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大屋地爵士のJAZZYな生活

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「ナベサダ」に元気をもらう

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 いよいよ始まった「Hyogo クリスマス・ジャズ・フェスティバル2019」、トップ・バッターは「ナベサダ」こと「渡辺貞夫」。いわずと知れたジャズ・フュージョンのトップ・プレイヤー。「Down East(東へ)」とタイトルされたコンサート・ツアー。1933年生まれ、なんと御歳86歳。昔はよく聴いていたのだが、最近はすっかりご無沙汰。「そろそろ、生ナベサダを聴いておかねば、最後になるかも ・・・」と思って兵庫県立芸術文化センター大ホールへ。お客さんは8割方シニア。たぶん、「ナベサダ」、「ヒノテル」、「VAN」、「平凡パンチ」・・・などの洗礼を受け、夢中になった世代でしょう。

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 今宵は、息子といってもいいような世代の「ラッセル・フェランテ/Russell Ferrante(piano)」、「ベン・ウィリアムス/Ben Williams(bass)」、「ピーター・アースキン/Peter Erskine(drums)」のメンバーに、ギターの「養父 貴」を加えたクインテット仕立て。幕が開く。冒頭の「ROUND TRIP」から、南カリフォルニアの陽光を思わせるような明るい「ナベサダ・サウンド」。歳への懸念などいっぺんに吹き飛んでしまった。それにしても御歳86歳。86歳といえば、私の親父が亡くなった歳である。多少猫背ではあるが、全く歳を感じさせないサウンド、アドリブ、ドライブ感、ノリ。しかし、他のメンバーのソロの時は、ポケットに片手を突っ込み、じっと見守る眼差しは、まさに好々爺のその姿。サハラ砂漠を旅した話を2度し始めたり、アドリブの出や曲の順番を間違えたり、本人も「歳を感じる」と告白するご愛嬌もあった。最近作った曲が、「NOT BEFORE LONG(もう長くはないさ)」だと言う。

 日本のジャズ、ポップスに大きな影響を与えたレジェンド「ナベサダ」。1979年発表のアルバム、「モーニング・アイランド」に収録された「Down East」をタイトルにしたコンサート、フュージョン時代の人気曲をたっぷりと聴かせてくれ、「MY DEAR LIFE」には割れんばかりの拍手。最後は、ジャズメンらしくストレート・アヘッドな「BLUN' BOOGIE」で締めくくったのが印象的。

 昔より音が優しくなったと感じたのは、私だけではないだろう。あんな老い方って素晴らしい。いや、元気を貰いました。

【 演奏曲目 】
*1st set
1)ROUND TRIP 2)PASTORAL 3)TOKYO DATING 4)EARLY SPRING 5)I THOUGHT OF YOU 6)DESERT RIDE 7)RIDE ON 8)SEVENTH HIGH

*2nd set
1)SCENERY 2)DOWN EAST 3)CYCLING 4)NOT BEFORE LONG 5)STRAY BIRDS 6)WARM DAYS AHEAD 7)MANHATTAN PAULISTA 8)CHRISTMAS DREAMS

*アンコール
1)SMILE ~ 花は咲く 2)MY DEAR LIFE 3)BLUN' BOOGIE

 今宵の曲、アンコールでも演奏された「MY DEAR LIFE」。
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 SELECTED
 渡辺貞夫
 ワーナーミュージック・ジャパン






「Sadao Watanabe - My Dear Life」
          
by knakano0311 | 2019-12-09 10:28 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

持続可能なクヌギ林の再生を願いつつ台場クヌギを伐採する

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 「台場クヌギ」の伐採に取り掛かる。何年か前までは、必要な数だけ伐採ができた「台場クヌギ」だが、近年、鹿の食害により、「クヌギ(椚、櫟)」の新芽が食べられ、それが繰り返され、結局、成長できずに枯死してしまうという「台場クヌギ」が相次いだため、鹿の食害への対応が、我々のずっと大きな課題となっている。

 菊炭の技術の伝承のために毎年行っている炭焼きに必要な窯木の確保ができず、また、炭に適当な太さに育つまでかかる、ほぼ10年毎に行う「輪伐」のサイクルが途切れ、数十年、百年以上続いてきた、パッチワーク状の活きた里山の景観を見てもらうことが難しくなっている。

 そのため、放置されていた高木を伐採して、新たな「台場クヌギ」を育てたり、苗の植樹や防護ネットによる鹿への対策の効果が10年後に出てくるまで、できるだけ「台場クヌギ」の温存を図っている。とはいえ、やはり美しい菊炭を得るためには、手頃な太さの「台場クヌギ」の窯木は欠かせないので、何本かは伐採をする。持続可能なクヌギ林への復活を祈り、願いつつ、そんな貴重な「台場クヌギ」を伐採して、炭焼きの窯木をつくる。

