大屋地爵士のJAZZYな生活

持病がまた出た・・・・・

大分前のブログでも書いたように、私には音楽的持病があります。それは、「女性ボーカル特定曲衝動買い症候群」です。「Close Your Eyes」、「I’ll Wait For You」、「I’m A Fool To Want You」、「Windmills Of Your Mind」・・・などが、私がその症候群に冒されている代表的なウィルス感染曲のいくつかですが、その中に「Comes Love」という強い感染力を持った曲があります。この曲が収録されていれば、歌手が誰であろうとお構い無しに、すかさずCDを買ってしまうという症状が表われます。(レコード会社には内緒ですよ・・・・)
「Stacey Kent」でこの曲に感染して以来、「ティアニー・サットン」、「ジャネット・サイデル」、「コニー・エヴィングソン」と「発症」を繰り返し、いまだに一向に治る気配がありません。

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先日、その症候群が再発しました。CDショップをぶらついていたとき、偶然眼に入ってしまったのです。たちまち、発症してしまったのです。イタリアの女性ボーカルで、ズバリ、「Alice Ricciardi/Comes Love」というアルバム。のっけの1曲目から「Comes Love」が入っているではありませんか。あっという間に感染して衝動買い、早速家へ帰って聴きました。

この「Comes Love」、5/4拍子という、かって「デイヴ・ブルーベック/Take Five」で一躍有名になった変拍子で歌われる。この拍子でベースとのデュオで始まるアレンジが、極めて新鮮でいい。声は、聞いた瞬間「ああ、ジャズ声!」とわかる、わずかにかすれるパンチの効いた声で、たまらない。
スウィンギーな曲中心のアルバムではあるが、M5「I’m Gonna Laugh You Right Out Of My Life」のようなバラードでも、しっとりと安定した歌唱力をみせる。

彼女を、サポートする若手のイタリア・ジャズマンたちも小粋で、スインギーで、熱気あふれる好プレイを展開しているのも心地よい。さらに、このブログでもとりあげたイケメン・トランペッター、ファブリッツィオ・ボッソ(「いにしえのトランペッター ~夏が来れば思い出す・・ ~」参照)がスペシャル・ゲストとして2曲参加(M5,M12)している事も注目です。

HMVデータのデータによれば、「Alice Ricciardi」は1975年イタリア・ミラノ出身のシンガー。プッチーニなどを輩出したジュゼッペ・ヴェルディ音楽院に入り、バイオリンとピアノを学び、1995~1999年の間ミラノ国際音楽アカデミーにて、一足先にJAZZシンガー・デビューを果たしている「Roberta Gambarini」(拙稿「Cool Biz ~定年考 続き」参照)、などと共にヴォーカルの勉強もスタートさせたという。2002年にはフランスにて、ヨーロッパでは名の知れた学位F.N.E.I.J.(ジャズとモダン・ミュージックの指導者としてヨーロッパ中で教えることができる免許)を取得。2005年にはインターナショナル・モントルー・ジャズ・フェスティバル・ヴォーカル・コンペにて2位に入賞。そして2006年ニューヨークで行われたIAJE(国際ジャズ教育者協会)に招待されリンカーン・センター DIZZY'S CLUBにてパフォーマンス。その後N.Yで様々なアーティストと共演するチャンスを得ることでたくさんの経験を積み、満を持してのCDデビューとなったらしい。

本作はItalyのEMIブルーノートよりリリースされた彼女のデビュー作品。発症して大満足の1枚。先述の「Roberta Gambarini」とならんで、これから活躍が期待されるイタリアン・JAZZ・バンビーノだろう。

カムズ・ラヴ

アリーチェ・リチャルディ / EMIミュージック・ジャパン



「Alice Ricciardi - Comes Love」

          
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# by knakano0311 | 2008-02-23 11:30 | ミューズたちの歌声 | Trackback | Comments(0)

サルバドールからの手紙

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いやぁ 大変懐かしい名前をCDショップで見つけました。 「アンリ・サルバドール(Henri Salvador)」。
1917年7月、カイエンヌ(フランス領ギアナ)生まれ。両親はグアドループ島出身で、カリブ族の血を引く母を持つ南米出身のフランス人歌手。ジャンゴ・ラインハルトなどとも共演し、1940年代から60年代にかけて、JAZZ、ロック、POPS、ボサノバなど様々なフランスの音楽シーンで活躍した。たしか、ボサノバを最初にフランスに紹介した男としても有名だったとも記憶している。

1957年に彼が発表したヒット曲「Dans mon ile (私の島で)」は、アントニオ・カルロス・ジョビンに影響を受けて、ボサノバ風につくった曲であり、2004年に「カエターノ・ヴェローゾ」はこの曲をカバーし、オマージュとして彼に捧げたという。

さて、アルバム「サルバドールからの手紙」。このアルバムが日本で発売された2001年で、彼は当時84歳だというからおどろきである。すべて未発表曲13曲で構成されているが、「ボクは昨日生まれ、今日生き、明日死ぬ」というポリネシアのことわざを大事に守って84年間生きてきた一つの到達点を示している。そのことは、「こもれびの庭に」、「眺めのいい部屋」、「人生という名の旅」、「毎日が日曜日」、「生きてるだけじゃ駄目なんだ」・・・・などの収録された曲のタイトルをみても強く感じることが出来る。

