大屋地爵士のJAZZYな生活

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知的ゲームのように薪を積む

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 炭焼きの蒸らしの工程の間は、1時間ごとの温度計測以外の作業はないので基本的に暇である。そんな時間に来年以降の炭焼きに向けての準備作業を行う。その一つが「薪割り」と「薪積み」である。窯の温度を上げるため、どれだけ強い火力を得られるかが、炭焼きの出来を左右する大きな要因の一つである。そのため、我々は炭材としては適さない太い「クヌギ(椚、櫟)」を割り、最低でも2年間乾燥させたあと、薪として使うことにしている。1回の炭焼きに60本程度の薪を必要とするため、120本の薪を用意する必要がある。ふたりで交代で割り、2年後の準備は一応出来た。

 この玄翁(げんのう)と楔(くさび)をつかっての薪割りも結構大変な作業である。できるだけ力を効率的に木に伝え、目に従って割っていく。すぱっと割れた時は結構快感が得られる。そしてその薪を乾燥させるため「井桁(いげた)」に組んで、1.5mほどに積み上げていく。こちらは「知的ゲーム」。崩れないよう安定して積み上げていくには、組み合わせ方にちょっとしたコツが必要である。だから、一人で考えながら積み上げてゆく。こちらも、美しい井桁ができた時にも、やはり快感がある。

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 今宵の曲は、「What Game Shall We Play Today」。ジャズ史に残る名デュオ、巨匠ピアニスト、「チック・コリア/Chick Corea」と、大御所ヴィブラフォン奏者、「ゲイリー・バートン/Gary Burton」とが繰り広げ、伝説のライヴ盤とも言われている、ECMリリースの「クリスタル・サイレンス/Crystal Silence」(1972年録音)から。

 元々、「リターン・トゥ・フォーエヴァー/Return to Forever」で演奏されていたトロピカルでラテン・フレーバーあふれる曲を、ピアノとヴァイブラフォンだけのアコースティックで、しかもジャズ・インタープレイの醍醐味に溢れる演奏で聴かせる。

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Crystal Silence CD, Import
チック・コリア&ゲイリー・バートン/Chick Corea and Gary Burton
Ecm Records





「Chick Corea and Gary Burton – What Game Shall We Play Today」


          
   



   
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by knakano0311 | 2018-01-30 17:00 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

今夜は乾杯だ!

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 雪のため一日遅れたが、今日が第一回炭焼きの「窯出し(炭出し)」の日。何回やっても、出来栄えが気になり、ワクワク、ドキドキする。窯を開けて入る。まだ窯は余韻が残って暖かい。灰をかき分けながら、手に取ってみる。かなりいい出来栄え。ホッと安堵する。写真は窯から出した直後の炭の断面。本当に美しい菊の文様が浮き出ている。窯の上部に入れた、「バイタ」と呼ばれる小枝の束や藁もそのまま炭になっている。データの分析や検証はこれからであるが、テーマを掲げ、試行したことの効果が実証されたと思う。素直にうれしい。今夜は乾杯だ!

 今宵は、菊炭に乾杯して、「My Favorite Thigs」。「私の好きなもの」。言わずと知れジャズのスタンダード。カバーはそれこそ山ほどあるが、この歌を東北弁で歌った女性歌手がいる。「伊藤君子」。日本人女性ジャズ歌手では私が最もご贔屓にしている歌手である。

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 ジャズを東北弁で歌う。そんな発想はどこから生まれたのであろうか。彼女はこんなふうに語っている。『きっかけは、青森に毎年お仕事に行かせて頂いていたんですね。そこで伊奈かっぺいさんとお会いできることがありまして、いろんなお話をしているうちに「津軽弁でジャズをやってみたら、おもしろいんじゃないか」とおっしゃって下さって、やってみましょう、ということになりました。

 「伊藤君子」に「津軽弁でジャズを歌って欲しい!」という「伊奈かっぺい」氏のリクエストに、津軽弁に惹かれていた彼女は喜んで応え、5曲の「津軽弁のスタンダードナンバー」が出来た。それが、アルバム、「ジャズだが?ジャズだじゃ! ~津軽弁ジャズ~」。最初は一部限定のリリースだったが、2009年に一般にもリリースされた。パーソネルは「伊藤君子(vocal)」の他、アレンジとピアノを「大石学」、ベースを「坂井紅介」、ドラムは「海老沢一博」が勤めている。企画者でもある「伊奈かっぺい」が一極だけオリジナルで参加しているのもご愛嬌。

【 私(わ)の好ぎなもの(My Favorite Thigs) 】

「♪ バラに たもずがる 雨コの雫     (バラにたまった雨の雫)
   ちゃっぺのひげコど キガキガの星コ (子猫のヒゲとピカピカの星)
   ぬぐだまるてげしと 茶色の袋っコ  (温まる手袋と 茶色の紙袋)
   みんな私(わ)の大好ぎだもの     (皆私の大好きなもの)

