大屋地爵士のJAZZYな生活

カテゴリ:地域の中で・・・( 359 )

路傍の花、樹々の鳥(196) ~ 梅も山茱萸もまだまだですが ~

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 あきらかに春の訪れが遅い。例年なら咲き始めているはずの、「ウメ(梅)」も「サンシュユ(山茱萸)」もまだ固い蕾のまま。ウォーキングの道筋を変えてみたが、「ロウバイ(蝋梅)」は今がさかりであるが、梅はやはり蕾ばかり。しかし、みごとに純白の「アセビ(馬酔木)」が咲いているのをみつけた。山でも最も早く咲く花である。遅いが、確実に春は近づいてきている。

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 さて、今宵の曲、「スーザン・トボックマン/Susan Tobocman」の「Again It's Spring」。キャリアはよくわかっていないが、歌手、作曲家、作詞家、プロデューサ、アレンジャーと多彩な才能を持つ。4歳の時から詩を書き始め、15歳の時には全国コンテストで優勝したという。日本で注目されたのは、「寺島靖国」氏のヒット・コンピレーション・シリーズ、「JAZZ BAR 2012」で紹介されてから。店頭・お客から「オリジナル・アルバムはないのか?」という問い合わせが殺到したという。それに応えて1998年録音、2004リリースのアルバム、「Watercolor Dream」がオリジナル仕様で、2013年に「寺島レコード」からCD化された。

【 Again It's Spring 】  music and lyric by Susan Tobocman

「♪ When you are younger   若い頃あなたは
   Awake with a hunger    お腹がすいては目を覚ましていたわね
   Days flow together    あれから時が過ぎたけど
   And spring is forever    春は相変わらずやってくるわ

   But soon you are older   しかし、もうすぐあなたはいい年になり
   And winters feel colder    冬の寒さがこたえるようになるのよ
   Promises broken       約束は破られ
   And dreams still unspoken   夢も語ることができないような冬の寒さが

   Seasons change       いくつもの季節がすぎたけど
   And the questions start    「どうして?」と思うのよ
   Do you stand apart?      なぜひとりで立ち上がらないの?
   Have you shared your heart?  気持ちを人に分かち合えないの?

   If love should find you     もし愛を見つけたら
   Then let love remind you    その愛があなたに思い出させてくれるわ
   Now is for living         生きるために今があるんだと
   Not taking but giving       貰うだけでなく与えることも必要なんだと
   And all at once again it's spring   そうすれば、すぐ春が再びやってくるわ ♪」


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WATERCOLOR DREAM/ウォーターカラー・ドリーム
スーザン・トボックマン/Susan Tobocman
寺島レコード




 わずか1分ほどですが、「Again It's Spring」のさわりが、プロモーション・ビデオでアップされています。この短いビデオ・クリップ、現在ニューヨークに暮らすという等身大の彼女をヴィヴィッドに感じさせる。

「Again It's Spring ー Susan Tobocman」

          

 

  
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by knakano0311 | 2018-02-19 09:56 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(195) ~ 今年の春は遅いかも ~

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 ウォーキングの道筋にある溜池。毎年冬になると何種類かの水鳥がやってくる。かっては、白鳥も来たことがあるという。水鳥たち、今年の春はちょっと遅いかも ・・・。 

 さて春の歌。あまり知られていないスタンダードに、「Spring Will Be a Little Late This Year(今年の春の訪れはちょっとだけ遅いかも)」という、切なく美しいメロディを持つ歌がある。

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 「サラ・ヴォーン/Sarah Vaughan」、「リタ・ライス/Rita Reys」なども歌っているが、「カーリー・サイモン/Carly Simon」の優雅で美しいデュエットがいい。アルバムは、「フィルム・ノワール/Film Noir」。1997年リリースのアルバムで、タイトル通り'40~'50年代の古き良き時代の銀幕を彩った犯罪映画の映画音楽をカヴァーしたもの。「Spring Will Be A Little Late This Year」も、「サマーセット・モーム/Somerset Maugham」原作の映画「Chritmas Holiday」(1944年)のために書かれた曲らしい。「カーリー」は、この歌を「ジミー・ウェブ/Jimmy Webb」のピアノ伴奏による美しいデュエットで聴かせる。

