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大屋地爵士のJAZZYな生活

夏に立ち向かう  

暑い、本当に暑い。枚方38.2℃だそうだ。こんな暑さはドバイで経験して以来です。実は去年の8月にアラブ首長国連邦はドバイに仕事で行きました。やしの木やら地球の形をした人工島を造成し、一大リゾート地開発を国を挙げてしている、あの街です。 気温 50℃!!!どんな温度か想像できますか? ビルの外へ出たとたん顔にドライヤーを吹きかけられた感じとでも表現したらいいでしょうか。昼食をとるのに50m先のレストランだったら、まあ我慢して歩いていけるかな。100mのレストランだったらもう絶対駄目。車で行きます。砂漠で、公共輸送交通機関はまったくなく、油のほうが水より安いという世界ですから、完全な車社会です。彼らに聞いたら「一台目は絶対日本車」といってました。砂漠で一発エンジンがかからない、あるいはエンストでもしたら生死に直結するのがその理由。2台目は、ポルシェ、ベンツ、フェラーリ・・・金のあるままにということらしい。そんな地でも炎天下で仕事をしている連中がたくさんいます。(ドバイは建築ラッシュ、一時の上海を凌ぐかもしれません。)たいていは外国からの出稼ぎで、インド、パキスタン、アフリカあたりが多いと聞いた。そんなことを思い出すにつけ、「暑い、ばてた、しんどい」とは弱音は吐かずに、高血糖もなんのそのスカッとこの夏を乗り切ろうと決心。癒されているばかりではだめ、スカっとなれる音楽はないか?そんなときは間違いなく「ホーン」と「エレキ」ですね。

「スーパー・トロンボーン」。かのD.マシューズがアレンジとプロデュースしたジャズ・トロンボーン・バトル・アルバム。3名のトロンボーン奏者がアドリブ・ソロで参加し、ゴージャスな演奏を繰り広げている。「Be Bop」の疾走感は凄まじく、またタイトル曲、「Song For My Father」、「Five Spots After Dark」など我々の世代にはなじみのナンバーが小気味よく、ノリノリで演奏される。また、4トロンボーンの構成で、大ヒット映画のテーマをタイトルにした「Mission Impossible」(我々にはTV映画「スパイ大作戦」の方がなじみ)のアルバムもいいですよ。(先週、MI3観たけど、結構面白かった。) それにしても、「ラロ・シフリン」作の曲は、「燃えよ!ドラゴン」もそうだが本当にカッコいい。

テイク・ファイヴ
スーパー・トロンボーン / ビデオアーツ・ミュージック
ISBN : B00005HUFR
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Mission impossible
スーパー・トロンボーン / ビデオアーツ・ミュージック
ISBN : B0009RJEBU
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ど迫力ホーンではないが、本当に芯からのれる、体が自然に動いてしまうブラス・ファンクのアルバムを紹介。
「ボストン・ホーンズ Boston Horns/Bring On The Funk」。
元ヘヴィ・メタル・ホーンズのメンバーを中心に結成された6人組ジャズ・ファンク・ユニット。ホーンサウンド管楽器を全面的に押し出さず、ギターとキーボードの見事なアンサンブルにホーンがからむというアレンジで、たたみかけるようなグルーヴィかつファンキーなサウンドで、聴くものを浮き立たせてしまう。帯評にいわく「抜群の瞬発力とシャープさ」「高速爆走ファンク」「全編手加減無しの超イケイケ仕様」「爆死確実・鬼キラー・カバー」、すごいですね。まるで劇画の世界ですね。ファンキーごのみのファンには必聴のアルバム。

ブリング・オン・ザ・ファンク
ボストン・ホーンズ / Pヴァイン・レコード
ISBN : B000EBDD18
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次は泣く子も黙る、「東京スカパラダイスオーケストラ 」。なんか「夏の定番フルバンド」のイメージが定着してきた観があるが、やっぱりスカパラのライブはすごい。ベスト盤といってもよいスカパラのライヴ盤。そのエキサイティングな演奏を聴けば、誰もが「彼らの真骨頂はライヴ!」と納得するに違いない。「ルパン三世」「燃えよ!ドラゴン」「火の玉ジャイブ」など最高のノリ。

