大屋地爵士のJAZZYな生活

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嵐が過ぎた日曜日

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 台風12号。三重県に上陸し、紀伊半島を横断、瀬戸内海に沿って、東から西に進んでいった。私の記憶でも、こんな異例の進路をとった台風は初めて。朝、5時半頃目が覚めて、外を覗いてみたら、雨風ともに最高潮。TVをつけたら、台風は明石付近だという。鉢植えが倒れたりした他は、我が家の被害がほとんどないことを確認し、再び眠りに就いた。起きると、余波の風はまだ吹いていたが、青空ものぞいていた。

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 今日の曲は、「Stormy Weather」から。1933年、作曲「ハロルド・アーレン/Harold Arlen」と、作詞「テッド・ケーラ/Ted Koehler」とのコンビによる曲。「ビリー・ホリディ/Billie Holiday」や「レナ・ホーン/Lena Horne」など数々のカバーと名唱があるが、私は、1961年、アルバム「アット・ラスト/At Last!」に収録されている、「エタ・ジェイムス/Etta James」のドラマティックで、ソウルフルな歌唱が好きである。

 「Don't know why there's no sun up in the sky (陽が射さなくなった理由などしりたくもないわ)」という歌詞で始まるこの歌は失恋の痛みを嵐になぞらえて、歌ったものである。

【 Stormy Weather 】  by Harold Arlen、Ted Koehler

「♪ Don’t know why there’s no sun up in the sky   どうして空に太陽が昇らないの
  Stormy weather since my man and I ain’t together あの人と別れてから荒れ模様よ
  Keeps raining all the time, the time         ずっと雨が降り続いている
  Life is bare, gloom and misery everywhere   人生ってどこででもうつろで憂鬱で惨め
  Stormy weather,                 荒れ模様の天気
        just can’t get my poor self together  これ以上わたしを惨めにさせないで
  It’s raining all the time, the time         でも、まだ雨が続くの、ずっとね

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

アット・ラスト

エタ・ジェイムス / ユニバーサル ミュージック



「Etta James - Stormy Weather」

          

 そして、「ブルースの定番中の定番」とされているのが、「ストーミー マンデイ/Stormy Monday(嵐の月曜日)」。1910年生まれのブルースのギタリストで、ブルースにエレキギターを持ち込んだ最初の人物と言われ、モダン・ブルース・ギターの父とも称される「T-ボーン・ウォーカー/T-Bone Walker(本名;Aaron T. Walker)」の代表曲。

【 Stormy Monday 】  by Aaron T. Walker

「♪ They call it stormy Monday  月曜日は嵐だっていうが
  But Tuesday's just as bad    火曜日だって同じさ、ひどいもんさ
  They call it stormy Monday   月曜日は嵐だっていうが
  But Tuesday's just as bad    火曜日だって同じさ、ひどいもんさ
  Lord, and Wednesday's worse  水曜日は最悪
  And Thursday's all so bad     だから木曜日ももっと最悪

  The eagle flies on Friday     イーグルは金曜日に飛ぶ
  Saturday I go out to play     土曜日は遊びに出る
  The eagle flies on Friday     イーグルは金曜日に飛ぶ
  Saturday I go out to play     土曜日は遊びに出る
  Sunday I go to church, yeah    日曜日は教会へ行って
  Gonna kneel down and pray    ひざまづいて祈るのさ

  Lord have mercy          主よ、お慈悲を
  Lord have mercy on me       主よ、私にお慈悲を
  Lord have mercy          主よ、お慈悲を
  My life is in misery          惨めな人生の俺に
  You know I'm crazy 'bout my baby   俺があの娘に首ったけだって知ってるだろ
  Lord, please send my baby back on to me 主よ、どうかあの娘を返してくれ

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

 「エヴァ・キャシディ/Eva Cassidy」です。1996年1月3日、ワシントンDCにある老舗のジャズクラブ、「Blues Alley」での最後の絶唱をすべて収録した追悼盤、「Nightbird」(2015)から。

 Nightbird

 Eva Cassidy / Imports



「Eva Cassidy - Stormy Monday

          
   

     
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by knakano0311 | 2018-07-30 17:34 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(2)

