストのひとりと言われ、ECMレーベルから彗星のごとく登場したピアニスト。

 その「リッチー・バイラーク」がソロ・ピアノで吹き込んだバラード集が、「Ballads II」。1986年3月に東京で録音した「Ballads」の続編として、1987年1月20日、21日に故郷で録音した「Ballads II」。前作同様、日本サイドの企画によるピアノ・ソロ作品。長らく入手困難なレア・アルバムで、再発を望まれていた彼のECMからの2アルバムが、2015年に低価格で一挙再発となった。このうえなく美しいハーモニーとリリシズムの極致と言っていいタッチで聴かせてくれる。

バラッドII(期間生産限定盤)

リッチー・バイラーク / SMJ



 残念ながら、ソロ演奏がアップされていませんでしたので、トリオでの演奏を。「マイルス・デイヴィス/Mile Davis」をトリビュートしたアルバム、「サマー・ナイト/Summer Night」(2007)から。これも、日本サイドの企画。パーソネルは、「Richie Beirach (p)」、「ジョージ・ムラツ/George Mraz (b)」、「ビリー・ハート/Billy Hart (ds)」。

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Summer Night 
リッチー・バイラーク・トリオ/Richie Beirach Trio
Venus Records




「Summer Night ー Richie Beirach」


          
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# by knakano0311 | 2018-07-19 14:01 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

夏の思い出は、ほろ苦い哀愁のトランペット

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 夏、特に暑さでけだるい夏の夕暮れになると聴きたくなる曲がある。「スティング/Sting」の、「La belle dame sans regret」。たしか「美女は後悔などしない」という邦題がつけられていた。「スティング」が、アルゼンチン出身のギタリスト、「ドミニク・ミラー/Dominic Miller」とともに作った曲。オリジナルはそうだが、私が聴きたくなるのは、スムース・ジャズ系、イケメン・トランペッター、「クリス・ボッティ/Chris Botti」の演奏。

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 随分昔の話であるが、高校時代の話である。私が通っていた高校は、進学校であったが、当時は、夏休みが終わるとすぐ9月には、校章が「とんぼ(蜻蛉)」であったため「とんぼ祭」と名付けられた、いわゆる文化祭で、学校中が沸き立った。思い出すのは、今も行われているかどうかは知らないが、木立に囲まれた学校の庭で行われた、黄昏の「とんぼ祭/野外コンサート」である。いまならライブでしょうが、洋楽系のヒット曲のレコードを主として流していたと思う。そんなことも私が洋楽好きになった一員である。夕闇の中、これを機会にカップルも生まれたが、度胸のない私は片思い。ただ、ほろ苦い哀愁のトランペットを聴いているだけであった。
  
 当時は、まだステレオの普及期、モノラールのSPからステレオのLPレコードへの移行期であった。しかしながら、高価な再生装置やLPレコードなど買えるはずもなく、ラジオ少年だった私は、自作のアンプ、スピーカーBOXと安いプレーヤーを組み合わせて、当時の小遣いで、やっと買えたソノシートや45回転EPレコードを、それこそ擦り切れるまで聴いていた。そんなわけで、大出力のステレオ再生装置による野外コンサートは、高校生にとっては、最も楽しみなイベントでもあったのだ。

 黄昏から宵闇が迫る頃、木立を透して朗々と流れてくる「ニニ・ロッソ」のトランペットの哀愁の音色。聞きほれたものである。今と違って、歌手だけでなく、楽器のソリストや楽団にも絶大な人気があって、「ニニ・ロッソ」のほかに、SAXの「サム・テイラー」、「シル・オースティン」、ピアノの「カーメン・キャバレロ」、ギターの「クロード・チアリ」。バンドでも「マントヴァーニ・オーケストラ」、「パーシー・フェイス・オーケストラ」、「ベルト・ケンプフェルト楽団」、「ペレス・プラド楽団」、「アルフレッド・ハウゼ楽団」、「リカルド・サントス楽団」、「ビリー・ボーン楽団」、「ヘンリー・マンシーニ・オーケストラ」、「ザビア・クガート楽団」、「ベンチャーズ」を始めとするエレキバンド・・・・・、そして、映画音楽のサウンド・トラック。そんなイージー・リスニング系アーティストたちの曲が流れていた。今考えれば、先生か、だれかにオーディオ・マニアがいたんでしょうね。