Gunslingers~LIVE BEST~
東京スカパラダイスオーケストラ / エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
ISBN : B00005HURD
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「夏だ! エレキだ! ブルージーンズだ!」なんてコピーを聞いた覚えがあるが、夏といったらエレキははずせないでしょう。あの一世を風靡した「ベンチャーズ」の「テケテケテケ・・・・」、「湘南サウンド」、懐かしいエレキギターの音が耳によみがえる。皆さんの家の押入れには、まだほこりをかぶったエレキギターなんぞがあるかもしれませんね。

「ブライアン・セッツアー Brian Setzer」。「ストレイ・キャッツ」のリーダーとして80年代のネオ・ロカビリー・シーンをリードしたブライアン・セッツァー率いる、ビッグバンドの4枚目のアルバム。彼が、「ペンシルヴェニア 6-5000 」、「イン・ザ・ムード」、「キャラヴァン」などを、フルバンドをバックに、エレキをノリノリで弾きまくる、歌いまくるこのアルバムはまさに圧巻。かってのエレキおやじに、絶対おすすめします。

VAVOOM!
ブライアン・セッツァー・オーケストラ ブライアン・セッツァー マイケル・ハイメルスティン ウイリアム・フィネガン カール・シグマン ジェリー・グレイ フレディ・マーキュリー マイク・ハイメルスティン / トイズファクトリー
ISBN : B00004X086
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これでスカッとしなかったら、「あんたはもう死んでいる。 ヒデブ!」
とはいえ、年寄りの何とか・・には充分ご注意。

「Brian Setzer Orchestra -Gettin' In The Mood」

          
# by knakano0311 | 2006-08-14 18:20 | 音楽的生活 | Comments(0)

美しきボサノバのミューズたち 

美しきボサノバのミューズたち _b0102572_1834416.jpg

また話を、女性専科に戻そうか。

初恋のミューズは「アストラッド・ジルベルト」であったが、それ以来ボサノバは私の音楽生活から、切っても切れない音楽になっている。ボサノバは、何でもかんでもボサノバにしてしまうという融通無碍なところがある一面、曲想というかタッチというか、「あっ、ボサノバだ」というすぐにわかってしまうというか、ボサノバにしてしまえば、どんな曲でもオシャレに聞こえるという、比較的安直に流れてしまう、幅の狭い側面を持っていることは否めない。そんなボサノバの歴史の中でなかなか新しい試みにトライすることは、大変なことだと思うが、数あるボサノバのミューズの中で、そんな試みにトライをしたミューズがいる。電子楽器、電子音を取り入れることで、新鮮なインパクトをもたらしている。
もう大ベテランのミューズといってもいいだろう「ナラ・レオン」。発表された当時、日本では無名であったが、このアルバムで一躍有名になった。ガットではなくアコースティック・エレキギター一本のシンプルな音の伴奏で、ボサノバの定番をうたう。陰影に富んだ、深みのある歌唱。その歌声はいま聴いても瑞々しさを失わず、心に染みる。多分女性BOSSAファンにオススメするのにこのアルバム以上のものが見当たらないくらいの名盤。ジャケ、雨のパリだろうか? 成熟した大人を感じさせるミューズ。

美しきボサノヴァのミューズ
ナラ・レオン / ユニバーサルインターナショナル
ISBN : B0000677LE
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「Nara Leão - Meditação」

          

「ベベウ・ジルベルト」。「ジョアン・ジルベルト」の娘である。毛並みの良さもさる事ながら、若さっていいですね。アコースティックな音と、多分ミュージック・シーケンサによってプログラムされた電子音が、うまくバランスをとって、違和感をもたらさずに融合されている。今までのボサノバにはない新鮮な感覚があじわえる。

タント・テンポ
ベベウ・ジルベルト / キングレコード
ISBN : B00004U2TA
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第一作から4年を経て、リリースされた第二作。エレクトロニクス色は薄れ、簡素ながらも洗練された仕上がりで、しっとりと聞かせる。実母ミウシャの参加でも大きな話題に。ジャケ、ミューズと呼ぶのにふさわしい美人ですね。いいですなあ。

