大屋地爵士のJAZZYな生活

路傍の花、樹々の鳥(193) ~ Something with spring color ~

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 「大寒」の日のウォーキング。ご近所にあるアンティーク・ショップの店先に、「ロウバイ(蝋梅、蠟梅、臘梅、唐梅〔カラウメ〕)」が、無造作に活けてあった。周りにかぐわしい薫りが漂っている。もうそんな季節なのだ。これから、いち早く春の訪れを告げるもの、「Something with spring color」が少しづつ増えてくる。

 しかし、まだまだ「春暁」というには、ほど遠く、夜が明けるのも遅いし、寒いので布団からも出難い。早く春が訪れるのを願いながら、じっくりと聴くのは、「インガー・マリエ(・グンナシェン)/Inger Marie Gundersen」。アンニュイで、少しダーク、大人のムードを湛えつつ、いぶし銀のように鈍い光を放つ。冬の中に春の兆しを感じるような歌声は、一度聴いたら、その声が深く心に刻まれる、そんなシンガー。歌うのは、「Some Things Never Change」。

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 「インガー・マリエ」。1959年生まれ、ノルウェイ出身。2004年、JAZZシーンに彗星のごとくデビューしたが、この時45歳というから相当な遅咲きである。音楽一家に育ち、物心ついた頃から歌うことに喜びを見出していたという。20代の頃には、地元でもうプロ活動を始めていたが、2004年になって、ようやくソロデビューするチャンスに恵まれたという苦労人でもある。寡作で、私が知る限り、たった4作しかアルバムはリリースされていないが、遅咲きの苦労人という彼女のキャリアが、どのアルバムにも何とも言えない色艶と温もりを吹き込んでいる。

 その第三作、「My Heart Would Have a Reason」(2009)から「Some Things Never Change」。前作同様、「ジョージ・ハリソン」の名曲「Something」をはじめ、「スティング/Sting」、「ジョニー・ナッシュ/Johnny Nash」など多様なアーティストのヒット曲をカバーしている。さらに、「ロバータ・フラック/Roberta Flack」の「The first time everI saw your face」も。相変わらずのアンニュイな雰囲気の中にも美しさと上品さが漂う。ライナーノーツに「Some Things Never Change」は、イギリス出身のロック・グループ、「スーパートランプ/Supertramp」のカバーとあったが、歌詞も違うし、作者も違う。オリジナル曲ではないだろうか。

【 Some Things Never Change 】    by Ole Henrik Gjortz

「♪ Some things never change    何も変わらない
  In the way we talk         会話してても
  Words don't come easy      言葉に詰まってしまう
  Some things gonna change    でも何かが変わった
  In the way way we walk      ふたり一緒に歩いて
  You have come far to please me  私を喜ばせるために遠くまできてしまったから

  You make me walk         この山の上の街を通り抜け
  Through the mountain town     あたたは私をここまで連れてきた
  You make me see far        遥か遠くまで見通せる地に

  Nothing's gonna change       何も変わらない
  In the way you move me around   あなたは私のそばにいる
  Nothing's gonna change       何も変わらない
  In the way you smile         あなたは微笑んでいる

  Nothing's gonna change        何も変わらない
  In the way you land out of time    あなたが拍子はずれになることも
  And I'm only existing for you     だから私はあなたのために在る

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」


マイ・ハート・ウッド・ハブ・ア・リーズン

インガー・マリエ / インディーズ・メーカー



「Some Things Never Change - Inger Marie Gundersen」

          
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# by knakano0311 | 2018-01-23 09:54 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

くどさしを終えて

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 ちょっとわかりにくいかもしれませんが、煙突から出る煙の色が美しい浅葱(あさぎ)色になっている。炭化が終わりの段階に差し掛かっている証拠である。

 一回目の炭焼きの最終工程、「くどさし」をやっと終えた。あとは窯が充分冷えるのを待って、「窯出し」、炭を取り出すだけである。まだ炭の出来栄えが確認できていないので、その影響は判断できないが、今回は想定外のことが多く起こった。「じっくりと焼く」という炭焼き方針に従って始めたが、いつも指標にしている煙道の温度が上がらず、今までは2~3日後に「くどさし」を実施できたが、今回は、5日目にずれ込んでしまった。こんなことは初めてである。いずれにせよ、炭を取り出せば、吉凶も、その原因も推定がつく。

 10年ほど前に伐採し、そこから萌芽し、10年かけて成長し、去年の11月に伐採を始めた「台場クヌギ(櫟、椚)」は見事な菊炭になることによって一生を終える。そして、お茶席などで重用され、炭として再び活かされる。この場面が、クヌギにとって最高の晴れ舞台かも。伐採した台場クヌギからはまた新しい萌芽が始まり、10年単位で何回も百年にわたって輪伐を繰り返していく。

