大屋地爵士のJAZZYな生活

カテゴリ:炭焼き小屋から( 434 )

5月6月は家族が集うメモリアル・ディが続く

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 11家族、30人。作業場が手狭になるくらいたくさんの親子が参加してくれた木工教室。この時期と秋、爽やかな気候の時期が参加者が多い。のこぎり初体験の坊や、家族で楽しんでもらう木工&ピザづくり。もう5年間も毎月開催しているが、帰りがけに「ありがとう」という声をもらうたびに続ける甲斐があったと感じる。山の公園には、鯉のぼりと五月人形。「こどもの日」、「母の日」、そして6月は、「父の日」と家族で集い楽しむメモリアル・ディが続く。

 木工教室をやっていて、毎回感じることであるが、子供たちの想像力、創造力はすごい。我々はテクニカルなお手伝いをちょっとするだけで、子供たちはどんどん自分の作りたいものを作ってゆく。ということで、今宵も「こども」をテーマにした曲を ・・・。

 まずは、ファンキーでソウルフルな演奏、「ジョー・サンプル/Joe Sample」率いる「魂委員会」、「ジョー・サンプル&ソウル・コミッティ/Joe Sample And The Soul Committee」で「Mystery Child」。アルバムは、「 Did You Feel That ?」(1994)。「なんか感じない?」。そんな意味でしょうか。「スティーヴ・ガッド/Steve Gadd(ds)」、「フレディ・ワシントン/Freddie Washington(b)」、「レニー・カストロ/Lenny Castro(perc)」などといった手練のメンバーを擁して、グルーヴィーなクルセイダーズ・サウンドを聴かせてくれる。

Did You Feel That?

Joe SampleWarner Bros.



「Joe Sample And The Soul Committee - Mystery Child」

          

 そして、イタリアの抒情派ジャズ・ピアニストの大御所、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」の「The Heart of a Child」。「マーク・ジョンソン/Mark Johnson(b)」、「ジョーイ・バロン/Joey Baron(ds)」がトリオを組む、「Ballads」(2006)から。

Ballads

Enrico Pieranunzi / Carrion



「The Heart of a Child - Enrico Pieranunzi」

          

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 そして、もう一曲、取り上げておきましょう。ドイツ、ハンブルグを拠点に活動を続けているスウェーデンの若手ピアノ・トリオ、「ティングヴァル・トリオ/Tingvall Trio」を率いる俊英「マーティン・ティングヴァル/Martin Tingvall」のソロ・アルバム「En Ny Dag」(2012)から。

 アルバム・タイトルは、「A New Day」という意味であるが、流れ星、犬、雷鳴、子供たち ・・・ といったタイトルを付された曲は、トリオ演奏同様、透明感、哀愁、儚さ、温かさ、ロマンティシズムといった北欧らしさを強く感じる。

 子守唄、あるいは、眠りの情景。子供への想いが伝わってくる「när barnen sover (when the children are sleeping)」。

En Ny Dag

Martin Tingvall / Skip



「Martin Tingvall - När barnen sover」

          
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by knakano0311 | 2018-05-23 09:55 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

自分でトッピングしたピザが美味しくないわけはない

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 公園のビオトープ。「モリアオガエル(森青蛙)」の卵塊を作っている「エゴノキ(別名;チシャノキ/萵苣の木、ロクロギ/轆轤木 )」の花が満開となり、花いっぱいに囲まれて、新しい卵塊がぶら下がっているのが確認できた。新しい命の誕生が加速される。

 先月のイベントが雨のため中止だったが、この日は爽やかな天気。公園は朝早くから来園者でいっぱい。我々が月1回実施している木工教室も、この日から、今年度1回目が始まった。森の手入れで出る大量の間伐材。それを利用しての親子のための木工教室である。

 上手にのこぎりを挽く女の子がいる。聞いてみれば幼稚園から地域の木工教室に参加しているとのこと。サンプルはあるが、何を作っても、どれだけ作ってもいいというほとんど制限なしの木工教室。子どもたちの自由な発想はどんどん広がり、我々は少し難しい穴あけや切断のお手伝いだけ。子どもより親が夢中になることも多い。ゆとり教育、子供の安全のためとやらで、道具を使わせない教育。結果、道具の名前も使い方も知らない親や子供が多い中で、ちょっとこの親子に感心。