とても「84」という歳を感じさせない、艶のある渋い声が、どの曲も心地よく響かせるが、イージーリスニングなどという言葉はまったく当てはまらない、「深み」や「ウィット」を感じる。私はフランス語は分からないので、訳詩に頼るしかその意味は理解できないのだが、一度聴いたら忘れがたい、彼の声によって、まさに歌うがごとく語られる「人生の物語」、「永遠の物語」である。

そして、アルバム・ジャケットのすがたも粋で伊達なフランス洒落男。


サルヴァドールからの手紙
アンリ・サルヴァドール / / EMIミュージック・ジャパン
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2008年2月13日、動脈瘤破裂のためパリの自宅で死去。90歳没。

そのことを知らずに、アルバム・ジャケットの「粋さ」と「忘れがたい声」に惚れて、ついCDを買ってしまったが、直後に彼の死を知り、この「手紙」がまさに彼の遺書となってしまった。


合掌 ・・・・・・・・・・。


「Henri Salvador - Jardin d'Hiver」

          
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# by knakano0311 | 2008-02-21 17:30 | 訃報を聞いて | Trackback | Comments(0)

60歳過ぎたら聴きたい歌(14)  ~ What A Difference A Day Made ~

何かで読んだが、人生約81歳として、日数で数えると(日齢というらしいが)、「30,000日」になるそうだ。そうすると、60歳で定年を迎えると、残りの日齢は、「8,000日」ということなる。
この「8,000日」をどう過ごすのかが、我々シニアには大きな課題である。この「8,000日」を「長い」と見るか、「短い」と見るか、さらに経験や見識を積み上げていく「積み重ねの日々」を送るのか、今まで積み上げてきた価値観を、糧や源泉として、生きていく「日めくりの日々」を送るのか、その選択も、人それぞれの生き方であろう。

今回の「60歳過ぎたら聴きたい歌」は、「What A Difference A Day Made」。スタンダードの超有名曲で、ボーカルは勿論、本当に、たくさんのプレイヤーが歌ったり演奏している曲。タイトルの日本語訳は、「縁は異なもの」と訳されているが、その歌詞の内容は、「たった一日でこんなに変わってしまうなんて」と、恋に落ちた女性の心境を歌った歌である。

定年後の残りの日齢「8,000日」をかんがえると、「積み重ねの日々」型にしろ、「日めくりの日々」型にしろ、一日一日の重みを大事にして、「What A Difference A Day Made!」といえる日々を過ごしたいし、「縁は異なもの」いえるような、いろいろの人との出会いを大事にしたいものである。

この歌も、「名曲に名唱あり」で、選ぶのに本当に困ってしまうが、「Marlena Shaw」、「Lady Kim」の二人を選んでみた。

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個性派、「Marlena Shaw」。1942年生まれというから私よりも年上。デビュー当時の、あの超イケイケのアフロ・ヘアからは、もう30年も経ってしまったんですねえ。そんなもうベテラン・ジャズ・シンガーのアルバム「ライブ・イン・TOKYO」に収録された、「What A Difference A Day Made」。円熟したJAZZシンガーとしての魅力と、30年の年輪とともに落ち着きと、深みを増したこのシンガーの歌唱力が、なんとも言えない味を醸し出す。円熟のシニア・JAZZファンにおすすめする傑作。

ライヴ・イン・トーキョー
マリーナ・ショウ / Village Records
ISBN : B00006IIGT
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「Marlena Shaw - What A Difference A Day Makes (Live In Tokyo) 」

          


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「レディ・キム Lady Kim」。このひとの歌は、本当にいい雰囲気を持っている。最初聞いたときは、ロリータ系と思った。特に、デビュー作にはその傾向が強く感じられる。しかし、この、「What A Difference A Day Made」が収録されている、第3作「枯葉」では、ロリータ調の甘え声は薄れ、ピアノトリオをバックに、彼女本来の特長であるとおもわれる、スモーキー・ボイスが魅力をかきたてている。ビリー・ホリディを主人公にしたミュージカル「レディ・ディ・アット・エマーソンズ・バー&グリル」で脚光を浴びたので「ビリー・ホリディの再来」とも称されたが、そんな冠を与えずとも、女性JAZZボーカル・ファンは、決して彼女を見逃しはしないだろう。
彼女の歳は把握していないが、ジャケットを見る限り、30後半あたりか。「人生酸いも甘いも分かる」年齢とは思えないが、その歌唱はしっとりと落ち着いて、人生の深みを感じさせる。「What A Difference A Day Made」は、ドラムの「グラディ・テイト」(こちらは人生を積み重ねた古参のドラマー)とのデュエット。

枯葉(紙ジャケット仕様)
レディ・キム / Village Records
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「♪  たった一日でこんなに変わってしまうなんて
     たったの24時間がいつも雨が降っていた私の心に
      太陽の輝きと花を運んできてくれた
       昨日までの私は、ブルーだったが
        今日からは私はあなたの一部のよう
          さびしい夜はもうさようなら
             あなたが「君は僕のもの」と言ってくれたから    ♪」