未明は皆既月食だったというが

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 今日の朝、未明は皆既月食だったという。未明ということもあり、また台風の接近で曇り空。ちょっと過ごしやすくなったためか爆睡。この天文ショーは見ることができなかった。月齢13日ころでしょうか、何日か前、夕暮れに浮かぶ月が美しかったので、デジカメに残しておいたのを思いだした。

 さて、気の早い話であるが、今年の「HYOGO クリスマス・ジャズ・フェスティバル2018」のプログラムが決まったようだ。12/7「渡辺貞夫」、12/12「北村英治」、12/21「J.マスターズwith寺久保エレナ」、12/22「山下洋輔」、12/24「アロー・ジャズ・オーケストラ&東京キューバン・ボーイズ」。そして大本命、12月24日の「アトリエ澤野スペシャル」は、ここ毎年のように来日している「ウォルター・ラング・トリオ/Walter Lang Trio」である。実は、密かに「アレッサンドロ・ガラティ/Alessandro Galati」を期待もし、予想もしていたのだが、まあ、ライブ未体験の「ウォルター・ラング」ならば、良しとしようか。きっと新アルバムのプロモーションも兼ねるのでしょう。早速、カレンダーに書き込み。

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 「ウォルター・ラング・トリオ/Walter Lang Trio」。「澤野工房」から、デビュー・アルバム、「Starlight Reflection」(2013)に続いて、「Moonlight Echoes」(2015)、「Full Circle」(2016)と3枚のアルバムをリリースしている。

 リーダーの「ウォルター・ラング」は、1961年生まれのドイツ出身のピアニスト。トリオを組むベースの「トーマス・マークッソン/Thomas Markusson」はスウェーデン出身、ドラムの「セバスティアン・メルク/Sebastian Merk」は同じドイツ出身。幼少の頃は、祖父や父のアコーディオン、ピアノ演奏といった音楽的環境に恵まれた家庭に育ち、9歳でピアノの練習を始めたという。その後、ボストンの「バークリー音楽学校」で、ピアノや作曲を学び、ヨーロッパへ帰って活躍している。ヨーロッパでは数々の賞を受賞、その陰影に満ちたプレイで日本でも多くのファンを獲得しているという。

 澤野工房の3枚のアルバムの中からアップされていた演奏を。

STARLIGHT REFLECTIONS

ウォルター・ラング・トリオ / 澤野工房



昨年11月来日時、岡山・蔭凉寺でのライブから、「No Moon Night」。

「Walter Lang Trio - No Moon Night」

          
   
   

MOONLIGHT ECHOES

ウォルター・ラング・トリオ / 澤野工房



アップがなかったので、PVから。

「Walter Lang Trio - Moonlight Echoes」

          

「Walter Lang Trio ー Dança da Fita」

          
    
    
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FULL CIRCLE
ウォルター・ラング・トリオ/Walter Lang Trio
澤野工房



「Oborozukiyo (おぼろ月夜) - Walter Lang Trio」

          
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by knakano0311 | 2018-07-28 09:50 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(2)

一ヶ月も活動が休止すると、体がむず痒くなるらしい

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 先週に引き続き、大雨による土砂崩れで破損した鹿除けネットの修復である。やっと丘の駐車場までの道路が関係者だけではあるが、通行可能になった。そのこともあって、クラブ員ほぼ全員が顔を揃えるのは、4週間ぶりである。破損箇所を修復し、倒れている苗を戻し、周辺の丈の伸びた雑草を刈る。我々のこの活動、もうクラブ員全員の生活の中に組み込まれている。あるクラブ員は、「一ヶ月近くも活動が休止すると、体がむず痒くなる」という。昨日までのカンカン照りから、少し収まったようだが、この暑さの中でも、活き活きと作業に没頭している。土砂崩れ防止の土留めの設置、土砂で埋まった炭焼き窯跡の掘り出しなど、まだまだ復旧作業は残っている。この週末は台風が上陸しそうだという。せっかくの作業が無駄にならなければいいが ・・・・。