   めんごい馬(ま)コど 林檎の菓子コ (可愛い仔馬と 林檎のお菓子)
   ソリの鈴コど カツレツとスパゲチ   (橇の鈴と カツレツとスパゲティ)
   まんどろな月コさ 飛ぶ渡り鳥     (まんまるな月に飛んでいく渡り鳥)
   これも私(わ)の大好ぎだもの    (これも私のお気に入り)
      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・             ♪」
                     (和訳;伊藤君子 津軽弁訳;甲地正幸)


ジャズだが?ジャズだじゃ!~津軽弁ジャズ~

伊藤君子 / ビデオアーツ・ミュージック



「伊藤君子 ー 私(わ)の好ぎなもの(My Favorite Thigs)」

          
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by knakano0311 | 2018-01-28 23:24 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

一年ぶりの大雪に

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 一面の銀世界。夜半から降り出した雪は、10cmほど積もっているだろうか。普通ならもう溶けている坂道の幹線道路にも積もっており、車は最徐行、歩く人も転倒に気をつけて、恐る恐るへっぴり腰で歩いている。雪国の人から見れば、「何を ・・・」と思われるでしょうが、雪に慣れてない地方ではこんなもんです。一年ぶりの大雪、今日は、窯出し(炭出し)と二回目の窯入れを予定していた日。これでは、山の公園まで上がるのは無理だろうと判断し、早々に一日延期を決める。昨年もそうだった。今日中に溶けて欲しいものだが ・・・。

 さてそうなると、今日一日まるまる空いてしまう。出かけるのもリスクがあるし、まあ、雪かきでもし、確定申告の種類でもつくろうか ・・・。

 今日の曲はこれ、「Cold, Cold Heart」。「ハンク・ウィリアムス/Hank Williams」のカントリーの名曲。「the Great American Songbook」にもはいっているという。1950年にレコーディングされ、翌1951年にリリースされたのが初出だが、「トニー・ベネット/Tony Bennett」がレコーディングし、27週連続してチャートインを果たす快挙を遂げたという。その後も、多くの歌手がこの歌をレパートリーにし、世代やジャンルを超えて、多くのミュージシャンや音楽ファンに愛されてきた。

 「Why can’t I free your doubtful mind and melt your cold, cold heart」(なぜ僕は君の疑いを解くことができず、その冷たい心を溶かすことができないんだろうか?)。そんな切ないフレーズが繰り返される「Cold, Cold Heart」。

【 Cold, Cold Heart 】   by Hank Williams

「♪ I tried so hard my dear to show  君こそが僕の夢のすべてだと
  That you’re my every dream     必死に君に訴えてきた
  Yet they’re afraid each thing I do   でも君は僕のやること全てに
  Is just some evil scheme       よこしまな魂胆があると疑っている

  A memory from your lonesome past  君の寂しい過去の思い出が
  Keeps us so far apart          僕たち二人を引き離しているんだ
  Why can’t I free your doubtful mind   なぜ僕は君の疑いを解くことができず、
  And melt your cold cold heart    その冷たい心を溶かすことができないんだろか 

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

 第45回グラミー賞主要4部門を含む8部門を受賞した「ノラ・ジョーンズ/Norah Jones」のデビュー・アルバム、「Come Away with Me」(2002)から。

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ノラ・ジョーンズ/Come Away With Me Hybrid SACD, SACD
ノラ・ジョーンズ/Norah Jones
ユニバーサルミュージック




「Norah Jones - Cold, Cold Heart」

          

 この歌を大ヒットさせた、大御所「トニー・ベネット」。歌手生活の集大成ともいえる、生誕80年を記念したデュエット・アルバムで、2006年のグラミー3部門を受賞したアルバム、「デュエット/Duets: An American Classic」(2006)から、「ティム・マグロウ/Tim McGraw」とのデュエットで。 

Duets: An American Classic

Tony Bennett / Sony



「Tony Bennett - Cold, Cold Heart (with Tim McGraw) 」

          
  
 ところで今年もグラミー賞が近づいてきました ・・・。

  
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by knakano0311 | 2018-01-27 11:26 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

ブルブル ・・・

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 とにかく寒い。昼の1時だというのに、外気温は4℃。近くの図書館のある公園の池も凍ったままである。京都の上賀茂神社と下鴨神社を結ぶ「賀茂街道」のウォーキングに参加すると寒さを覚悟して出かけた妻も、寒さと雪の予想で中止になったと早々に引き揚げてきた。