 今宵の曲、私がいままでにご贔屓にした「祈り、願い」という意味を持つ曲を。まずは、「祈り」という 邦題がつけられた「Laia Ladaia (Reza)」。懐かしい「セルジオ・メンデスとブラジル'66/Sergio Mendes & Brasil '66」の演奏で。アルバムは、「フール・オン・ザ・ヒル/Fool On The Hill」(1968 )から。
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 キュービック/Cubicq
 アレッサンドロ・ガラティ・トリオ/Alessandro Galati Trio
 BLUE GLEAM





「Alessandro Galati Trio - mary prayer」
          

 クラシックのジャズアレンジは、「乙女の祈り/The Maiden's Prayer」。「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/European Jazz Trio」。アルバム、「天空のソナタ/Sonata」(2004)から。

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 天空のソナタ/Sonata
 ヨーロピアン・ジャズ・トリオ/European Jazz Trio
 M&I





「The Maiden's Prayer - European Jazz Trio」
          

 「バート・バカラック/Burt Bacharach」の曲を、オランダの歌姫、「トレインチャ/Traincha」の歌う「I Say A Little Prayer」。「ちいさな祈りをつぶやく」、そんな意味でしょうか。アルバム、「The Look of Love: Burt Bacharach Songbook」(2007)から。

【 I Say A Little Prayer 】 by David Hal , Burt Bacharach
  
「♪ The moment I wake up 朝起きたらいつも
  Before I put on my makeup  お化粧の前にもいつもわたしは
  I say a little prayer for you  あなたのために小さな祈りを捧げているわ
  While combing my hair now  髪をとかしながらいつも    
  And wondering what dress to wear now 何を着て行こうかと悩んでいるのわたしは  
  I say a little prayer for you   あなたのために小さな祈りを捧げているわ 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

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 Look of Love: Burt Bacharach Songbook
 トレインチャ/Traincha
 Caroline
   






「I Say A Little Prayer - Traincha」
          

 もう1曲は、洋楽に目覚めた頃、「ザ・プラターズ/The Platters」の歌唱で知った歌、「マイ プレイヤー/My Prayer」。「スー・レイニー/Sue Raney」の歌唱は、名盤「雨の日のジャズ/Songs for a Raney Day」(1960)から。1926年作曲の古い古い歌で、元々はタンゴだったようです。

【 My Prayer 】  by Carlos Gomez Barrera / Georges Boulanger / James Kennedy

「♪ When the twilight has gone  黄昏時が過ぎ
  and no songbirds are singing  小鳥たちの声も聞こえなくなる頃
  When the twilight has gone   黄昏時が過ぎると
  you come into my heart     あなたが私の心に入ってくる
  And here in my heart you will stay そしてずっと居続けるわ
  while I pray            私が願っている間は

  My prayer is to linger with you  わたしの願いは 
  at the end of the day     あなたとずっと一緒にいること
  in a dream that's divine    神が見させてくれる夢の中で
        
  My prayer is a rapture in blue わたしの願いは歓喜に包まれること
  with the world far away    この世を遠く離れた青空の天国で
  and your lips close to mine  そしてあなたの唇が私の唇に触れること

  ・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」
 
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 雨の日のジャズ/Songs for a Raney Day
 スー・レイニー/Sue Raney
 EMIミュージック・ジャパン






「Sue Raney - My Prayer」
          



by knakano0311 | 2019-12-07 17:46 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

枯死したクヌギの高木を伐採する

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 今期一番の冷え込みという朝、伐採作業に向かう。丘の駐車場から再生林へと続く階段脇にある一本の「クヌギ(櫟、椚)」の高木。高さ20m程でしょうか、再生林のシンボルとして残しておいたのだが、数年前、いわゆる「ナラ枯れ」に罹り、今年、ついに枯死してしまった。安全のために伐採を決め、周囲の安全を確保した上で伐採に取り掛かる。枯死した高木は、薪にするか、チップにして腐葉土と混ぜるしか利用の道がない。堂々とした威容を誇っていた高木だが、枯れたら使い道がないとはちょっと気の毒。我々もそんな風にならないように自戒 ・・・・。

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 さて、今宵の曲は、冬の歌2曲。最初は、NYジャズ・ヴォーカルの頂点として活躍する、「グレッチェン・パーラト/Gretchen Parlato」の「Winter Wind」。若手ジャズ・ミュージシャンの登竜門として知られる、通称「モンク・コンペ」と呼ばれる「セロニアス・モンク・インスティチュート・オブ・ジャズ/Thelonious Monk Institute of Jazz」(今年から「ハービー・ハンコック・インスティテュート・オブ・ジャズ/The Herbie Hancock Institute of Jazz」に名称変更)で2004年のウィナー。「ハービー・ハンコック/Herbie Hancock」、「ウェイン・ショーター/Wayne Shorter」ら大御所たちからも絶賛を受けたという。ソングライターとしての才能も見せるこの歌は、アルバムは、3作目となる、「The Lost and Found」(2011)から。

