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大屋地爵士のJAZZYな生活

久しぶりの鋸の感触がいい

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 久しぶりの尾根筋での伐採作業。5月下旬以来の3ヶ月ぶりか。あの頃は初夏の爽やかな風を受けての作業だったが、今日は蒸し暑い中を、「はあはあ」言いながら尾根を上がっていく。先日の台風の影響もあったので、登山道には結構折れた枝が散乱している。久しぶりに耳にするチェーン・ソーの音、久しぶりに手にする鋸の感触がいい。やっと本来の森林ボランティアに戻った感じ。山頂の岩には、縄張りを主張する「イノシシ(猪)」の落し物が ・・・。

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 さて、今宵久しぶりのピアニストは、「レシェック・モジジェル/Leszek Możdżer」。舌を噛みそうで、いつもまともに発音できません。1971年生まれ、ポーランドの音楽家、ジャズ・ピアニスト、映画音楽の作曲家、音楽プロデューサーでもある。両親のすすめで5歳の時にピアノを始め、18歳でジャズに出会ったという。1996年、「グダニスク音楽アカデミー」を卒業。これまで「クシシュトフ・コメダ」賞(1992年)、ポーランド外務大臣賞(2007年)などを受賞。 幅広いキャリアで多くの音楽作品に参加しており、コラボレーションしたアーティストは、「パット・メセニー/Pat Metheny」、「アンナ・マリア・ヨペック/Anna Maria Jopek」など多数に及ぶ。映画音楽の作曲家ともコラボしており、「ジョニー・デップ/Johnny Depp」主演の「ピーター・パン」を素材にした「ネバーランド/原題:Finding Neverland」(2004)や「ハチ公物語」のリメイク、「HACHI 約束の犬/原題: Hachi: A Dog's Tale」(2009)などの映画音楽で演奏している。 世界各国で公演を行っており、ショパン生誕200年にあたる2010年には、来日公演を行った。

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 いくつかのポートレートを見て、強い印象を受けたのは、その圧倒されそうな「目ヂカラ」。そして全体の印象も「容貌魁偉」の「怪人」といってもいいくらいのその迫力。クラシック・ピアノの基礎的な技法は確かなもので、その上に奔放なジャズのイマジネーションの世界を築いている。私が最もご贔屓する欧州ジャズ・ピアニストのひとり。
     
 ベルリン交響楽団のストリングスとコラボした、「Leszek Mozdzer & Friends」のアルバム、「Jazz At Berlin Philharmonic III 」(2015)から「Praying」。この曲を聴いただけで、「ああ!この人は天才」と感じてしまう。コラボメンバーは、お馴染み、スウェーデンを代表する才人ベーシスト、「ラース・ダニエルソン/Lars Danielsson(b)」、イスラエル出身「ゾハール・フレスコ/Zohar Fresco(perc)」と「Atom String Quartet」。

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 Jazz at Berlin Philharmonic II
 Leszek Mozdzer & Friends
 ACT Music





        
「Leszek Mozdzer & Friends - Praying」

           

「Leszek Możdżer & Friends - Etude no.2」

           
    
      
       


# by knakano0311 | 2019-09-07 17:03 | 炭焼き小屋から | Comments(0)

ほとんどエンタメ

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 ほとんどエンタメ。ほとんど韓流ドラマ。ほとんど知らなかった隣国の実情も垣間見えてくる。
        
 さて、今宵のピアノ。2004年頃であったろうか、「ヨンさま ~~~!!」と黄色い声を張り上げて、韓流スターに群がり、日本でも社会現象となるほど、一世を風靡した韓流ドラマ「冬のソナタ」の主題歌、「From The Beginning Until Now/最初から今まで」。JAZZアレンジでは2枚ほどのCDがリリースされているが、「ゲイリー・ベルサーチ/Gary Versace」の「Winter Sonata」(2004)収録のものは、YOUTUBEにアップされていなかったので、「ジョン・ディ・マルティーノ・ロマンティック・ジャズ・トリオ/John Di Martino's Romantic Jazz Trio」の演奏をアップしておきます。アルバムは、「須永辰緒の夜ジャズ-Jazz Allnighters- digs Venus Jazz Opus 3」(2011)から。

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 冬のソナタ/Winter Sonata
 ゲイリー・ベルサーチ/Gary Versace
 M&I






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 須永辰緒の「夜ジャズ」~ヴィーナス・ジャズOpusⅢ
 VARIOUS ARTISTS
 ヴィーナスレコード






「Romantic Jazz Trio - Winter Sonata」

          

     
    
    