 古い歌ですが、「Baby It's Cold Outside(外は寒いよ)」という歌を見つけました。たしか、「ルイ・アームストロング/Louis Armstrong」なども歌っていた記憶がありますが、1949年公開のミュージカル映画、「Neptune's Daughter(邦題;水着の女王)」という映画で歌われた曲だという。もちろん観ていませんが、本心はどうかはわかりませんが、なんとか理由をつけて帰ろうとする恋人を、「外は寒いよ」といって引き止める、男女のデュエット、掛け合いでうたわれる、そんな歌です。駆け引きの面白さに惹かれ、ちょっと長めに訳してみました。

【 Baby It's Cold Outside 】     By Frank Loesser

「♪ I really can't stay       もう帰らなくっちゃ
    (But baby, it's cold outside)      (でも外は寒いよ)
  I've got to go away       ほんと帰らなくっちゃ
    (But baby, it's cold outside)      (ほんとに外は寒いよ)

  This evening has been      今夜は
    (Been hoping that you'd drop in)    (来てくれないんじゃないかと思ってた)
  So very nice             ほんとに楽しかったわ
    (I'll hold your hands, they're just like ice)  (ほら、こんなに冷たい手をして)

  My mother will start to worry     ママがそろそろ心配し始めているわ
    (Beautiful, what's your hurry?)      (どうしてそんなに急ぐんだい)
  My father will be pacing the floor   パパも気になって部屋をウロウロしているわ
    (Listen to the fireplace roar)        (お聞き、暖炉の火がはぜている音を)

  So really I'd better scurry       もう急がないと
    (Beautiful, please don't hurry)        (そんなに急がなくてもいいだろ)
  But maybe just a half a drink more    それじゃ、もう半分だけ飲んだらね
    (Put some records on while I pour)     (注いでいる間にレコードでもかけて)

  The neighbors might think       お隣さんに変に思われちゃう
    (Baby, it's bad out there)          (ほんとに外は最悪だぜ)
  Say, what's in this drink?        この飲み物、何?
    (No cabs to be had out there)        (タクシーなんか拾えないぜ)

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・        ・・・・・・・・・・・・・

  I really can't stay            ほんともう帰らなくっちゃ
    (Baby, don't hold out)           (そんなに意地張るなよ)
  Oh, but it's cold outside          ほんとに外は寒いのね

  I simply must go             帰らなくちゃダメなの
    (But baby, it's cold outside)         (ほんとに外は寒いよ)
  The answer is no             もう、だめなの
    (But baby, it's cold outside)         (ほんとに外は寒いよ)

  This welcome has been          もてなしてくれてうれしかったわ
    (How lucky that you dropped in)        (寄ってくれてラッキーだった)
  So nice and warm             部屋も素敵だし、それに暖かい
    (Look out the window at that storm)     (外を見ろよ、嵐だぜ)

  My sister will be suspicious        おねえちゃんが怪しむかもしれない
    (Gosh, your lips look delicious)        (君の唇ってイカしてる)
  My brother will be there at the door    お兄ちゃんもドアのところで待っているかも
    (Waves upon a tropical shore)         (南国の浜辺に寄せる波のよう)

  My maiden aunt's mind is vicious      すごく意地悪な独身の叔母がいるんだけど
    (Ooh, your lips are delicious)         (ほんと君の唇ってイカしてる)
  But maybe just a cigarette more      タバコ一本くらいなら、まだ大丈夫かも
    (Never such a blizzard before)    (見たことないくらいの吹雪になっているぞ)

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・        ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」

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 この延々とした男女の駆け引きを歌うのは、「ロッド・スチュワート/Rod Stewart」と「ドリー・パートン/Dolly Parton」。彼がシリーズでリリースしていた、「グレイト・アメリカン・ソングブック 3/Stardust: The Great American Songbook, Vol. 3」(2004)から。

 Vol. 3は、共演者がとても豪華。「スティービー・ワンダー/Stevie Wonder」のハーモニカ、「エリック・クラプトン/Eric Clpaton」のギター、「ジョー・サンプル/Joe Sample」のピアノ、「ベット・ミドラー/Bette Midler」とデュエットなどなど。ビックリするほどの達者なミュージシャンたちが参加している。

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ザ・グレイト・アメリカン・ソングブックVol.3(紙ジャケット仕様)
Stardust: The Great American Songbook, Vol. 3  Limited Edition
ロッド・スチュワート/Rod Stewart
BMG JAPAN




「Rod Stewart(feat. Dolly Parton)- Baby It's Cold Outside」

          
  

  
  
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by knakano0311 | 2018-01-26 22:43 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

雪の中、二回目の炭焼き準備に取り掛かる

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 明け方に雪が降り出した。今季一番の冷え込みの朝。うっすらと雪が積もった山の公園へと登る道を車を走らす。スタッドレス・タイヤに替えているので、なんの心配もなく登っていく。

