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大屋地爵士のJAZZYな生活

おうち日和 ~花でも飾って ~


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 「おうち日和」。近所のスーパーに貼ってあったPOP。うまいキャッチをつけたもんだ。
   
 花を買った。
  
 今宵の「stay」は、夭折後24年経ったいまも新譜がリリースされるという根強い人気を持つ「エヴァ・キャシディ/Eva Cassidy」の歌唱。アルバムは、「Method Actor」(2002)から。
  
【 Stay 】  by David Christophere
   
「♪ You look me in the eye   じっと私を見つめるあなたの瞳
   And I see the sorrow    でも私には悲しみしか見えない
   A thousand days have passed away 長い月日が経っても
   You wonder how I feel   まだあなたは迷っているのね
   Love dangle in your eye  あなたの瞳に見えるのは中途半端な愛
   But its never been fulfilled  きっと永久に定まらないわ
    
   Stay with me don't walk away   一緒にいて 行かないで
   Don’t leave me standing alone   一人にしないで
   With my future growing cold    冷たい世界で生きていくなんて嫌!
   Oh stay with me stay        お願い 一緒にいて
  
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

   
   
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 Method Actor
 Eva Cassidy/エヴァ・キャシディ
 Blp Records







「Eva Cassidy - Stay」
          

 さて、ご陽気に歌うのは「シンディ・ローパー/Cyndi Lauper」の「Stay」。カバー・アルバム、「At Last」(2003)から。しっとりとした歌唱の中でこの曲だけが、チャ・チャ・チャにアレンジ。元歌は、「モーリス・ウィリアムス&ザ・ゾディアックス/Maurice Williams & The Zodiacs」。
    
    
【 Stay 】 by Maurice Williams & The Zodiacs

「♪ Stay                 一緒にいて
   Just a little bit longer         もうちょっとだけ
   Please, please, please, please, please お願い お願い お願いだから
   Tell me that you're going to      どうしたいのか言ってよ

   Stay                 一緒にいて
   Just a little bit longer         もうちょっとだけ
   Please, please, please, please, please お願い お願い お願いだから
   Tell me that you're going to      どうしたいのか言ってよ

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」


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 At Last/アット・ラスト
 Cyndi Lauper/シンディ・ローパー
 ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル







「Cyndi Lauper - Stay (Live) 」
          

   

    




# by knakano0311 | 2020-05-02 09:40 | 音楽的生活 | Comments(0)

鹿も虫もコロナも待ってはくれない

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 新型コロナウィルス感染防止対策で、公園は閉鎖されていないが、公園の駐車場が閉鎖されてから、訪れる人がめっきり減ったGWの公園。いつもの春と同じように、秋に真っ赤な実で楽しませてくれる「ナナカマド(七竈)」、「日本のブルーベリー」と呼ばれる「ナツハゼ(夏櫨)」、葉や茎がネバネバする「モチツツジ(黐躑躅)」、そして、シーズン最後の桜、「ウワミズザクラ(上溝桜)」が満開。
   
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 鹿も虫も待ってくれないので、予定していた作業をこなす。ナラ枯れ防止のため、「カシノナガキクイムシ(通称:カシナガ)」の被害を受けた木に、粘着テープを巻く作業である。幼虫が羽化し、飛び立つ5月中旬~6月前にこの作業を終えなければならない。このテープを巻く時期が遅くなるとナラ枯れの被害が一気に拡大してしまう。
   

 平成25年に被害を確認して以降、広い森なので一部だけではあるが、秋に被害を調査し、翌年の春に粘着テープを巻き、秋に対策の効果の確認と新たな被害木の調査をするという地道な対策を繰り返し打ってきた。その甲斐あってか、平成27年をピークに減少し、昨年は被害木が1本というところまで追い込めた。たぶんこれが最後のナラ枯れ対策と、いつもより入念に、テープを巻く。今年の秋には収束宣言が出せればいいが ・・・。

 