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 そして、木工の間に、一緒に作るこの日の手作り料理は、「手作りピザ」。我々が焼いた炭で、我々の手作りのピザ窯を使って焼く。木工は親任せでも、ピザとなると、みんな真剣な顔でトッピングに夢中。こんなふうにして作った手作りのが美味しくないわけはない。

 さて、今宵の曲は、私がお気に入りの、子供たちにちなんだ曲をいくつか。いずれも、子供たちの情景や表情を愛らしく、美しく表現している。

 まずは、「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim」、CTIシリーズの美しいジャケットのアルバム、「Stone Flower」(1970)から、「Children's Games 」。ジョビンと「クリード・テイラー/Creed Taylor」、「デオダート/Eumir Deodato」のコラボ・アルバム。ジョビンの奏でる「フェンダー・ローズ/Fender Rhodes」のメロウで繊細な音色。

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ストーン・フラワー/Stone Flower
アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobim
キングレコード




「Antonio Carlos Jobim - Children's Games」


          

 「フェンダー・ローズ」といえば、大御所、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」が、「フェンダー・ローズ」のエレクトリック・ピアノと、普通のアコースティックなピアノを、ルグランの編曲、指揮によるオーケストラに絡ませて弾くというアルバム、「From Left To Right」(1970)がある。そこから、「Children's Play Song」を。

From Left to Right

Bill Evans / Polygram Records



「Bill Evans ー Children's Play Song」

          

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 エヴァンス作曲のこの曲を、ノルウェイを代表するというジャズ・ヴォーカリスト、「ヒルデ・ヘフテ/Hilde Hefte」がボーカルで表現している。ベスト・アルバム、「Memory Suite」(2014)のキャッチには、 『静かな響きのワルツとボサノヴァ、遠い記憶を呼び起こすやさしい歌声。ノルウェイから届けられた淡い短編小説のような音楽』とあった。オリジナルはエヴァンスへのオマージュ・アルバム、「Playsong - the music of Bill Evans」(2007)。

 1956年生まれというから、もう相当なベテラン。 学生時代には、ピアノ、そしてギター、アルト・サックス、クラリネットをマスター、さらに作詞・作曲・編曲までもこなすという才女。その活動範囲は、演奏家、音楽家としてだけでなく、女優、音楽教師などにも及ぶという。80年代半ばから舞台や映画の作曲家、シンガー、俳優として数多いキャリアを積み、1991年には、初ソロ・アルバムで「チェット・ベイカー/Chet Baker」をオマージュした「'Round Chet's Midnight』を発表、その後、2001年には「ビル・エヴァンス/Bill Evans」のナンバーで自己の世界観を作り上げたと今なお評価の高い「Playsong – The music of Bill Evans」を発表。その後も北欧ジャズ・シーンを代表する存在として現在に至っている。

 結構なお年なのに、その声はまるで少女のよう。澄みきった透明感と気品とその上品な軽みには癒されてしまう。

Memory Suite 【Loppi・HMV限定盤】

Hilde Hefte /



Playsong-the Music of Bill Evans

Hilde Hefte / CD Baby




「Hilde Hefte - Children`s Playsong」


          
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by knakano0311 | 2018-05-22 10:03 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

梅雨の先触れ

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 散り始めた「エゴノキ(別名;チシャノキ/萵苣の木、ロクロギ/轆轤木 )」の花を踏みしめながら登っていく。今日の山作業は、先週に引き続き、ナラ枯れ対策として粘着シート(ムシ虫ホイホイという)を被害木に巻く。高いところからや視界が開けたところからでないと見えない。この山で一番大きな葉っぱを持つ木、「ホウノキ(朴の木)」の花。梅雨が近づいてきたのか、ちょっと蒸し暑さを感じるこの日、枝の先にぽつんと咲く孤高の花が、遠目にも清々しい。

 この山に自生する「ヤマグリ(山栗)」は、もうすっかり花が落ちてしまった。栗の花に由来した「栗花落(つゆおち)」というレアな名字、お名前があるという。「栗」の花は、梅雨の時期までに散ってしまうことから、「つゆおち」と読むのだそうだ。