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 さて今宵の曲、ブラジル音楽の巨匠、「セルジオ・メンデス/Sergio Mendes」が、「ブラック・アイド・ピーズ/The Black Eyed Peas」の「ウィル・アイ・アム/will.i.am(William Adams)」をプロデューサーに迎えたアルバム、「タイムレス/Timeless」(2006)から、「ザット・ヒート/That Heat」。といっても「ブラック・アイド・ピーズ」、「ウィル・アイ・アム」が何者かはさっぱりわかりませんが ・・・。「ブラジル音楽のメロディーとヒップ・ホップのリズムがハイブリッドに融合したサウンドが魅力」と帯に言う。

 手にとった時は、「マシュ・ケ・ナダ/Mais Que Nada」、「ビリンバウ/Berimbau」などが並んでいるので、さては、「セルメン」の新アレンジ・ボッサと早合点したが、全く違った。解説に曰く、「このアルバムは、あなたの両親が慣れ親しんだセルジオ・メンデスではない。・・・」とある。全編、ヒップ・ホップのノリ。聴いた瞬間、「これがセルメン!?!?」。思わずのけぞってしまったことを覚えている。アーティストは、時代にあわせてキャラやスタイルを進化させていかなければならないことはよくわかるのだが ・・・。まあ、聴いていただこうか。「エリカ・バドゥ/Erykah Badu」と「ウィル・アイ・アム・オブ・ブラック・アイド・ピーズ/will.i.am of The Black Eyed Peas」をフューチャーした「That Heat」。

 この曲、「ウィル・アイ・アム」のヒップ・ホップに、「セルジオ・メンデス&ブラジル’66/Sergio Mendes & Brasil '66」の同タイトルのデビュー・アルバム、「Sergio Mendes & Brasil '66」(1966)に収録されているスタンダード、「A Slow Hot Wind」をオーバー・ダビングしたもののようだ。

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タイムレス/Timeless
セルジオ・メンデス/Sergio Mendes
ビクターエンタテインメント




「Sergio Mendes - That Heat ft. Erykah Badu, will.i.am of The Black Eyed Peas」


          

 爺さんとしては、やはり懐かしの「セルメン66」、「セルジオ・メンデスとブラジル’66」のスタイルやパフォーマンスに惹かれてしまう。1966年のデビュー・アルバムから。

【 A Slow Hot Wind 】  by Henry Mancini, Norman Gimbel

「♪  (Her gaze           僕を見つめる)
   (Swept over me now  彼女の眼差しは)
   a slow hot wind     まるでゆっくりと吹いてくる熱風のよう

   (Some days          きっといつの日か)
   (It's too warm to fight  我慢できなくなるほど熱い)
   A slow hot wind      まるでゆっくりと吹いてくる熱風のよう

   There in the shade        日陰で
   Like a cool drink waiting     冷たい飲み物を待っているように
   She sat with fire in her eyes   彼女は燃えるような目で
   Just waiting              ただ座って待っているだけ

   (Some days          きっといつの日か)
   (It's too warm to fight  我慢できなくなるほど熱い)
   A slow hot wind      まるでゆっくりと吹いてくる熱風のよう ♪」


マシュ・ケ・ナーダ

セルジオ・メンデス&ブラジル’66 / ユニバーサル ミュージック クラシック



「Sergio Mendes & Brasil 66 - Slow Hot Wind」

          
   


    
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by knakano0311 | 2018-07-27 09:15 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

真夏のグラデーション

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 夕暮れの空。目を見張るほど美しいグラデーションに染まっている。どういう大気の状態が光を屈折させ、こんな美しいグラデーションをひきおこすのか。この酷暑と関係あるのか。見とれることしばし。やがて、ゆっくりと夜の帳(とばり)が降りてきた。  

 今宵の曲、「トルド・グスタフセン・トリオ/Tord Gustavsen Trio」の「Colours of Mercy」。「慈悲の色、恩寵の色」という意味でしょうか。トリオでの2ndアルバム、「The Ground」(2004)から。

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 「トルド・グスタフセン/Tord Gustavsen」。もう何回もこのブログで取り上げているピアニスト。1970年生まれ、ノルウェー、オスロ出身のジャズ・ピアニスト。4歳よりピアノを弾き始める。19歳でオスロ大学に入学し、心理学や社会学、宗教史を学ぶ。その後ジャズにも興味を持っていた彼は、「トロンハイム音楽院/the Conservatory of Music Trondheim」のジャズ科に入学。学生時代より音楽活動を始め、学生仲間と国内のクラブやフィスティバルで演奏していたりしたが、さらに音楽理論を学ぶため、オスロ大学へすすんだという。

