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大屋地爵士のJAZZYな生活

カテゴリ:我が家の歳時記( 83 )

我が家の歳時記・弥生編  ~ 鳴門の鯛茶漬け ~

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「春の海 終日(ひねもす) のたり のたりかな」 蕪村

この句に、誘われ、春の海が見たくなり、淡路島の南端、鳴門岬までドライブ。鳴門大橋の袂の展望台から、渦潮をみた。その荒々しさとは対象的に、暖かい春の日差しの中にぽっかりとうかぶ、瀬戸内海の島々は、まるで墨絵か印象派の絵のように、淡く、朧に、まるで時間が止まっているかのような錯覚さえ覚える美しさ。そのあとは、人一人いない海水浴場の浜を散歩し、日の光を一杯浴びて、しばし童心に。昼の食事は、淡路の名物「鯛茶漬け」。その贅沢で、おいしいこと。高速道路で片道1時間45分ほどのこのコース、間違いなく我が家の歳時記の「弥生編」入り。

定年後、淡路島で「晴耕雨読」の人生を楽しんでいる先輩を訪問し、しばし懐かしい話に、時を過ごし、彼の畑で採れた野菜をたくさんもらって帰宅。充実した一日であった。

ドライブのお供のアルバム。1枚目は、「クリス・レア/オン・ザ・ビーチ」。喧騒と一緒に、夏が去り、恋も終わった後の、切なさ、むなしさ、寂寥感が、しわがれた歌声と渋く、枯れたギターにのせて、語られるタイトル曲「オン・ザ・ビーチ」。夏の終わりの歌ではあるが、いつ聴いても、少しセンチメンタルな気分にしてくれる、私のお気に入りアルバム。ビターな大人の味わいとセンスのよさ・・・・・。


オン・ザ・ビーチ
クリス・レア / / イーストウエスト・ジャパン
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「On the beach - Chris Rea」

          


2枚目は、妻のリクエスト、「アストラッド・ジルベルト」デビュー40周年の記念ベスト・アルバム、「ザ・ガール・フロム・ボサ・ノヴァ」。「イパネマの娘」、「おいしい水 」、「ハウ・インセンシティヴ」、 「いそしぎ 」、「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン 」、「デイ・バイ・デイ」、「カーニヴァルの朝 」など、妻の「いもたこなんきん曲」、24曲が満載のお値打ちアルバム。

ザ・ガール・フロム・ボサ・ノヴァ~デビュー40周年記念ベスト
アストラッド・ジルベルト / / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00009KM5X
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そういえば、淡路名物「いかなご」も3月から解禁したっけ。
by knakano0311 | 2007-03-03 10:10 | 我が家の歳時記 | Trackback(1) | Comments(0)

我が家の歳時記に   ~ 聖夜(ノエル)の晩餐 ~ 

我が家の歳時記に   ~ 聖夜(ノエル)の晩餐 ~ _b0102572_15461656.jpg

我が家の歳時記に1つ加わりました。「聖夜の晩餐」。1日早いイブでしたが、私が時折行く、8人も入れば一杯になる、隠れ家的なプチ・フレンチ・レストランで妻と食事。子供が幼い頃は、家でのX’mas、長じてからは、会社での付き合いが忙しく、この時期はほとんど忘年会の連続。
定年になって初めて、X’masを妻と外で食事という経験をしました。このプチ・レストラン「Giro」は、「普通のフランス人が食するフレンチを、リーゾナブルな料金で味わってもらう」という、オーナー・シェフのこだわり、心意気が見事で数年前から寄せてもらっている。パンからデザートまですべて手作り、ワインを1本あけても、ひとりCD2枚程度のお値段である。「おいしかった。旨いものを食べたなあ。」という笑顔で、いつも店を出ることができる。

この日のメニューは、「Menu de Noel」。「フォアグラのテリーヌ」に始まり、「カリフラワーとりんごのヴルーテ」ときて、ジャポネ風のだしのおいしさが、口いっぱいにひろがる「あんこうのパヴェのロティ ブイヤベース風」。メインはジビエ、「仏産鳩の椎茸包み焼き タイム風味グレーピーソース」、最後は「苺のミルフィーユ バニラアイスクリーム 苺のクーリー」。食べること、食べられることの幸せを堪能したノエルの晩餐であった。歳時記入り決定である。