 ビオトープには、少し小さめであるが、つぼみをいっぱいつけた「エゴノキ」の枝先に、「モリアオガエル(森青蛙)」の卵塊がぶら下がっていた。これから、梅雨が近づくにつれ、この真っ白い大きな卵塊がいくつもぶら下がり、新しい命を生み出してゆく。

 今宵のピアノ。「リッチー・バイラーク/Richie Beirach」の「Summer Night」。お気に入りのソロ・ピアノ・アルバム、「Ballads II」(1987)にも収められているが、今日は、「ジョージ・ムラーツ/George Mraz(bass)」、「ビリー・ハート/Billy Hart (drums)」とのトリオで。アルバムは、マイルスをトリビュートした「Summer Night」(2007)から。

バラッドII(期間生産限定盤)

リッチー・バイラーク / SMJ


  
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Summer Night 
リッチー・バイラーク・トリオ/Richie Beirach Trio
Venus Records



「Summer Night ー Richie Beirach Trio」

          
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by knakano0311 | 2018-05-19 13:08 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

公園はいま一番いい季節を迎えている

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 公園は今、一番いい季節を迎えている。目にも鮮やかな新緑の中での作業。暑すぎも寒すぎもせず、一庫ダムの知明湖から上がってくる風は、作業するわれわれにとって爽やかですこぶる心地よい。いずれも白い花の「ヤマボウシ(山法師、山帽子)」、「ヒトツバタゴ(一つ葉タゴ、一つ葉田子)/別名:ナンジャモンジャ」、「エゴノキ/別名:チシャノキ(萵苣の木)、ロクロギ(轆轤木)」 。そして、森のあちこちで群生し、薄い朱色、赤紫の花が満開の「ヤマツツジ(山躑躅)」の群落。これを見ているだけでも、この山でボランティアをやっていてよかったと喜びを感じる。

 「森林セラピー」という言葉もあるらしいが、この山での活動、我々、シニア側にとってはまさに「セラピー」である。

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 さて、今日の作業は、我々にとって、三大天敵による害、鹿の食害、「カシノナガキクイムシ」によるナラ枯れ、外来植物や常緑広葉樹(照葉樹)繁茂による植物の多様性の喪失への対策のうち、2番目の「カシノナガキクイムシ」によるナラ枯れへの対策である。「ナラ枯れ」、その原因となる「
カシノナガキクイムシ」については、拙ブログ(「枯れ木に花はもう咲かない」「熱中症も怖いですが ・・・」「続・秋が少し見えた ~カシナガの活動も始まる~」「虫、虫、虫 ・・・ 」「小雨の中で「カシノナガキクイムシ」を数える」「虫は嫌いではありませんが ・・・」  などなど)を参照していただきたいが、この公園での被害木はほとんどが、「コナラ(小楢)」である。

 我々は、虫が羽化を迎え、飛び立つ6月までに被害木に粘着テープを巻きつけ、新たな木への飛来を防止するという対策を続けている。一見消極的にも思えるこの対策、6年前から始め、結構手間もお金もかかるのであるが、この公園だけに限って言えば、効果があったようで、3年前をピークに 新たに被害木が減ってきているというデータが得られている。何よりも枯死してしまう「コナラ」が、被害木の1割にも満たない数%という結果も得ているが、まだまだ虫との攻防はこれからも続く。

 さて、今宵初夏の気候にふさわしい曲。定番でしょう、もの憂げで気だるい感じのボッサの名曲、「サマー・サンバ/Summer Samba (So Nice)」。

 1966年、ブラジルの「マルコス・ヴァーリ/Marcos Valle」が作曲した「Samba de Verao(夏のサンバ)」が原曲。それをブラジルのオルガン奏者、「ワルター・ワンダレイ/Walter Wanderley」がレコード化したところ、世界中で大ヒットした。英詩は「ノーマン・ギンベル/Norman Gimbel」。

【 Summer Samba (So Nice) 】

「♪ Someone to hold me tight   誰かがしっかり抱きしめてくれる
   That would be very nice    それはなんて素敵なこと
   Someone to love me right   誰かがちゃんと愛してくれる
   That would be very nice     それもなんて素敵なこと
   Someone to understand    誰かがちっぽけな私の夢を
   Each little dream in me     ちゃんと理解してくれる
   Someone to take my hand   誰かが私の手をとって
   And be a team with me     一緒に歩もうとしてくれる それも素敵