 19日(金)に一回目の「くどさし」をし、この土曜日の午前中に窯を明け、続いて午後、第二回目の炭焼きの「窯入れ」をする予定になっている。その準備作業を行う。降りしきる雪の中、かじかむ手をこすりながらの作業。去年は大雪のため、「窯焚き」を二日延期せざるを得なかったという経験もある。なんとか土・日は積もらないで欲しいと願うのみ。

 今宵の曲は、「ビートルズ/The Beatles」の曲。よくご存知でしょう、「イン・マイ・ライフ/In My Life」のカバー。ビートルズの世界とは全く別な世界を、3様の演奏で聴いてみましょうか。

【 In My Life 】   By JOHN LENNON, PAUL MCCARTNEY

「♪ There are places I remember      人生の中で、思い出に残る場所がいくつかある
  All my life, though some have changed  いくつかは変わってしまっているが
  Some forever not for better        永遠に変わらない場所もいくつかある
  Some have gone and some remain   失くなってしまった場所も失くならない場所も
  All these places have their moments   どの場所にも、その時々の思い出がある
  With lovers and friends I still can recall  愛した人や友達の忘れられない思い出が 
  Some are dead and some are living  何人かは亡くなってしまったけど元気な人もいる
  In my life I've loved them all       その人たちすべてを人生で愛してきたんだ

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」


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 まず、「ルディ・ロッタ」。1950年イタリア、ヴェローナ近郊の生まれ。なんともう67歳のオヤジ・ロッカー。幼少の頃、家族がスイスへ移住、14歳でギターを始め、18歳からプロとしてのキャリアを積んできたという。1987年に自身のバンドを結成。1993年には「モントルー·ジャズ·フェスティバル」で賞賛を勝ち取った。最近は故郷ヴェローナを活動の拠点としているという。

 そんなイタリア男、「ルディ・ロッタ」が率いるブルース・バンド、「ルディ・ロッタ・バンド/Rudy Rotta Band」のアルバムが、「The Beatles in Blues」(2001)。全曲ビートルズのブルース・カバーである。決して「キワモノ」でなく、ブルースにアレンジされたビートルズ・ナンバーはどれも渋めで、ビートルズへの情熱がそのサウンドには感じられる。

Beatles in Blues

Rudy Rotta / Pepper Cake



「Rudy Rotta - In my Life - The Beatles」

          
   
    
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 そして、「フェイク・ボッサ」は、つい最近もビートルズ・カバーで取り上げた、「Rita Lee/リタ・リー」。ブラジル・ロック界の女王といわれていた、「ムタンチス/Os Mutantes」のリード・ヴォーカル。ビートルズ・ナンバーをボッサ・アレンジしたアルバム、「ボッサン・ビートルズ/Bossa 'n Beatles」(2005)は、ビートルズ・カバーのPOPな楽しさに溢れている一枚。

ボッサン・ビートルズ

リタ・リー/ワードレコーズ



「Rita Lee - In My Life」

          
  
  
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 最後は、これも「フェイク・ボッサ」ですが、ボーカル・デュオ。ポーランド出身の歌姫、「グラジーナ・アウグスチク/Grazyna Auguscik」とブラジリアン・ギタリスト、「パウリーニョ・ガルシア/Paulinho Garcia」のデュエットによるビートルズ・カヴァー集から。「ふたりのボサノヴァ〜ビートルズ・ノヴァ/The Beatles Nova」は、リラックスして聴けるボッサ・アルバム。ガット・ギターで紡がれるナチュラルで柔らかなボッサのリズムと、アンニュイな雰囲気をもち、そっとつぶやくような美しい歌声。ビートルズが築いた世界とは全く別のノスタルジックで哀愁漂う世界が現われる。二人共、現在は、シカゴに在住し、親交を続けてながら、音楽活動を続け、3枚ほどのデュオ・アルバムをリリースしているようだ。

ふたりのボサノヴァ~ビートルズ・ノヴァ

グラジーナ・アウグスチク&パウリーニョ・ガルシア / MUZAK



「Grazyna Auguscik and Paulinho Garcia - The Beatles Nova/In My Life」

           



  
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by knakano0311 | 2018-01-25 14:56 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(193) ~ Something with spring color ~

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 「大寒」の日のウォーキング。ご近所にあるアンティーク・ショップの店先に、「ロウバイ(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅〔カラウメ〕)」が、無造作に活けてあった。周りにかぐわしい薫りが漂っている。もうそんな季節なのだ。これから、いち早く春の訪れを告げるもの、「Something with spring color」が少しづつ増えてくる。