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 そんなことから、「La belle dame sans regret」、「クリス・ボッティ」の演奏に傾いてしまう。ソロ楽器としてのトランペットが心に沁みるのは、その音色が官能的なためもあるが、イメージとして、トランペッターの孤高感、リリシズムにあるのではないかと思う。あの破滅型のJAZZトランペッターの「チェット・ベイカー/Chet Baker」ですらも孤高感、ある種のリリシズムを感じてしまう。

 「クリス・ボッティ」は、1962年、アメリカオレゴン州ポートランド生まれ。童顔なので若手とばかり思っていましたが、56歳、円熟の歳ですね。幼少の頃より、クラシック・ピアノの講師であった母親の影響で、ピアノを弾き、10歳でトランペットを始めたという。「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」に影響され、トランペッターとしての道を進む決意をし、高校時代よりプロとして活動するようになる。大学に卒業後は、ニューヨークに拠点を置き、ポップス/ロック系からジャズに至るまで多くのミュージシャンと共演している。

 「La belle dame sans regret」が収録されている、2004年発表の「ホェン・アイ・フォール・イン・ラヴ/When I Fall In Love」では、「スティング/Sting」と「ポーラ・コール/Paula Cole」等多くのゲストを迎えている。

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 When I Fall in Love Import
 クリス・ボッティ
 Sony
 

 
「Chris Botti (featuring Dominic Miller and Sting) ー La belle Dame Sans Regrets」

          

 「クリス・ボッティ」のアルバムでも歌っていますが、「スティング」のオリジナルも聴いておきましょうか。1996年のアルバム、「マーキュリー・フォーリング/Mercury Falling」(1996)に収録されています。歌詞がフランス語で、私はさっぱりですが、英訳があったので、そちらでなんとか訳を ・・・。伝言ゲームみたいになっていたらゴメンなさい。それにしても、「後悔しない女」ってどんな人なんでしょうね。

【 La belle dame sans regre/The Beautiful Woman Without Regrets/後悔しない美女 】    by Sting / Dominic Miller (English Translation by Habib Khoury)

「♪ Dansons tu dis     “Let’s dance”, you say  踊りましょうと君は僕を誘う
  Et moi je suis      And me, I follow     僕はついてゆく
  Mes pas sont gauches  My steps are clumsy   僕のステップはぎこちないし
  Mes pieds tu fauches   You trip my feet     君は僕の足を蹴飛ばす
  Je crains les sots     I fear the fools   僕たちが馬鹿に見えるんじゃないかと心配
  Je cherche en vain les mots I search for the words in vain 僕は君の人生について何か
  Pour m'expliquer ta vie alors To explain to me your life, so… いい言葉を探すが無駄
  Tu ments ma sœur     You lie, my sister     恋人よ、君は嘘をつく
  Tu brises mon cœur     You break my heart   僕の心を傷つける
  Je pense tu sais       I think, you know    僕は思うんだ
  Erreurs jamais        Errors, never     君は間違いをしたことがないんだと
  J'écoute tu parles      I listen, you speak   僕が聞き、君が話す
  Je ne comprends pas bien  I don’t understand too well よく分からないがね
  La belle dame sans regrets  The Beautiful Lady without Regrets 後悔しない女なんて
  La belle dame sans regrets  The Beautiful Lady without Regrets 後悔しない女なんて

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

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Mercury Falling
スティング/Sting
A&M



「Sting - La belle dame sans regrets」

          
    
 今年は、高校卒業55周年。記念パーティの案内状が届いた。

    
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# by knakano0311 | 2018-07-18 10:12 | 我が青春のジャズ・グラフィティ | Trackback | Comments(0)