作詞・作曲;Maria Grever(メキシコ) ;Stanley Adams(英語詩)
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# by knakano0311 | 2008-02-15 20:30 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback | Comments(0)

もしもピアノが弾けたなら(2)   ~ ご長寿ピアニスト (1) ~

かって、JAZZプレイヤーといえば、「チェット・ベイカー」、「リー・モーガン」などの例を挙げるまでもなく、酒・麻薬・賭博と退廃的芸術家の代名詞であり、総じて「早死に」というのが相場であったように思う。しかしながら、ジャズ・ピアニストに「ご長寿ピアニスト」と呼べるピアニストが何人かいます。勿論、彼(彼女)らも、ストイックな生き方ばかりをしてきたわけではないだろうが、ご長寿でいまだ現役、我々を楽しませてくれていることはご同慶の至りである。

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まず、「ハンク・ジョーンズ/Hank Jones」。1918年7月ミシシッピ州の生まれというから、今年御年90歳(ひえ~~~~っ)を迎える。「生ける屍」、失礼!歩くジャズの歴史・生き証人みたいなスイング時代から活躍するミュージシャンである。「ハンク・ジョーンズ」、「ザ・グレイト・ジャズ・トリオ」で検索すると、あわせて400件を優に超えるアルバムがリストアップされるから驚き。まさに「ジャズの歴史・生き証人」である。
ドラムのエルヴィン・ジョーンズ、トランペットのサド・ジョーンズは実弟であるが、いずれも兄より早く、すでに他界している。

拙稿、「ハンク・ジョーンズの思い出~初めてのニューヨーク」で記した様に、ハンク・ジョーンズには忘れられない想い出がある。初めてニューヨークを訪れたとき、JAZZ CLUB「Fat Tuesday」でみたハンクのエピソードである。客席にいたJAZZを志す学生に、「ステージへあがっておいで。さあ、一緒にやろう。」と声をかけ、セッションを始めたのである。そのときの彼の学生を見るまなざしと演奏に暖かいものが感じられました。そんな彼の人柄があまたのミュージシャンとの共演・コラボをしている理由でもあり、ケイコ・リー、安則真実、ガンバリーニ、ティファニーなど孫のような新人女性シンガーとの共演が多いのも、その人柄のゆえんであろう。  

「ハンク・ジョーンズ・The Great Jazz Trio」。結成30年を超える超ベテランJAZZトリオによる、ニューヨークのにおいプンプンのアルバム「ザ・クラブ・ニューヨーカー」。
結成当時の、ロン・カーター(B)、トニー・ウィリアムス(Ds)という超豪華メンバーから、メンバーは結構入れ替わっているが、スイング感、グルーヴ感、都会感は少しも変わっていない。本アルバムは、Bassはエディ・ゴメス、ドラムスにジミー・コブ、ゲストとしてヴァイオリンにルイス・エリーを加えたGJTの異色作で、ガーシュインの曲を中心に、心のこもったプレイを聴かせてくれる。1983年5月NY録音。

名盤JAZZ25選~紙ジャケ2300 ザ・クラブ・ニューヨーカー(紙ジャケット仕様)
ザ・グレイト・ジャズ・トリオ ルイス・エリー / コロムビアミュージックエンタテインメント
ISBN : B000BU6OQI
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シンプルなピアノトリオによるスタンダード集。冬の夜長にお酒でも呑みながら過ごすのにぴったりのスイング感あふれる好アルバム。2004年録音で、この時のメンバーは、Bassはジョン・パティトウッチ、ドラムはジャック・ディジョネット。

ス・ワンダフル
ザ・グレイト・ジャズ・トリオ / Village Records
ISBN : B000666WT6
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「LOVE FOR SALE -THE GREAT JAZZ TRIO」

          


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女性JAZZピアニスト、「バーバラ・キャロル/Barbara Carroll」。現在御年80歳。何回となくこのCDを聴いたが、そんな歳や老いを露とも感じさせない。しかし、切れのいいタッチや音色に彼女の重ねてきた年輪が醸し出す「円熟」が自然に滲み出す。このアルバムはそんな彼女が自然体で演奏しているスタンダード曲のアルバムであるが、「Fly Me To The Moon」、「As Long As I Live」の2曲だけ(この2曲という按配がまたいいのだが)、弾き語りが入っている。これが実にいい。とても80歳とは思えない艶と想いが込められた、これこそ「粋」といえる歌い方である。ジャケットの写真を見てもとても素敵な女性。絶妙のサポートは、Bassは名手ジェイ・レンハート、Drumsはジョー・コクーゾ。


センチメンタル・ムード
バーバラ・キャロル・トリオ / / ヴィーナス・レコード
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弾き語りも何とも言えない味 ・・・。
「Barbara Carroll - Old Friends, Live at the Algonquin Hotel」

          


さらなるご長寿、ご健康をお祈りいたします・・・・・・・。
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# by knakano0311 | 2008-02-11 00:20 | もしもピアノが弾けたなら | Trackback | Comments(0)