 しかし、まだまだ「春暁」というには、ほど遠く、夜が明けるのも遅いし、寒いので布団からも出難い。早く春が訪れるのを願いながら、じっくりと聴くのは、「インガー・マリエ(・グンナシェン)/Inger Marie Gundersen」。アンニュイで、少しダーク、大人のムードを湛えつつ、いぶし銀のように鈍い光を放つ。冬の中に春の兆しを感じるような歌声は、一度聴いたら、その声が深く心に刻まれる、そんなシンガー。歌うのは、「Some Things Never Change」。

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 「インガー・マリエ」。1959年生まれ、ノルウェイ出身。2004年、JAZZシーンに彗星のごとくデビューしたが、この時45歳というから相当な遅咲きである。音楽一家に育ち、物心ついた頃から歌うことに喜びを見出していたという。20代の頃には、地元でもうプロ活動を始めていたが、2004年になって、ようやくソロデビューするチャンスに恵まれたという苦労人でもある。寡作で、私が知る限り、たった4作しかアルバムはリリースされていないが、遅咲きの苦労人という彼女のキャリアが、どのアルバムにも何とも言えない色艶と温もりを吹き込んでいる。

 その第三作、「My Heart Would Have a Reason」(2009)から「Some Things Never Change」。前作同様、「ジョージ・ハリソン」の名曲「Something」をはじめ、「スティング/Sting」、「ジョニー・ナッシュ/Johnny Nash」など多様なアーティストのヒット曲をカバーしている。さらに、「ロバータ・フラック/Roberta Flack」の「The first time everI saw your face」も。相変わらずのアンニュイな雰囲気の中にも美しさと上品さが漂う。ライナーノーツに「Some Things Never Change」は、イギリス出身のロック・グループ、「スーパートランプ/Supertramp」のカバーとあったが、歌詞も違うし、作者も違う。オリジナル曲ではないだろうか。

【 Some Things Never Change 】    by Ole Henrik Gjortz

「♪ Some things never change    何も変わらない
  In the way we talk         会話してても
  Words don't come easy      言葉に詰まってしまう
  Some things gonna change    でも何かが変わった
  In the way way we walk      ふたり一緒に歩いて
  You have come far to please me  私を喜ばせるために遠くまできてしまったから

  You make me walk         この山の上の街を通り抜け
  Through the mountain town     あたたは私をここまで連れてきた
  You make me see far        遥か遠くまで見通せる地に

  Nothing's gonna change       何も変わらない
  In the way you move me around   あなたは私のそばにいる
  Nothing's gonna change       何も変わらない
  In the way you smile         あなたは微笑んでいる

  Nothing's gonna change        何も変わらない
  In the way you land out of time    あなたが拍子はずれになることも
  And I'm only existing for you     だから私はあなたのために在る

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」


マイ・ハート・ウッド・ハブ・ア・リーズン

インガー・マリエ / インディーズ・メーカー



「Some Things Never Change - Inger Marie Gundersen」

          
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by knakano0311 | 2018-01-23 09:54 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

くどさしを終えて

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 ちょっとわかりにくいかもしれませんが、煙突から出る煙の色が美しい浅葱(あさぎ)色になっている。炭化が終わりの段階に差し掛かっている証拠である。

 一回目の炭焼きの最終工程、「くどさし」をやっと終えた。あとは窯が充分冷えるのを待って、「窯出し」、炭を取り出すだけである。まだ炭の出来栄えが確認できていないので、その影響は判断できないが、今回は想定外のことが多く起こった。「じっくりと焼く」という炭焼き方針に従って始めたが、いつも指標にしている煙道の温度が上がらず、今までは2~3日後に「くどさし」を実施できたが、今回は、5日目にずれ込んでしまった。こんなことは初めてである。いずれにせよ、炭を取り出せば、吉凶も、その原因も推定がつく。

 10年ほど前に伐採し、そこから萌芽し、10年かけて成長し、去年の11月に伐採を始めた「台場クヌギ(櫟、椚)」は見事な菊炭になることによって一生を終える。そして、お茶席などで重用され、炭として再び活かされる。この場面が、クヌギにとって最高の晴れ舞台かも。伐採した台場クヌギからはまた新しい萌芽が始まり、10年単位で何回も百年にわたって輪伐を繰り返していく。

 そんなクヌギの一生。クヌギが英語を話すことができるとしたら、「Someone To Light Up My Life」なんていうかもしれません。「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobin」の曲。彼の曲でスタンダード・ナンバーになったものもたくさんありますが、これもそう言っていいでしょう。邦訳すると、「私の人生を輝かせてくれる誰かさん」っていう意味でしょうが、ポルトガル語では「Se Todos Fossem Iguais A Você 」。「もしも皆があなたと同じだったら」という意味だそうです。

【 Someone To Light Up My Life 】
   ポルトガル語作詞 Vinicius De Moraes/英詩 Gene Lees/作曲 Antonio Carlos Jobin