# by knakano0311 | 2019-09-06 10:21 | JAZZ的トリビア | Comments(0)

この虫も個性的だ

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 すこし前に取り上げた「セミヤドリガ(蝉寄生蛾)」もかなり個性的な虫だったが、毎年、我が玄関先のプランターに現れる「オンブバッタ(負飛蝗)」もかなり個性的な虫である。メスがオスをおんぶしたままじっとしていて、近づいても逃げる気配は全くない。このバッタ、東アジアに広く分布し、公園や芝生、河川敷など、日当たりの良い草原ならどこにも生息するという。斜め上に尖った頭部が、「ショウリョウバッタ(精霊飛蝗)」によく似ているが、由来となった和名の通り、ひと周りほど体の大きいメスの上にオスが乗り、交尾時以外でもオスがメスの背中に乗り続けている。翅は長いが飛ぶことはなく、番(つがい)でじっとしていることが多く、後脚での跳躍や歩行によって移動するという。交尾の後、メスがオスを食べてしまう虫もある中で、まるで、齢(よわい)を重ねて、何事にも動じなくなった夫婦のように見える。

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 「個性的な女性ボーカルは?」と聞かれれば、私が真っ先あげるひとりは、「テレス・モンカウム/Térez Montcalm」。
   
 1963年、カナダ・ケベックの生まれのシンガー・ソングライター。アコースティックギターとダブルベースを弾き、歌う。56歳になるからもう大ベテランといってもいい。なんと6歳の時、プロ・シンガーへの道を志したという。その後、「ジミ・ヘンドリックス/Jimi Hendrix」や「エルヴィス・プレスリー/Elvis Presley」、「ビリー・ホリディ/Billie Holiday」、そしてよく比較されるという「エディット・ピアフ/Edith Piaf」、「ジャニス・ジョプリン/Janis Joplin」などの影響を受けたという。
   
 ミュージシャンとしてのキャリアのスタートは、1981年、18歳。デビュー・アルバムは、「Risque」(1994)。その後7枚ほどのアルバムがリリースされているが、セカンド・アルバム、「Parle Pas Si Fort」、自身の名をつけた、「Térez Montcalm」(2002)と続き、2007年に、英語で初めて歌ったアルバム、「Voodoo」をリリースし、世界から注目された。さらに、2009年には、「U2」、「セルジュ・ゲンスブール/Serge Gainsbourg」、「コール・ポーター/Cole Porter」など、ジャズ、ロック、ファンクの垣根を取り払って独特の世界を展開した「Connection」を発表している。彼女は自分自身を評して、「私はとてもロック的なアプローチをするジャズ・シンガーなの」と語っている。たしかに一度耳にしたら忘れえない、クセになったらやめられなくなるような独特な世界と表現力。もうロックとジャズの垣根などとっくに越えてしまっている。
   
 「テレス・モンカウム」が一番好きなシンガー、「シャーリー・ホーン/Shirley Horn」に捧げたトリビュート・アルバムが、「Here's to You-Songs for Shirley Horn」(2011)。「シャーリーにオマージュを捧げるのは容易ではなかった。シャーリーがやったっことは彼女にしか成しえなかったものだから。」と語るモンカウム。
    
 一聴すると独特のしゃがれ声。奇妙な声の印象が強いかもしれないが、瞬時の抑揚の変化にも音程がくるわず、高音部のビブラートもよく伸びていて、ボーカルとして並々ならぬ実力を感じさせる。ともあれ、彼女の歌唱を聴いていただくのが一番。POPSから「レオン・ラッセル/Leon Russell」の「A Song For You」、シャンソンからは、ピアフの「愛の讃歌/If You Love Me (Hymne à l'Amour)」、スタンダードからは、「シャーリー・ホーン」の十八番、アルバム・タイトルの「Here's To Life」。「個性的」とは彼女のためにある言葉。

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 Here's to You-Songs for Shirley Horn
 Terez Montcalm
 Universal Music
  




      
「A Song For You - Terez Montcalm」

          


「Terez Montcalm - If You Love Me (Hymne à l'Amour) 」

          

【 Here’s To Life 】
             Lyrics;Phyllis Molinary, Music;Artie Butler

「♪ No complaints and no regrets.    不平も無いし、後悔もしていません
  I still believe in chasing dreams     私はまだ夢を信じて追いかけ、
           and placing bets.    その夢に賭けているのです
  But I have learned            あなたは得たもの全てを
      that all you give is all you get   私に与えてくれたんですね
  So give it all you got.           得たもの全てを私に
  

  I had my share,              それに比べ、私は自分の取り分をもらうと、
      I drank my fill, and even though  自分ひとりだけで目一杯飲んでいたのです
  I’m satisfied I’m hungry still     それで満足すべきなのに、まだ足りないと思っていた
  To see what’s down another road,     でも、丘の向こうにつづく
            beyond the hill     もうひとつの道を見て
  And do it all again.             全てをもう一度やり直そうと思ったのです
  