 そんなクヌギの一生。クヌギが英語を話すことができるとしたら、「Someone To Light Up My Life」なんていうかもしれません。「アントニオ・カルロス・ジョビン/Antonio Carlos Jobin」の曲。彼の曲でスタンダード・ナンバーになったものもたくさんありますが、これもそう言っていいでしょう。邦訳すると、「私の人生を輝かせてくれる誰かさん」っていう意味でしょうが、ポルトガル語では「Se Todos Fossem Iguais A Você 」。「もしも皆があなたと同じだったら」という意味だそうです。

【 Someone To Light Up My Life 】
   ポルトガル語作詞 Vinicius De Moraes/英詩 Gene Lees/作曲 Antonio Carlos Jobin

「♪ Go on your way,         あなたはあなたの道を行ってね
  with a cloudless blue sky above  雲一つない青空のもと
  May all your days         あなたの日々がすべて
     be a wonderful song of love  すばらしい愛の歌になりますように
  Open your arms          腕を広げ
  and sing of the all the hidden hopes  あなたがずっと宝物のように大事にしていた
       you've ever treasured  希望を歌い
  and live out your life          あなたの人生が
  in peace                 平和に包まれるように

  Where shall I look?           私にできるんだろうか?
  for the love to replace you        あなたに代わる誰かを愛するなんて
  Someone to light up my life       私の人生を輝かせてくれる誰かさんを
  Someone with strange little ways,    ちょっと違ったやり方で
  eyes like a blue autumn haze       秋に立ち込める靄(もや)のような青い瞳で
  Someone with your loving style & a smile      あなたの愛し方 そして
   that I know will keep haunting me endlessly 私を魅了してやまないあなたの微笑み
  Sometimes in stars             時には星の中に、
     or the swift flight of sea birds     時には海鳥の飛翔の中に
  I catch a memory of you          あなたの思い出を見つけることができる

  That's why I walk all alone      それが私がまだたった一人で歩くことができる理由
  Searching for something I've known   何かを探し求めて
  Searching something           何かをそして
    or someone to light up my life    私の人生を輝かせてくれる誰かを探し求めながら

  Searching for something          何かをそして
    or someone to light up my life   私の人生を輝かせてくれる誰かを探し求めて ♪」

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 「人生の達人」。そんな言葉さえ、思い浮かぶのが、女性のピアノ弾き語りのジャズ・シンガー元祖ともいえる、「シャーリー・ホーン/Shirley Horn」。彼女の晩年のアルバム、「Loving You」(1997)からです。彼女の晩年は、乳がんと糖尿病と関節炎と闘い、脚も切断し、満身創痍の日々を送っていたが、2005年に脳卒中で倒れ、亡くなった。71歳だった。この歌も、少し前に取り上げた「Here's To LIfe」に勝るとも劣らない心にしみる歌唱である。

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Loving You
Import CD
シャーリー・ホーン/Shirley Horn
Polygram Records




「Shirley Horn - Someone To Light Up My Life 」

          

 元はジョビンのボサノバです。ギター演奏でも ・・・。こちらも人生の達人、1999年74歳で亡くなった「チャーリー・バード/Charlie Byrd」のアルバム、ジョビン特集の「ブラジリアン・バード/Brazilian Byrd」(1965)から。

ブラジリアン・バード

チャーリー・バード / ソニーミュージックエンタテインメント



「Someone to Light Up My Life ー Charlie Byrd 」

          
  
  
  
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# by knakano0311 | 2018-01-21 09:36 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

なんとなく春めいた一日だった

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 真冬だというのにあったかな小春日和。しごく長閑である。温度計測以外にすることのない炭焼きの日。2頭の母娘鹿に続いて、公園を闊歩しているのは、これも母娘鹿の3頭連れ。天敵ではあるが、こんな日に間近でこんな風景を見ていると、もうすぐ春という気がしてくる。

 そして、石垣の上には、「イノシシ(猪)」の糞。体に似合わず、少量である。なぜかテリトリー内の階段や石垣、岩の上にちょこんとする。雑食。柿の種が混じっているのが見て取れる。

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 じいさんたちの炭焼き道楽は、毎日が日曜日だからできるようなもの。ということで、今日の歌は、同じようないいのタイトルを持つ歌、2曲。「Everyday will be like a holiday(休日のようになるかも)」と「Everyday is Like Sunday(毎日が日曜日のよう)」。まずは、「ホリー・コール/Holly Cole」の歌唱で、「Everyday will be like a holiday」。アルバムは、「ベッドでタバコを吸わないで/Don't Smoke in Bed」(1993)から。

 どの歌い手でもそうですが、アルバムというのは、歌い手の想いが凝縮された、「一篇の物語」、あるいは「一幕の劇」のようなもの。一際その印象が強いように思うのは、1963年、カナダ生まれの「ホリー・コール/Holly Cole」。

 1986年に、ドラムレスの「ホリー・コール・トリオ」を結成。しかし、1987年、トリオでの初ライヴの前日、交通事故により顎の骨を砕き、歌手としては再起不能とまで言われた。その後、血の滲むような努力で怪我を克服し、1989年にデビューした苦労人。