 2003年に、ベーシストの「ハラルド・ヨンセン/Harald Johnsen」とドラマー、「ジャール・ヴェスペスタッド/Jarle Vespestad」とトリオを結成し、アルバム、「Changing Places」でECMレコードより発表しデビュー。最近はトリオの活動を離れ、サックスを加えたカルテット、女性ヴォーカルを加えたアンサンブルなど活動の幅を広げるチャレンジもしている。

 セカンド・アルバム、「ザ・グラウンド」。このアルバムも全曲トルドのオリジナル。デビュー作同様、最少の音だけでメロディ・ラインをきらりと浮かび上がらせる、まるで純度の高い結晶のようなトルドのピアノである。

ザ・グラウンド

トルド・グスタフセン・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック



 「Colours of Mercy」。私は、トリオのバージョンがお気に入りであるが、アップされていたのは、2011年、フランス南部プロヴァンス地方、「 La Roque d'Anthéron」のピアノ・フェスティバルでの、アンサンブルによるライブ演奏。パーソネルは、「トルド・グスタフセン(p)」、「ヤーレ・ヴェスペスタ(ds)」、「マッツ・アイレットセン/Mats Eilertsen (bass)」に加え、「トーレ・ブルンボルグ/Tore Brunborg(sax)」。

「Tord Gustavsen Ensemble - Colours of Mercy」

          
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by knakano0311 | 2018-07-26 14:11 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

酷暑お見舞い(3) ~ 涼を呼ぶロック ~

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 「ゴーヤ」がだいぶ大きくなりました。

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 さて、今宵の酷暑お見舞いは、「涼を呼ぶロック」と参りましょうか。暑さを吹き飛ばしてくれると期待して、9人編成のブラス・ロック・バンド、「チェイス/Chase」の「Livin' in Heat(邦題:ジョージアの夏)。アルバムは、デビューアルバム「Chase」(1971)。

 「B.S.& T./Blood, Sweat & Tears」、「シカゴ/Chicago」に遅れること3年余りの1971年のデビュー。その4本のトランペットが生み出すサウンドは実にシャープでスリリング、最もJAZZ色が強いとも評価される。そして、一旦解散するも、リーダーの「ビル・チェイス」は、1974年に再度グループを結成したが、直後メンバーのほとんど全員を失うという悲劇の飛行機事故。こうしてアメリカだけでなく日本のブラスロックにも大きな影響を与えた「チェイス」は伝説のバンドとなった。代表曲は何と言っても「GET IT ON/黒い炎」でしょうか。

追跡

チェイス / エピックレコードジャパン



「Chase ー Livin' in Heat」

          

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 思い切り陽気に暑さを吹っ飛ばす、金髪のリーゼント、上半身刺青の火の玉エレキおじさん、「ブライアン・セッツァー/Brian Setzer」。1959年、ニューヨーク生まれのミュージシャン、ギタリスト。なんと今年59歳です。1979年に「ストレイ・キャッツ/Stray Cats」を結成し、そのボーカル、ギター担当としてネオ・ロカビリー・ブームで一世を風靡した。1990年には、「ブライアン・セッツァー・オーケストラ/The Brian Setzer Orchestra」を結成。平行してソロ活動も行っている。エレキ・サウンドというより、ロカビリー・サウンドといったほうが正しいでしょうか。

 「ブライアン・セッツァー・オーケストラ/The Brian Setzer Orchestra」の3rdアルバムは、「ダーティー・ブギ/The Dirty Boogie」(1998)から「This Cat's on a Hot Tin Roof(熱いトタン屋根の猫)」。派手なパフォーマンス、聴けば全身アドレナリンが充満してくる。来日時のライブで。

The Dirty Boogie

Brian Setzer / Interscope Records




「This Cat's on a Hot Tin Roof ー The Brian Setzer Orchestra」


          

 その昔、ラテン・ジャズとかラテン・ロックとも呼ばれた、いまならフュージョンのカテゴリー。その雄、旗頭であった「モンゴ・サンタマリア/Mongo Santamaría」の曲から「ジェームズ・ブラウン/James Brown」をカバーした、「Cold Sweat」。

Mongo Santamaria Greatest Hits

Mongo Santamaria / Sbme Special Mkts.


