「Kenny Kirkland & Vivian Lord / Route66」
1) Route 66 2) `Round Midnight 3) Try a Little Tenderness 4) Blue Skies 5) Gee,Baby Ain`t I Good To You 6) Travlin` Light 7) Black Coffee 8) My Foolish Heart 9) If You Could See Mee Now 10) I Hear Music
Vivian Lord(Vo)、Kenny Kirkland(P、Musical Director)、Anthony Cox(Bass)、Ronnie Burrage (Drm)、Jerry Gonzalez(Tp) 1986録音
古いポピュラー・ソングに、「A Cottage for Sale」という歌がある。1929年に「ウィラード・ロビンソン/Willard Robison」が作曲し、「ラリー・コンレイ/Larry Conley」作詞によって発表された歌である。以後、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」、「ビリー・エクスタイン/Billy Eckstine」、「ナット・キング・コール/ Nat King Cole」、「ダイナ・ワシントン/Dinah Washington」、「ジュリー・ロンドン/Julie London」、「ペギー・リー/Peggy Lee」など、あまたの有名シンガーによってカバーされた曲でもある。
「60歳過ぎたら聴きたい歌」に取り上げようと思ったのは、その「空家」の看板を見たのがきっかけで、「A Cottage for Sale」という古い歌があったのを思い出し、あらためて聴いてみたら、妙に心にひっかかってくるようになった歌詞だっただからである。間違いなく、「歳」が私のセンチメンタリズムを刺激したのである。
「♪ Our little dream castle 過ぎ去った夢が一杯詰まっていた
With every dream gone 小さいかったが私たちの夢の城
Is lonely and silent いまは寂しく静かに佇んでいる
The shades are all drawn あの夢の影はすっかり色褪せ
And my heart is heavy 私の心は重く沈んでしまう
As I gaze upon 「売家」の看板を
A cottage for sale じっと眺めていると
・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」
そして、こんなフレーズも浮かんできた。「♪ 二人でドアを閉めて、二人で名前消して ・・・」。
1991年にRHINOレーベルより発売された、「ジュリー・ロンドン」のべスト盤、「Time for Love: The Best of Julie London」からの歌唱を選んでみました。
1) Journey of A Rose (中川英二郎)
2) Sidewinder (Lee Morgan)
3) But Beautiful (Johnny Burke)
4) G線上のアリア (J.S.Bach)
5) Donna Lee (Miles Davis)*注)
~ 休憩 ~
6) Nova Alborada (新しい朝) (小曽根真)
7) Longing for Past (小曽根真)
8) Itar Park (小曽根真);小曽根真ソロ
9) 懐かしのニューオリンズ(Louis Alter);中川英二郎ソロ
10) Into The Sky (中川英二郎)
アメリカのギタリスト、歌手、作曲家である「ライ・クーダ/Ry Cooder」によって、現在もハバナに息づいているキューバの伝統的音楽と、それを受け継いでいる老ミュージシャンたちにスポットを当て、1997年に制作された「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ/Buena Vista Social Club」というアルバムがある。
特に、ピアノ・ソロによる4枚、「Con Infinite Voci(無数の声と共に)」(1998)、「Un' Alba Dipinta Sui Muri(壁に描かれた朝日)」(1998)、「Perugia Suite(ペルージァ組曲)」(1999)、「Canto Nascosto(秘められた歌)」(2000)、エヴァンス・トリオのベース奏者だった「マーク・ジョンソン/Marc Johnson とのデュオ、「Transnoche(夜を越えて)」(2002)、これにクラリネット奏者「ガブリエル・ミラバッシ/Gabriele Mirabassi」を加えたトリオによる「Racconti Mediterranei(地中海物語)」(2000)、さらに、これに弦楽四重奏を加えた「Les Amants(恋する人たち)」(2004)などの美しさは際立っているというしかない。
さて、海を見たあとは、このブログでも何回か取り上げた事がある、「クリス・レア/Cris Rea」の「オン・ザ・ビーチ/On The Beach」が聴きたくなる。同じ「レア」の姓も持つが、こちらはイギリス生まれ。この歌は、夏ではなく、季節外れに聴くのがいい。決して派手ではないけど、あの嗄れ声がなんとも魅力で、その声の魅力にとりつかれたファンが多いようである。私もそんな一人である。最近は消息を聞かないけど、どうしているのかな ・・・。
「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・
The secret of the summer あのひと夏の秘密は
I will keep 僕の心の中にしまってある
The sands of time will blow a mystery 砂時計の砂はミステリアスな想い出もかき消す
No one but you and I 君と僕のほかにはだれもいなかった
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Down on the beach. あのビーチへ ・・・ ♪」