   So nice life would be so nice   とても素敵だわ そんな人生って
   If one day I find           もしある日、誰かが私の手をとって
   Someone who would take my hand  「生涯一緒にサンバを踊ろうよ」
   And samba through life with me   なんて言ってくれる人に出会えたら 

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

 ボッサ・サックスならイチオシのこの人、「ハリー・アレン/Harry Allen」。軽快で洒脱な演奏はいつ聴いても心地よい。アルバム、「サマー・サンバ/If Ever You Were Mine」(2003)から。

サマー・サンバ

ハリー・アレン / BMG JAPAN



「Harry Allen - Summer Samba (So Nice) 」

          

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 そして、歌のオススメ、イチオシは、ご贔屓おしどりJAZZカップル、「マリエル・コーマン&ヨス・ヴァン・ビースト/Marielle Koeman & Jos van Beest」。アルバムは、「LOVE BOSSA!」(2012)。このカップル、その暖かい演奏で前々から好きであったが、何年か前、コンサートに行ってからますます好きになったアーティスト。特にマリエルの歌うボサノバは絶品で、生で聴くとそのボーカルとピアノの相性の良さが、いっそう際立っていた。アルバムが「LOVE BOSSA!」、「ジャズ、シャンソン、ボレロの名曲を心弾むボッサのリズムで綴った、16編の物語。大人のためのボサノヴァ・スタンダード。」という惹句に違わないアルバム。

 パーソネルは、「Marielle Koeman : vocal」、「Jos van Beest : piano」、「エヴァート・ジェイ・ウッド/Evert J. Woud : bass」、「フリッツ・ランデスバーゲン/Frits Landesbergen : drums」。

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LOVE BOSSA!
マリエル・コーマン&ヨス・ヴァン・ビースト・トリオ/Marielle Koeman & Jos Van Beest Trio
澤野工房



「Jos van Beest trio featuring Marielle Koeman ー SO NICE」

          
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by knakano0311 | 2018-05-11 13:28 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

新緑に包まれながらクヌギ苗を植える

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 今、目にしみるような新緑に山は包まれている。今日の山作業はクヌギ苗100本を植樹。毎年1、2月に、この地域の伝統文化である菊炭、それを焼く炭焼き技術を伝承するための炭焼きを行っているが、その材料「クヌギ(櫟、椚)」は、公園内にあるかっては里山だったクヌギ林から伐採している。先人の知恵で、クヌギは一旦、伐採をしても、新芽が生えてきて、7~8年ほどで程よい太さまで成長する。従って、ほぼ10年サイクルで伐採を繰り返せば(輪伐という)、絶えることなく炭材が供給できることになる。このように育てたクヌギを「台場クヌギ」と呼ぶが、伐採年によってクヌギの成長が異なるため、遠くから見ると、まるでパッチワークのように見えるのはそのためである。そして、このクヌギ林は、近隣の小学生のための里山体験教室の教材としても使われので、毎年多くの子供たちが公園を訪れる。

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 しかし、近年鹿の食害によって若芽が育たず、クヌギが全滅するという危機を迎えている。そのために、3年ほど前から、丸坊主になったクヌギ林に、CSRの一環としてクヌギ苗の提供を行っている「住友ゴム工業㈱」さんから提供を受けた苗を植え、保護用のシェルターで覆い、鹿の侵入防止のためのネットを張り巡らし、クヌギ林の再生を図っている。今日も急な斜面で慎重に体のバランスをとりながら、踏ん張って汗だくになり、100本のクヌギ苗を植えた。明日はあちこちの筋肉が悲鳴を上げるだろう。今年が植樹3年計画の最終年。これから10年後、私がまだ森林ボランティアや炭焼きを続けられているかどうかは分からないが、きっと誰かが引き継いでいてくれることを信じながら、そのことを願いながら、仲間と一緒に苗を植える。

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 さて、4月もあとわずか。今宵も「April in Paris(パリの四月)」を続編。まずは、このブログに何度も登場している「ティアニー・サットン/Tierney Sutton」。