【 Everyday will be like a holiday 】   by William Bell, Booker T. Jones

「♪ Everyday will be like a holiday  毎日が休日のようになる
   When my baby             あの娘が帰ってきたら
   When my baby comes home   あの娘が帰ってきたら

   Now she's been gone         今は離れていても
   For such a long time          長い間離れていても
   Ever since she's been gone     離れてしまってからも
   She been on my mind         あの娘は僕の心の中にずっと

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・            ・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」  


Don't Smoke in Bed

Holly Cole / Blue Note Records



「Holly Cole Trio ー Everyday Will Be Like a Holiday」

          
  
  
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 さて、妖艶なアルゼンチンの歌姫で、ソングライターでもある「カレン・ソウサ/Karen Souza」。「Everyday Is Like Sunday」は、1980年代のヒット・ソングを中心としたロック&POPSの名曲をジャズ・アレンジでカヴァーしたデビュー・アルバム、「エッセンシャル/Essential」(2011)に続くカヴァー・アルバム、「エッセンシャルⅡ/Essentials, Vol. II」(2014)に収録。

 取り上げるたびに、いつも書いていますが、彼女の妖艶さというか、コケティッシュなお色気は、もう枯れている爺さんを引き戻すほどの「チカラ」があります。

 「Everyday Is Like Sunday」。オリジナルは、イギリス北部・マンチェスター出身で、1980年代は、「ザ・スミス/The Smith」のボーカリストとして活動した「モリッシー/Morrissey」の曲らしいのですが、詩を見ると、タイトルの長閑さとは打って変わって、「退屈で寂れた海辺の町でのリゾート・・・ 何とかしてくれ ハルマゲドンでも来たら退屈さが紛れるのに」という物騒な内容。
  
 注)ハルマゲドン(アルマゲドン);日本語では最終戦争、アブラハムの宗教における、世界の終末における最終的な決戦の地を表す言葉

【 Everyday Is Like Sunday 】

「♪ Trudging slowly over wet sand    濡れた砂の上を重い足取りでトボトボ歩く
  Back to the bench where your clothes were stolen 君の服が盗まれたベンチまで
  This is the coastal town       ここはうらぶれた海辺の町
  That they forgot to close down    閉めることさえ忘れられてしまったような
  Armageddon - come Armageddon!   ハルマゲドンでも来たら面白いのに
  Come, Armageddon! Come!       ハルマゲドンでも来たら退屈さが紛れるのに

  Everyday is like Sunday        毎日が日曜みたいに退屈で
  Everyday is silent and grey       刺激もなく陰気だ

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・            ・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」 
 
 
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Essentials, Vol. II
カレン・ソウサ/Karen Souza
CD, Import
musbr


「Everyday Is Like Sunday - Karen Souza」

          
  


  
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# by knakano0311 | 2018-01-20 09:57 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

花咲爺さんにでもなった気分で

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 春のような暖かさ。炭焼きの合間に、「春の準備はどうかな」、「今年の芽吹きはどうかな」と自然観察の森を散策。もう公園のそこかしこに春の気分が漂っていた。「コブシ(辛夷)」の蕾はかなり膨らんできた。「ソメイヨシノ(染井吉野)」や「エドヒガン(江戸彼岸)」、桜の蕾は、まだまだ膨らみは小さいが、確実に春への準備が進んでいるようだ。2010年(平成22年)2月に私が植えた、実生苗から育った4年物の「エドヒガン」の苗。もうすっかり大きくなっている。ことしも立派に花を咲かせてくれるだろう。いや、花咲爺さんにでもなった気分。

 しかし来週は今シーズンの最強寒波がやってくるらしい。

 今宵の曲は、「ビートルズ/The Beatles」のカバー。アルバム、「Revolver」(1966年)に収録されている「Here, there and everywhere」。「ここでも、そこでも、どこででも」。そんな意味でしょうか。「Jazzy Not Jazz」系3人の歌姫の歌唱で楽しんでみてください。

【 Here, there and everywhere 】   by John Lennon / Paul McCartney

「♪ To lead a better life     よりいい人生を送るために
  I need my love to be here   愛する君にここにいて欲しい

  Here, making each day of the year   ここで一緒に暮らし、一日一日積み上げていく
  Changing my life with a wave of her hand  彼女の手の波動が僕の人生を変えるんだ
  Nobody can deny that there's something there 誰も否定できないさ、そんな力を
  There, running my hands through her hair   あそこで僕の手が君の髪をかきあげ
  Both of us thinking how good it can be   どうしたら二人が幸せになれるかを考えよう
  Someone is speaking, but she doesn't know he's there 誰かが話しかけたって上の空

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

  I will be there       僕はいつも
  And everywhere       君のそばにいる
  Here, there and everywhere  ここでも、そこでも、そしてどこででもね  ♪」