【 Spring Will Be a Little Late This Year 】 
                   Words and Music by: Frank Loesser

「♪  Spring will be a little late this year    今年の春の訪れはちょっとだけ遅いかも
   A little late arriving, in my lonely world over here 孤独な私の所へはちょっと足踏み
   For you have left me             だってあなたが私から去ってしまったし
      and where is our April love old   あの恋した4月もどこかへ行ってしまったから
   Yes you have left me and winter continues cold  だからまだ寒い冬が続いているの

       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・            ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

Film Noir

Carly Simon / Arista



「Carly Simon & Jimmy Webb ー Spring Will Be A Little Late This Year」

          
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by knakano0311 | 2018-02-15 14:16 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(194) ~ 一足先に庭一杯の春 ~

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 「ロウバイ(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅〔カラウメ〕)」の花が満開の家。ウォーキングの道筋に「ロウバイ」を植えている家はいくつかあるが、まだ蕾の家が多く、こんなにも咲いている家はここだけ。一足早く庭いっぱいの春を迎えたこの家の住人は、きっと”ハッピー”であろう。

 さて、今宵の歌は春を先取りした ”Happy” な歌、「This Happy Madness」。「この狂おしいばかりの幸せ」。そんな意味でしょうか。元々は、1958年、「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」が作曲し、「ヴィニシウス・ヂ・モラレス/Vinicius de Moraes」が作詞したボサノバの曲で、「エリゼッチ・カルドーソ/Elizete Cardoso」によって歌われた。ポルトガル語では、「Estrada Branca(白い路)」という曲。それを1968年、「ジーン・リース/Gene Lees」が英語詩にして、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」によって歌われたという。

【 This Happy Madness 】
           by Vinicius de Moraes, Gene Lees, Antonio Carlos Jobim

「♪ What should I call this happy madness  私の中に湧き上がるこの狂おしいまでの
            that I feel inside of me  幸せをなんと呼んだらいいのであろう
  Some kind of wild October gladness     荒々しい10月の歓喜のように
            that I never thought I'd see  いままで私が出会ったことがないもの
  What has become of all my sadness     私の全ての悲しみや終わることがないと
            all my endless lonely sighs  思っていたため息はどうなったの
  Where are my sorrows now         私の嘆きは一体どこに行ってしまったの

  What happened to the frown         今までのしかめっ面に何が起こったの
        and is that self contented clown   自己満足している道化師みたい
  Standing grinning in the mirror really me  鏡の前でにやけている私が本当の私ね
  I'd like to run through Central Park     セントラルパークを走り抜け
  carve your initials in the bark of every tree どの木にもあなたのイニシャルを刻みたい
    I pass for every one to see      だれがみてもわかるようにね

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

 「ステイシー・ケント/Stacey Kent」、「アントニオ・カルロス・ジョビン」、「ダイアナ・パントン/Diana Panton」、3人の歌で聴いてみましょうか。

Changing Light

Stacey Kent / Warner Bros UK



「This happy Madness ー Stacey Kent」

          
  
   
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Terra Brasilis
アントニオ・カルロス・ジョビン
Import CD
Warner Bros / Wea




「Tom Jobim - This Happy Madness」

          
   
   

フェリシダージ ~わたしが愛したブラジル

ダイアナ・パントン(vo) / MUZAK,INC.



「Diana Panton-This Happy Madness」

          
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by knakano0311 | 2018-02-09 15:12 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(193) ~ Something with spring color ~

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 「大寒」の日のウォーキング。ご近所にあるアンティーク・ショップの店先に、「ロウバイ(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅〔カラウメ〕)」が、無造作に活けてあった。周りにかぐわしい薫りが漂っている。もうそんな季節なのだ。これから、いち早く春の訪れを告げるもの、「Something with spring color」が少しづつ増えてくる。

 しかし、まだまだ「春暁」というには、ほど遠く、夜が明けるのも遅いし、寒いので布団からも出難い。早く春が訪れるのを願いながら、じっくりと聴くのは、「インガー・マリエ(・グンナシェン)/Inger Marie Gundersen」。アンニュイで、少しダーク、大人のムードを湛えつつ、いぶし銀のように鈍い光を放つ。冬の中に春の兆しを感じるような歌声は、一度聴いたら、その声が深く心に刻まれる、そんなシンガー。歌うのは、「Some Things Never Change」。