 1963年生まれ。アメリカ、ネブラスカ州オマハ出身。名門ウェズリアン大学で文学を専攻、卒業後バークリー音楽大学に入学。バークリー音楽卒業後は、L.A.を拠点として活動する女性ジャズシンガー。1998年のデビュー以降、10枚のアルバム発表、2度のグラミー賞「ベスト・ジャズ・ヴォーカル・アルバム」にノミネートされた経験を持つという。ライブ活動をする傍ら、南カリフォルニア大学やロスアンゼルス・ミュージック・アカデミーで指導を行なっている。あの「グレッチェン・パラート/Gretchen Parlato」も「ティアニー・サットン」に師事した一人という。

 アルバムは、「ジョニ・ミッチェル/Joni Mitchell」のカヴァー集、「After Blue 」 (2013)から。その歌唱力の確かさは、聴けばすぐに分かる。音程といい、ピッチの確かさといい、まったく危なげなく歌いこなす。まさに職人芸、玄人好みの歌い手といえる。

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After Blue
ティアニー・サットン/Tierney Sutton
Varese Sarabande




「April in Paris - Tierney Sutton」


          

 粋で優しい音色、ソロ・ギター・プレイは、「ジョー・パス/Joe Pass」。アルバム、「アンフォゲッタブル/Unforgettable」(1998)から。

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Unforgettable
ジョー・パス/Joe Pass
Pablo



「Joe Pass - April In Paris」

          

    
     
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by knakano0311 | 2018-04-26 17:51 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

最後のサクラに

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 「ウワミズザクラ(上溝桜)」。ブラシのような形をし、ちょっと桜には見えないのだが、れっきとした桜。今年は集中的に凝縮して咲いたので、あっという間に終わってしまった桜の季節だが、いつもならこの山で、「エドヒガン(江戸彼岸)」に始まり、「ソメイヨシノ(染井吉野)」、「ヤマザクラ(山桜)」と続く桜の季節が一段落し、ひと呼吸おいてGWの前に咲き出す。季節最後の桜である。このあとは、新緑と「ツツジ(躑躅)」の季節を経て、「エゴノキ(別名;チシャノキ/萵苣の木、ロクロギ/轆轤木)」、「ヤマボウシ(山法師、山帽子)」の季節へと移っていく。

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 今宵の曲、「The Last Time for Love」。大御所の一人、「カーメン・マクレエ/Carmen McRae」です。

 1920年、米国ニューヨーク生まれ。女性ジャズ・シンガー、ピアニスト。「ベニー・カーター/Benny Carter」、「カウント・ベイシー/William "Count" Basie」のバンド専属歌手を経て。50年代前半にソロ歌手として独立、多くのレーベルから作品を発表。主として「ビリー・ホリデイ/Billie Holiday」から大きな影響を受けながらも、歌詞の世界を深く理解した独自の語り口を確立した。「エラ・フィッツジェラルド/Ella Fitzgerald」、「サラ・ヴォーン/Sarah Vaughan」と並ぶ三大ジャズ歌手の一人。1994年、74歳で死去。(Wikipediaなど)

 アルバムは、「As Time Goes By: Live at the Dug」(1973)。これは73年来日したとき、新宿「ダグ/the Dug」で行った傑作ライヴ・アルバム。全曲が弾き語りで、寛いだジャズ・クラブの雰囲気の中でジャズ・ヴォーカルの真髄を聴かせる。

【 The Last Time for Love 】   by Carmen Mcrae

「♪ It's the last time for love          きっとこれが最後の恋ね
  I swear by all stars in heaven above      天国のすべての星に誓うわ
  You took my heart              あなたは私の心を奪ったけれど
        and now it's breaking in two    今それをずたずたにしようとしている
  I've been such a fool for you         愚かしいほどあなたに夢中だったのに

  It's the last time for bliss           きっとこれが最後の幸せね
  I gave my soul for nothing less than a kiss   キスはもとより全霊を捧げてきたけど
  The things we planned are           私たちの間のことはすべて
          all so meaningless now      いま無意味になったのね
  But I get along somehow           でも私はなんとかやっていくわ

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・          ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

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アズ・タイム・ゴーズ・バイ/As Time Goes By: Live at the Dug
カーメン・マクレエ/Carmen McRae
ビクターエンタテインメント



「The Last Time for Love - Carmen McRae」
  
          
   


     
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by knakano0311 | 2018-04-18 16:42 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