 「対策に奇手なし」。すべきことをすべき時にやるだけ。きっとコロナ対策もそうであろう。補正予算案が衆参両院で可決されたというNEWS。鹿も虫もコロナも待ってはくれない。遅すぎなければいいが ・・・。
   
 今宵の曲は、悲観派の皆さんにはこの曲、「Too Late Now」。スタンダードです。「恋愛準決勝戦」という観ていないものには(当然見ていませんが)、意味不明な邦題がつけられたロマンチック・コメディ、 「Royal Wedding」(1951)という映画の挿入歌だそうです。


【 Too Late Now 】  by Burton Lane / Alan Jay Lerner
   
「♪ Too late now to forget your smile      あなたの笑顔を忘れるにはもう手遅れ
  The way we cling when we danced awhile 束の間のダンスの間に見せてくれたあの笑顔
  Too late now to forget            今はもう忘れたり
        and go on to someone new    新しいことを始めるにはもう手遅れ
   
  Too late now to forget your voice       あなたの声を忘れるにはもう手遅れ
  The way one word makes my heart rejoice   私を喜ばせてくれたあなたの一言
  Too late now to imagine myself away from you あなたと離れることなんて考えられないわ
    
  All the things we've done together  一緒にしてきたすべてのことを
  I relive when we're apart       きっと別れた時には思い出すわ
  All the tender fun together       お互いにいたわりあってきたすべてのことは
  Stays on in my heart          私の心の中に残っているの
    
  How could I ever close the door    いつもと同じように扉を閉めることなんてできる?
  And be the same as I was before?    前と同じようにできるかどうか私にはわからない
  Darling, no, no I can't anymore     だめだめ きっと前のようになんかできないわ
  It's too late now              もう手遅れなの      ♪」
    
 魅力的なふたりの女性ボーカルの歌声から。まずは、いつの間にかすっかりベテランに成長した、イタリア出身の「ロバータ・ガンバリ-ニ/Roberta Gambarini」。アルバムは、デビュー・アルバム、「Easy to Love」(2006)から。
   
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 イージー・トゥ・ラヴ/Easy to Love
 ロバータ・ガンバリーニ/Roberta Gambarini
 SPACE SHOWER MUSIC
   





「Too Late Now - Roberta Gambarini」
          
  
   
 たしか、「寺島靖国」氏も「うますぎる」と絶賛した「スーザン・トボクマン/Susan Tobocman」。「クリフ・モネア・トリオ/The Cliff Monear Trio」をバックに迎えたデトロイトでのライブ・アルバム、「Live In Detroit With The Cliff Monear Trio」(2012)から。
   
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 Love From Detroit
 Susan Tobocman With The Cliff Monear Trio
 寺島レコード





   
「Too Late Now (Live) - Susan Tobocman & The Cliff Monear Trio」
          
   
   
 そして、楽観派の皆さんには、「Not Too Late」。「ノラ・ジョーンズ/Norah Jones」で。ソウル、カントリー、フォーク、ポップスなどのいろいろな要素を取り込みながら、レトロな「癒し系」といわれるジャズのスタイルを確立し、「癒し系女性ボーカル」、「Jazzy,Not Jazz」ブームを作り出した元祖である。同名のタイトルのアルバム、「Not Too Late」(2007)から。

【 Not Too Late 】 by Norah Jones  

「♪ Tell me how you've been,     あなたがどう生きてきたかを教えて
  Tell what you've seen,        あなたが何を見てきたかを教えて
  Tell me that you'd like to see me too. あなたも私に会いたいと言って

  'cause my heart is full of no blood,  私の心にはもう血は一滴も残っていないから
  My cup is full of no love,       私のカップにはこれっぽっちの愛も残っていない
  Couldn't take another sip even if I wanted. 飲みたいと思ってももう飲めない

  But it's not too late,   でも 手遅れではないわ
  Not too late for love.   愛に手遅れということはないの

  My lungs are out of air,   私の肺はもう空気を吐き出してしまったの
  Yours are holding smoke,    あなたの肺は煙をいっぱい溜め込んでいる
  And it's been like that for so long.  ずっと長い間そうだったような気がする