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 まず、「エリン・ボーディー/Erin Bode」。ジャジーなシンガー・ソングライターとして、何年か前、一躍人気を得たという。「ジャズ歌手ではない」のだが、さりとてPOPSの歌手でもなさそうだ。アルバムを聴くと、ロックやカントリー、R&Bのテイストも感じられて、ジャズの範疇をこえたカテゴライズ無用の歌手、はやりの「Jazzy Not Jazz」シンガーのようだ。アルバムは、デビュー・アルバム、「Don't Take Your Time」(2004)。60年代の香りを感じさせる少しノスタルジックな雰囲気に、オーガニックな味を加えた爽やかボイス。

Don't Take Your Time

Erin BodeMax Jazz

  

「Erin Bode - Here, there and everywhere」

          

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 そして、ドイツを代表するジャズ・シンガー、「リザ・ヴァーラント/Lisa Wahlandt」。アルバムは、彼女にとって6枚目のアルバム、「ハートに火をつけて/原題;Stay a while ~ A Love Story in 9 Songs」(2010)から。ロリータ・ボイスといっていいでしょう、そんなリザが歌うのは、アルバム・タイトルにもなっている「ドアーズ/The Doors」の「ハートに火をつけて/Light my fire」や、「ローリング・ストーンズ/The Rolling Stones」の「As tears go by(涙あふれて)」などのロック/ポップス・カヴァーである。そしてドイツを代表するピアニスト、「ウォルター・ラング/Walter Lang」率いるピアノ・トリオがサポート、リリカルなピアノがリザのボーカルをひきたてる。

ハートに火をつけて

リザ・ヴァーラント+ウォルター・ラング / ミューザック



「Lisa Wahlandt - Here,There And Everywhere」

          

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 最後は、「フェイク・ボッサ」で、「Rita Lee/リタ・リー」。ブラジル・ロック界の女王といわれていた、「ムタンチス/Os Mutantes」のリード・ヴォーカル。ビートルズ・ナンバーをボッサ・アレンジしたアルバム、「ボッサン・ビートルズ/Bossa 'n Beatles」(2005)は、ビートルズ・カバーの楽しさに溢れている一枚。「A Hard Day's Night」、「Michelle」、「I Want To Hold Your Hand」などおなじみの曲が軽快なBOSSAのノリで歌われる。

Bossa N Beatles

Rita Lee / Random Music


ボッサン・ビートルズ

リタ・リー/ワードレコーズ



「Rita Lee - Here, There And Everywhere」

          

             
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# by knakano0311 | 2018-01-18 20:40 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

23年前の痕跡

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 23年前の朝、大地が揺れた。1995年(平成7年)1月17日「阪神淡路大震災」である。今住んでいる団地に移って2年目のことであった。幸いなことに、冷蔵庫やタンス、本棚が動く程度で、被害はほとんどなかったが、インフラが完全に回復するのに1ヶ月近くかかった。次の休みの日、冷やかしや見物と思われはしないかと、だいぶ迷ったが、阪急電車が動いていた西宮まで子供達を連れ、その惨状を目に焼付けに行った。すぐ近くの市民グラウンドに仮設住宅が建ったりもしたが、今ではその痕跡もない。

 外壁のモルタルに亀裂も入ったが、外壁の塗り替え時に、それも見えなくなり、我が家に残る唯一の大地震の痕跡といえば、壁のクロスに入った亀裂である。震災の記憶を忘れないためにも残している。

 今宵の曲は、「I Feel the Earth Move」。「キャロル・キング/Carol King」の出世作の一つ。「足元の地面が動くと感じるほどあなたが好き」。まあ、なんてオーバーな表現でしょうか。

【 I Feel The Earth Move 】 by Carol King

「♪ I feel the earth move under my feet     足元の地面が動く気がするの
  I feel the sky tumbling down, tumbling down 空も崩れ落ちてくるような気がするの
  I feel my heart start to trembling       私のハートも震えだすの
  Whenever you're around            あなたがそばにくるといつも

  Ooh, baby, when I see your face       おおベイビー、あなたの顔を見ると
  Mellow as the month of May          5月のようなメローな気になるの
  Oh, darling, I can't stand it          おおダーリン、もう我慢できそうにないわ
  When you look at me that way         そんな風に見つめられると

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

まずは、2作目の「THEY OUGHTA WRITE A SONG(邦題:青い影)」が日本で大ヒットした「ヘイリー・ロレン/Halie Loren」のアルバム、「Simply Love」(2013)から。オリジナル3曲、ポップ・ソングのカバーが4曲、スタンダード7曲の構成。その構成通り、ジャズとニュー・ポップスを絶妙に融合した独特のスタイルが瑞々しい。高音部が裏返る独特の歌唱も好ましい。

Simply Love

Halie Loren / Justin Time Records



「Halie Loren - I feel the earth move」

          

 オリジナルも聴いてみましょうかね。シンガー・ソングライターとしてスタートした「キャロル・キング」の出世作、「つづれおり/Tapestry」(1971)。

つづれおり

キャロル・キング / SMJ



「Carole King - I Feel The Earth Move」

          

