さて急に寒くなってきましたが、こんな時は、わがJAZZミューズの一人、「ほっこりおばさん」こと「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」の暖かみのある声とウクレレの伴奏によるハワイアン風ジャズを楽しんでいただきましょうか。スウィート、ラヴリー、センチメンタル、そしてジャジーで、全面にウクレレをフィーチャーしたアルバムが、「マナクーラの月/Moon Of Manakoora」。
「ジャネット・サイデル」。1955年生まれの60歳。オーストラリア出身のヴォーカリスト、 ピアニスト。1980 年ごろからベース奏者の兄、「デイヴィド・サイデル/David Seidel」とシドニーの高級ホテルのラウンジを拠点に活動を始めたという。デイヴィドが主宰するレーベル、「ラ・ブラーヴァ/La Brava」から1992 年にファースト・アルバム「Little Jazz Bird」をリリースし、現在に至るまで、17枚以上のアルバムを発表している。
クヌギの伐採を始めると、いつも聴きたくなる曲がある。ここ数年は毎年決まってこの時期に聴いているような気もする。風に舞うクヌギの葉が心を浮き立たせるのであろうか。「デイヴ・グルーシン/Dave Grusin」の「マウンテン・ダンス/Mountain Dance」(1980)。「ロバート・デ・ニーロ/Robert De Niro」、「メリル・ストリープ/Meryl Streep」主演の映画、「恋に落ちて/Falling in Love」(1984)のテーマ曲ともなった曲である。
「炉辺」と聴いて、さっと頭に浮かぶ曲は、「♪ You'd be so nice to come home to/You'd be so nice by the fire/While the breeze on high sang a lullaby/You'd be all that I could desire ・・・ ♪」。そうあの有名なスタンダード、「コール・ポーター/Cole Porter」作詞・作曲の「You'd Be So Nice To Come Home To」です。それこそ山ほどのカバーがあるが、「ヘレン・メリル/Helen Merrill」の歌唱が最も有名ですね。薪ストーブのある家の人は、「You'd be so nice by the fire.」なんて囁いているんですかね ・・・。
まず、「サラ・マッケンジー/Sarah Mckenzie」。最近、パリに移ったようであるが、元々オーストラリア、メルボルンを拠点に活躍するピアノ弾き語りの若手女性歌手である。25歳のデビュー作、「Don’t Tempt Me」(2010)、そして第2作、「Close Your Eyes」(2012)は、アメリカのグラミー賞と同じほどの影響力を持つといわれるオーストラリアのARIAミュージック・アウォーズを受賞したという。ことし3作目、「We Could Be Lovers」をリリース。
やがて1929年「インディオの小路/Caminito Del Indio」を発表してから、次第にギタリスト兼歌手として頭角を現していくが、広く認められるまでには相当な苦労をしたという。一時期、作品が反政府的と目され、フランスに亡命したこともある。南アメリカの音楽を代表する最高の巨匠と讃えられ、「歩く大地」と呼ばれたが、1992年5月、84歳でこの世を去った。