ベベウ・ジルベルト
ベベウ・ジルベルト / コロムビアミュージックエンタテインメント
ISBN : B0002ADGDQ
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「ボサノバのミューズ 日本代表」として、「小野リサ」をあげざるを得まい。昨年はラテン、今年はアメリカン・カントリーのボサ・アルバムをだしているが、何でもかんでもボサノバに料理をしてしまう腕の確かさもさることながら、音楽に対するハートの暖かさには、いつも感心してしまう。
本当にたくさんのアルバムがあるし、どれをとっても一定のレベルなので選ぶのを迷ってしまうのだが、「Jazzy」ということにこだわって、JAZZのスタンダード中心にアルバム作りがされた、「DREAM」、「Pretty World」あたりか。グレン・ミラーをはじめとするアメリカン・スタンダードをリサ節BOSSAで心地よくきかせてくれる。これもいつどこで聞いても、ゆったりとした気分になれる。

DREAM
小野リサ アロイージオ・ヂ・オリベイラ オスカー・カストロ・ネビス ミッチェル・パリッシュ シド・ロビン パウロ・セルジオ・バレ コール・ポーター ハーマン・ヒュプフェルド / 東芝EMI
ISBN : B00004TYZT
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Pretty World
小野リサ ピエール・バルー エミール・デオダート チャールズ・トレネット レオン・チョーリアク アルバート・アスキュー・ビーチ スティービー・ワンダー シルビア・モイ ヘンリー・コスビー アントニオ・ / 東芝EMI
ISBN : B000059O50
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# by knakano0311 | 2006-08-14 10:10 | ミューズたちの歌声 | Comments(0)

夏に突き抜ける快感 トランペットの魅力 

夏に突き抜ける快感 トランペットの魅力 _b0102572_189235.jpg

高校野球の季節、カッキ~ンという快音と青空に吸い込まれていくような白球の快感。台風一過、抜けるような青空、眼に沁みる空の青さの快感。制限速度なしのアウトバーン、200kmをこえるスピードで駆け抜けていく快感。夏が来ると、突き抜けるような快感が味わいたくなる。
それは、トランペットが最適です。ハイノートの金属音による緊張感と女性の肌を思わせるような金色の管の光沢、それが奏でる甘美なメロディ。本当に魅力のある楽器。かってニニ・ロッソなんて一世を風靡したトランペッターがいましたね。

「ライアン・カイザー Ryan Kisor」。いまもっとも旬なJazzトランペッターである。
音の強さ、ドライブ感、スピード感、メリハリ、テクニック どれをとっても現在、右に出るものはいないではないかと思わせる。コピーにいわく、「その音には、澱みがなく、迷いがなく、キレがある。」 男組トランペッターのオススメ・アルバムを2点。

ザ・サイドワインダー
ライアン・カイザー サム・ヤヘル ピーター・バーンスタイン ウィリー・ジョーンズ3 / ビデオアーツ・ミュージック
ISBN : B00007K4MM
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「ソング・フォー・マイ・ファーザー」「ワーク・ソング」などファンキーなナンバーに加え、ドラムとのデュオで有名になった「ドナ・リー」、甘美な演奏も出来ることにビックリした、「黒と白の肖像」というタイトルのほうが有名なACジョビンの「Zingaro」。

ドナ・リー
ライアン・カイザー サム・ヤヘル ピーター・バーンスタイン グレッグ・ハッチンソン / ビデオアーツ・ミュージック
ISBN : B00018H0WM
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「メイナード・ファーガソン」 これは懐かしいハイノート・トタンペッター。。「ロッキーのテーマ」など文句なしに楽しめるアルバム。プロレスラー・テーマ曲集みたいな感はありますが・・・。ジョージ・ベンソンがギターで参加。

征服者~ロッキーのテーマ
メイナード・ファーガソン / ソニーミュージックエンタテインメント
ISBN : B0000QX33K
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夏に突き抜ける快感 トランペットの魅力 _b0102572_18202641.jpg

抜けるというより、それに加えて、甘い緊張感にも浸りたいという欲張りな方には、「ドミニク・ファリナッチ Dominick Farinacci」がおすすめ。弱冠20歳で「マンハッタン・ドリーム」でデビュー。イタリア系のハンサム。かのウィントン・マルサリスも注目したというから半端じゃない。
かれは、ストレートアヘッドなプレイを得意とするが、バラードでもうまさを発揮。
それが3作目の「ベサメ・ムーチョ」では、遺憾なく発揮されている。「アル・ディラ」「リベルタンゴ」などラテン系の甘い緊張感とJazzのドライブ感が同時に楽しめる佳作。