 

「Cold Sweat - Mongo Santamaria」


          


  
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by knakano0311 | 2018-07-25 09:38 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

酷暑お見舞い(2) ~ 涼を呼ぶフュージョン ~

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 梅雨も明けたので、我が家の庭にも、蝉やら蝶々、カマキリといろんな虫がやって来る。

 「逆療法もあり」ということで、酷暑お見舞い第2弾は、涼を呼ぶフュージョン。
 日本フュージョン界の草分けとして一世を風靡した「ネイティブ・サン/Native Son」のセカンド・アルバム、「サヴァンナ・ホット・ライン/Savanna Hot-Line」(1979)から、タイトル曲を 。

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 「ネイティブ・サン」。キーボード奏者、「本田竹広」と, サックス奏者、「峰厚介」を中心に、1978年結成された。当時、日本を代表するフュージョン・バンドで、1STアルバム、「ネイティブ・サン」(1979)は、30万枚を越えるヒットとなったという。

 メンバーは、「本田竹曠(Keyboards)」、「峰厚介 (Tenor & Soprano Saxophone)」、「大出元信 (Guitar)」、「村上寛 (Drums)」、「 川端民生 (Bass)」。結成当時5人のメンバー中、本田、大出、川端の3人が鬼籍に入り、バンドそのものも永遠に幕を閉じてしまった。我々世代にとっては、まさに「青春のフュージョン」であった。

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サヴァンナ・ホット・ライン/Savanna Hot Line
ネイティブ・サン/ Native Son
ビクターエンタテインメント



「Native Son - Savanna Hot Line」

          

 ファンキー・ジャズからも。これまた’80年代に、ハードバップを再来させ、一世を風靡した「マンハッタン・ジャズ・クインテット/Manhattan Jazz Quintet」のアルバム、「Funky Strut」( 1991)から、「Hot Grits 」。「ホット・グリッツ/Hot Grits 」とは、乾燥させて挽き割ったトウモロコシで作った粥で、アフリカ系アメリカ人のソウル・フードだという。アルバム、「ファンキー・ストラット/Funky Strut 」(1991)より。「strut」とは、気取って歩くことだという。

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ファンキー・ストラット/Funky Strut
マンハッタン・ジャズ・クインテット/Manhattan Jazz Quintet
ビデオアーツ・ミュージック




「Manhattan Jazz Quintet - Hot Grits」


          
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by knakano0311 | 2018-07-24 09:18 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

酷暑お見舞い ~ 涼をよぶピアノ ~

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 抜けるような青空、ぽっかり浮かぶ白い雲。炎天下、わずかながらではあるが、気分的に涼しさを感じる。

 「雲」をテーマに、涼をよぶピアノで、酷暑お見舞いいたします。 

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 まずは、イタリア出身、エヴァンス派の大御所、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」の美しくも典雅で華やかであるが、ちょっぴり哀愁も漂うピアノ。「ビル・エヴァンス・トリオ/Bill Evans Trio」の最後のベーシストで、現在は「イリアーヌ/Eliane Elias」の夫でもある「マーク・ジョンソン/Marc Johnson」とのデュオ・アルバム「Trasnoche(Beyond The Night/夜のかなたに)」(2003)から、「Clouds(雲)」。

 まるで美しい短編物語、或いは魂の会話を聴いているかのように思え、この暑さの中で聴くと、怠惰に流されている気持ちにわずかな涼を与えてくれる。

Trasnoche

Enrico Pieranunzi & Marc Johnson / Egea



「Clouds ー Marc Johnson & Enrico Pieranunzi」

          

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 さて、「ニコライ・ヘス/Nikolaj Hess」。北欧ジャズピアノ特有の静謐、憂愁、透徹、陰翳 ・・・ などの形容詞を一手に集めたような心に深く響く音色。1967年、デンマーク生まれのジャズ・ピアニスト/作曲家/レコードプロデューサー。ニューヨークとデンマーク・コペンハーゲンを拠点に活動し、「コペンハーゲン・リズミック・コンサバトリー」准教授。「デンマーク王立音楽院」客員教授でもあるという。1990年、「ヨーロッピアン・ベスト・ジャズピアニスト賞(アンダー25)」をはじめ、受賞も多数だという。