「♪ Go on your way,         あなたはあなたの道を行ってね
  with a cloudless blue sky above  雲一つない青空のもと
  May all your days         あなたの日々がすべて
     be a wonderful song of love  すばらしい愛の歌になりますように
  Open your arms          腕を広げ
  and sing of the all the hidden hopes  あなたがずっと宝物のように大事にしていた
       you've ever treasured  希望を歌い
  and live out your life          あなたの人生が
  in peace                 平和に包まれるように

  Where shall I look?           私にできるんだろうか?
  for the love to replace you        あなたに代わる誰かを愛するなんて
  Someone to light up my life       私の人生を輝かせてくれる誰かさんを
  Someone with strange little ways,    ちょっと違ったやり方で
  eyes like a blue autumn haze       秋に立ち込める靄(もや)のような青い瞳で
  Someone with your loving style & a smile      あなたの愛し方 そして
   that I know will keep haunting me endlessly 私を魅了してやまないあなたの微笑み
  Sometimes in stars             時には星の中に、
     or the swift flight of sea birds     時には海鳥の飛翔の中に
  I catch a memory of you          あなたの思い出を見つけることができる

  That's why I walk all alone      それが私がまだたった一人で歩くことができる理由
  Searching for something I've known   何かを探し求めて
  Searching something           何かをそして
    or someone to light up my life    私の人生を輝かせてくれる誰かを探し求めながら

  Searching for something          何かをそして
    or someone to light up my life   私の人生を輝かせてくれる誰かを探し求めて ♪」

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 「人生の達人」。そんな言葉さえ、思い浮かぶのが、女性のピアノ弾き語りのジャズ・シンガー元祖ともいえる、「シャーリー・ホーン/Shirley Horn」。彼女の晩年のアルバム、「Loving You」(1997)からです。彼女の晩年は、乳がんと糖尿病と関節炎と闘い、脚も切断し、満身創痍の日々を送っていたが、2005年に脳卒中で倒れ、亡くなった。71歳だった。この歌も、少し前に取り上げた「Here's To LIfe」に勝るとも劣らない心にしみる歌唱である。

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Loving You
Import CD
シャーリー・ホーン/Shirley Horn
Polygram Records




「Shirley Horn - Someone To Light Up My Life 」

          

 元はジョビンのボサノバです。ギター演奏でも ・・・。こちらも人生の達人、1999年74歳で亡くなった「チャーリー・バード/Charlie Byrd」のアルバム、ジョビン特集の「ブラジリアン・バード/Brazilian Byrd」(1965)から。

ブラジリアン・バード

チャーリー・バード / ソニーミュージックエンタテインメント



「Someone to Light Up My Life ー Charlie Byrd 」

          
  
  
  
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by knakano0311 | 2018-01-21 09:36 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

なんとなく春めいた一日だった

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 真冬だというのにあったかな小春日和。しごく長閑である。温度計測以外にすることのない炭焼きの日。2頭の母娘鹿に続いて、公園を闊歩しているのは、これも母娘鹿の3頭連れ。天敵ではあるが、こんな日に間近でこんな風景を見ていると、もうすぐ春という気がしてくる。

 そして、石垣の上には、「イノシシ(猪)」の糞。体に似合わず、少量である。なぜかテリトリー内の階段や石垣、岩の上にちょこんとする。雑食。柿の種が混じっているのが見て取れる。

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 じいさんたちの炭焼き道楽は、毎日が日曜日だからできるようなもの。ということで、今日の歌は、同じようないいのタイトルを持つ歌、2曲。「Everyday will be like a holiday(休日のようになるかも)」と「Everyday is Like Sunday(毎日が日曜日のよう)」。まずは、「ホリー・コール/Holly Cole」の歌唱で、「Everyday will be like a holiday」。アルバムは、「ベッドでタバコを吸わないで/Don't Smoke in Bed」(1993)から。

 どの歌い手でもそうですが、アルバムというのは、歌い手の想いが凝縮された、「一篇の物語」、あるいは「一幕の劇」のようなもの。一際その印象が強いように思うのは、1963年、カナダ生まれの「ホリー・コール/Holly Cole」。

 1986年に、ドラムレスの「ホリー・コール・トリオ」を結成。しかし、1987年、トリオでの初ライヴの前日、交通事故により顎の骨を砕き、歌手としては再起不能とまで言われた。その後、血の滲むような努力で怪我を克服し、1989年にデビューした苦労人。

【 Everyday will be like a holiday 】   by William Bell, Booker T. Jones

「♪ Everyday will be like a holiday  毎日が休日のようになる
   When my baby             あの娘が帰ってきたら
   When my baby comes home   あの娘が帰ってきたら

   Now she's been gone         今は離れていても
   For such a long time          長い間離れていても
   Ever since she's been gone     離れてしまってからも
   She been on my mind         あの娘は僕の心の中にずっと