まるでアイスクリームかスィーツのようだが ・・・

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 雨上がりの山で見つけた「キノコ(茸)」たち。まるでアイスクリームかスィーツのよう。遊びの山は、ちょっと雨が降ると、たちまち、「キノコの山」と化す。

 もちろん食べられるキノコもあるが、「カエンタケ(火炎茸・火焔茸)」をはじめ、毒きのこも多い。でも、こう暑いと思わず ・・・。いやいや、これらは、毒キノコの「ベニテングタケ(紅天狗茸)」、同じく毒キノコで、ゴルフ・ボールのような「シロオニタケ(白鬼茸)」のようだ。無毒とされる「キタマゴダケ(黄卵茸)」も、猛毒の「タマゴタケモドキ」と似ているので、見分けが難しいという。触らぬ神に祟りなし。けっして食べてはいけません。

 いや暑いですね。たまらず、今夏、初めてエアコンを入れる。そこで定番ですが、音楽の暑中見舞いをどうぞ。「ソー・ナイス/So Nice」、「サマー・サンバ/Summer Samba (Samba de Verão)」と呼ばれている、ボッサの名曲、スタンダードから。


【 Summer Samba (So Nice) 】
  by Norman Gimbel / Marcos Kostenbader Valle / Paulo Sergio Kostenbader Valle

「♪ Someone to hold me tight  しっかりと私を抱きしめてくれる誰かさん
  That would be very nice     それも素敵ね
  Someone to love me right   しっかりと私を愛してくれる誰かさん
  That would be very nice     それもまた素敵ね
  Someone to understand     わたしのちっぽけな夢を
  Each little dream in me      理解してくれる誰かさん
  Someone to take my hand    わたしの手を取り
  And be a team with me      一緒にサンバチームを組んでくれる誰かさん

  So nice, life would be so nice   なんて素敵なの 人生って素敵
  If one day I'd find          そんな日が来たらなんて素敵かしら
  Someone who would take my hand  私の手を取り、一生サンバを踊ってくれる 
  And samba through life with me    そんな誰かに出会えたら、なんて素敵なの

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」


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 歌姫は、シカゴ・ブルース、シカゴ・ジャズ発祥の地、音楽の街シカゴで生まれ、今もシカゴを中心に音楽活動をしている、「パトリシア・バーバー/Patricia Barber」。正統派ジャズボーカルの系譜に入るといっていいだろう。アルバムは、「ナイトクラブ/Nightclub」(2000)から。
   
   

Nightclub

Patricia Barber / Premonition Records



「Patricia Barber - Summer Samba」

          

 そして、POPSの夏の定番は、「クリス・レア/Chris Rea」の「オン・ザ・ビーチ/On The Beach」でしょう。

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 「クリス・レア」は、1951年生まれのイギリス出身のハスキー・ボイスというか、あの哀愁のダミ声とスライド・ギターで知られるシンガー・ソングライター。イギリスで長く活動し、アメリカ、日本などではほとんど知られていなかったが、日本では、車のCM曲として使用された、この「オン・ザ・ビーチ」で一躍人気に火が付いたという。この曲、聴けば聴く程、しわがれたクリスのボーカルに大人の男の哀愁を感じてしまう。私にとって、「オン・ザ・ビーチ」は、ずっと昔から、もっぱら夏の御用達曲 ・・・。

 喧騒と一緒に、夏が去り、恋も終わった後の、切なさ、むなしさ、寂寥感が、しわがれた歌声と渋いギターにのせて流れてくる。いつ聴いても、少しセンチメンタルな気分にしてくれる、ひと夏の恋の終わりを懐かしむ歌。

【 On The Beach 】 作詞作曲;Chris Rea

「♪ Between the eyes of love       恋するまなざしでお互い見つめ合って
  I call your name               君の名前を呼んだね
  Behind those guarded walls      防波堤の向こう側まで
  I used to go.                  よく出かけたね
  Upon a summer wind            夏の風にのって
  There's a certain melody.          あのメロディーが流れていたね
  Takes me back to the place         もう一度、ぼくのよく知っている 
  That I know.                    あの場所へ連れて行ってくれよ
  Down on the beach.               あのビーチへ ・・・