ベサメ・ムーチョ
ドミニク・ファリナッチ アダム・バーンバウム ピーター・ワシントン カーメン・イントレJr. / エムアンドアイカンパニー
ISBN : B0002Q2KHI
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最新版5作目「アドロ」は弱冠23歳ながら、もうベテランを思わせる成長振り。これもタイトル曲「アドロ」からはじまり、「ベサメ・ムーチョ」と同様のコンセプト。「カイザー」が男組なら、「ファリナッチ」は女組みか?カップルなら、両方聴いて、××××な快感をどうぞ!

アドロ
ドミニク・ファリナッチ ミルトン・フレッチャー ヤスシ・ナカムラ カーメン・イントレJr. / エムアンドアイカンパニー
ISBN : B000FTW9CS
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「Donna Lee - Ryan Kisor」

          

「Dominick Farinacci - Besame Mucho」

          
# by knakano0311 | 2006-08-13 10:30 | おやじのジャズ | Comments(0)

コンピのオススメ~女性JAZZブームによせて~ 

コンピのオススメ~女性JAZZブームによせて~ _b0102572_1832311.jpg

女性JAZZブームだそうだ。確かにshopのJAZZコーナー行っても、女性のお客さんが増えている。大歓迎、本当にいいことだ。本来は決してそうでないのだが、タバコ、酒、ドラッグなどの暗い、不健康な、おやじの音楽のイメージからたしかに変わった。レコード会社もスムース・ジャズといってアルバムを出せば、結構あたるらしい。かっての「Speed」の「HIRO」が、「Coco d’Or 」の名前で、JAZZアルバムをだしたり、「akiko」のアルバムが売れたり、女子高校生のJAZZバンドの映画「Swing Girls」がヒットしたり、アーティスト側にも若い人が増えてきているのも原因だろうか?誰の功績か?といえば、私は「ノラ・ジョーンズ」の影響が大きいと思う。一作目「COME AWAY WITH ME」の大ヒット、2作目の「Feels Like Home」の日本盤のボーナストラック「スリープレス・ナイト」は、2005年公開の映画『東京タワー』のテーマ曲。私の知り合いに、「COME AWAY WITH ME」のCDを貸したら、目ざとくそれを見つけた大学生の娘さんから「ノラなんて、お父さんセンスいいじゃん。」といわれたとか。
ちょっと前は、ボサノバブームだったことを思い起こすと、JAZZYな音楽の喜びを知ったファンが、今度はJAZZへ関心を持ち出したのか。まっ、いずれにせよ本当にいいことだ。このJAZZオヤジでももてる気配が出てきたか?、ウン、ウン。
JAZZ若葉マークの女性ファンへのオススメのコンピレーション・アルバムを紹介しよう。

コンピレーション・アルバムといっても馬鹿にしてはいけない。昔は「オムニバス」などとよんでいたが、入門者にとっていろいろのタイプの歌手の歌が聞けるし、まず必ず知った曲が入っているはず。入門者にとって、歌手の名前は聞いたことがない、歌の名前も聞いたことがない、そんなアルバムは、私でも絶対買うことを躊躇するであろう。だから、てんこ盛りのコンピがいいのだ、安心して買えるのだ、コスト・パフォーマンスがいいのだ。ここから始めて、特定の歌手に興味を持って、オリジナルアルバムを聴いてみようとなれば、もうあなたは立派なJAZZファン。紹介するのは、女性ファンのための女性歌手によるコンピ・アルバム女性専科。

「ナチュラル・ウーマン」。いくつかの同名のタイトルのアルバムがあるが、ここではさわやか系のアルバムをオススメ。ケリ・ノーブルの「夢がかなうまで」、キアラ・シヴェロ 「トラブル」 、ノラ・ジョーンズ 「スリープレス・ナイト」などが満載。