  I've seen people try to change,   チャレンジしようとする人たちを見てきたわ
  And I know it isn't easy,     だから、「変わる」ことは簡単でないことはわかっている
  But nothin' worth the time ever is.  しかし、今現在に何の価値があるというの

  And it's not too late,       手遅れではないわ
  It's not too late for love,     愛に手遅れということはないの
  For love,             愛に
  For love,             愛していてば
  For love.             きっと         ♪」
   
   
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 Not Too Late
 ノラ・ジョーンズ/Norah Jones
 Blue Note Records






「Not Too Late - Norah Jones」
          

   


    


# by knakano0311 | 2020-05-01 09:03 | 炭焼き小屋から | Comments(0)

ソーシャル・ディスタンス

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 「ソーシャル・ディスタンス/social distance」。直訳すれば、「社会距離」。元来は二つ意味があって、一つは、公衆衛生戦略を表す用語で、疾病の感染拡大を防ぐため、意図的に人と人との物理的距離を保つこと、人との距離をとることである。   
   
 スーパー・マーケットのレジの前で、人との間に間隔をあけて並ぶ。あるいは、記者会見場での記者やTVのコメンテイターが互いに離れて着席する。最近お馴染みの光景である。そんな「social distancing」の光景が、日常になりつつある。   
     
 もうひとつの意味は、特定の個人やグループを排除するという社会学用語の「social distance」。トランプ大統領の登場で一気に広まった「・・・・ファースト」と表裏一体をなす側面。このコロナ感染でも、感染者や医療従事者の家族への差別や風評被害が広まっているという。こちらは、「村八分、嫌・・・、いじめ」などにもつながる。私の中にもあるかもしれないこちらの「social distance」もすこし気になるところ。そういえば、どこかの知事が「排除します」と言っていたなあ。

 それにしても、このポスターはちょっと悲しい ・・・。

 今宵の曲、「distance」。タイトルのためか、優しい曲が多いようです。

 私のイチオシは、イタリア出身のロマン派ピアニスト、「ミケーレ・ディ・トロ/Michele Di Toro」が率いるトリオの「Distances」(2014)。ロシア出身のベーシスト、「ユーリ・ゴロウベフ/Yuri Goloubev」と、イタリア出身のドラマー、「マルコ・ザノーリ/Marco Zanoli」とで紡ぎ出す不思議な高揚感にあふれた美メロですが、残念なことにYOUTUBEにアップされていません。

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 Play
 Michele Di toro trio
 Abeat Records





 それではということで2番手、「ノーマ・ウィンストン/Norma Winstone」のアルバム、「Distances」(2008)からの「Distance」をおすすめしたいが、これもアップされていませんでした。
  
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ご贔屓の一人、「ノーマ・ウィンストン」は、イギリスのジャズ・シンガーであり、作詞家。50年以上にわたるキャリアの中で、彼女はヴォーカリーズによる即興演奏で有名である。
   
 1941年、ロンドン生まれ。ジャズ・シンガーであり、詩人。16歳の時にロンドンのクラブ、「ロニー・スコッツ/Ronnie Scott's」で「ローランド・カーク/Roland Kirk」の演奏に魅了されジャズに興味を持つ。1960年代からジャズ・ヴォーカリストとして活動をはじめ、その独自の「wordless improvisations」、「声」自体を活かす唱法がよく知られている。
   
 1970年代後半には夫でもあるピアニストの「ジョン・テイラー/John Taylor」と、トランペット奏者の「ケニー・ウィ―ラ―/Kenny Wheeler」とともに「アジマス/Azimuth 」というグループを結成し、ECMレコードに名作を残している。

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 Distances
 ノーマ・ウィンストン/Norma Winstone
 Ecm Records






【 Distance 】  by Norma Winstone
   
「♪ Turning in heights of invisible air,   遥か地上から離れ、
          in the distance      空の高みから振り返ると
   The birds fly high from their spire,  尖塔から鳥たちが飛び立つのが見える
   Down through the trees,       木の間を抜け
   Riding the breeze as they fall.     落ちるように一気に風に乗る
  