  The secret of the summer          あのひと夏の秘密は
  I will keep                       僕の心の中にしまってある
  The sands of time will blow a mystery  砂時計の砂はミステリアスな想い出もかき消す
  No one but you and I                君と僕のほかにはだれもいなかった
  Underneath that moon lit sky         あの月明かりの空の下
  Takes me back to the place           もう一度、ぼくのよく知っている 
  That I know.                      あの場所へ連れて行ってくれよ
  Down on the beach.                あのビーチへ ・・・
   
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」


オン・ザ・ビーチ
クリス・レア / / イーストウエスト・ジャパン



 いくつかのバージョンがあるが、今日はロングバージョンで。

「On The Beach[Long Version] ー CHRIS REA」

          

    

      
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# by knakano0311 | 2018-07-16 13:08 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(221) ~ 図書館で本を借りて、公園を歩く ~

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 いつもの山遊びの公園が閉園になっているので、図書を借りるついでに、図書館の横の公園を久ぶりに歩く。我が家のあたりより、標高も高く、気温も低いように感じる。そんなためか、すこし遅れて咲く花を楽しめる。

 今が旬の花「ムクゲ(木槿)」。あたり一面にスィーツのような香りを漂わせるのは、大形で八重咲きの「ヤエクチナシ(八重梔子)」でしょうか。葉が夕方になると閉じ、その姿が眠りにつくように見えるところから名をつけられたという「ネムノキ(合歓木)」も。淡紅色の長い雄しべが愛らしい。

 秋になったら見事に色づくのは、「ナンキンハゼ(南京櫨・南京黄櫨)」。いまは、長い穂状の花が鮮やか。そして日陰にひっそりと咲く「アジサイ(紫陽花)」。

 やっと、我が家の周りでも蝉が鳴きだした。

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 さて、今宵は女性ボーカルの夏唄。最初は我が永遠のディーヴァ、「ステイシー・ケント/Stacey Kent」。ノーベル文学賞作家、「カズオ・イシグロ」氏が3曲歌詞を提供しているアルバム、「The Changing Lights」(2013)から、「The Summer We Crossed Europe in the Rain」。「カズオ・イシグロ」氏の作詞、作曲は、ステーシーのパートナーでもあるサックス奏者、「ジム・トムリンソン/Jim Tomlinson」。こんな時期に聴くのがいいでしょう、爽やかなボッサ・テイストの曲。

【 The Summer We Crossed Europe in the Rain 】
                      by Kazuo Ishiguo / Jim Tomlinson

「♪ You say it's the way             過ぎ去った日々は周り道だったと     
    these passing years have treated you   あなたは言う
  That the weight of the dreams         一度は思い描いた夢の重さに
    you once carried has now defeated you   あなたは負けてしまったのね
  That our candlelit dinners            キャンドルを灯したあのディナーも
     will all just be reheated through      もう一度温め直さなければならないの?
  Our quarrels and disappointments        仲違いや失望を
      just get repeated too             また繰り返したいのね

  Well I've packed our bags,           お互い荷物はまとめ終わったわ
     I know I should have consulted you    そう、あなたの考えを聞くべきね
  But pretending to bargain            でも駆け引きをしたら
     would have only insulted you        私を侮辱することと同じよ
  So do just as I say, we'll go away today   だから私が言うように、今日別れましょう
  The fire still burns whatever you may claim  どう言おうとも私の怒りは収まらないの

  Let's be young again,              週末だけでも
      if only for the weekend           若い頃に戻れたら
  Let's be fools again,               とことんやれるほど
      let's fall in at the deep end          もう一度馬鹿になれたら
  Let's do once more all those things       いままでふたりでやってきたこと全てを
       we did before                もう一度やってみたい 
  The summer we crossed Europe in the rain   雨の中、ヨーロッパを旅したあの夏を