ナチュラル・ウーマン
オムニバス ケリ・ノーブル ノラ・ジョーンズ ダイアン・リーヴス コラリー・クレモン カサンドラ・ウィルソン ホリー・コール / 東芝EMI
ISBN : B0009OAV6K
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次は、一変して本格派のコンピ。「Woman The Best Jazz Vocals」。いずれ特集で取り上げねばならない大好きな歌手のひとり、「ダイアナ・クラール」のゆったりしたボサノバの「アイヴ・ガット・ユー・アンダー・マイ・スキン 」から、これを超えることはないとされるくらい名曲中の名曲、「ヘレン・メリル/ ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」まで豪華絢爛な顔ぶれによるコンピの王道盤。

Woman The Best Jazz Vocals
オムニバス ダイアナ・クラール セリア モニカ・ゼッタールンド ディー・ディー・ブリッジウォーター アビー・リンカーン カサンドラ・ウィルソン / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00005R0R0
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「ミューズ~mellow style」。こちらはさわやか系と本格派の歌姫、古今の曲をMIXした感じのコンピ。悪く言えば、ただのてんこ盛り。もともとコンピに統一性やら、センスを望むことが無理であって、入門編として、コストパフォーマンスに優れていればいいのでは・・・・・
これまた、「ダイアナ・クラール」の「レッツ・フェイス・ザ・ミュージック・アンド・ダンス」からはじまる。 「テル・ミー・オール・アバウト・イット 」、「ニューヨークの想い 」、「アイ・フォール・イン・ラヴ・トゥー・イージリー」 は私の大好きな歌。(下のデーターのサブタイトルは「Jazzy Feelin’」になってますが、発売されているジャケットは「Mellow Style」となっています。)

ミューズ~Jazzy Feelin’
オムニバス ダイアナ・クラール アン・サリー エラ・フィッツジェラルド 小野リサ スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト サラ・ヴォーン / ユニバーサルクラシック
ISBN : B000FDF1I8
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それにしても、コンピアルバムのジャケってどうして味も素っ気もないんだろう。せめてこのくらいのジャケットにはして欲しいもんだ。

「ノラ・ジョーンズ - ドント・ノー・ホワイ」


          
# by knakano0311 | 2006-08-10 08:30 | ミューズたちの歌声 | Comments(1)

夭折のミューズたち ~盂蘭盆に偲ぶ~ 

夭折のミューズたち ~盂蘭盆に偲ぶ~ _b0102572_17544270.jpg

若くしてこの世を去った夭折のミューズたちを偲ぶ、お盆の特別企画。

「エヴァ・キャシディ Eva Cassidy」。33歳という若さで、癌による急死。最初にこの歌手のCDを聞いたときは本当に驚いた。アン・バートン以来の衝撃。即、はまってしまった。まずそのレパートリーのひろさ。彼女のルーツはカントリーではないかと思うのだが、JAZZ、ブルース、POPS、カントリーとその守備範囲の広さには驚かざるを得ない。声質、私が評するより、エディターの評を引用しよう。
「Eva Cassidyの歌はいつでも聴覚の敏感な部分を刺激してくる。ハイトーンの領域にさしかかって声がかすれかけるあたりから、さらに高い領域まで昇っていくことがEvaには可能だ。歌の軌跡は途切れずに、しかも勢いを失うことなく、のびていく。・・・・エヴァ・キャシディのボーカルには、アレサ・フランクリンのソウルとビリー・ホリディのくすんだメランコリーとジャニス・ジョプリンの生々しい情熱がひとつに溶けあっている。」

1996年1月にジャズクラブ、ブルース・アレイで行われたこのライヴ盤、「Live at Blues Alley」。ジャズをメインとしたスタンダード・ナンバーで構成され、ブルース調のJAZZナンバーとバラードが交互に演奏される。「Cheek to Cheek」、 「Bridge over Troubled Water」、 「Fine and Mellow」 、「Blue Skies」、「Fields of Gold」(Stingの名作)、「Autumn Leaves」など。
この年の暮れに彼女は急逝した。生前4枚のアルバムを残しているが、このライブ版がまぎれもなく、最高傑作である。

Live at Blues Alley
Eva Cassidy / Eva Music
ISBN : B000009PO2
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Time After Time
Eva Cassidy / Blix Street
ISBN : B00004SYOP
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Eva by Heart
Eva Cassidy / Liason
ISBN : B000009PO3
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「Eva Cassidy - Fields of Gold」

          