   Like weightless wanderers,     生きたいという希望を抱き続ける
        keeping our hopes alive,    無重力の浮遊者たちのように
   Only the will to survive, to survive,  ただひとつ持つのは生き延びたいという意志
   To be here now.           これからも ・・・

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」

 カバーがありました。韓国の歌手で女優の「イ・ジヘ/Jihye Lee」。かなり雰囲気が似てますので、アップしておきます。アルバム、「Diamond Sutra Reader」(2017)から。
  
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 Diamond Sutra Reader
 Jihye Lee
 Hevhetia 







「Distance · Jihye Lee」  
          
   
   
 やっと、見つけたのは、1974年生まれのスウェーデン出身で、「ティングヴァル・トリオ/Tingvall Trio」を率い、現在はドイツ・ハンブルグを中心に活動しているという俊英ピアニスト、「マーティン・ティングヴァル/Martin Tingvall」のピアノ・ソロ・アルバム、「Distance」(2015)。  
    
 その冒頭の曲が、「An Idea of Distance」。最後の曲が、それをアレンジした、「From a Distance」。アイスランドを旅してインスプレーションを得たというアルバム。このアルバムを聴くと、私は、日本をはるか離れ、何回も旅したスウェーデンの大地、空気を思い出す。
  
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 Distance
 Martin Tingvall/マーティン・ティングヴァル
 Skip Records GmbH






「Martin Tingvall - An Idea of Distance」
          
   
「From a Distance - Martin Tingvall」  
          
  

   




# by knakano0311 | 2020-04-30 13:17 | 想うことなど・・・ | Comments(0)

お願いだから ・・・


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 27日に国会に提出された政府の緊急経済対策の補正予算案が明らかになった。その中で注目すべき予算がある。厚労省の医療体制の整備に予算は6695億円で、臨時交付金は1兆円。一方、新型コロナが終息後の経済対策となる経産省の「Go To キャンペーン」には、1兆6794億円の予算が計上されている。
   
 当初から全てが後手後手に回っている政府のコロナ対策。ここでも、優先順位、バランスをまた間違えている。「Go To キャンペーン」だと。このネーミングにはお気楽で軽くて、年度内に終息するという楽観論が透けてみえ、全く真剣味が感じられない。大事なのは、いま眼前で起こっている緊急事態への手当だろう。PCR検査体制も、キャパの不足から4日間はそのままという厚労省のスタンスも、1ヶ月以上たっても、変わっていない。キャパの不足という政府の政策ミスに忖度して、専門家会議もあるべき姿の提言ができていないように見える。
 
 終息後についても、「9月新学期」がもう論議されているよう、全ての分野で価値観やシステムが再構築され、パラダイム・シフトが世界中で起こる。それを見据えた出口戦略のないまま、「Go To キャンペーン」といってお茶を濁している。
   
 「アベノマスク」に至ってはやっぱりお笑い。調達先といい、その予算設定といい、その品質といい、結局配布ストップ、回収だという。民間では考えられないお粗末さである。「全国民に布マスクを配れば、不安はパッと消えますよ」。そんな目先の提言をし、主導したのは、S首相秘書官だという。灘高から東大法学部というエリートコースを歩み、経産省官僚から内閣副参事官、史上最年少の若さで首相秘書官に抜擢されたという。  
   
 こんな輩ばかりなんだ。首相の周辺には。こんな輩に我々の命も国の舵取りを預けているんだ。だめだこりゃ ・・・。おねがいだから、ちゃんとやってくれ。 
   
 「おねがいだから、後生だから」という意味の英語は、「For Heaven's Sake」。今宵はこの曲。 

 「ビリー・ホリディ/Billie Holiday」の歌唱で知られる恋の歌で、あまたのアーティストのパフォーマンスがある1946年作の古いジャズ・スタンダード。

【 FOR HEAVEN'S SAKE 】  by Don Meyer / Elise Bretton / Sherman Edwards
   
「♪ For heavenssake let’s fall in love   お願いだから 愛し合いましょう
   It's no mistake to call it love     きっとこれは恋に間違いないわ
   An angels holding hands with me   だって天使が私の手を握っているから
   How heavenly heaven can be     なんて神々しいんでしょう
   