   


  
   
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# by knakano0311 | 2018-01-17 17:25 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

Joy Joy Joy

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 炭焼き体験教室二日目である。この日は「窯焚き」、8時間から9時間、ただひたすらに薪を焚く。その火力で、窯内の温度を、窯木が自身で熱分解を起こす500~600℃の温度にまで上げるためである。我々にとっては、この工程がいい菊炭を焼くための、大事なポイントであるが、体験教室の参加者にとっては、極めて退屈な一日である。

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 そこで飽きないように我々もいろいろなイベントを用意して、参加者に楽しんでもらう。まず里山ツアー。自然観察の森を散策して、里山やそこの住む野生動物、クヌギ林、炭焼、エドヒガン群生林、かっての銀銅鉱脈の露天掘りした跡である「間歩(まぶ)」などのガイドをしながら、炭焼きと原理は同じ、「飾り炭」をつくる材料を集めてもらう。そして、餅を焼いておいしいぜんざいを食べてもらう。炭焼きに欠かすことができない薪割りを、「電動薪割り機」と「玄能(げんのう)」と「楔(くさび)」を使う二つの方法で体験してもらう。

 こんな単純できつい作業も参加者にとっては新鮮で面白いらしく、子供までもが盛んに挑戦、楽しんでもらった。

 今宵の曲は、ゴスペルで、「I Choose Joy」。ずばり「楽しい」という意味でしょうか。歌姫は、バブル絶頂期の頃、ディスコで大ヒットした曲、「恋のサバイバル/I Will Survive」を歌った「グロリア・ゲイナー/Gloria Gaynor」のカバーで。元々は、ゴスペル、R&Bシンガーで作詞家の「ラーネル・ハリス/Larnelle Harris」によるものだという。

【 I Choose Joy 】

「♪ I choose joy               私はいま楽しい
  I'll never let the problems keep me down  私を打ちのめした悩みから立上がれる
  'Cause the Lord is working all things out   主が私を善き方向に行くように
  For my good                すべてを取り計らってくれるから
  I choose joy                私はいま本当に楽しい

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ♪」

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恋のサヴァイヴァル〜ベスト・ヒッツ (I'LL BE THERE)
グロリア・ゲイナー /Gloria Gaynor
マーキュリー・ミュージックエンタテインメント





「I Choose Joy ー Gloria Gaynor」


          

 もう一曲は、弾むようなスウィンギーな演奏で、「Jump for Joy」。「ビル・チャーラップ/Bill Charlap」率いる「ニューヨーク・トリオ/New York Trio」のアルバム、「Love You Madly」から。

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ラブ・ユー・マッドリィ/ Love You Madly
ニューヨーク・トリオ/New York Trio
ヴィーナス・レコード




 「スィングしなけりゃ意味がない/It don't mean a thing」とメドレーで。

「It don't mean a thing / Jump for joy - New York Trio」

          
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# by knakano0311 | 2018-01-16 17:59 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

8年目の炭焼き、今年は気合が入る

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 怪しげないでたちで炭窯の中にしゃがみこみ、窯木を待っているのは私。体験参加の一般の方8人と一緒に、いよいよ今年の炭焼きが始まったのである。私にとっては8年目、19、20回目の炭焼きである。去年、一昨年あたりから、いい菊炭を焼くちょっとしたコツというか、勘所をつかみかけた感じがしているので、今年の炭焼きは一層気合が入っている。

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 朝8時半集合、一日目の作業は「窯入れ」である。準備万端整え、11月から2ヶ月かけて伐採し、クヌギ再生林に集積してあった窯木、約440本を窯の前まで運ぶ。鉈(なた)で突起している枝や節を削いで、手渡しで窯の中に運び込む。いい炭を焼く最初のコツは、できるだけ窯内の空気を少なくするために、いかにぎっしりと窯木やバイタを詰めこめるかである。直径約2m、頂部の高さ1.7mの狭いドーム状の窯内での作業は結構大変である。ヘルメット、防護眼鏡や防塵マスクを着けての作業、最後の頃は、この厳寒時に汗びっしょりとなる。窯木の形状、詰め方、本数などによって毎回違うが、この時点で炭の出来栄えへの影響のかなりの分が決まる。

 最後にギリギリ薪を焚くスペースを残して、トタン板を入れ、「窯焚き」のスペースを作り、「窯入れ」を終える。この最後の詰めともいえるスペースをできるだけ狭くできるかも出来栄えの鍵を握る。そして、古式に則り、火打石と火打金とで火をおこし、1時間ほど予備乾燥をして、一日目の作業を終える。今夜半に降雪の予報もあり、明日の天候を心配しながら、家路に着く。

 今宵のピアノ、「ジョバンニ・ミラバッシ/Giovanni Mirabassi」。アルバムは、「テラ・フリオーザ/Terra Furiosa」から、「Last minutes」。