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「べヴァリー・ケニー Beverly Kenney」。レコード数枚を残して、寝たばこが原因のホテル火災で焼死したと伝えられる幻の女性歌手。ジャケでお分かりのように「金髪、白人、美人」、女性JAZZシンガーの条件をすべて備えている。ハスキーとはちょっと違った味わいの声。良く言われる「病みつきになる軽さと可憐さ」。本アルバムでは「センチメンタル・ジャーニー」が最高。
’50~60年代の懐かしい雰囲気が立ち上ってくる。

ライク・イエスタデイ
ベヴァリー・ケニー エディ・ハート アル・クリンク ジョニー・レイ スタン・フリー チャック・ウェイン ビル・ペンバートン エド・ショーネシー / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00003Q49V
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彼女が残したアルバムはDECCAに3枚、他のレーベルに3枚の6枚のみ。現在入手できるベヴァリーのCDの中では一番渋目の作品であるが、ジャケを含めて、彼女の魅力が一番満喫できるアルバムではないだろうか。

ボーン・トゥ・ビー・ブルー
ベヴァリー・ケニー / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00003Q49T
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そうそう、この夏、女性におくるボーナス、女性Jazzファンのためぜひとも偲ばねばならない、イケメンのアーティストがいます。「泣かせのトランペッターにして、恋唄唄いのチェット・ベイカー」。 1988年5月、滞在中のアムステルダムのホテルの窓から謎の転落死をした。享年59歳(夭折のミューズではないが・・)。生涯ドラッグのスキャンダルから抜け出すことは出来なかったが、彼のスタイルに影響されたJAZZアーティストは数多い。また、甘くハスキーな高音でささやくように歌うその魅力、魔力にとりつかれた女性も数知れず。アストラッド・ジルベルトですらインスパイヤーされたと聞く。
アデージョ(艶女)たちよ!一夜の「真夏の世の夢」に痺れること請け合い。ただ彼の毒はよく効くのでご用心。「ちょいワルおやじ」ども、かれのアルバムを口説きの小道具に使ってはゆめゆめなりませんぞ!「Sings」大傑作、「Sings Again」もオススメ。アストラッド・ジルベルトがはまったのは「My Funny Valentine」、私がはまったのは「I Fall in Love Too Easily 」。
   
Chet Baker Sings
Chet Baker / Pacific Jazz
ISBN : B000005GW2
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晩年の大傑作、「ラヴ・ソング」。晩年ドラッグがらみの喧嘩に巻き込まれ、ペット吹きの致命傷ともいえる前歯を折ったそうであるが、その息の漏れ具合が、さらに泣かせ節に磨きをかけたようです。彼は晩年アムステルダムが大のお気に入りだったそうであるが、その理由は、何もヨーロッパの魅力に取り付かれたなどというロマンチックな話ではないと思う。私の知っている限り、アムステルダムはヨーロッパで一番ドラッグに対し、規制の緩い(確か合法化さえされている?)寛容な街のはず、それが理由ではなかったかと思う。(事実そうだったらしいが。) まっ、最後の無頼派・イケメン・女蕩し・ジャンキー・破滅型Jazzアーティストか。こんなJAZZアーティストはもう絶対に、出てこないだろうな。女性ファンが増えるような健康的なJazzはもちろん大歓迎であるが、私たちオジサンにとっては、ちょいワルぶってJazzを聞きかじりだした青春時代には彼のようなJazz Manが一種憧れだったことは間違いない。「I'm A Fool To Want You」はいつ聞いても最高。

ラヴ・ソング
チェット・ベイカー ハロルド・ダンコ ジョン・バー ベン・ライリー / BMG JAPAN
ISBN : B000FWGTVM
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2004年は「チェット・ベーカー生誕75周年」だったそうだ。生存していれば今年は77歳か。フェイ・クラーセン らオランダのチェット・ベイカーゆかりのJAZZアーティスト達が、生誕75周年のトリビュートアルバムを企画した。インポート盤は2枚組、日本版はなぜかVol1、Vol2の別売り??(セコ!)。できばえは別にして、彼らの心意気やよし!としよう。  

フェイ・クラーセン・シングズ・チェット・ベイカーVol.1
フェイ・クラーセン / 3Dシステム
ISBN : B000FDEZWQ
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合掌・・・・・・・
# by knakano0311 | 2006-08-10 08:20 | ミューズたちの歌声 | Comments(0)