  So here’s to life             そう、だから今の人生が本当の人生
       and all the joy it brings.   あらゆる喜びをもたらしてくれる今の人生が
  Here’s to life for dreamers         夢見る人たちやその夢にとって
       and their dreams.        これこそが人生と言える今の人生

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」


「Here's To Life - Terez Montcalm」

          

極め付きは、「ダイアナ・クラール/Diana Krall」、「ジョー・コッカー/Joe Cocker」などの絶唱カバーもあるが、「エルトン・ジョン/Elton John」の「悲しみのバラード/Sorry Seems To Be The Hardest Word」。「ごめん、きつい言い方だけど ・・・」、そんな意味でしょうか。4枚目のアルバムが、「Voodoo」(2006)に収録されているが、残念なことに廃番で入手できていません。
  

【 Sorry Seems To Be The Hardest Word 】 by Elton John, Bernie Taupin
   

「♪ What have I got to do to make you love me 
         僕を好きになってもらうには 何をしたらよかったんだ?
   What have I got to do to make you care
         僕を気にかけてもらうには 何をしたらよかったんだ?
   What do I do when lightning strikes me
         いったい僕は何をしたらよかったんだ?
   And I wake to find that you're not there
         あの稲妻のような衝撃に打ちのめされた後、君を失ったと気がついた時に
    

   What do I do to make you want me
         僕を求めてもらうには 何をしたらよかったんだ?
   What have I got to do to be heard
         僕の言葉を聞いてもらうには 何をしたらよかったんだ?
   What do I say when it's all over
         全てが終わってしまった今 僕は何を言ったらいいんだ?
   And sorry seems to be the hardest word
         ごめん、きつい言い方だけど ・・・          ♪」

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 Voodoo
 Terez Montcalm
 Marquis Music

        




「Térez Montcalm - Sorry seems to be the hardest word」

          
   
   
    


# by knakano0311 | 2019-09-04 10:12 | 音楽的生活 | Comments(0)

路傍の花、樹々の鳥(353) ~ 晩夏の花、初秋の花 ~

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 九州地方に大きな被害をもたらした秋雨前線による豪雨も一段落。すこし気温も下がってエアコンなしでも過ごせる。何日かぶりのウォーキングで目に付いた晩夏の花は、「アサガオ(朝顔)」、「ヘチマ(糸瓜、天糸瓜)」の花。「アサガオ」を育て、観察する宿題は、いまでも出されているようで、夏休みの終ったこの頃、いかにも宿題とわかる容器から伸びて花を咲かせているので、子供の宿題の名残であろう。
    
 「ヘチマ」。この実から取れるのが、古くは江戸時代から「美人水」として多くの女性に愛されてきた「ヘチマ水」。実家の庭にも咲いていて、実が取れる中秋の名月の頃になると、母親が「ヘチマ水」を作っていた。

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 台湾原産の「タカサゴユリ(高砂百合)」。グランドの脇、石垣、公園、林の中、住宅の庭、道路脇、空き地、階段、池の端 ・・・・。この時期団地のいたるところで見かける雑草といってもいい花。温暖化の影響か、今、日本のあちこちでものすごい勢いで増えているという。始末の悪いことに、実の中にあるものすごくたくさんの種が、風によってまき散らされ、あっという間に広がってしまうらしい。「百合」には違いないが、実はエレガントとは程遠く、したたかでしぶとい。
   
咲きだした「ハギ(萩)」の花。こちらも古来から「秋の七草」として知られている花。  
  
 今宵の曲は、夏の終わりの定番、「ニューヨーク・トリオ/New York Trio」の「過ぎし夏の想い出/The Things We Did Last Summer」。同名のアルバム(2002年)から。私のお気に入りのアルバム、そして演奏のひとつ。「いそしぎ/The Shadow of Your Smile」も ・・・。

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 過ぎし夏の想い出/The Things We Did Last Summer
 New York Trio
 ヴィーナス・レコード





        
「New York Trio - The Things We Did Last Summer」

          


「The Shadow of Your Smile - New York Trio」

          
    
    
     


# by knakano0311 | 2019-09-01 13:04 | 地域の中で・・・ | Comments(0)

マダニと山ヒルに気をつけながら ・・・

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 ぐずついた日が続いているが、どうにかもった雨あがりの間に、今日も、「台場クヌギ」の再生林に植樹した「クヌギ苗」の手入れ。鹿の頭が届かないように、ツリー・シェルターを上方へずらす作業と、苗に巻き付いた蔓や下草の除去を行う。この作業も本日で終了。来週からは、我々森林ボランティアの本来的作業と言える、「ヒサカキ(非榊)」、「アラカシ(粗樫)」など常緑広葉樹の間伐作業にやっともどれる。思えば、去年は炭焼き関連作業を除けば、豪雨や台風の後処理に追われ、今年は鹿の食害対策にほとんどの時間を取られた日々であった。自然の中で、木を伐採するという爽快な作業にまた戻れる。