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・            ・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」  


Don't Smoke in Bed

Holly Cole / Blue Note Records



「Holly Cole Trio ー Everyday Will Be Like a Holiday」

          
  
  
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 さて、妖艶なアルゼンチンの歌姫で、ソングライターでもある「カレン・ソウサ/Karen Souza」。「Everyday Is Like Sunday」は、1980年代のヒット・ソングを中心としたロック&POPSの名曲をジャズ・アレンジでカヴァーしたデビュー・アルバム、「エッセンシャル/Essential」(2011)に続くカヴァー・アルバム、「エッセンシャルⅡ/Essentials, Vol. II」(2014)に収録。

 取り上げるたびに、いつも書いていますが、彼女の妖艶さというか、コケティッシュなお色気は、もう枯れている爺さんを引き戻すほどの「チカラ」があります。

 「Everyday Is Like Sunday」。オリジナルは、イギリス北部・マンチェスター出身で、1980年代は、「ザ・スミス/The Smith」のボーカリストとして活動した「モリッシー/Morrissey」の曲らしいのですが、詩を見ると、タイトルの長閑さとは打って変わって、「退屈で寂れた海辺の町でのリゾート・・・ 何とかしてくれ ハルマゲドンでも来たら退屈さが紛れるのに」という物騒な内容。
  
 注)ハルマゲドン(アルマゲドン);日本語では最終戦争、アブラハムの宗教における、世界の終末における最終的な決戦の地を表す言葉

【 Everyday Is Like Sunday 】

「♪ Trudging slowly over wet sand    濡れた砂の上を重い足取りでトボトボ歩く
  Back to the bench where your clothes were stolen 君の服が盗まれたベンチまで
  This is the coastal town       ここはうらぶれた海辺の町
  That they forgot to close down    閉めることさえ忘れられてしまったような
  Armageddon - come Armageddon!   ハルマゲドンでも来たら面白いのに
  Come, Armageddon! Come!       ハルマゲドンでも来たら退屈さが紛れるのに

  Everyday is like Sunday        毎日が日曜みたいに退屈で
  Everyday is silent and grey       刺激もなく陰気だ

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・            ・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」 
 
 
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Essentials, Vol. II
カレン・ソウサ/Karen Souza
CD, Import
musbr


「Everyday Is Like Sunday - Karen Souza」

          
  


  
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by knakano0311 | 2018-01-20 09:57 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

花咲爺さんにでもなった気分で

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 春のような暖かさ。炭焼きの合間に、「春の準備はどうかな」、「今年の芽吹きはどうかな」と自然観察の森を散策。もう公園のそこかしこに春の気分が漂っていた。「コブシ(辛夷)」の蕾はかなり膨らんできた。「ソメイヨシノ(染井吉野)」や「エドヒガン(江戸彼岸)」、桜の蕾は、まだまだ膨らみは小さいが、確実に春への準備が進んでいるようだ。2010年(平成22年)2月に私が植えた、実生苗から育った4年物の「エドヒガン」の苗。もうすっかり大きくなっている。ことしも立派に花を咲かせてくれるだろう。いや、花咲爺さんにでもなった気分。

 しかし来週は今シーズンの最強寒波がやってくるらしい。

 今宵の曲は、「ビートルズ/The Beatles」のカバー。アルバム、「Revolver」(1966年)に収録されている「Here, there and everywhere」。「ここでも、そこでも、どこででも」。そんな意味でしょうか。「Jazzy Not Jazz」系3人の歌姫の歌唱で楽しんでみてください。

【 Here, there and everywhere 】   by John Lennon / Paul McCartney

「♪ To lead a better life     よりいい人生を送るために
  I need my love to be here   愛する君にここにいて欲しい

  Here, making each day of the year   ここで一緒に暮らし、一日一日積み上げていく
  Changing my life with a wave of her hand  彼女の手の波動が僕の人生を変えるんだ
  Nobody can deny that there's something there 誰も否定できないさ、そんな力を
  There, running my hands through her hair   あそこで僕の手が君の髪をかきあげ
  Both of us thinking how good it can be   どうしたら二人が幸せになれるかを考えよう
  Someone is speaking, but she doesn't know he's there 誰かが話しかけたって上の空

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

  I will be there       僕はいつも
  And everywhere       君のそばにいる
  Here, there and everywhere  ここでも、そこでも、そしてどこででもね  ♪」


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 まず、「エリン・ボーディー/Erin Bode」。ジャジーなシンガー・ソングライターとして、何年か前、一躍人気を得たという。「ジャズ歌手ではない」のだが、さりとてPOPSの歌手でもなさそうだ。アルバムを聴くと、ロックやカントリー、R&Bのテイストも感じられて、ジャズの範疇をこえたカテゴライズ無用の歌手、はやりの「Jazzy Not Jazz」シンガーのようだ。アルバムは、デビュー・アルバム、「Don't Take Your Time」(2004)。60年代の香りを感じさせる少しノスタルジックな雰囲気に、オーガニックな味を加えた爽やかボイス。