 同じデンマーク出身で、「静寂の画家」と称される「ヴィルヘルム・ハンマースホイ/Vilhelm Hammershøi」をテーマにした彼のアルバム、「ラプソディ ~ ハンマースホイの印象 ~/Rhapsody ~ Impressions of Vilhelm Hammershøi ~」(2016)に「Clouds(雲)」という曲があり、これがお気に入りなのだが、残念ながらアップされていないので、アルバム・タイトルにもなった「I Hear a Rhapsody」を。

 パーソネルは、「ニコライ・ヘス(p)」のほか、「ポール・モチアン・バンド/Paul Motian Band」でも活躍した、「アンダース・クリステンセン/Anders Christensen (b)」、実弟の「ミケル・ヘス/Mikkel Hess (ds)」、そして、北欧の民族的多様性や響きを表現したかったのであろうことがゲストに迎えたパーカッション奏者、「マリリン・マズール/Marilyn Mazurm (perc)」。そして録音は、あのECMによく登場するオスロの「レインボースタジオ」専属技師の「ヤン・エーリク・コングスハウグ/Jan-Erik Kongshaug 」によってマスタリングされた。

Rhapsody

Nikolaj Hess feat.Marilyn Mazur / SPACE SHOWER MUSIC



「I Hear a Rhapsody - Nikolaj Hess, Marilyn Mazur, Mikkel Hess, Anders Christensen」

          

 そして、YOUTUBEにアップされていた、涼をよぶピアノは、出典はわかりませんが、ズバリ、「Sommerdag(summer day)」。

「Nikolaj Hess - Sommerdag」

          

 少しは涼しくなっていただけたでしょうか。
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by knakano0311 | 2018-07-23 13:51 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

最後のパスポート

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 パスポートの更新申請に行ってきた。1978年に初めて取得してから通算6冊目となる。その間、大きさも代わり、IC化もされ、手続きも簡素化され、日本人にとって海外旅行が当たり前になったということが実感できる。

 たしか、私のANAの生涯飛行マイルは44万マイル(70.4万㎞)を超えていたので、相当なマイレージが貯まっていた・貿易や海外担当でもなかったのによく貯まったものである。旅は「鉄道」ではなく「飛行機」派である。飛行機少年ならぬ、飛行機おじさんであった。現役を退いた今、飛行機に乗る機会もほとんどなくなったが、かっては可能な限り、窓側の座席を取り、出張のときは、地図と見比べて、飽きもせず外を眺めていたものである。

 貯まったマイレージは、定年後、妻との海外旅行などにありがたく使わせてもらった。まだ、南米、アフリカ、東欧諸国などに心残りはあるが、気力体力も衰えてきたので、今後は、海外旅行ももうないかもしれない。最後のパスポートになるのであろうか。

 今宵は、洋楽に目覚めた頃、聴いて心をときめかした歌、映画「八十日間世界一周」の主題歌、「Around The World」。「ナット・キング・コール/Nat King Cole」で。

 映画、「八十日間世界一周 仏;Il Giro Del Mondo In 80 Giorni/英;Around The World In 80 Days」(1956)は、フランスの作家、「ジュール・ヴェルヌ/Jules Verne」の同名の冒険小説を映画化したもの。主人公のフォッグは、20,000ポンドの賭けに勝利するため、気球・鉄道・蒸気船などを利用して80日間での世界一周を目指すというお話。 「ヴィクター・ヤング/Victor Young」が音楽を担当し、いくつものアカデミー賞を獲得している。いろいろのCMなどで使われているおなじみの曲。

【 Around The World 】  by Harold Adamson / Victor Young

「♪ Around the world, I've searched for you    世界中を旅して君を探してきた
  I traveled on when hope was gone    一緒に過ごせるという希望がなくなった時から
          To keep a rendezvous      僕の旅が始まったんだ
  I know somewhere, sometime, somehow    でもどこでも、いつでも、理由がなくとも
  You'd look at me                 君が僕を見てくれていると感じていた
  And I would see                 そして今のような君の笑顔を 
     the smile you're smiling now        再び見ることができるとも

