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大屋地爵士のJAZZYな生活

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冬支度のふるさとで

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 ちょこっと槍の穂先が覗く北アルプスの山々。両親が眠る霊園。「松本山雅」のJ1昇格で盛り上がる市街。ふるさと松本の一望。見慣れた景色である。

 折しも地元出身の「草間彌生」の展覧会(どこかと違って、こちらは本物が展示)が開催とあって、市内には水玉模様にラッピングされたバスが走っている。駅前から、旧制松本高校、信州大学文理学部跡地、「県の森」へと続く道。その奥には、美ヶ原・王ヶ頭が見える。これも見慣れた景色である。

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 いつもこの時期なら、りんごを買うために訪れる市場。大根と野沢菜が山のように積まれている。自宅で漬けるために買い求めるのである。子供の頃、私も自転車にリアカーを付け、父親と一緒に近くの農家まで買いに行き、荷台にいっぱい積んだリアカーを引いて帰ってきた。各家でひと冬分というか、半年分を漬けるので、相当な量、数樽にもなるのである。したがって、ご近所総出で助け合って、近くの川で集団「お菜洗い」。この時期はもう水も冷たく、大変な作業だったことを覚えている。洗ったあとは、漬ける作業。直径1mほどの大樽に漬けては大きな石を上に乗せる。これはもう一家の主人の仕事。塩分控えめの今日、まだ各家でこんな作業をしているのだろうか。山積みのお菜、昔見慣れた懐かしい景色である。

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 今宵の曲、「Feels Like Home」。「ランディ・ニューマン/Randy Newman」の曲。歌姫は、ご贔屓、「インガー・マリエ(グンナシェン)/Inger Marie (Gundersen)」。アンニュイで少しダーク。大人のムードを湛え、いぶし銀のように鈍い光を放つ。一度聴いたら、その声が深く心に刻まれる、そんなシンガー。そんな彼女が好きで、このブログでも、何回か取り上げてきた。

 「インガー・マリエ」。1959年生まれ、ノルウェイ出身。2004年、JAZZシーンに彗星のごとくデビューしたが、この時45歳というから相当な遅咲きである。音楽一家に育ち、物心ついた頃から歌うことに喜びを見出していたという。20代の頃には、地元でもうプロ活動を始めていたが、2004年になって、ようやくソロデビューするチャンスに恵まれたという苦労人でもある。寡作で、私が知る限り、たった4作しかアルバムはリリースされていないが、遅咲きの苦労人という彼女のキャリアが、どのアルバムにも何とも言えない色艶と温もりを吹き込んでいる。そんな寡作の彼女の最新5作目のアルバム、「Feels Like Home」(2018)から。

【 Feels Like Home 】  by Randy Newman

「♪ Somethin' in your eyes,        あなたの瞳は
    makes me wanna lose myself   自分を忘れてしまうほど素敵
  Makes me wanna lose myself,     あなたの腕の中いても
            in your arms    自分を忘れてしまうほど素敵
  There's somethin' in your voice,     あなたの声は
      makes my heart beat fast    私の心を震えさせる
  Hope this feeling lasts, the rest of my life  こんな感じが一生続けばいい

  If you knew how lonely           もしあなたが私の人生がどんなに
          my life has been        寂しかったかを知れば
  And how long I've been so alone      ずっと一人ぼっちだったかを知れば
  And if you knew                一緒に歩んでくれる人を
    how I wanted someone to come along  どれだけ望んでいたかを知れば
  And change my life the way you've done    あなたが私の人生を変えた

  It feels like home to me, it feels like home to me  ふるさとに戻ってきた感じがする
  It feels like I'm all the way back where I come from やっと戻ってきた感じが
  It feels like home to me, it feels like home to me  ふるさとに戻ってきた感じがする
  It feels like I'm all the way back where I belong  いるべきところに戻ってきた感じが

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  ♪」


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Feels Like Home
Inger Marie
Stunt



「Feels Like Home - Inger Marie Gundersen」

          

 さて、「ダイアナクラール/Diana Krall」と、「ブライアン・アダムス/Bryan Adams」のデュエットもなかなか味のある歌唱。アルバムは、「Wallflower」(2015)から。

 WALLFLOWER

 DIANA KRALL / VERVE



「Diana Krall (feat. Bryan Adams) - Feels Like Home」

          
by knakano0311 | 2018-11-30 17:37 | ふるさとは遠くにありて・・・ | Trackback | Comments(0)

ふるさとエレジー(22) ~ 赤き林檎に ~

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母親の顔を見に、ふるさと松本に帰省した。今年はこれが最後になるであろう。松本は、もうほとんど冬。最低気温は零度近く、日中でも10度を超えない。そんな冷え込みのため、実家の近所の山はどこもかしこも、常緑樹と広葉樹の織りなす紅葉のパッチワークが鮮やかであった。これから松本は一気に冬へとなだれ込んでゆく。松本を離れてから40数年、多分あの冬の寒さを越せと言っても、もう自信がない。やはり、「ふるさとは遠くにありて ・・・」なのか ・・・。

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今回は、時間がなかったため、いつもの蔵通りの散策も、ご贔屓の蕎麦屋もなし。12月1日が命日の父の墓参りを、ちょっと早いがすませる。そして、夏の暑さのためか、出荷が遅れ、やっと市場に出始めたいう林檎、「サンふじ」を買い求め、とんぼ返りで帰ってきた。林檎は紅葉と同じで、日照と寒暖の差が糖度を促進させ、また色づきを鮮やかにするという。まだ熟れ方がもう一つで、蜜が貯まっていないが、そのシャキシャキとした歯ごたえと甘さ、程よい酸味はやはり最高である。私は子供時代の思い出が強いためか、最近までは林檎といえば、「紅玉」と「国光」などの品種しか思い浮かばなかったのであるが、消費者のし好の変化等によって、「デリシャス」系、「ふじ」系への品種の更新が急ピッチで行われ、今では、「紅玉」と「国光」は、市場で殆ど見かけなくなったという。あの少し酸味が強い味はもう思い出の中でしか味わえないのかもしれない ・・・。

そして、つるべ落としと言われるそのままに、急速に暮れようとする午後の松本平。暮れなんとする陽を受けて北アルプスは「常念岳」の稜線がすこし輝き始めた。

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どちらかというと 前衛ジャズ的なイメージのある「坂田明」ですが、「ひまわり」(参照拙ブログ「大雨の日に「ヤジロベエ」を作って遊ぶ」)もそうでしたが、何の何のこんな叙情的なサックスも吹くのです。

赤とんぼ

坂田明 mii / インディペンデントレーベル



ドボルザークの有名なシンフォニ­ー「新世界」から「家路」。メンバーは、坂田明(Alt Saxl)、黒田京子(Piano)、バカボン鈴木(Wood Base)。

「坂田明 - 家路」
 
          
 



 
by knakano0311 | 2013-11-22 15:45 | ふるさとは遠くにありて・・・ | Trackback | Comments(0)