だいぶ膨らんできた「クロモジ(黒文字)」の蕾 ・・・。顔を近づけると「クロモジ」独特の爽やかな薫りが感じられる。2週間連続して雨だったため、山の手入れができず、少し欲求不満気味。やっと晴れたので、待ちかねたように集まってきた仲間たちと山頂まで登る。
山に入るとすぐに漂ってくるのが、「ヒサカキ(非榊)」の花の独特の匂い。私はそうは感じないが、「駐車場に匂うラーメンのような匂い」の正体として、かって「探偵ナイトスクープ」で取り上げられたこともある。満開とまではいかないが、もうびっしりとちいさな花をつけ、匂いを撒き散らしてている。繁殖力が強い、常緑広葉樹 で、我々が伐採する対象のメインの木である。(写真はNETより拝借)
そして、前回気がかりだったのが、芽吹く前に黄色い小さな花を無数に付ける「ダンコウバイ(檀香梅)」と淡いピンク色で、小さなラッパ型の花をつける「ウグイスカグラ(鶯神楽)」。これらも、いつもの年の通り咲き始めた。
「ヒサカキ」と「クロモジ」の匂いを嗅ぎ、「ダンコウバイ」の可憐な黄色と「ウグイスカグラ」の淡いピンクを見ると、「ああ、今年もおなじように春は巡ってきた」と実感し、ほっと安心するのである。
そして、空に高く枝を張る「シデコブシ(幣辛夷、四手拳)」。「モクレン(木蓮)」と同じ「マグノリア」であるが、本州中部に限られた範囲に分布する日本の固有種。白い綺麗な花が咲くが、大きく蕾を膨らましてはいるが、 もう一息である。
さて、花にホッとした私が今宵聴くのは、可憐な印象が強い「ストックホルムの妖精」とか「魅惑のシルキー・ボイス」とよばれているスエーデンの歌姫、「リサ・エクダール/Lisa Ekdahl」。しばしば、このブログでも取り上げています。(参照拙ブログ
「スエーデン美女シンガー図鑑(その5) ~リサ・エクダール~」、
「第7回 秘密の花園」などなど)
「リサ・エクダール」。レコード会社の資料によれば、1971年、スウェーデン、ヘゲシュテン生まれ。音楽学校卒業後、ストックホルムでバック・コーラスの仕事を始め、それがEMIスウェーデンに認められ、1992年、21歳でデビューしたという。1994年には、23歳で初のリーダー・アルバムで自作曲集のデビュー作、「リサ・エクダール/Vem Vet」を発表、すぐに一躍スターとなる。1995年には、ジャズ・スタンダード集「ストックホルムの妖精/When Did You Leave Heaven」を発表、さらに1996年に、「大地に抱かれて/MEd Kroppen MKot Jorden」、'97年には、「緑の妖精/Bortom Det Bla」を立て続けに発表。1999年には、2作目続いて、ピアノの「ピータ・ノーダル・トリオ/Peter Nordahl Trio」と組んで、再びスタンダード集「もしあなただったら/Back To Earth」を発表した。
そして1999年、彼女はインドへ向かう飛行機の中でアメリカの作曲家でギタリストの「サルヴァトーレ・ポー/Salvadore Poe」と知り合い、翌2000年に2度目の結婚をする。ポーが彼女のために書き下ろした曲で構成されたアルバム、「デイ・ブレイク/Sings Salvadore Poe」を発表しているが、今はもう離婚して、現在は自分が生まれたストックホルムに戻ってきているという。
私がはまった最初のアルバムは、もう、10年くらい前であろうか、たしか「Amazon」からのオススメでジャケ買いしたアルバム、「もしあなただったら/Back to Earth」であったように記憶している。「Jazzy Not Jazz」系北欧歌手の「はしり」のような印象を持っている。
Back to Earth
Lisa Ekdahl Peter Nordahl Trio / RCA
最新アルバムは、「Give Me That Slow Knowing Smile」。全曲リサのオリジナル曲で、デビュー当時のオーガニックな姿勢というか、自然体に会回帰したような感じである。40歳を超えて、なお相変わらずのロリータボイスは健在といったところか ・・・。
Give Me That Slow Knowing Smile
Lisa Ekdahl / RCA Victor Europe
その中から、「One Life」を ・・・。
「♪ You say we have nothing in common あなたは二人はどこも似たところがないと言う
I wouldn't say that if I were you 私があなただったらそんなこと言わない
All of us came in through the same door 誰も皆おなじドアから入ってきた
that much if nothing else I know is true でも、誰も皆直ぐに去っていく
All of us will very soon be leaving それが真実
we were brought here, soon we will depart だから私たちもここに来て直ぐに去っていく
Now I don't care if someone says I'm foolish 私が愚かだと言われても、もう気にしない
cause while I'm here I'm singing from my heart ここにいる間は心を込めて歌うから
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・ ♪」
「Lisa Ekdahl - One Life」
タイトル曲「Give me that slow knowing smile」。「遅くてもいいから、全てわかったよという笑顔を頂戴」、そんな意味でしょうか ・・・。
「Give me that slow knowing smile」