  It might have been in County Down       それはどこかの田舎にいても
  Or in New York                  ニューヨークにいても
  In Gay Paree or even London Town        華やかなパリやロンドンでも
  No more will I go all around the world      でももう世界中を旅することはない
  For I have found my world in you     君に再び出会えて僕の世界を見つけたから ♪」

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80日間世界一周 スペシャル・エディション [DVD]
デビッド・ニーブン、カンティンフラス(出演)
マイケル・アンダーソン (監督)
ワーナー・ホーム・ビデオ



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永遠のナット・キング・コール
ナット・キング・コール
ユニバーサルミュージック



「NAT KING COLE - Around The World」

          
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by knakano0311 | 2018-07-22 09:41 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(2)

2年がかり、やっと咲いた万葉の花

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 やっと「ヒオウギ(檜扇)」の花が咲いた。「ヒオウギ」の種、いわゆる「ヌバタマ(射干玉、夜干玉)」を頂いたのが、2016年の秋。翌、2017年の5月に種を植えたが、ある程度成長はしたが、花は咲かずじまいだった。だから、2年がかりということになる。

 「ヒオウギ(檜扇)」は、山野の草地や海岸に自生するアヤメ科の多年草で、午前中に咲き、夕方にはしぼむ一日花。厚みのある剣状の葉が長く扇状に広がるため、この名が付いたといわれる。日本では古くから親しまれており、京都では祇園祭には欠かせない花で、時期が来ると軒先などに「ヒオウギ」が飾られるという。また、万葉集には、その種、「ヌバタマ」 を読んだ歌が80首ほどあるそうだ。「ぬばたまの夜 ・・・」のように、「ヌバタマ」は、黒いものをあらわす枕詞。
  
  ぬばたまの、黒髪変り、白けても、痛き恋には、逢ふ時ありけり   (万葉集)

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 通常、7~8月頃に咲き、花は直径5cm前後で、花びらは6枚。オレンジ色で赤い斑点があるというが、我が家に咲いたのは、黄色い花。調べてみると、何種類かの園芸種もあって、濃いオレンジ色に赤い斑点が入る一般的な「シンリュウ(真竜)」と、我が家のように、黄色い花を咲かせ、花びらに斑点は入らない。「オウリュウ(黄竜)」などがあるという。

 万葉人も、私と同じこの花を見ていたと思うと、ある種の感慨も湧いてくる。

 さて、「古きを尊ぶ」。今宵は、「ポール・デスモンド/Paul Desmond」と「ジム・ホール/Jim Hall」とコラボしたアルバム、「ボッサ・アンティグア/Bossa Antigua」(1964)。もう何回も取り上げている夏の定番。

 「アンティグア/ポルトガル語:Antigua=アンティーク/フランス語: antique」で、「ボッサ・ノヴァ/Bossa Nova(新しい傾向、新しい感覚という意味)」にかけたタイトルである。

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 「ポール・デスモンド」は、1924年サンフランシスコ出身のジャズ・サックス奏者、作曲家。ウエストコースト・ジャズを代表するミュージシャンの一人で、「デイヴ・ブルーベック・カルテット/The Dave Brubeck Quartet」に在籍時に作曲した「テイク・ファイヴ/Take Five」等で、日本でもジャズ・ファンにもよく知られている。

 一方、「ジム・ホール/Jim Hall」。1930年、ニューヨーク州バッファロー生まれのジャズ・ギタリスト。ジャズ・ギター界の巨匠で、「パット・メセニー/Pat Metheny」など多くのギタリストが、ジムからの影響を公言している。残念なことに二人とも鬼籍に入ってしまっている。

 「テイク・ファイヴ」の続編として、ふたりのコラボで作られたアルバムが、「テイク・テン/Take Ten」(1963)。そして、「テイク・テン」の翌年録音されたのが、「ボッサ・アンティグア」。全編ボッサ・テイストに満ちたジャズ・ボッサの名盤。「ジム・ホール」とのコンビネーションには更に磨きがかかり、「夜は千の目を持つ/Night Has a Thousand Eyes」等を快演。私にとっては、エバーグリーン、そして最高のBGM。