私は昭和21年生まれ。あの戦後の食い物の乏しい、貧しい時代に、少年時代を送っているので、元来食べることが出来ればそれで幸せ、グルメなんか無縁という方に組する人間であった。
それが、海外出張を繰り返すうちに、欧州或いは中国の人々の「ゆっくりと食事と人生を楽しむ」という、「食」に対する考え方に接し、考え方が変わってきた。今では、海外出張の最大の楽しみは、「今日は、どんな料理を食わしてくれるのか」、わくわくするくらいの楽しみである。

中国。4千年の「食」の歴史。「食は広州に在り」という広州の市場に行ったことがある。ややグロテスクなものもあるが、「足のあるものは机以外、羽のあるものは飛行機以外なんでも食べる」という広州の食材のその豊富なこと、かれらの喰うことに費やす執念ともいえる情熱を感じること実感できます。さてその広州での経験。「さそりの串焼き」、ゴキブリそっくりな「田がめのから揚げ」くらいは序の口。レストランの入り口においてあるバスケットに入っている生きた蛇を持ってきて「どれを食いますか」には本当に参った。まあ姿焼きは勘弁してもらって身をほぐしてある料理を食べましたが、鳥のささ身に近い食感であった。アリゾナ州でもガラガラ蛇を食した時も同じ食感でした。さらに「熊の手」と続き、「猿の脳みそ」をすすめられたときは、さすがに「ごかんべんを!」と懇願しましたが・・・。こう書くと何か映画を思い出しませんか?そう、あの「インディ・ジョーンズ第2作 魔宮の伝説」でマハラジャの宮殿の晩餐会で出たメニューですよ。あれは実在のメニューだったのではないでしょうか。

カーティス・フラーが、トミー・フラナガンやズート・シムスをまじえて陽気に演奏を繰り広げる「サウス・アメリカン・クッキン」。「枯葉」、「ベサメ・ムーチョ」、「ワンノート・サンバ」などおなじみの曲。

サウス・アメリカン・クッキン

カーティス・フラー / ソニーミュージックエンタテインメント




ジャズオルガンの名手、「ジミー・スミス」が繰り広げる、クリスマスにちなんだ曲をJAZZの味付けで料理した世界。たまにはこんなアルバムをキャンドルライトの下で・・・・。

クリスマス・クッキン
ジミー・スミス / / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00005HPW0
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by knakano0311 | 2006-12-24 23:58 | 我が家の歳時記 | Trackback(19) | Comments(0)

私家本「歳時記」のすすめ  

前回は「いもたこなんきん」から、蕎麦談議が中心になってしまったが、定年後、少し時間の余裕が出てきたので、妻と、「我が家のいもたこなんきん」をまとめて、「我が夫婦の歳時記」を作ろうかなんて話している。

「歳時記」:中国や日本で、一年中の行事やおりおりの風物などを、四季もしくは月順に列挙し解説を加えた書

現在私の暮らしている地域は、大都市の近郊ながら、比較的田舎で季節感がはっきりしているので、それを生活として楽しむことが出来る。お気に入りの季節ごとの定番ドライブコースや季節の食材を楽しむお店、ウォーキングコースなどを四季折々の生活を絡めてまとめたら、これもなにか面白そうなものが出来そうな気がしている。
まだ、始めてから1年にも満たないので、歳時記にのせる題材は極めて少ないが、候補に考えているものをいくつか順不同で挙げてみると、

11月;京都/高雄の神護寺の「紅葉狩り」、周山街道の紅葉の「トンネル」
 名高い観光名所であるため人出も多いが、その紅葉の見事なこと。まさにため息が出るくらい 美しい。茶屋で紅葉を愛でながらいただく「ぜんざい」の美味しいこと。これは、家から1時間
 半くらいでいけるので、秋の定番ドライブとしてぜひとも載せたい。

私家本「歳時記」のすすめ  _b0102572_167233.jpg



12月;夜のクリスマス・イルミネーション鑑賞ウォーキング
 わが団地に、かって欧米人の方が住んでいて、その人の家を中心に、10数年くらい前から団
 地の一角がX’masの電飾イルミネーションやデコレーションで彩られるようになった。海外在
 住経験のある住民の方などがこれに呼応して団地のあちこちで、この時期イルミネーションが
 花咲くようになり、新聞にも紹介され、近隣からの見物客が多い。もちろん、神戸のルミナリエ
 とはくらぶべくも無いが、なかなかきれいな光景がウォーキングのかたわらに楽しめる。