ポスト桜、山の主役、脇役は ・・・

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 いつも桜の後は、ひと呼吸おいて山の主役ががらっと変わるのだが、今年は並行して競演状態。といっても、ポスト桜の主役は、「コバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)」。そして従うように、バラ科でリンゴと同属の「ハナカイドウ(花海棠)」、やはりバラ科で別名、「シデザクラ(紙垂桜、四手桜)」とも呼ばれる「ザイフリボク(采振り木)」と続く。

 そして地味な脇役が、「クロモジ(黒文字)」。花のあと茂ってくる若葉を煎じて「黒文字茶」を喫するのが、我が家の楽しみとなっている。

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 今宵もフランス女優、歌の共演の続き。「ジャンヌ・モロー/Jeanne Moreau」から。

 唇をへの字に曲げ、にこりともしない悪女役。当てもなくパリをさまよう「死刑台のエレベーター/原題;仏:Ascenseur pour l'échafaud」のシーンに流れた「マイルス・ディビス/Miles Davis」のJAZZとともに、強烈な印象を残した彼女。そして、フランスを代表する映画監督、「フランソワ・トリュフォー/François Roland Truffaut」監督の奔放な愛し方しか知らない女をめぐる二人の男を描く「突然炎のごとく/原題;Jules et Jim 」(1961) 。

 彼女も歌います。トリュフォー監督の映画、「突然炎のごとく」中で歌ったシーンをご記憶の方も多いのでは ・・・。あの映画の中で、ジャンヌが歌うシャンソンは、「つむじ風/Le Tourbillon」。撮影中に遊びでつくったものを、トリュフォーがその場で即興で映画に取り入れたものだという。 その「つむじ風」をアルバム・タイトルにして、シャンソン、ボサ・ノバ、ジャズ、ポップスを、けっして上手いとはいえないが、軽やかに歌うアルバムがあります。

つむじ風

ジャンヌ・モロー / マーキュリー・ミュージックエンタテインメント



「Jeanne Moreau - Le Tourbillon De La Vie (in Jules et Jim) 」

          

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 さて、「マリリン・モンロー/Marilyn Monroe」と並ぶ、「永遠のセクシードール」といえば、「ブリジット・バルドー/Brigitte Bardot」でしょうか。モンローの「MM」に対して、「BB(=べべ)」と呼ばれ、小悪魔イメージを売りにし、自由奔放に恋愛を楽しんだ恋多き女だったという。

 しかし、宝石やオートクチュールなどの華美な装飾品や贅沢品が大嫌いで、晩年は、動物愛護に注力し、特に毛皮には容赦なかった。そんなところに、ただの「恋多き女」ではなく、一本筋が通っていたようだ。彼女も歌います。20枚を超えるアルバムをリリースしているようだ。

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La Madrague
Brigitte Bardot/ブリジッド・バルドー
Philips



「Brigitte Bardot - Tu veux ou tu veux pas」

          

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 高校へ入学してすぐ名画鑑賞会で見たのが、ルネ・クレマン監督、「太陽がいっぱい/原題;Plein soleil 」(1960年)。サスペンス一杯のストーリーといい、「ニーノ・ロータ/Nino Rota」の哀切極まりない音楽といい、「アラン・ドロン/Alain Delon」の際立った二枚目ぶりといい、高校生の私がたちまち映画のとりこになってしまうには絶好の映画であった。しかし、私はその映画のヒロイン、吸い込まれるような眼をもち、実在感が希薄な夢路が描く絵のような女性の「マリー・ラフォレ/Marie Laforêt」に釘付けになってしまった。

 あの物憂げで儚気な表情と眼に惹かれ、彼女見たさに映画館に行ったので、ストーリーなどはよく覚えていないその映画は、「赤と青のブルース/原題;Saint-Tropez Blues(サントロペ・ブルース)」。

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赤と青のブルース [DVD]
出演: マリー・ラフォレ, ジャック・イジュラン
監督: マルセル・ムーシー
アイ・ヴィ・シー



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Les Vendanges De L'amour CD, Import
Marie Laforêt
Imports



「Marie Laforêt - Saint Tropez blues(赤と青のブルース)」

          
  
   

  
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by knakano0311 | 2018-04-12 15:00 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