Don't Take Your Time

Erin BodeMax Jazz

  

「Erin Bode - Here, there and everywhere」

          

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 そして、ドイツを代表するジャズ・シンガー、「リザ・ヴァーラント/Lisa Wahlandt」。アルバムは、彼女にとって6枚目のアルバム、「ハートに火をつけて/原題;Stay a while ~ A Love Story in 9 Songs」(2010)から。ロリータ・ボイスといっていいでしょう、そんなリザが歌うのは、アルバム・タイトルにもなっている「ドアーズ/The Doors」の「ハートに火をつけて/Light my fire」や、「ローリング・ストーンズ/The Rolling Stones」の「As tears go by(涙あふれて)」などのロック/ポップス・カヴァーである。そしてドイツを代表するピアニスト、「ウォルター・ラング/Walter Lang」率いるピアノ・トリオがサポート、リリカルなピアノがリザのボーカルをひきたてる。

ハートに火をつけて

リザ・ヴァーラント+ウォルター・ラング / ミューザック



「Lisa Wahlandt - Here,There And Everywhere」

          

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 最後は、「フェイク・ボッサ」で、「Rita Lee/リタ・リー」。ブラジル・ロック界の女王といわれていた、「ムタンチス/Os Mutantes」のリード・ヴォーカル。ビートルズ・ナンバーをボッサ・アレンジしたアルバム、「ボッサン・ビートルズ/Bossa 'n Beatles」(2005)は、ビートルズ・カバーの楽しさに溢れている一枚。「A Hard Day's Night」、「Michelle」、「I Want To Hold Your Hand」などおなじみの曲が軽快なBOSSAのノリで歌われる。

Bossa N Beatles

Rita Lee / Random Music


ボッサン・ビートルズ

リタ・リー/ワードレコーズ



「Rita Lee - Here, There And Everywhere」

          

             
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by knakano0311 | 2018-01-18 20:40 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

23年前の痕跡

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 23年前の朝、大地が揺れた。1995年(平成7年)1月17日「阪神淡路大震災」である。今住んでいる団地に移って2年目のことであった。幸いなことに、冷蔵庫やタンス、本棚が動く程度で、被害はほとんどなかったが、インフラが完全に回復するのに1ヶ月近くかかった。次の休みの日、冷やかしや見物と思われはしないかと、だいぶ迷ったが、阪急電車が動いていた西宮まで子供達を連れ、その惨状を目に焼付けに行った。すぐ近くの市民グラウンドに仮設住宅が建ったりもしたが、今ではその痕跡もない。

 外壁のモルタルに亀裂も入ったが、外壁の塗り替え時に、それも見えなくなり、我が家に残る唯一の大地震の痕跡といえば、壁のクロスに入った亀裂である。震災の記憶を忘れないためにも残している。

 今宵の曲は、「I Feel the Earth Move」。「キャロル・キング/Carol King」の出世作の一つ。「足元の地面が動くと感じるほどあなたが好き」。まあ、なんてオーバーな表現でしょうか。

【 I Feel The Earth Move 】 by Carol King

「♪ I feel the earth move under my feet     足元の地面が動く気がするの
  I feel the sky tumbling down, tumbling down 空も崩れ落ちてくるような気がするの
  I feel my heart start to trembling       私のハートも震えだすの
  Whenever you're around            あなたがそばにくるといつも

  Ooh, baby, when I see your face       おおベイビー、あなたの顔を見ると
  Mellow as the month of May          5月のようなメローな気になるの
  Oh, darling, I can't stand it          おおダーリン、もう我慢できそうにないわ
  When you look at me that way         そんな風に見つめられると

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

まずは、2作目の「THEY OUGHTA WRITE A SONG(邦題:青い影)」が日本で大ヒットした「ヘイリー・ロレン/Halie Loren」のアルバム、「Simply Love」(2013)から。オリジナル3曲、ポップ・ソングのカバーが4曲、スタンダード7曲の構成。その構成通り、ジャズとニュー・ポップスを絶妙に融合した独特のスタイルが瑞々しい。高音部が裏返る独特の歌唱も好ましい。

Simply Love

Halie Loren / Justin Time Records



「Halie Loren - I feel the earth move」

          

 オリジナルも聴いてみましょうかね。シンガー・ソングライターとしてスタートした「キャロル・キング」の出世作、「つづれおり/Tapestry」(1971)。

つづれおり

キャロル・キング / SMJ



「Carole King - I Feel The Earth Move」

          

   


  
   
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by knakano0311 | 2018-01-17 17:25 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)