注)読者から、神戸の「ルミナリエ」は歳時記に入れないのか? ときかれました。勿論数回行
   っていますし、あの電飾は見事で、本当に素晴らしいのですが、あのめちゃくちゃな人ごみ
   を考えると腰が引けてしまって、「定番」とするには躊躇しています。



私家本「歳時記」のすすめ  _b0102572_9185052.jpg



12月;丹波・能勢のジビエを味わう
 この時期何と言っても「猪鍋」でしょう。黒豆の枝豆をつまみのビールから始まり、味噌仕立て
 の「猪鍋=ぼたん鍋」、或いは「鹿肉」の刺身、丹波マツタケ、最後は「うどんすき」で仕上げ。
 デザートは大ぶりの丹波栗・能勢栗、黒豆となればもう最高。

6月;初夏の六甲山縦断ドライブと「カフェ・ザ・テラス」での遅めのランチ
8月;夜の六甲山のホテルのバーからみる神戸の夜景

5月;10月;湾岸ハイウェイのドライブと大阪北港「パパ・ヘミングウェイ」でのJAZZ演奏と夕日  をみながらの食事

4月;篠山近郊を川沿い1kmつづく桜並木。桜のほかは何もなし。

10月;奈良/曽爾高原のすすき狩り
  全山見渡す限りのススキの原。どこにでもあるススキだがこれだけまとまると見事な風情。

私家本「歳時記」のすすめ  _b0102572_2385844.jpg


今のところ、こんなところが歳時記の候補です。これから時間をかけて少しずつ「歳時記」の基になる定番の生活をあたためていこうと思っています。

日本の自然とそれに育まれた日本人の感性、食の文化。多分これは、世界でも類稀なものではないかと感ずるし、グローバルにも十分通用すると思います。芸術家、音楽家、デザイナー、料理人、建築家などその例はいくらでもあることは御承知のとおりでしょう。

「松居慶子」。尺八などを取り入れ、日本的な感性でアメリカ西海岸で大人気のJAZZ・ミュージシャン。スムースJAZZ系のせいか、日本ではあまり評価されていないが、リリースされるアルバムのほとんどが米国のベストセラーになっていると聞く。彼女の「Deep Blue」を含むアーティストたちの日本の自然へのオマージュ「FURUSATO ENCORE」。

FURUSATO ENCORE
オムニバス ジャー・パンファン ジャー・パンシン 松居慶子 喜多郎 藤原道山 幸田聡子 / コロムビアミュージックエンタテインメント
ISBN : B00009AV7C
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まだ日本人JAZZアーティストが珍しい時期に、渡米し、その音楽性が米国でも認められた、日本人JAZZの先駆者「秋吉敏子」。底辺に脈打つ日本人の情感がすばらしいピアノタッチを生んだ。タイトルもまさしく「四季」。このアルバムのメイン「組曲 フォー・シーズンズ」は青森県森田村からの依頼によって作曲された曲。日本の四季の美しさがJAZZに結晶した名盤。

四季
秋吉敏子 / 日本クラウン
ISBN : B00000JXD4
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「ウインダム・ヒル」という一時期、彗星のようにきらめいた「ジョージ・ウィンストン」率いるJAZZ?レーベルがある。JAZZというジャンルで括ってしまうにはいささか抵抗もあるが、音楽界に衝撃的なインパクトを与えた。彼自身のピアノで、モンタナの大自然をモチーフにした作品、「オータム」が大ヒットした代表作。このほかにも、「サマー」、「ウィンター」、「ディセンバー」など季節をテーマにした作品が多く、その透明感あふれる、最近の言葉で言えば「ロハスな」あるいは、「ヒーリングな」音世界が大変話題になった。米国人にもこんな感性の持ち主がいるのだ。


オータム~20th Anniversary Edition
ジョージ・ウィンストン / BMG JAPAN
ISBN : B00008OJTE
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先日、かの「北京CD爵士倶楽部」へ寄ってみたら、日ごろはトリオやカルテットでステージ演奏をしている連中が、フルバンドで「ベイシーサウンド」を一生懸命繰り返し練習をしていた。いずれも20代か、そのくらいの年の連中。みていて、若い連中の、その熱気に喝を入れられたような気がした。「JAZZ」というと日本では「シニア世代の音楽」と捕らえられがちであるが、中国では、まさに若者の音楽。音楽でも今まさに「旬」な国。想いは時代と国を超えて受け継がれていくのだろう。
by knakano0311 | 2006-12-01 19:00 | 我が家の歳時記 | Trackback(24) | Comments(0)