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

Changing Light

Stacey Kent / Warner Bros UK



「The Summer We Crossed Europe in the Rain ー Stacey Kent」

          

 定番曲です。「エスターテ/Summer (Estaté)」。この有名な夏の定番曲は、1960年に「ブルーノ・ブリゲッティ/Bruno Brighetti」の詞に、イタリアのピアニスト、作曲家、歌手である「ブルーノ・マルティーノ/Bruno Martino」が曲をつけた。愛の記憶の「夏」を懐かしむ、哀調のこもった美しいバラードであるが、当時イタリアではさほどのヒットにならなかったという。

 やがて、ボサノヴァ創始者の一人であるブラジルのミュージシャン、「ジョアン・ジルベルト/」のアルバム、「Amoroso」(1977)によって取り上げられることで、世界に知られることとなった。またイタリア語歌詞に、「ジョエル・シーゲル/Joel E. Siegel」らが英語詞を付ける事によって、ジャズ・ボーカリストに好んで取り上げられることとなった。

【 Estate 】 by Bruno Martino/Bruno Brighetti/English lyrics;Joel E. Siegel

「♪ Estate                   エスターテ、夏
  You bath me in the glow of your caresses   燃えるようなあなたの思いに溺れそう
  You've turned my eager no to tender yeses 私をノーからイエスに変えてしまったあなた
  You sweep away my sorrow with your sigh  ため息で私の悲しみをぬぐい去ったあなた

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」


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 大御所、「シャーリ-・ホーン/Shirley Horn」です。彼女の代表アルバム、「Here's to Life」(1992)から。代表するアルバムは「Here's To LIfe」と、「I Remember Miles」(1998年)であるが、このアルバム「Here's To Life」を1990年にレコーディングするに当たって、マイルスが2曲に参加することになっていたらしいが、レコーディングが実現する前に、マイルスは死んでしまい、「I Remember Miles」は、彼へのトリビュート・アルバムとしてレコーディングされたという。晩年は、乳がんと糖尿病と関節炎と闘い、脚も切断し、満身創痍の日々を送っていたが、2005年に脳卒中で倒れ、亡くなった。71歳だった。このアルバムを聴くと、彼女の71年の人生がこのアルバムに凝縮されているような思いがこみ上げててくる。

ヒアズ・トゥ・ライフ

シャーリー・ホーン / ユニバーサル ミュージック クラシック




「Shirley Horn - Estate (Summer) 」


          
    


    
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# by knakano0311 | 2018-07-15 09:40 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

天敵は鹿だけではなかった

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 この豪雨で我々の活動フィールドの公園も少なからず被害を受けた。被害の状況を一刻も早く調べようと調査に向かう。いつも使っている丘の上の駐車場までのアクセスが、土砂崩れで遮断されているので、麓のダム湖の湖畔の駐車場から登る。汗びっしょり、ふうふう言いながら、360階段を登って公園へ。休むまもなく、早速調査を始める。

 我々の活動に関わる被害は、台場クヌギ林にこの4月に植え、シェルターを被せた苗が、一部の土砂の流失により、シェルターもろとも流されてしまったこと。その数、20~30本ぐらいであろうか。この林は、菊炭の原材料にするクヌギ再生林として、また輪伐の里山見本林として、小学生の体験学習の教材としても活用している林である。そして、さらに問題は、土砂流によって破損した箇所から、もう鹿がやすやすと侵入していること。鹿の食害により若芽が全滅し、危機に瀕していたため、3年前から植樹もし、鹿除けネットも設置して、やっと見本林の再生の目処が立ってきた矢先である。ちょっとがっくり。

 炭窯などの設備や、これも苦労して行ったナラ枯れ対策には問題がなかったのが、せめての幸いである。しかし、アクセスの道路が遮断されているので、復旧に時間がかかりそう。このままでは、各ボランティア・クラブの活動や、小学生の秋の里山体験学習や炭焼きにも、おおきな影響が出そうである。天敵は鹿だけではなかった。再生林の復旧、その作業を、どう今後の活動に織り込んでいくか、そんなことを考えながら、調査を終え、山を下った。