 ライナーノーツにいわく、『・・・・ メロディに満ちた「切なさ」を最大限引き出す事に焦点をおき、かつて無いほどの一体感 ・・・ 「聴く」というより「心に注ぎ込まれる」という表現が似合う、繊細さの極致を閉じ込めた結晶』

Terra Furiosa

Giovanni Mirabassi / Discograph



「Giovanni Mirabassi Trio - Last minutes」

           
  


  
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# by knakano0311 | 2018-01-13 22:38 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

懐かしき甘さに、子供の頃の正月がよみがえる

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 1月11日は「塩の日」だそうだ。戦国時代、塩の供給を絶たれて困っていた「武田信玄」に、ライバルだった「上杉謙信」が塩を送ったという、今ではあまりいい意味に使われていない印象があるが、いわゆる「敵に塩をおくる」という言い伝えに因むという。そんなことが書かれた朝日新聞の「天声人語」を読んで、ふるさとの子供のころの行事を思い出した。前にも書いたが、懐かしいので再録する。(写真はいずれもNETより拝借)

 ふるさとの信州・松本では子供の頃、1月11日は、「飴市」という大きな祭りというか、「市」の立つ日であった。松本はこの時代は武田領。謙信は、越後から日本海の塩を牛に積んで糸魚川より、まっすぐ「塩の道」をたどり、松本に届けたのである。1568年(永禄11年)1月11日、謙信からの塩を積んだ牛車が松本にたどり着いた。そのときに牛をつないだといわれる石が「牛つなぎ石」として、今も市内の中心部に残っている。(写真参照) 「上杉謙信」に感謝した松本の領民は、この日を記念して、1月11日に「初市(塩市)」を立つようにしたが、明治時代に塩は国の専売になったこともあって、「塩市」から「飴市」に変わったのである。 「飴市」は、塩の大事さを本当に実感している山国の民こその素朴な伝統行事なのである。

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 「塩がます」の袋を形どったのが、「飴市」で売られる縁起物「福飴」である。私の子供のころ、「飴市」には「福飴」のほか、いろいろなものを売る露店が軒を連ね、「正月」の後の楽しい冬の行事のひとつであった。「金太郎飴」のように昔風の甘さであるが、懐かしいあの味を今でもまだ舌が覚えている。

 そして、厳寒の信州では、学校の冬休みがすこし長く、子供たちの正月休みは、小正月の15日ころまであったと記憶している。松の内が明けても、「飴市」、そして「三九郎」(関西で言う「どんと焼き」)と子供たちの楽しみがつづいた。

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 「小正月の火祭り」を松本地方では「三九郎(さんくろう)」と言う。正月松の内が開けたあと、子供たちが家々を周り、門松や注連飾りなどを集め、それを材料にして近くの田んぼに長い竹とで三角錐状に組んだ小屋を建て、子供たちはその中で餅を焼いたりしながら一日遊ぶのである。子供たちだけで、自由に小屋の中で遊べるこの行事が待ち遠しかったことを覚えている。そして私の記憶では、1月14日の夜だったと思うが、小正月にその小屋を焼くのである。

 かって養蚕が盛んであった松本地方では、正月に家に飾ってあった柳の枝に刺し、繭に見立てた団子、「繭玉(まゆだま)」あるいは「繭団子」と呼んだと思うが、それを持ってきて「三九郎」の火であぶって食べる風習がある。団子を焼いて食べると、その年は無病息災でいられるという言い伝えからである。

 そして、小正月が開けると、あの楽しかった正月休みが終わり、学校へ行く事を考えると子供たちは皆、すこし憂鬱になったものである。

 さて、今宵のピアノは「ジョー・サンプル/Joe Sample」。若くしてこの世を去った「ダニー・ハザウェイ/Danny Hathaway」の愛娘、「レイラ/Lalah Hathaway」とコラボしたアルバムの中に、インスツルメンタルですが、「Bitter Sweet」という美しい曲がある。私のご贔屓だったその「ジョー・サンプル」も2014年に鬼籍に入ってしまった。

Song Lives on

Joe Sample / Pra Records



「Lalah Hathaway & Joe Sample - Bitter Sweet」

          
  


   
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# by knakano0311 | 2018-01-12 10:29 | ふるさとは遠くにありて・・・ | Trackback | Comments(0)

もちもちな子供たち

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 「成人の日」のこの日は恒例の「新年餅つき大会」。一庫公園で活動する6団体が合同で主催をする年1回のイベントである。日頃は活動する日がかぶらないようにしているので、お互いの交流が図れるのも、この日だけである。朝9時半受付開始、小雨が降ったり止んだりのあいにくの天気であったが、一般参加者約60人、スタッフ約30人が集まり、受付開始後、すぐに予定数をオーバーし、受付を締切るほどの大盛況となった。初めて餅をつく親子も多く、子供たちも真剣な顔。お餅がどうやってできるのかを初めて体験し、明日から始まる新学期を前に、少し寒いが美味しい一日となった。メニューは、関西風丸餅のあんこ餅、野菜いっぱいのお雑煮、きなこ餅、おろし餅。お昼近くには、お馴染み公園アイドル、鹿親子も顔を出してのご愛嬌。今年も餅つきから始まるイベントは上々のすべり出し。