   Here is romance for us to try     これは試してみなさいというロマンスよ
   Here is a chance we can’t deny    きっとあがらうことができないチャンスよ
   While heavens giving us a break    この束の間の休息の間に
   Let’s fall in love for heavens sake    愛し合いましょうよ お願いだから
     
   Don't say a word my darling      何も言わないで
   Don’t break the spell like this      恋の呪文が解けてしまうから
   Just hold me tight;           ただ強く抱きしめて
      were alone in the night       この夜は二人だけのもの
   And heaven is here with a kiss     キスすれば、きっと天国にいる心地
    
   This pair of eyes can see a star     星が見える
   So paradise can’t be so far       きっと天国はすぐそこね
   Since heavens what were dreaming of  私たちが夢みた天国だから
   For heavens sake, lets fall in love    愛し合いましょうよ お願いだから 
   
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」      

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 最初は、ボッサ。軽めの演奏から。「ラブ・ノーツ/Love Notes」。アルバム、「The Gift Of Love Notes」(2002)から。
   
 「ラブ・ノーツ」は、トランペットの「Hiro川島」と、ヴォーカリスト、「井上真紀」を中心に、「チェット・ベイカー/Chet Baker」がこの世を去った翌年1989年に結成された音楽ユニット。「ラブ・ノーツ」が意味する「愛の音符達」というユニット名は、晩年のチェットと交流のあった「Hiro川島」により、チェットが最晩年に組もうとして果たせなかったバンド名「Love Notes」を受け継ぐかたちで名付けられたという。
   
 演奏スタイルもジャズを中心に、ボサノバやフォーク、ハワイアンまで、既存のジャンルにこだわらないサウンド&パフォーマンスを続けている。
  
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 The Gift of Love Notes  
 LOVE NOTES/ラブ・ノーツ
 ダイキ





「For Heaven's Sake - Love Notes」
          
   
 落ち着いた大人のムード、ベースの「チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden」とピアノ、「ケニー・バロン/」のデュオアルバム、NYのジャズ・クラブ、「イリジウム/Iridium」でのライブ録音、「Night and the City」(1996)から。
   
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 Night and the City
 ケニー・バロン & チャーリー・ヘイデン/Charlie Haden and Kenny Barron
 Verve






「Charlie Haden and Kenny Barron - For Heaven's Sake」
          


 最後は、真打、「ビリー・ホリディ/Billie Holiday」。「Lady in Satin」(1958)から。
   
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 レディ・イン・サテン+4/Lady in Satin
 ビリー・ホリディ/Billie Holiday
 SMJ






「billie holiday - for heaven's sake」
          

   

   



# by knakano0311 | 2020-04-29 10:03 | マーケッターとしてのシニアから | Comments(0)

Stay Home はサブスクで

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 「Stay Home 週間」。楽しくとまではいかないが、いまのところなんとかサブスクのおかげで乗り切れている。いくつも観た映画の中で、いまのところ爵士的イチオシはこれ、「グリーンブック/Green Book」。
  
 1962年、まだ人種差別が残る公民権前のアメリカ。ニューヨークに住むイタリア系アメリカ人のトニーは、クラブの用心棒をしていたが、改装でしばらく職がなくなる。そんなときに、カーネギー・ホールの上階に暮らす、ジャマイカ系アメリカ人のクラシック及びジャズ・ピアニストである、ドクター・シャーリーが、アメリカ南部へコンサート・ツアーをするためのドライバー兼用心棒として雇われる。南部は人種差別の色濃い場所。果たして、無事ツアーを終わらせられるのか? そんなロード・ムービー。
   