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 「インガー・マリエ」。1959年生まれ、ノルウェイ出身。2004年、JAZZシーンに彗星のごとくデビューしたが、この時45歳というから相当な遅咲きである。音楽一家に育ち、物心ついた頃から歌うことに喜びを見出していたという。20代の頃には、地元でもうプロ活動を始めていたが、2004年になって、ようやくソロデビューするチャンスに恵まれたという苦労人でもある。寡作で、私が知る限り、たった4作しかアルバムはリリースされていないが、遅咲きの苦労人という彼女のキャリアが、どのアルバムにも何とも言えない色艶と温もりを吹き込んでいる。

 その第三作、「My Heart Would Have a Reason」(2009)から「Some Things Never Change」。前作同様、「ジョージ・ハリソン」の名曲「Something」をはじめ、「スティング/Sting」、「ジョニー・ナッシュ/Johnny Nash」など多様なアーティストのヒット曲をカバーしている。さらに、「ロバータ・フラック/Roberta Flack」の「The first time everI saw your face」も。相変わらずのアンニュイな雰囲気の中にも美しさと上品さが漂う。ライナーノーツに「Some Things Never Change」は、イギリス出身のロック・グループ、「スーパートランプ/Supertramp」のカバーとあったが、歌詞も違うし、作者も違う。オリジナル曲ではないだろうか。

【 Some Things Never Change 】    by Ole Henrik Gjortz

「♪ Some things never change    何も変わらない
  In the way we talk         会話してても
  Words don't come easy      言葉に詰まってしまう
  Some things gonna change    でも何かが変わった
  In the way way we walk      ふたり一緒に歩いて
  You have come far to please me  私を喜ばせるために遠くまできてしまったから

  You make me walk         この山の上の街を通り抜け
  Through the mountain town     あたたは私をここまで連れてきた
  You make me see far        遥か遠くまで見通せる地に

  Nothing's gonna change       何も変わらない
  In the way you move me around   あなたは私のそばにいる
  Nothing's gonna change       何も変わらない
  In the way you smile         あなたは微笑んでいる

  Nothing's gonna change        何も変わらない
  In the way you land out of time    あなたが拍子はずれになることも
  And I'm only existing for you     だから私はあなたのために在る

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」


マイ・ハート・ウッド・ハブ・ア・リーズン

インガー・マリエ / インディーズ・メーカー



「Some Things Never Change - Inger Marie Gundersen」

          
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by knakano0311 | 2018-01-23 09:54 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

23年前の痕跡

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 23年前の朝、大地が揺れた。1995年(平成7年)1月17日「阪神淡路大震災」である。今住んでいる団地に移って2年目のことであった。幸いなことに、冷蔵庫やタンス、本棚が動く程度で、被害はほとんどなかったが、インフラが完全に回復するのに1ヶ月近くかかった。次の休みの日、冷やかしや見物と思われはしないかと、だいぶ迷ったが、阪急電車が動いていた西宮まで子供達を連れ、その惨状を目に焼付けに行った。すぐ近くの市民グラウンドに仮設住宅が建ったりもしたが、今ではその痕跡もない。

 外壁のモルタルに亀裂も入ったが、外壁の塗り替え時に、それも見えなくなり、我が家に残る唯一の大地震の痕跡といえば、壁のクロスに入った亀裂である。震災の記憶を忘れないためにも残している。

 今宵の曲は、「I Feel the Earth Move」。「キャロル・キング/Carol King」の出世作の一つ。「足元の地面が動くと感じるほどあなたが好き」。まあ、なんてオーバーな表現でしょうか。

【 I Feel The Earth Move 】 by Carol King

「♪ I feel the earth move under my feet     足元の地面が動く気がするの
  I feel the sky tumbling down, tumbling down 空も崩れ落ちてくるような気がするの
  I feel my heart start to trembling       私のハートも震えだすの
  Whenever you're around            あなたがそばにくるといつも

  Ooh, baby, when I see your face       おおベイビー、あなたの顔を見ると
  Mellow as the month of May          5月のようなメローな気になるの
  Oh, darling, I can't stand it          おおダーリン、もう我慢できそうにないわ
  When you look at me that way         そんな風に見つめられると