いま、子供たちが危ない  ~ IT悲観論?それとも楽観論? ~

今年も地域の子供たちを中心に、「遊び」を教えるボランティア活動が始まリました。第一回は「凧と羽子板づくり」、第二回目は節分にちなんで「鬼の面づくり」、そして第三回の今日は、近畿地方大雪の中で、「雛人形づくり」と回を重ねています。今年も元気一杯の子供たちの笑顔が観られる事が喜びです。

ところで、昨年末のNHK「クローズアップ現代」で大変気になるテーマをとりあげていました。子供の運動能力が低下し、怪我が急増しているらしいのです。「木登り」、「鬼ごっこ」、「ブランコ」・・・など子供たちが普通に遊んでいる遊びの中で、36の基礎運動能力が身につくらしいのですが、それが著しく低下しているというのです。例えば、つまずいて転びそうになった時、普通なら手をついて自然に身をかばうのですが、それが出来ずに顔面から倒れこんでしまう子が増えてきてるというのです。それは子供が遊びから遠ざかり、今までなら遊びの中で、自然に身についていた運動能力が欠如しているからだそうである。

子供を対象にした犯罪が多発したり、遊具での事故が起こったのが原因で、子供たちだけで、外で遊ばせなくなり、その結果ではないかという推測であった。勿論、そのほかの原因として、塾通い、TVゲーム、インターネットなども当然影響していると思われる。大変ショッキングな話で、パソコンや携帯を操る能力だけが長けた、やがて大人になる子供を想像したら怖い話です。たしかに、ボランティア活動のなかでも今の子供に対し、「道具が使えない」、「集中力が極めて短時間でとぎれる」、「大人への依存度が高く、積極性に欠ける」などの気がかりな点を感じています。

昔も、TVの急速な普及の功罪としての「罪」の部分で、いろいろなことを言われたことがあったが、その後さらに、TVゲーム、パソコン、携帯電話、インターネット・・・・とIT、コミュニケーション技術の進化のよって、はっきり因果関係を立証は出来ないにしろ、直感的に子供だけでなく大人の行動・人格にも大きな影響を与えていると思われる。

まえに「60歳過ぎたら聴きたい歌(4) ~ When I'm 64 ~」でもとりあげた、藤原智美著「暴走老人!」(文芸春秋刊)でも、キレル「危ない」大人がふえてる原因は、ITの進展によって、「待つ」という時間が極端に排除された結果、「待たせられる」ことに対する許容度が低下したこと、ネットワークなどの発展によって自分のペースで時間を使える「自己中心文化」がいっそう確立したことなどの変化が、高齢者たちが疎外しているのではないかと警告していることともつながっていると思われる。

大人・子供を問わず、人格形成に影響を及ぼしているのは間違いないと思われる「IT」の功罪をどう観るか?現時点での評価はなかなか難しく、意見の分かれるところだろうが、悲観論・楽観論、対照的な2冊の本を読んだ。

悲観論の代表は「柳田邦男著/壊れる日本人―ケータイ・ネット依存症への告別 」。柳田邦男氏といえば、「マッハの恐怖 (新潮文庫)」、「続・マッハの恐怖 (新潮文庫)」、「ガン回廊の朝 上・下(講談社文庫)」など巨大技術の進展に警鐘を鳴らしてきた人である。急激なITの進展が我々から奪ったものを検証し、多少不便でも非効率でも人間として手放してはいけない大事なものを大切にしよう。そのために、「ノー・ケイタイ・デイ、ノー・ネットデイ」を提唱している。確かに電車の中を見渡せば、まるでケータイに操られているかのごとき人の群れ・・・。


壊れる日本人―ケータイ・ネット依存症への告別 (新潮文庫 や 8-20)
柳田 邦男 / / 新潮社
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楽観論の代表は、この前例のない混沌した時代を生き抜いていくにはどうしたらいいのか?NETを「善」として信じて、「好き」を貫いて「知的」に生きていくことで、情報を共有する新しい時代が開けると語る「梅田望夫著/ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか」。「この前例のないほどの面白い時代に、ネット上の支援を受け、自分にしか生み出せない価値を創出できる時代になった」と時代を前向きに捉え、自身の経験に裏打ちされた仕事論、人生論が展開される。



ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書 687)
梅田 望夫 / / 筑摩書房
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私自身、どちらに組すべきか悩んだまま、いまだに結論を出せずにいる。

とはいえ、子供たちは「時代の宝」。ゆっくりとピアノ・トリオでも聴きながら考えるとしよう。
選んだCDは、「ウラジミール・シャフラノフ・トリオ/Kids Are Pretty People」。伝説のアルバム「White Nights」が澤野工房よりリリースされてから、すっかり日本でもファンが増えたウラジミール・シャフラノフ・トリオ。「聴きやすい、万人に愛されるJAZZ」という音楽として、一番基本の魅力を備えているからだ。このアルバムも、スタンダード、ボッサ、クラシック、オリジナルと期待を裏切らない魅力に満ちたアルバム。ほほえましいジャケットの子供たちの未来が豊かであるように・・・・・。


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Kids Are Pretty People/Vladimir Shafranov Trio/澤野工房