今年は時間差なしの一気咲き

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 春たけなわ。この日、伐採作業はやめて公園の花見に。3月に周辺の整備を行った天然記念物に指定されている「エドヒガン(江戸彼岸)」は、ほぼ満開。それを愛でながら、山頂へと向かう。この冬の厳しい寒さで春が遅れそうになった分、最近急速にあたたくなったことを受け、桜の前後に咲く花もまとめて、一気咲き。開花の時間差がないこんな年も珍しい。まずは、鮮やかな色で目を惹くのは、咲き始めた「コバノミツバツツジ(小葉の三葉躑躅)」。いつもは桜のあとに主役になる花。

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 黄色い花の横に花の蕾のように若葉が目立っているのは、「ダンコウバイ(檀香梅)」。いつもは桜を待たずに散ってしまう花。

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 この山にもそう多くは自生していない「キブシ(木五倍子)」の花。キブシ科キブシ属に属する雌雄異株の落葉低木。「フジ(藤)」のように、葉が伸びる前に淡黄色の総状花序につけることから、別名「キフジ(木藤)」ともいう。和名は、果実を染料の原料である「フシ(五倍子)」の代用として使ったことによるという。

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 これは可憐。この山に多く自生する「タチツボスミレ(立坪菫)」。桜と同時期に日当たりの良いガレ場の斜面に群生して咲く。

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 そして、淡いピンク色で先端が開いたラッパ状の小さな花を咲かせているのは、「ウグイスカグラ(鶯神楽)」。競うように 「ダンコウバイ」と同時期に咲く。

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 さて今宵、「ルネ・マリー/René Marie」。曲は、「Sound of Red」。同タイトルのアルバム、「Sound of Red」(2016)から。

 ブルージーで、味わい深い大人の女性ジャズ・ボーカルというのが、率直な印象である。1955年、生まれというから、もう十分すぎるくらいの熟女である。長いあいだジャズを志しながらも、なかなか表舞台に登場できなかったという、遅咲きのシンガーでもあり、苦労人でもあるようだ。そんなキャリアが味わい深さににじみでている。

 アルバム「Sound of Red」。収録曲11曲の作曲、アレンジの全てが彼女のオリジナルである。ブルージーで落ち着いた味わい深い歌唱の中にも、熱いソウルがほとばしっている。このアルバムは、グラミー賞のベスト・ジャズ・ボーカル・アルバムにノミネートされた。

 一応訳しては見たものの難解で、正直いって意味がよくわかりません。

【 Sound of Red 】   by René Marie  

「♪ A lonely night we try to win,    二人が勝負をかけた孤独な夜
  we almost do but then again    勝ちも同然の結果だったが、もう一度勝負をせねば
  With our ears to the ground     今、二人とも大地に耳を押し当て
  we’re following the sound of red  真紅のサウンドの方向をたどっている

  Another night or is the same,    別な夜だったか、それとも同じ夜だったか
  we win the fight or so we claim   勝負に勝ったのか、負けたのか
  But the truth is that we found    我々ふたりがたどり着いた真実は
  The unmistakable sound of red   紛れもない真紅のサウンド 

  We saw it, we sip,sometimes we just drift それを二人で見た、だから二人で漂っている
  Grabbing bits of colors here and there  あちこちに散らばっている色のかけらを掴取ると
  Color shifting, sadness lifting vanishing into thing air  色が変化し、悲しみは霧散する
  But what is this sound we keep hearing しかしずっと聴こえているこの音はなんなんだ
  Yeah, yeah

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」

Sound of Red

Rene Marie / Motema Music



「René Marie - Sound of Red (Official Video) 」

          
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by knakano0311 | 2018-04-01 10:01 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

巣立ちの季節

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 仔鹿が一心不乱に草を喰んでいる。去年生まれた仔鹿であろう。鹿の出産時期は5、6月。今年生まれる仔鹿のデビューも近い。鹿の食べる量は、1日に約3kgといわれる大食漢。採餌植物は1,000種を超えると言われている。もうしばらくすると、鹿との攻防も本格的に始まるのである。

 3月は卒業の季節。団地にある小学校、中学校、高校でも卒業式が行われ、多くの子が晴がましい笑顔で巣立ってゆく。

 今宵の曲は、「New Places, New Faces」。 「ジョー・サンプル/Joe Sample」のアルバム、「オアシス/Oasis」(1985)から。

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Oasis/オアシス
Joe Sample/ジョー・サンプル feat.レイラ・ハザウェイ
Mca