 さて、新しい年に変わったが、あるいは、新学期は始まったが、なかなか上手くスタートを切れない。こんな方もいらっしゃるかもしれません。新成人うち、約1/3の人たちが、「日本の未来に明るい希望を持てない」と思っているアンケート結果もある。新春です。そんな憂いを吹っ飛ばすために、気宇壮大な「大ボラ吹き」の歌でも聴きましょうか。よく知られたスタンダードの曲で、「I Can't Get Started」。「言い出しかねて」なんていう洒落た邦題がついています。「アイラ・ガーシュウィン/Ira Gershwin」作詞、「ヴァーノン・デューク/Vernon Duke」作曲で、1936年のミュージカル映画「ジーグフェルド・フォリーズ/Ziegfeld Follies」で「ボブ・ホープ/Bob Hope」が歌い、その後「バニー・ベリガン/Bunny Berigan」のトランペット演奏によって有名になったという。

【 I Can't Get Started 】   by Ira Gershwin , Vernon Duke

「♪  Verse                   ヴァース(省略)

  I've flown around the world in a plane  世界中を飛行機で回ってきた
  I've settled revolutions in Spain      スペインでは内戦を鎮圧し
  The North Pole I have charted       北極の地図も作った
  Still I can't get started with you      でも君とは何も始まらない

  On the golf course, I'm under par     ゴルフをすれば、アンダーパー
  and Metro-Goldwyn's asked me to star   MGM映画からは出演のお誘い
  I've got a house, a show place       名所となるようなすごい家も持った
  Still I can't get no place with you      でも君とは何も始まらない

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  I've been consulted by Franklin D   フランクリン・ルーズベルト大統領から相談を受け
  and Greta Garbo had me to tea    グレタ・ガルボはお茶に招待してくれた
  Still I'm broken hearted        でもまだ僕の心は破れたまま
  Cause I can't get started with you   君とは何も始まらないから  ♪」


 ちょっと哀しい大ホラ吹きの歌、それなら女性歌手より、男性歌手の方がいいでしょう。まずは、この曲をヒットさせたという「バニー・ベリガン」のトランペットにオーバー・ダビングして華やかに歌うのは、「バリー・マニロウ/Barry Manilow」。アルバムの出典はわかりませんが、YOUTUBEにアップされていました。


「Barry Manilow - I Can't Get Started」


          

 雰囲気をがらっと変えて、ちょっと退廃的なムードで ・・・。「チェット・ベイカー/Chet Baker」。アルバムは、演奏だけでなく歌入りの「Sings Again」 (1985)から。

Sings Again

Chet Baker / Timeless



「Chet Baker - I Can't Get Started」

          

 最後は「ウォーレン・ヴァッチェ/Warren Vaché」のちょっと気だるいトランペットの演奏で ・・・。アルバムは、コンピ・アルバム「Jazz for a Rainy Afternoon」から。

Jazz for a Rainy Afternoon

Various Artists / 32. Jazz Records



「I Can't Get Started - Warren Vaché/Jazz For A Rainy Afternoon」

          
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# by knakano0311 | 2018-01-09 10:14 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

野生の息吹きを感じて ~ 猪のヌタ場にて ~

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 写真は、「猪の沼田場(ヌタ場、ぬたば)」である。炭焼きの工程で、炭窯を密閉するのにレンガを積み上げてしているが、その時に必要な粘土を、いつも決まった公園内の場所で採取している。粘土を採ったその跡の窪地に雨水が溜まり、格好な泥田ができる。そこが、猪にとって絶好の「沼田場」となっているのである。「沼田場」とは、イノシシなどの動物が、体に付いているダニなどの寄生虫や汚れを落とすために、泥を浴びる場所のことで、「のたうち回る」の語源とも言われている。粘土がそれに適しているとちゃんと知っているのである。のたうち回るところは見たことはないが、周辺の木に泥をこすりつけているので、「沼田場」とわかる。野生の息吹きを感じながら、粘土を土嚢に詰め込む。

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 こちらは、もうすっかり馴染みとなった鹿の親子。正月あけての「顔見世」である。公園管理事務所の職員たちは、愛称をつけているようだが、こうなると野生といえども、アイドル並。まっ、可愛いことは可愛いが ・・・。いやいや、われわれにとっては、やはり天敵。

 さて、今宵の歌は、「Wild Is The Wind」。「Love me, love me ・・・」と歌い出される切ない歌詞と美しい哀愁のメロディで、多くのアーティストにカバーされている曲である。「野性の息吹き」という邦題がついている。残念ながら、私は観ていませんが、「マイ・フェア・レディ/My Fair Lady」の監督として知られている「ジョージ・キューカー/George Cukor」監督の1957年の同名の映画の主題歌である。作詞は、「ネッド・ワシントン/Ned Washington」、作曲は、あの映画音楽界の大御所、「ディミトリ・ティオムキン/Dimitri Tiomkin」。