「Vladimir Shafranov Trio - O Que Tinha De Ser」

          
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# by knakano0311 | 2008-02-09 23:48 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

欧州JAZZY紀行(12) ~  つぐみ横丁の機械仕掛けの小鳥 ~

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1979年、3週間、2度目のドイツ出張の時は、前年の出張で核心に触れる技術は、すでに会得していたので、いわばフォローの出張というか、かなり心に余裕のある出張であった。丁度、高校時代の友人のM君がフランクフルトの某証券支店に単身赴任をしていたので、彼はアウトバーンを届いたばかりの愛車「アウディ」を駆って、フランクフルトから一息の出張先のハイデルベルグまで毎日のように迎えに来てくれたのだ。会社の終業は午後4時、夏時間の影響もあって日没は午後九時頃。ざっと日没まで、4~5時間は楽しめるのだ。そんなわけで彼の車で時速無制限のアウトバーンを飛ばし、いろいろのところへ出かけた。そんなある日、ライン河の眺めを楽しみながら、夕飯を食べようということになり、「リュウデスハイム」へ出かけた。幅3m、長さ150m程の小さな通りに、ワインレストランや土産物屋が軒を連ねていることで有名な、「Drosselgasse/ドロッセルガッセ (つぐみ横丁)」で食事や散策しているとその奥まった一角に「Deuche Alte Musik Museum」、現在の「ブレムザー館 自動演奏楽器博物館」があるのに気がついた。18~20世紀初めの自動演奏ピアノ、自動オルゴール、エジソン式蓄音機などが展示されている城を利用した博物館である。

当時は、ひっそりとあまり目立たなかったが、その名前に惹かれて入ってみようとしたが、あいにくその日は休館日で、蒐集愛好家のためのオークションが開かれていたが、日本からの遠来のお客ということで特別に中に入れてもらうことができた。いまでこそ、日本のあちこちに自動ピアノやオルゴールをコレクションした博物館があるが、私は初めてその類の楽器の膨大なコレクションを見て、感激したのであった。自動楽器、音楽再生機の実現に対する人間の情熱は、今も昔も変わらずに続いている。そして、ディジタル時代になっても、なお一層の進歩を遂げていると思えるのだ。

そして、そのオークションで出品された、「機械仕掛けの小鳥」には本当にびっくりした。5cm角くらいの箱に入っていて、蓋を開けると、羽を震わし、辺りを見回して、えさをついばむという本物の小鳥そっくりのしぐさをする、その機械人形にすっかり心を奪われてしまった。たしか当時の日本円に換算して10万円ほどであったろうか、ぜひ欲しいと思ったが、30年前は今と違って、外貨持ち出し制限があり、勿論クレジットカードなどはなく、つど銀行でトラベラーズ・チェックで現金に換えるという状況下では、泣く泣くあきらめざるを得なかったのである。

いまでも、TV番組「開運なんでも鑑定団」をみると、「あの時買っておけばよかった」などというさもしい考えが時々よぎるのである。

さて、Esther Ofarim(イスラエル)、Jacintha(シンガポール)、Patricia Barber(アメリカ/シカゴ)、Ayako Hosokawa(日本)、 Mari Nakamoto(日本) の5人の癒し系「Songbirds」のコンピレーション・アルバム「Five Songbirds」がおすすめ。録音音質の高さも特筆されるし、なんといってもそのナチュラルな歌声には本当に癒される。


Five Songbirds: A Reference Collection of Female Voices
Various Artists / / First Impression Music
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# by knakano0311 | 2008-02-07 23:30 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(0)

音楽の贈り物   ~聖バレンタインディによせて~

2月になると、デパートやショッピング・モールなどが「聖バレンタイ・ディ商戦」一色に染まる。チョコレート業界か、誰が考えたか知らないが、うまいマーケティングをしたものだ。

かって、この時期に米国に出張していたときに、スコットランド人の友人から、「買い物に付き合え」といわれ、ショッピング・モールに行ったことがある。彼の買い物は「聖バレンタイン・ディ」に夫人におくる「グリーティング・カード」であったのでびっくりしたことがある。

すこし調べてみると、

女性が、チョコレートを贈る習慣は日本で始まったものである。欧米ではカードなどをお互いに贈りあう習慣のようです。(ただし、英語版ウィキペディアに「バラ、チョコレート、宝石などの贈り物」という表記があるように、欧米でもチョコレートを贈ることが無いわけではないらしい。)

女性から男性へ贈るのみで反対に男性から贈ることは珍しい、という点と、贈る物が多くはチョコレートに限定されている、という点は、日本のバレンタインデーの大きな特徴・特異性である。
日本でのバレンタインデーとチョコレートとの歴史は、神戸モロゾフ洋菓子店が1936年2月12日に、国内英字雑誌に「バレンタインチョコレート」の広告を出し、1958年2月に伊勢丹新宿本店でメリーチョコレートカムパニーが「バレンタインセール」というキャンペーンを行ったのが始めとされる。・・・・・・ 現在ではチョコレートの年間消費量の4分の1がこの日に消費されると言われるほどの国民的行事となっている。(参照: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