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

まずは、2作目の「THEY OUGHTA WRITE A SONG(邦題:青い影)」が日本で大ヒットした「ヘイリー・ロレン/Halie Loren」のアルバム、「Simply Love」(2013)から。オリジナル3曲、ポップ・ソングのカバーが4曲、スタンダード7曲の構成。その構成通り、ジャズとニュー・ポップスを絶妙に融合した独特のスタイルが瑞々しい。高音部が裏返る独特の歌唱も好ましい。

Simply Love

Halie Loren / Justin Time Records



「Halie Loren - I feel the earth move」

          

 オリジナルも聴いてみましょうかね。シンガー・ソングライターとしてスタートした「キャロル・キング」の出世作、「つづれおり/Tapestry」(1971)。

つづれおり

キャロル・キング / SMJ



「Carole King - I Feel The Earth Move」

          

   


  
   
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by knakano0311 | 2018-01-17 17:25 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(192) ~ 遠いバブルの名残り ~

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 雑草が一面に生い茂る原っぱ。吹き抜ける冷たい風に、なんとなくうら悲しさが漂う。ここはかってのフェア・ウェイ。元旦に登った山の脇は、何年か前まではゴルフ場だった。しかし、その下を通る新名神高速道路のトンネル工事のため、ゴルフ場は閉鎖されたのだ。高速道路開通後は、ゴルフ場も再開されるという噂もあったが、ゴルフのマーケットがこれだけシュリンクしている中で、莫大な投資をしてリニューアルをし、再開するだろうか? ティー・グラウンドに立ってみた。私の目には、遠いバブルの名残りとしか映らなかった ・・・。まだゴルフを続けている山の仲間は一人もいない。

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 ウォーキングの道筋にある溜池。ことしも水鳥が集まりだしたようだ。一時期、まったく見かけない年もあったのだが、ここ2、3年前から戻ってきたようだ。「カイツブリ(鳰、鸊鷉〈へきてい〉)」かなとも思うのだが、遠目なので種類はよくわからない。まだ数は少ないが、元気に潜っては魚を採っているようだ。

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 さて、新春の宵、初ピアノトリオは、透明感のある美メロのピアノ、「ミシェル・ビスチェリア・トリオ/Michel Bisceglia Trio」。ベルギーのピアノ・トリオです。 

 「ミシェル・ビスチェリア」。1970年生まれ。一家の出自はイタリアだという。6歳の時にはもう電子キーボードを始め、その後クラッシック・ピアノを習ったが、ほどなくジャズへ転向、19歳の時にはシンセサイザーなどで演奏ツアーに参加したという。「ウェルナー・ラウシャー/Werner Lauscher (bass)」、「マルク・レーハン/Marc Léhan (drums)」と自身のトリオを結成したのは26歳の時。その後、世界各地のジャズ・フェスティバルへの参加でキャリアを積み重ねている。

 そんな彼が日本で注目されたのが、3作目のアルバム「Inner You」(2007)。その中の1曲を「寺嶋靖国」氏が「Jazz Bar 2007」で取り上げたからであろうか。この人のピアノは、音数がとても少ない印象がある。戸惑いながらポツポツと弾いているといった感じすらある。しかし、その少ない音を紡ぎながら、透明感と哀愁に満ちた独自のピアノ世界を目の前に展開して見せてくれる。

 久しぶりに聴くアルバムは、鳥と子供の青いジャケが印象的な、「Blue Bird」(2015)。その中から、「Dry Water」を ・・・。
  
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Blue Bird CD, Import
Michel Bisceglia
Prova Records




「Michel Bisceglia trio - Dry Water (Official Video) 」

          
  
  
  
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by knakano0311 | 2018-01-04 14:20 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(191) ~赤い実の郷愁~

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 路傍で見つけた艶やかな赤い実。「フユイチゴ(冬苺)」。バラ科キイチゴ属の常緑の小低木。ふつうの苺と違い、冬に熟することが和名の由来であるという。わかりやすいですね。別名は「カンイチゴ(寒苺)」ともいう。どこにでも生えていると思っていたが、意外にも危急種(絶滅危惧種Ⅱ類・VU)に指定されている県もあるという。いわゆる「木苺」で、味は甘い。子供の頃はこれを見つけては食べたものである。摘んで口に含んでみたが、まだ早いのか、甘くはなく、郷愁だけが残った。その傍らにある黒紫色の実は、「アオツヅラフジ(青葛藤)」でしょうか?
  