【 Wild Is The Wind 】  by Ned Washington / Dimitri Tiomkin

「♪ Love me, love me,          愛してよ 愛してよ
        love me, say you do    愛していると言ってよ
  Let me fly away with you        わたしと一緒にここから飛び立とうよ
  For my love is like the wind,      だって、わたしの愛は風だから
     and wild is the wind        激しく吹きすさぶ風なの
  Wild is the wind            激しく吹きすさぶ風なんだから

  Give me more than one caress,       もっともっと抱いて
     satisfy this hungriness          この飢えを満たすほどに
  Let the wind blow through your heart  風よ 私の心を吹き抜けてよ
  For wild is the wind,           だって、わたしの愛は風だから
        wild is the wind       激しく吹きすさぶ風だから

  You touch me             あなたが私に触れるとき
  I hear the sound of mandolins     私にはマンドリンの音が聞こえる
  You kiss me              あなたが私にキスをするとき
  With your kiss my life begins      そのキスで私の人生がよみがえる
  You're spring to me, all things to me  あなたは私の源、すべてなの
  Don't you know, you're life itself!    わからないの 私の人生そのものなのよ

  Like the leaf clings to the tree     木にしがみつく木の葉のように
  Oh, my darling, cling to me       愛する人よ 私から離れないで
  For we're like creatures of the wind,   だって、わたしたち二人は風が作り出したもの
      and wild is the wind         激しく吹きすさぶ風が
  Wild is the wind               激しく吹きすさぶ愛の風が二人を   ♪」


 多くのアーティストにカバーされている中から、まずはオーソドックスなところで、「ニーナ・シモン/Nina Simone」。同名タイトルのアルバム、「Wild Is The Wind」(1964)から。

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Wild Is the Wind CD, Import
ニーナ・シモン/Nina Simone
Verve




「Nina Simone - Wild Is The Wind」

          

 さて、次は、北欧美女シンガー図鑑でも取り上げたデンマーク出身の熟女ジャズ・ヴォーカル、「セシリア・ノービー/Cæcilie(Caecilie) Norby」。彼女のパートナーは、ベーシストで知られる「ラーシュ・ダニエルソン/Lars Danielsson」。彼女のデビュー・アルバム、「セシリア・ノービー/Cæcilie Norby」(1995)から。
  

Caecilie Norby

Caecilie Norby / EMI Import



 ここではピアノ・トリオとのライブからアップ。ニーナにも劣らないソウルフルな熱唱。サポートは、「ラーシュ・ヤンソン/Lars Jansson - piano」、「ラーシュ・ダニエルソン/Lars Danielsson - bass」、「ユッキス・ウオティーラ/Jukkis Uotila - drums」。

「Cæcilie Nordby - Wild is the wind」

          
   
   
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 異色のアーティストは、アメリカのマルチ・インストゥルメンタリスト、「エスペランサ・スポルディング/Esperanza Spalding」。主にジャズ・ベーシスト、歌手として知られている。1984年、オレゴン州ポートランド出身。アフリカ系アメリカ人、ウェールズ及びスペインの血を引くため、ウェールズ、ヒスパニック、ネイティブ・アメリカンにアフリカからの古いルーツを加えた多様な民族的遺産を受け継いでいるという。

 2006年のデビュー・アルバムは、「Junjo」。非凡なベース演奏とスキャットを中心に、ラテンのリズムやパーカッションなどを融合したその音楽はジャズ界に衝撃をもたらしたという。前・米大統領「バラク・オバマ」氏は彼女のファンで、2009年12月、オスロ・シティホールで開催されたノーベル平和賞授賞式で、オバマ氏の名誉を讃える演奏を披露し、翌日のノーベル平和賞コンサートに出演した。第4作、「ラジオ・ミュージック・ソサイエティ/Radio Music Society」(2012)は、第55回グラミー賞(最優秀ジャズ・ボーカル・アルバム)を受賞した。「Wild Is The Wind」は、第3作、「Chamber Music Society」(2010)に収録されているが、ここではライブで。

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CHAMBER MUSIC SOCIETY CD, Import
エスペランサ/Esperanza Spalding
HEADS




「Esperanza Spalding - "Wild Is The Wind" (Live in San Sebastian july 23, 2009 - 5/9) 」

          

 さて、この曲、最も知られているのは、ひょっとして「デヴィッド・ボウイ/David Bowie」の歌唱かもしれません。アルバム、「Station to Station」(1976)に収録されていますが、惜しくも一昨年、2016年1月10日になくなってしまった。彼を偲んで、2000年、ロンドン、これまた熱唱のライブ映像で。

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STATION TO STATION CD, Import
デビッド・ボウイ/David Bowie
EMI




「Wild is the Wind - David Bowie」

          

   

   
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# by knakano0311 | 2018-01-08 13:59 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)