【 Winter Wind 】  by Gretchen Parlato

「♪ He was a winter wind    彼は冬の風だった
  She was a summer flower   彼女は夏の花だった
  She’ll blossom and re-begin  彼女は再び花を咲かせようとしても
  He’ll blow her away      彼はそれを吹き散らし
  And fall into april showers   4月の雨の中にちらしてしまうだろう

  This street that we walk upon 二人で歩くこの通り
  Leading us to tomorrow    明日へと繋がっているわ
  Holds past dreams all come undone 過去の夢をすべてなかったことにして
  With love in our hearts    こころから愛しても  
  We step into all our sorrow  悲しみに足を踏み入れてしまう

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

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 Lost & Found
 グレッチェン・パーラト/Gretchen Parlato
 Obliqsound

        



「Gretchen Parlato - Winter Wind」
          


 次は、フィラデルフィアで活動する女性シンガー、「ローリン・タリーズ/Laurin Talese」のデビュー作、「ゴージャス・ケイオス/Gorgeos Chaos」(2016)から、「ロバート・グラスパー/Robert Glasper」とのコラボで、自身作詞の「Winter」。JazzとR&Bの中間のようなアルバムで、「濃厚でテンションの高いソウル、R&Bはちょっと ・・・」という方にもオススメ。
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 ゴージャス・ケイオス/Gorgeous Chaos
 ローリン・タリーズ/Laurin Talese
 Pヴァイン・レコード

        




「Laurin Talese - Winter (feat. Robert Glasper)」
          
    
    
     


by knakano0311 | 2019-12-05 23:18 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

紅葉も終わり、高まる年の瀬気分

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 いよいよ12月。冬本番。朝から紅葉を散らしてしまうだろう雨。「こんな日は ・・・」と、年賀状の印刷にとりかかる。午後から出かけた近所のスーパーには、クリスマス・ツリーや正月飾りが所狭しと置いてある。一気に「年の瀬気分」が強まってくる。
   
 さて、今宵、年の瀬に聴くピアノ、「Winter」をタイトルにもつ曲をいくつか ・・・。

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 まずは、「トリオセンス/Triosence」。曲は、「Winter Rain」。アルバム、「Turning Points」(2013)から。「トリオセンス」は、ドイツ出身で、ピアニストの 「ベルンハルト・シューラー/Bemhard Schüer」を中心に、「Matthias Nowak/マティアス・ノヴァク(bass)」、「ステファン・エーミッヒ/Stephan Emig (drums)」によって、1999年に結成されたJAZZピアノトリオ。バンドの名前を「トリオセンス」とした由縁は、「トリオ」と「エッセンス」とを併せた造語だそうで、そこに彼らの思いが込められているようだ。最新作は、結成20周年を記念して、新メンバーによりリリースされた「スコルピオ・ライジング/Scorpio Rising」(2019)。
   
 この「Winter Rain」、YOUTUBEにアップされていないので、ライブ・アルバム、「One Summer Night」(2017)に収録されているライブ・バージョンをアップします。

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 Turning Points
 Triosence/トリオセンス
 ヤマハミュージックアンドビジュアルズ






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 One Summer Night
 トリオセンス/Triosence
 Mons Records

  


        
「Winter Rain (Live) - Triosence」
          

 そして、デビュー・アルバム、「First Enchantment」(2004)から、「Winter Samba」を。
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 First Enchantment
 トリオセンス/Triosence
 MONS

          




「Winter Samba - Triosence」
          

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 このブログで、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」、「ジョバンニ・ミラバッシ/Giovanni Mirabassi」、「アレッサンドロ・ガラティ/Alessandro Galati」、「トルド・グスタフセン/Tord Gustavsen」など、数多くのヨーロッパの美メロ・ピアノを紹介してきましたが、日本にも彼らに匹敵する美メロ・ピアニストがいる。「Manabu Ohishi/大石学」。
    
 永遠をテーマに彼がトリオで奏でる心温まるピアノの旋律は、アルバム、「ETERNAL」(2013)。曲は、「Winter Waltz」。パーソネルは、「大石学/Manabu Ohishi(piano)」「ジャン=フィリップ・ヴィレ/Jean-Philippe Viret(bass)」、「シモン・グーベル/Simon Goubert(drums)」。
   
 YOUTUBEにトリオ演奏でのアップがありませんので、ソロ・バージョンで ・・・。

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 ETERNAL
 マナブ・オオイシ・トリオ(大石学トリオ)
 澤野工房

        

  
「Calm ~ Winter Waltz - 大石学」
          
    
    
      
      

by knakano0311 | 2019-12-03 16:04 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)