やはり、日本独特の習慣らしい。話は戻るが、くだんのスコットランド人に「お前は買わないのか?」といわれ、渋々?妻へのカードを買ったことがあります。

団塊の世代を亭主にもつ世の奥様方!チョコレートを送るのもいいが、爵士流プレゼントとして、こんなプレゼントはいかがでしょうか? えっ、チョコレートも贈ったことがない。うううん・・・・・・。

「Tuck & Patti/愛の贈り物」。ギターとボーカルの「夫婦おしどりデュオ」。暖かい歌声のパティ、テク抜群でJazzyなタックのギター。数多くアルバムは出ているが、「愛の贈り物」がプレゼントとしては、私のオススメ。その名のとおり、全編愛の歌が満載。聴いたあと本当に暖かくなりますよ。バレンタインは、プレゼントの理由をつけられる格好のチャンスですよ。こんなCDをプレゼントしたら多分、亭主はびっくりするけど、オシャレかな。

愛の贈り物~ギフト・オブ・ラヴ
タック&パティ / ポニーキャニオン
ISBN : B00007JMKU
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【収録曲】
1. アップ・オン・ザ・ルーフ 2. 好きにならずにいられない 3. 上を向いて歩こう
4. 素顔のままで(ギター・インストゥルメンタル) 5. ラヴィン・ユー
6. アイ・ワズ・ボーン・トゥ・ラヴ・ユー 7. ホールド・ミー・タイト・アンド・ドント・レット・ゴー
8. ソング・フォー・ユー 9. 遥かなる影 10. タイム・アフター・タイム


「Tuck & Patti - I was born to love you」

          


もうひとつのプレゼントのアイデアは、名匠ラッセ・ハルストレム監督、ジュリエット・ビノシュ、そしていまもっとも売れっ子の男優、ジョニー・デップ主演の映画、「ショコラ」のDVD。
ある母娘がつくるほんの一口のチョコレートが、頑迷な村の人々の心を優しくし、村そのものを変えていくというお話。この母親と「デップ」は恋に落ちるのだが・・・・。「デップ」が、「ジプシー・イン・マイ・ソウル」という曲で、ギターを爪弾くシーンがあり、これがファンにはたまらないでしょう。
いま、この季節に、心が温かくなるオススメの映画です。


ショコラ DTS特別版
/ 角川エンタテインメント
ISBN : B00005OO4O
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# by knakano0311 | 2008-02-03 00:01 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

「いもたこなんきん」なシネマ  ~ ああ母は強し! ~

年末の記事「我がシネマな一年」で、映画を「映画館に見に行く回数が劇的に増えた」と書いたが、それは我が伴侶の「いもたこなんきん」にも大きな影響を与えたようである。はっきりいえば、彼女は「映画大好きおばさん」になってしまったのである。今年も週一のペースで、「夫婦50」を利用しせっせと見ています。2007年の「私が観てよかったと思う映画」のキーワードのうちのふたつは「女性」と「家族の絆」でしたが、夫婦共通のキーワードとして、その傾向は、今年も続いています。

そのキーワードにぴったりの、彼女が感動した(勿論わたしも)「いもたこなんきん映画」が三作品立て続けに公開されました。サラエボ生まれの新進女性監督、ヤスミラ・ジュバニッチ作品「サラエボの花」、サム・ガルバルスキ監督「やわらかい手」、そして山田洋次監督、吉永小百合主演「母べえ」の三作です。

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まず、ベルリン映画祭で金熊賞ほか3部門を受賞し、そのほかの映画祭でも大絶賛されたヒューマンドラマ「サラエボの花」。原題は、「GRBAVICA/GRBAVICA;THE LAND OF MY DREAMS」で 、ラストシーンでうたわれるボスニア讃歌の題名である。ボスニア紛争の傷あとが残るサラエボを舞台に、ストーリーが始まってすぐ、観客には想像がつく秘密を抱える母親と出生の真実を知らされる娘の再生と希望の物語が展開する。
12歳の娘サラ(ルナ・ミヨヴィッチ)とつましく暮らすエスマ(ミリャナ・カラノヴィッチ)は、修学旅行を楽しみにするサラのため旅費の調達に奔走している。そんな中、戦死者の遺児は修学旅行費が免除されると知ったサラは、戦死したと聞かされていた父親の戦死証明書を学校へ提出するようエスマに提案するが……
重いテーマでありながら、戦争や暴力シーンを出すこと無しに、必死に生きるエスマの日常を丹念に描き、普通の生活を維持することの厳しさと心の底に横たわる悲しみを表現していく。静かな語り口だけにかえって彼女の悲しみや想いや愛情がリアリティをもって伝わってくる。真実を告げられてやり場のない怒りをぶつける娘、そして傷つく母。二人の思いが通じ合う希望のラスト・シーン。去年公開された「あなたにしか言えない秘密のこと」につづくボスニア内戦をテーマにした傑作。