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 「サルトリイバラ(猿捕茨)」の赤い実も ・・・。日本では北海道から九州までの山野や丘陵の林縁などに自生する。落葉つる性の低木。枝に刺があり、猿も絡まることからその名がついたと言われる。植物学的には、少し違うようであるが、日本では、その俗称の「サンキライ(山帰来)」という名の方が、よく知られている。

 さて、「イチゴ=strawberry」といえば、真っ先に思い浮かぶ歌は、「ビートルズ/The Beatles」の 「Strawberry Fields Forever」。その「ストロベリー・フィールズ」は、リバプールにあった戦争孤児院の名前で、そこの裏の林が、「ジョン・レノン/John Lennon」の子供時代の遊び場だったそうである。

【 Strawberry Fields Forever 】 by J.LENNON/P.McCARTNEY

「♪ Let me take you down,         君を連れて行きたいんだ
  'cause I'm going to Strawberry Fields  僕が行くストロベリー・フィールズに
  Nothing is real and nothing to get hung about リアルなものもないし気にするものもない
  Strawberry Fields forever         ストロベリー・フィールドよ、永遠に

  Living is easy with eyes closed      目をつむったまま生きるのは簡単さ
  Misunderstanding all you see       君が見るもの全ては誤解さ
  It's getting hard to be someone      それなりの人間になるのは難しいけど
           but it all works out    案外すっとなってしまうかもしれない
  It doesn't matter much to me       どっちだっていいんだけどね、僕には

  Let me take you down,            君を連れて行きたいんだ
  ’cause I'm going to Strawberry Fields     僕が行くストロベリー・フィールズに
  Nothing is real and nothing to get hung about リアルなものもないし気にするものもない
  Strawberry Fields forever           ストロベリー・フィールドよ、永遠に
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

 それでは、ふたりの歌姫の対照的なアレンジによる歌唱で、聴いてみましょうか。まずは、デンマークの美しきバラード唄い、「シーネ・エイ/Sinne Eeg」。アルバムは、「The Beauty of Sadness」。

The Beauty of Sadness

Sinne Eeg / Sinne

  

「Strawberry Fields Forever - Sinne Eeg」

          

 そして、もう枯れた爺さんを引き戻すほどの「チカラ」があるのが、アルゼンチンの出身の「カレン・ソウサ/Karen Souza」。妖艶さというか、コケティッシュなお色気と「女節」ともいえるハスキーで魅力的な声の持ち主である。アルバムは、「Essentials」から。

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Essentials CD, Import
カレン・ソウサ
Music Brokers Arg




「Strawberry Fields Forever ー Karen Souza Ft. Los Panchos」

          

 「イチゴ=strawberry」と聞いて、次に思い浮かべるのは、映画「いちご白書/原題;The Strawberry Statement」(1970)。コロンビア大学での学生闘争を描いたアメリカ人作家、「ジェームズ・クネン/James Simon Kunen」のノンフィクションをもとに映画化されたフィクション映画。この映画の主題歌が、「ジョニ・ミッチェル/Joni Mitchell」が作詞・作曲した「サークル・ゲーム/The Circle Game」。「バフィ・セント=メリー/Buffy Sainte-marie」が1967年に発表したカバー・バージョンが映画に使われていた。アメリカン・ニューシネマのこの映画も「わが青春のシネマ・グラフィティ」の一つ。

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Strawberry Statement (1970) [DVD]
ブルース・デイビソン、キム・ダービー
Warner Archive



 「松任谷由実(荒井由実)」が1975年に「バンバン」に提供し、大ヒットした「『いちご白書』をもう一度」は、映画公開当時の松任谷自身の思い出を元にしているという。

 「ジョニ・ミッチェル」の歌唱で、「サークル・ゲーム」。アルバムは、「レディズ・オブ・ザ・キャニオン/Ladies of the Canyon」 (1970)から。

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Ladies of the Canyon CD, Import
ジョニ・ミッチェル/Joni Mitchell
Warner Bros / Wea