 「ジムホール」をフーチャーしたカルテット仕立てのパーソネルは、「Paul Desmond (alto sax)」、「Jim Hall (guitar)」、「コニー・ケイ/Connie Kay (drums)」、「ジーン・ライト/Gene Wright (bass)」。

ボッサ・アンティグア

ポール・デスモンド / SMJ



 大のお気に入りの冒頭2曲、「Bossa Antigua」、「Night Has a Thousand Eyes」を。

「Paul Desmond ー Bossa Antigua」

          

「Paul Desmond & Jim Hall - Night has a thousand eyes」
  
          

 フル・アルバムもアップしておきましょう。

1. Bossa Antigua
2. The Night Has A Thousand Eyes
3. O Gato
4. Samba Cantina
5. Curacao Doloroso
6. Ship Without A Sail
7. Alianca
8. The Girl From East 9th Street
9. The Night Has A Thousand Eyes_ Alternate Take
10. Samba Cepeda
11. O Gato_ Alternate Take

「Paul Desmond ー Bossa Antigua(Full Album)」

          
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by knakano0311 | 2018-07-21 09:32 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

首の周りがもう汗でベトベト

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 今日は、土砂崩れで破損したクヌギ再生林の鹿除けネットの修復作業。鹿が入り込んでいるので、一刻も早い修理が必要。いつも使っている丘の上の駐車場までのアクセスが、先の大雨の土砂崩れでまだ遮断されているので、麓のダム湖の湖畔の駐車場から、360階段を登って公園へ。もうそれだけで、汗びっしょり。

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 迎えてくれたのは、入園者が途絶えた公園で、ますます我が物顔に闊歩している鹿と、うるさいくらいに鳴きだした「セミ(蝉)」。我々、70歳を超える爺さんたちです。命に関わる危険な暑さの中で、熱中症にだけは気をつけて、こまめな給水と休憩を取りながら、この日予定していた修復作業を終えた。それにしても暑い。こうなると、もう酷暑を通り越していますね。お見舞い申し上げます。

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 「♪ 首の周りがもう汗でベトベト ・・・」。そんな歌詞の歌がある。1966年にビルボードで1位になったという曲、「ラヴィン・スプーンフル/Lovin’ Spoonful」の「サマー・イン・ザ・シティ/Summer In The City」。この曲は、いろいろなアーティストたちにカバーされたが、「ジョーコッカー/Joe Cocker」も1982年にカバー、いまでは彼の持ち歌としてのほうが有名でしょう。

 イギリス出身のシンガーで、そのソウルフルな歌唱で人気のあった「ジョー・コッカー」。ハリのある苦みばしったしゃがれ声が大好きで、このブログでも何度となく取り上げた「ジョー・コッカー」。2014年に鬼籍に入ってしまった。

【 Summer In The City 】  by Lovin’ Spoonful

「♪ Hot town summer in the city       この街の夏はメチャ暑い
  Back of my neck getting dirt and gritty   首の周りはもう汗でベトベト
  Been down, isn't it a pity          ダウンしそうだ もううんざりだぜ
  Doesn't seem to be a shadow in the city   日陰なんてどこにもないみたいだぜ
  All around people looking half dead    周りの人たち皆はもう半分ゾンビ状態
  Walking on the sidewalk hotter than a match head マッチより熱い頭でふらふら歩いてる

  But at night it's a different world  でも夜になれば別世界だぜ
  Go out and find a girl         外へ飛び出しナンパしようぜ
  Come on, come on and dance all night  さあ、一晩中踊ろうぜ
  Despite the heat it will be alright     この暑さなんてそっちのけでさ
  And babe, don't you know it's a pity    知ってるかいベイビー、きっとがっかりするぜ
  The days can't be like the night      昼間は夜とは全く違うってことに
  In the summer in the city         この町の夏では
  In the summer in the city         この町の夏では

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

Ultimate Collection

Joe Cocker / Hip-O Records



 「(C) 2013 」とあるから、多分亡くなる前の年のライブ。しかし、衰えたとはいえ、そのエネルギッシュな歌唱には驚かされます。

「Joe Cocker - Summer in the City (Live Video)」

          
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by knakano0311 | 2018-07-20 08:55 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)