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60年代の伝説の女神「マリアンヌ・フェイスフル」(わたしはよく知りませんが)が、39年ぶりに主演した女性讃歌、「やわらかい手」。ロンドン郊外に平凡にくらす中年主婦マギーが、孫の不治の病を告げられ、たった一つ命を救う可能性のある道が、外国での手術だといわれる。短期間で、その多額の手術費用を稼ぐため、思わず飛び込んだ性風俗の世界。そこで人間として、そして女性として、生き生きと輝いていく様を描く異色作。この映画も難しいテーマを扱いながら、ユーモアとともに女性讃歌を鮮やかに描き出す。背筋がすっと伸びた歩き方、まっすぐ前を見詰める視線、物に動じない態度に、決して卑屈にならない彼女の生き様が描かれる。マリアンヌ・フェイスフルのこれ以上はないと思われる演技と、「愛する孫のためなら何だって出来る」という女の強さに感動。

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山田洋次監督が昭和初期につつましく生きる家族の姿をとらえた感動の家族ドラマ「母べえ」。思想犯で逮捕されたドイツ文学者の夫・滋のいない家族を支える強くてけなげな母親と二人の娘。戦争に傾いていく昭和15年ころの世相に翻弄されながらも懸命に生き抜く人々。吉永が演ずる「野上佳代」の最後の「生きてるうちに滋さんに会いたかった」という言葉がなによりもこの映画のメッセージを雄弁に物語る。そして、戦争の悲劇を描きながらも、平和や家族の大切さ、幸せとは何かを、改めて思い出させてくれる現代の家族へのメッセージ。前作「武士の一分」をはるかに凌ぐ佳作。我々より1世代上の人には、実体験として相当なリアリティがあるだろうが、勿論、団塊の世代のサユリストも必見!

これら、三作品に共通して言えるのは、声高に反戦や世の中の不条理を唱えるわけではない。ごく普通の平凡な人々の暮らしぶりや家族におこるいろいろな出来事を丹念に描くことによって、作り手の想いが次第に凝縮して、大きなメッセージとなり、観る者を感動させる。この三作とも、多分年末の「我がシネマな一年・2008版」に載りそうな気がするほどの佳作である。それにしても「ああ!母は強し!!」 


さあ、CDのおすすめは、ビリー・ホリディ。売春罪で投獄され、麻薬容疑で逮捕され、人種差別に苦しんだ「ビリー・ホリデイ」のドラマチックな人生は、かってダイアナ・ロスの主演で映画化された(「ビリー・ホリディ物語/奇妙な果実」)。様々なハンディキャップや偏見をのりこえ、女性JAZZシンガーの最高峰として不動の位置を築いた「ビリー・ホリディ」。聴く人の心を揺さぶってくれる名作アルバムから。

Lady Day: The Best of Billie Holiday
Billie Holiday / / Columbia/Legacy
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レディ・イン・サテン+4
ビリー・ホリデイ / / ソニーレコード
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「I'm A Fool To Want You - Billie Holiday」

          


女性音楽ジャーナリストによる評論集、「ジャズに生きた女たち」のビリー・ホリディ評も興味深い。

ジャズに生きた女たち (平凡社新書 (406))
中川 ヨウ / / 平凡社
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# by knakano0311 | 2008-01-31 18:03 | いもたこなんきん | Trackback | Comments(0)

もしもピアノが弾けたなら(1)   ~ ピアノ、この小宇宙 ~

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ピアノ。「小宇宙」ともよばれるピアノ。元々は、イタリア語で「弱い音と強い音」という意味の「ピアーノ・エ・フォルテ」と呼ばれたそうだ。ピアノが発明される前の弦楽器系鍵盤楽器は、チェンバロとクラヴィコードであったが、音の強弱を表現が自由に行えないという欠点があった。鍵を指で弾くと、鍵に連動したハンマーが対応する弦を叩き、音が出る構造にして、弦に張力を与え、その張力に耐えるフレームを用意したことにより、より広い演奏会場でも音が届くようになったのが、この楽器である。現在のピアノは、音域が非常に広く、標準的には88の異なる音高を持つが、一つの音あたりの弦の数は音高により異なり、最低音域では1本だが、低音域では2本、中音域以上では3本が一般的であり、弦の総数は200本を超える。ピアノは、クラシックオーケストラの持つ音域のほぼ全てをカバーしているので、西洋音楽のほとんどの曲は、ピアノ曲に編曲して演奏することができるという特徴がある。そのことから、「小宇宙」ともよばれるのである。(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』参照)

私の故郷・松本は「鈴木鎮一」という方が、「才能教育研究会」という幼児音楽教育を提唱した地でもあって、私が小学生であった昭和30年代頃でも、子供にピアノやらバイオリンを習わせる親は結構多かったように思う。そんな子供たちを多少うらやましく、横目で睨んでいた記憶がある。そんなことが、いまだに「ピアノ」が弾ける人に対する絶対的ともいえる憧れを捨てきれないでいる原因かもしれない。団塊の世代の男はそういう感情を持っている人が多いらしいと聞くが・・・・・・。

若いときは、コンボ・JAZZをメインに、JAZZを好きだった私も、年をとるにつれ、「女性JAZZボーカル」と「ピアノ・トリオ」に、好みが収斂してきているのを強く感じる。深み、哀愁、清冽、透明、希望・・・など人生の中で感じるすべての思いや感情を表現するのに、「女性JAZZボーカル」と「ピアノ」が一番私の心に響くような気するからである。