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 今宵の真夏ピアノ、美メロ・ピアノ。「Summer Rain」。初めてその名を聞いたときは、一瞬、お笑いユニットかと思ったくらいびっくりした、「トリオセンス/Triosence」のパフォーマンス。1979年、ドイツ生まれのピアニスト、「ベルンハルト・シューラー/Bernhard Schüler (p)」を中心に、「マティアス・ノヴァク/Matthias Nowak (b)」、「ステファン・エーミッヒ/Stephan Emig (ds)」らにより、1999年に結成されたという。バンドの名前を「トリオセンス」とした由縁は、 トリオとエッセンスとを併せた造語だそうだ。美メロと哀愁、疾走感が程よくバランスした彼らの演奏が好きである。

 「Summer Rain」。「Winter Rain」と対で収録されているアルバム、「ターニング・ポインツ/Turning Points」(2013)は、お気に入りの一つであるが、YOUTUBEにアップされていたのは、その「ターニング・ポインツ」のワールド・ツアー、2013年7月にドイツ南部バーリンゲンでのライヴの一夜を収録したアルバム、「One Summer Night」(2014)からの動画。「Winter Rain ~ Summer Rain (Live)」のメドレーになっている。

Turning Points

Triosence / Imports



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One Summer Night (Live)
Triosence
Mons Records



「triosence - Winter Rain - Summer Rain (live) 」

          

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 北欧JAZZ。1974年生まれのスウェーデン出身で、現在はドイツ・ハンブルグを中心に活動しているという俊英ピアニスト、「マーティン・ティングヴァル/Martin Tingvall」のピアノ・ソロ・アルバム、「Distance」(2015)から「ラスト・サマー/Last Summer」。

 彼はまた「ティングヴァル・トリオ/The Tingvall Trio」を率いるリーダーでもあるが、このトリオとつきあいは、2ndアルバム「NORR」(2008)からであった。私が実感した北欧の空気、景色、時間。そんな感じがぴったりと思えたのが、「マーティン・ティングバル」であった。アイスランドを旅してインスプレーションを得た、というソロ・ピアノ・アルバム。これを聴くと、スウェーデンの大地、空気の思い出が蘇る。

Distance

Martin Tingvall / Skip



「Martin Tingvall - Last Summer」

          
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# by knakano0311 | 2018-07-13 10:24 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(220) ~ 炎天の花も一気に ~

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 雨が収まった後も、余波の災害が続いている。記録的な大雨が終わったと思ったら、どうやら今度は記録的?な猛暑。久しぶりにいつものコースを変えて、ひとりでウォーキング。炎天の花も一気に咲き出し、一気に夏気分に ・・・。とはいえ、急に真夏日になったため、体がすこしだるい。蝉はまだ鳴かない。

 けだるいトランペットの響きで、定番「サマータイム/Summertime」。「チェット・ベイカー/Chet Baker」です。「バークレイ・レコード/Barclay Records」時代の演奏のコンピ・アルバム、「In Paris: Barclay Sessions 1955-1956」(2000)から。オリジナルは、「CHET BAKER QUARTET」(1955)。 カルテット仕立てで、パーソネルは、「Chet Baker (trumpet)」、「Gerard Gustin (piano)」、「Jimmy Bond (bass)」、「Nils-Bertil Dahlander (drums)」。

ベスト・オブ・チェット・ベイカー・イン・パリ
チェット・ベイカー / / ユニバーサルクラシック
  
   

「Chet Baker Quartet - Summertime」


          

 気だるさと甘さでは引けを取らないのが、フリューゲル・ホーンの名手、「アート・ファーマー/Art Farmer」。「ミシェル・ルグラン/Michel Legrandの代表曲でもある映画主題歌、「The Summer Knows(おもいでの夏)」を同名のアルバム(1976)から。

おもいでの夏

アート・ファーマー / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Art Farmer - The Summer Knows」

          
  


  
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# by knakano0311 | 2018-07-11 17:33 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)