「Joni Mitchell - The Circle Game」

          
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by knakano0311 | 2017-12-19 10:48 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(190) ~山茶花の季節~

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 「サザンカ(山茶花)」の季節である。ウォーキングの道筋の、あちこちの庭や垣根に咲いている。花の少ないこの時期に咲き出し、正月を過ぎて2月過ぎまでの長い間咲いて楽しませてくれる。ツバキ科の常緑広葉樹。童謡「たきび」(作詞:巽聖歌、作曲:渡辺茂) のほか、大川栄策の「さざんかの宿」(作詞:吉岡治、作曲:市川昭介、編曲:竹村次郎)、森進一の「さざんか」(作詞:中山大三郎、作曲:猪俣公章、編曲:小杉仁三)などの歌詞でもよく知られている花。

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
   さざんか さざんか さいたみち
    たきびだ たきびだ おちばたき
     あたろうか あたろうよ
      しもやけおててが もうかゆい
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

 「しもやけ」、「あかぎれ」なんてもう死語ですね。

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 さて、日課のウォーキングはもう10数年続けているが、そのテーマ曲にしたいような曲がある。「Looking Walking Being」。ポーランドの新世代のジャズ・ヴォーカリスト、「アガ・ザリアン/Aga Zaryan」の歌。米国詩人、「デニーズ・レヴァトフ/Denise Levertov」の詩で、かなり哲学的な意味が込められているようで難解で、訳は途中でやめてしまったのですが、「よく観て、歩いて、そして生きる」。そんな意味でしょうか?。どなたか訳してみてください。

 「アガ・ザリアン」は、1976年、ポーランドの首都ワルシャワ生まれ。父親はクラシック・ピアニスト。彼女は幼い頃から両親とともにヨーロッパ中を広く旅し、またクラシック音楽とともに、アガの両親は、「スティーヴィー・ワンダー/Stevie Wonder」、「ウェザー・リポート/Weather Report」、「ジミ・ヘンドリックス/Jimi Hendrix」、「ボブ・マーリー/Bob Marley」、「ビートルズ/The Beatles」などのポップス・アーティストの音楽もよく聴いたという。このことがアガに小さい頃から幅広い音楽に親しむきっかけを作ったという。

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 10代の頃、音楽への情熱が高まり、「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」や「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」を聴き、アガはヴォーカリストになることを決意、音楽学校で歌を学び、卒業後ジャズ・ヴォーカリストの道へと進んだ。デビュー作は、「My Lullaby」(2002)。日本へのデビュー作は、オリジナル曲で散りばめられた「Looking Walking Being」(2010)。コンテンポラリーなジャズだけでなく、ボサノバ、サンバ、アフリカン・リズム、ジャズ・ロックなどのサウンドがちりばめられ、本国ポーランドでも日本でも話題となったアルバム。

【 Looking Walking Being 】
           Lyrics By Denise Levertov  Music By Larry Koonse

「♪ I look and look              私は目を凝らす           
   Looking's a way of being: one becomes, 観ることは生きる方法の一つ
   sometimes. a pair of eyes walking.    人は時に歩く一対の眼となる   
   Walking wherever looking takes one.   人は見えるがままに導かれる

   The eyes                 眼は            
   dig and burrow into the world.      世界を掘り下げる   
   They touch                眼は触れる
   fanfare, howl, madrigal, clamor.  ファンファーレ、わめき声、マドリガル、どよめきに
   World and the past of it,      世界と
   not only               その過去は        
   visible present, soild and shadow  人の目に映る現在や、実体、影
   that looks at one looking.      だけではない

   And language? Rhythms  
   of echo and interruption?   
   That's            
   a way of breathing.      