 1960年代のアメリカであった実話も基に、人種差別が色濃く残る地域で黒人ジャズ・ピアニストとイタリア系白人運転手が旅を続けるなかで育んだ友情を描くヒューマン・ドラマ。監督は「ピーター・ファレリー/Peter Farrelly」。主演はトニーに「ヴィゴ・モーテンセン/Viggo Mortensen」、ドクター・シャーリーに、「マハーシャラ・アリ/Mahershala Ali」。第91回アカデミー賞で作品賞・助演男優賞など三部門を受賞した。
    
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 「ドン・シャーリー/Dr. Don Shirley」は、1927年フロリダ州生まれ、アメリカのクラシックおよびジャズ・ピアニスト、また作曲家である。「ドクター・シャーリー」の名でも知られた。彼は、1950年代から1960年代にかけて「ケイデンス・レコード/Cadence Records」で多くのアルバムを収録したが、その内容はクラシック音楽の影響を受けた実験的なジャズであったという。また、スタインウェイでしか演奏しないというポリシーをもっていた。
   
 1960年代の間、シャーリーは熱心にコンサート・ツアーを行ったが、行き先には、黒人差別の激しいディープ・サウスも含まれていた。この時のツアーが、「グリーンブック」として映画化された。その「グリーンブック」とは、白人だけに許可されている場所に黒人が入るとトラブルになるので、そんなトラブルを避け、黒人が安全にドライブするためのガイドブックだという。
   
 シャーリーは2013年に、心臓病のため86歳で亡くなった。

 私もこの映画を観るまでは、彼を全く知らなかった。日本では殆ど情報が無く日本のジャズファンには、彼は「グリーンブック」公開までは無名だった幻のアーティスト。これを機会に、彼の日本盤としては初登場となるベスト盤が発売されているようだ。彼のキャリアの全盛期となったケイデンス時代の音源、有名なジャズ・スタンダード曲も数多く収録されている。
   
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 ドン・シャーリーの真髄(ザ・サウンド・オブ・ドン・シャリー:ベスト・オブ・ケイデンス・イヤーズ)
 ドン・シャーリー/Don Shirley
 CADENCE RECORDS/OCTAVE-LAB





 それらを含むケイデンス時代の演奏が、YOUTUBEにもアップされています。たしかに非凡な才能を感じますが、JAZZファンとしての私には正直言ってすこし物足らない。
   
「Don Shirley - Greatest Hits 1 (FULL ALBUM - OST TRACKLIST GREEN BOOK) 」
          
  
   
「Don Shirley - Greatest Hits 4 (FULL ALBUM - OST TRACKLIST GREEN BOOK) 」
          
  
 映画のサウンド・トラックもリリースされています。この映画の音楽を担当しているのは、ジャズ・ピアニストの「クリス・バワーズ/Kris Bowers」。

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 グリーンブック~オリジナル・サウンドトラック サウンドトラック
 ワーナーミュージック・ジャパン







 私が、印象的だったのは、映画後半のバーのシーン。最初の頃のシーンで、ツアーで移動中の車の中で、トニーがラジオをかけると、当時人気の「アレサ・フランクリン/Aretha Franklin」や「リトル・リチャード/Little Richard」、「チャビー・チェッカー/Chubby Checker」などが流れるが、ドンはクラシック畑のため、それらの曲を知らないし、嫌いだと言う。トニーは「黒人なのに知らないのかよ」と呆れ顔。この二人の音楽的な距離感が、人間的な距離感でもあり、映画後半、黒人が集まるバーで、そこ専属のリズム&ブルースのバンドとドンが共演し、二人の音楽的、人間的な距離感が一気に縮まり、他人に対するドンの距離のとり方が大きく変化するという、この物語の大きなテーマを暗示させるシーンの伏線となっている。
 
 そんなラジオから流れてきた「リトル・リチャード」の「ルシール/Lucille」と「チャビー・チェッカー」の「Slow Twistin'」を。
    
「Little Richard - Lucille」
            
   
   
「Slow Twistin' - Chubby Checker」
            
    
 ジャズからも一曲。「デイヴ・ブルーベック・カルテット」。
     
「Unsquare Dance ー The Dave Brubeck Quartet」  
              
   
      
# by knakano0311 | 2020-04-28 09:53 | 観るJAZZ | Comments(0)