「Joe Sample - NEW PLACES, NEW FACES」

          
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by knakano0311 | 2018-03-29 14:51 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

一庫公園 桜づくし

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 森林ボランティアの活動フィールドである兵庫県立「一庫公園」。市天然記念物に指定されている「エドヒガン(江戸彼岸)」群生林の整備を続けてきたが、お待ちかね「エドヒガン」をはじめとして、「ヤマザクラ(山桜)」、「オオシマザクラ(大島桜)」が、一斉に咲き出した。例年は開花の時期に時差があるのだが、厳冬が続いた後、一気に暖かくなったためか、百花繚乱、一斉に咲き誇りだした。やはり「桜」が咲かないことには ・・・。

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 今宵の曲、この百花繚乱に似合う曲、バッハの「G線上のアリア/Air on the G String」のジャズバージョンをいくつか。

 といえば、まっさきにこの人でしょう。「ジャック・ルーシェ/Jacques Loussier」。

「ジャック・ルーシェ」は、1934年にフランス西部のアンジェで生まれ、15歳で「パリ音楽院」に入学したが、中退。その後、ジャズに魅せられ、「ジャクリーヌ・フランソワ/Jacqueline Francois」や「シャルル・アズナヴール/Charles Aznavour」等の伴奏を務める。その後、バッハ作品をジャズの表現の中に生かそうと、1959 年に初の「プレイ・バッハ」発表、大成功を収める。たしか第1集から第6集まで出されたが、1974年に病に倒れ、以後10年間はトリオの演奏活動を休止した。しかし、バッハ生誕300周年を翌年に控えた1984年、デジタル録音版の「デジタル・プレイ・バッハ」で見事にジャズのバッハ弾きのトップ・アーティストとしてカムバックした。初期の「Play Bach」に比べ、より流麗で、JAZZYに洗練されたアルバムになっている。まさに「バッハ弾き」の真骨頂が味わえる。

デジタル・プレイ・バッハ

ジャック・ルーシェ / キングレコード




「JACQUES LOUSSIER - Air On A G String (J.S.Bach) 1984」


          

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 さて、もうひとつのピアノ・トリオは、「トリオX・オブ・スウェーデン/Trio X of Sweden」。「レナート・シモンソン/Lennart Simonsson (p)」、「パー・ヨハンソン/ Per V Johansson (b,elb)」、「ヨアキム・エクバーグ/Joakim Ekberg (ds)」の3人によって、2002年に結成されたスウェーデンのピアノ・トリオである。

 そんな彼らが、これまでの成果を一枚に結実したというアルバムが、「トロイメライ/Traumerai」(2012)。そう、シューマンのトロイメライ、バッハのアリア、ベートーベンの月光 ラベルのボレロなど、クラシックの楽曲を彼らなりのプログレッシヴな方法で、ジャズ化した作品。ところどころ、e.s.tのような雰囲気も感じますが、やはり同じスウェーデン出身だからでしょうか、北欧ジャズ・ピアノ特有の乾いた空気と叙情性、ロマンティシズムを感じさせる。

 「トロイメライ/Traumerei」という言葉は、ドイツ語で、「白昼夢」、「幻想」、「夢想」を意味する言葉。たった一週間ほどの百花繚乱の桜の夢。

Traumerai

Trio X Of Sweden /




「Trio X Of Sweden - Air ( J.S. Bach)  From Orchestral Suite No 3 BMW 1068」


          

 最後は、「MJQ」こと、「マンハッタン・ジャズ・クインテット/Manhattan Jazz Quintet」。ホーンをどうアレンジするか ・・・。「デヴィッド・マシューズ/David Matthews」の腕の見せどころ。パーソネルは、「ルー・ソロフ/Lew Soloff - trumpet」、「ジョージ・ヤング/George Young - truor sax」、「David Matthews - piano」、「チャーネット・モフェット/Charnett Maffett - bass」、「ヴィクター・ルイス/Victor Lewis - drums」。

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G線上のアリア/Air on the G String
マンハッタン・ジャズ・クインテット/Manhattan Jazz Quintet
テイチクエンタテインメント



「Manhattan Jazz Quintet - Air on the G string」

          
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by knakano0311 | 2018-03-28 09:39 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)