   Breathing to sustain  
   looking,           
   walking and looking,  
   trough the world,    
   in it.                                ♪」          

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Looking Walking Being
Aga Zaryan
EMIミュージックジャパン




 タイトル曲はじめ何曲かを ・・・

「Aga Zaryan - Looking Walking Being」

           

「Aga Zaryan - February Evening In New York」

           

「Aga Zaryan - For The New Year」

           
  


  
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by knakano0311 | 2017-12-10 22:33 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(189) ~ 路傍に咲く野菊、野路菊 ~

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 この時期ウォーキングの道筋で多く見かけることができるのが、「ノギク(野菊)」、「ノジギク(野路菊)」。「ノジギク」は、「ノギク(野菊)」の1種で、「牧野富太郎」氏が発見し、命名したというが、兵庫県の「県花」ということもあってか、とくに多く見かけるような気がする。

 12月、師走、冬に入ったということで、今宵の曲は、「Winter Wind」。「グレッチェン・パーラト/Gretchen Parlato」の2ndアルバム、「ロスト・アンド・ファウンド/Lost & Found」から。

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 「グレッチェン・パーラト」。1976年LA生まれ。ジャズ・ミュージシャンの登竜門として知られる「セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション/Thelonious Monk Competition」のボーカル部門で2004年に優勝、2005年にデビュー。ややハスキーがかったソプラノ、コントロール抜群の声の安定感、卓越したスキャット、天性かもしれないアフリカン・リズムと誰も真似できないミステリアスな歌唱力。そして美貌。「ハービー・ハンコック/Herbie Hancock」、「ウェイン・ショーター/Wayne Shorter」ら大御所が絶賛するのも無理からぬところである。アルバムでは、POPSなどのカバーもしているが、はやりの「Jazzy Not Jazz」路線ではなく、JAZZメインストリームを走っている。

Lost & Found

Gretchen Parlato / Obliqsound



【 Winter Wind 】

「♪ He was a winter wind      彼は冬の木枯らしのよう
  She was a summer flower     彼女は夏に咲く花のようだった
  She’ll blossom and re-begin    彼女が再び花を咲かせても
  He’ll blow her away         彼は彼女を吹きとばし
  And fall into april showers     4月の雨のなかに散らしてしまう

  This street that we walk upon   私たちが歩んでいるこの道は
  Leading us to tomorrow        私たちを明日へと導いていく
  Holds past dreams all come undone  心の中に愛を抱いていても
  With love in our hearts       未だ実現されてない過去の夢を全て抱き抱えたまま
  We step into all our sorrow      私たちは悲しみに暮れる

  Floating up beyond the moon     月の彼方に浮遊しても
  Falling down will come too soon    すぐに落ちてしまう
  Land upon a weeping willow      シダレヤナギの上に

  If it’s all just meant to be       もしそうなることが宿命なら
  Let it's branches cradle me      その枝でわたしをゆりかごのように揺らして
  Hold me close, oh weeping willow tree もっとしっかり受け止めてよ、シダレヤナギなら

  Now is the time of your life to hold on  いまがあなたの人生の踏ん張り時よ ♪」


「Gretchen Parlato - Winter Wind」

          


  
   
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by knakano0311 | 2017-12-01 17:35 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(188) ~ 眼福はご近所の紅葉で ~

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 我が団地にある公園。真っ盛りの紅葉に親子連れが見入っていた。「眼福」という言葉があるが、まさにそれ。ご近所の紅葉に大満足。

 いまさらの定番ですが、今宵はやはり「枯葉/Autumn Leaves」。聴かないことにはすまないようです。「エヴァ・キャシディ/Eva Cassidy」、「ジャシンサ(ジャシンタ)/Jacintha」、ふたりの対照的な歌唱で ・・・。

 1996年に残念にも悪性黒色腫(皮膚癌の一種)でわずか33歳で亡くなったアメリカの歌手、「エヴァ・キャシディ」。その歌唱は、いまでもわたしを揺らす。ワシントンDCにある老舗ジャズ・ディナー&ナイト・クラブ「Blues Alley」でのライブ・アルバム、「Live at Blues Alley」、最後の絶唱をすべて収録した追悼盤、「Nightbird」から。

Live at Blues Alley

Eva CassidyEva Music



Nightbird

Eva Cassidy / Imports



「Eva Cassidy - Autumn Leaves」

          

 アジアの癒し姫と名付けたのは、「ジャシンサ」。やはり情感あふれる哀切の歌唱。SACD/CDハイブリッド仕様の高音質で、彼女の歌唱が吐息が感じられるほどの臨場感で迫ってくる。

Autumn Leaves

Jacintha / Fim [1st Impression]



「Jacintha - Autumn Leaves」

          

   


   
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by knakano0311 | 2017-11-20 13:48 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)