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 この時期、「スズメバチ(雀蜂、胡蜂)」と並んで怖いのが、「マダニ(真蜱)」と「ヤマヒル(山蛭)」。どちらも草むらに潜んで、野生動物や人を待ち伏せし、その体に付着して、皮膚から吸血する。
  
 「マダニ」の場合、大変なのは、噛まれた痛みよりもむしろ、「日本紅斑熱」や、「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」などの感染症。死亡例も報告されている。「マダニ」は、咬み付いた箇所をセメント物質を分泌して固着し、吸血するため除去しづらくなり、虫の一部が残ってしまったりする場合があるので、皮膚科や外科を受診し、除去してもらうこと。また感染症対策のためにも、皮膚科での処置が望ましいとされる。
  
 先週我々の仲間も一人、付着したことに気づかないまま咬まれ、気づいたあと皮膚科で除去と感染症対策をしてもらった。
  
 「ヤマビル(山蛭)」。これは見るからに気持ち悪い。吸血性の「ヒル」としては、日本本土では唯一の陸生の「ヒル」だという。体長は25-35mmでゴムのように倍くらいまで伸びる。「ヤマヒル」は、毒や、病気を移す事はなく無害なので、皮膚から剥がしてしまえばいい。しかし、吸盤を使ってしっかりと吸い付いているのでなかなか離れにくい。「ヤマヒル」はとにかく乾燥が嫌いなので、食塩、消毒用アルコールや忌避剤等をさっとかけてやるだけでコロっと取れるという。我々の場合は、年寄りの乾燥肌、大して傷もつかないので、爪で無理やり剥ぎ取っている。
  
 「マダニ」、「ヤマヒル」とも付着を防止するには、夏でも長袖・長ズボンの着用が原則。さらに、作業前に虫よけ剤を使用こともいい。そして、どちらも、「イノシシ」、「シカ」など野生動物が主な宿主。触らないことが大事である。我々は、作業後に相互に衣服をチェックして、付着がないことを確認し、作業を終えている。こんなことが、本来業務と同じくらい大事なことである。

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 作業中、一休みする傍らでは、片腕のもげた「カマキリ(蟷螂)」が、それでも斧を振り上げて私を威嚇してくる。クヌギ林の自然観察路では、「チョッキリムシ(チョッキリ虫)」が、ドングリに卵を産み付け、切り落とした枝が一面に散乱。もうここでは秋が始まっている。ワークショップで待っていたのは、自宅で採れたという甘い「スイカ(西瓜)」。本日のご褒美。

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 さて今宵の音楽。CDショップ店先で聴いたポートランド在住のアメリカ人アーティスト、「ゴールドムンド/Goldmund」。秋風のそよぎが聴こえてくるようなアルバムは、3rdアルバム、「Famous Places」(2010)。「ポスト・クラシカル」というような言い方もあるが、これはもう典型的な「環境音楽」のカテゴリーといっていいでしょう。
   

 「ゴールドムンド」。本名を「キース・ケニフ/Keith Kenniff」といい、1981年ペンシルベニア州生まれの37歳。少年時代からギターやドラム、ベースなどを演奏していたが、「バークリー音楽院」では打楽器を専攻したという。オーガニックなエレクトロニカ路線(意味不明?)を中心に活動を展開しているというが、音楽のコンセプトによって、キース本人名義のほか、「Helios」、「Mint Julep」、「Meadows」、「SONO」など多くの名義を使い分けてアルバムを出しているが、「Goldmund」はピアノ・ソロ・プロジェクトだという。テレビCMや映像の世界でも活躍する多才な音楽家。三刀流も五刀流も使い分けるアーティストというところか。
    

 「ピアノ・アンビエント/ポスト・クラシカル」とはこういう音楽を言うのかと感じる素朴でセンチメンタルな美しいピアノ・ソロ・アルバム。聴いていて、フランス、ブルターニュ出身のピアニストで、「海辺のピアニスト」と呼ばれている、「ディディエ・スキバン/Didier Squiban」を思い出した。「Famous Places」、フルアルバムがアップされていました。

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 Famous Places
 Goldmund
 p*dis / Western Vinyl





        
「goldmund - famous places」

          
    
    
    

# by knakano0311 | 2019-08-31 10:18 | 炭焼き小屋から | Comments(0)