去年惜しくも亡くなった阿久悠さんの作品に「もしもピアノが弾けたなら」という曲がある。このタイトルを借りて、「ジャズ・ピアノ」をテーマに雑文を書いてみたいが、JAZZ評論などではなく、あくまでも人生のBGMとしての感想文である。

同じ「スタンダード」と呼ばれる曲でも、弾き方によって、プレイヤーそれぞれ、十人十色であることは言うまでもない。そんなピアノ・トリオの演奏を自らのレーベルのアーティストのコンピレーションにまとめた絶好のピアノトリオ入門?アルバムがある。ヴィーナス・レコードからリリースされている「バラード編」、「スタンダード編」である。このアルバムを聴いていいなと思ったあなたは、もうジャズピアノファンの素質十分。

バラード~オン・ジャズ・ピアノ・トリオ・ベリイ・ベスト
オムニバス / / ヴィーナス・レコード
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スタンダード~オン・ジャズ・ピアノ・トリオ・ベリイ・ベスト
オムニバス / / ヴィーナス・レコード
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そして、私もその一人であるが、あまたのJAZZファンに人気の評論家「寺嶋靖国」氏が、年に1枚のペースで、知られざる名演奏を発掘し、リリースしていた「Jazz Bar」シリーズ。2007年度版は、彼が満を持して立ち上げた、自らのレーベルからリリースした「Jazz Bar 2007」。1曲を除いて全編ピアノトリオという力の入れ方。そして、そのアルバムのコンセプトは「哀愁とガッツ」だという。多分シリーズ最高の出来映え。4曲目「Michel Bisceglia/Paisellu Miu」などはもう落涙もの、JAZZ Pianoファンぜひご賞味あれ。

寺島靖国プレゼンツ JAZZ BAR 2007
オムニバス / / インディーズ・メーカー
ISBN : B000WZO446
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「Paisellu miu-Michel Bisceglia」

          
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# by knakano0311 | 2008-01-27 23:58 | もしもピアノが弾けたなら | Trackback | Comments(0)

60歳過ぎたら聴きたい歌(13)  ~You've Got A Friend~

最近妻が学生時代の友達とよく電話をしています。妻は横浜の出身で、学生時代、OL時代を首都圏で過ごし、最初は「関西」という土地柄に、大分戸惑ったらしいが、転勤もなかったため、結婚してから30数年ずっと関西暮らしです。私も同じですが、「お互い、カルチャーも言葉も違い、親戚も知り合いもいない関西によくなじんだなあ」と時々述懐しています。

妻の友達も勿論同世代で、夫の定年、自分たちの老後、親の面倒、子供たちの自立、旅行や趣味などの楽しみなど、共通した話題がたくさんあるのでしょう、お互いの悩みや愚痴や解決の知恵などを話しているようです。「女性同士には親友ができない」なんて話もありますが、妻も妻の友人もそんなことはないようですね。

引越しをしても、その地域、地域でコミュニティ活動、学校関係、趣味などを通じ、妻には友人が出来、現在でも当然ながら地域では、私より知り合いが多いことに時々驚かされます。そんな友人作り、コミュニティ作りが、すでに出来ている妻をうらやましいとさえ思う。
そこへいくと、サラリーマンなんてからっきしダメで、友人・知り合いといっても全部仕事がらみ。定年になればその関係もあっという間に切れるので、結局「OB会」なる定年退職者の会に属し、過去の会社の人間関係の延長に身をおくことで、コミュニティを保たざるを得ないようである。

そんなことが苦手な私は、学生時代の友人との邂逅、地域でのあたらしい友人づくり、過去の仕事上ではなく、現在の生活の中で、コンテンポラリーな友人作りを今年は心がけてみようと思う。

聴きたい曲は、「キャロル・キング」のアルバム「つづれおり」に収録され、ジャンルを超えて、あまたのアーティストたちにカバーされている名曲「You’ve Got A Friend 」。

つづれおり
キャロル・キング / / Sony Music Direct
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「CAROLE KING - You've Got A Friend live」 「セリーヌ・ディオン」らと ・・・。

          


妻がお気に入りの「You’ve Got A Friend」は、「小野リサ」がうたうカバー。そして私のお気に入りは、「伊藤君子」のカバー。

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Soul&Bossa

小野リサ / avex io(ADI)(M)



「Lisa Ono - You’ve got a friend」

          


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イヴニング・ウィズ KIMIKO ITOH
伊藤君子 / / ビデオアーツ・ミュージック
ISBN : B00005FZRK
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「 ♪ 君がうちひがれたり、困っているとき、
      なぐさめが必要なときや何事もうまくいかないときには
        目を閉じて私のことを思い浮かべてね
          すぐにあなたの元へ行って、あなたの心の闇夜に灯を灯してあげるよ

     あなたが私の名前を呼びさえすれば
       私がたとえどこにいようとも、すぐにあなたに会いに行くからね
         冬、春、夏、そして秋  いつでもいいから電話してくれたら会いに行くよ
           私はあなたの友達だから
                ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」
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# by knakano0311 | 2008-01-25 15:01 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback | Comments(0)