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大屋地爵士のJAZZYな生活

タグ:エンリコ・ピエラヌンツィ ( 5 ) タグの人気記事

インバウンドのお客さんもめっきり減ったとか ・・・

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 所用で出かけたのは、大阪のど真ん中。大阪城公園が一望に見渡せるビルの最上階のカフェで遅めのランチ。OBP(大阪ビジネス・パーク)と大阪城。その奥には、奈良と県境の生駒山。その右には、二上山、葛城山と歴史の舞台になった山が連なっている。カフェからは確認できなかったが、駐車場の大型バスの数を見ると、インバウンドの要の観光客である中国観光客もめっきり減っているようだ。

 ということで、今宵のピアノは、「城/castle、chateau」がキーワード。「城」といえば、どうしてもヨーロッパ。ヨーロッパのピアニストの奏でる「城」を聴いてみましょうか。

 まずニューヨーク出身ではあるが、欧州で音楽活動を続けている、「ケニー・ドリュー/Kenny Drew」のトリオ演奏。たしかドロドロの愛憎ドラマだったと記憶している、映画「スウェーデンの城」のテーマ曲から。アルバムは、「Recollections/欧州紀行」(1989)。

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 欧州紀行/Recollections
 ケニー・ドリュー・トリオ
 M&I







「Kenny Drew trio - Chateau en Suede」
          

   
 イタリア出身の大御所、ご贔屓の「エンリコ・ピエラヌンツィ /Enrico Pieranunzi」は、「Castle of Solitude」。アルバムは、「Dream Dance」(2009)から。鉄壁トリオは、「マーク・ジョンソン/Marc Johnson(bass)」と「ジョイ・バロン/Joey Baron(drums)」。

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 Dream Dance
 エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi
 Camjazz







「Enrico Pieranunzi - Castle of solitude」
          

   
 「ティングヴァル・トリオ/Tingvall Trio」を率いる、スウェーデンのジャズ・ピアニスト、「マーティン・ティングヴァル/Martin Tingvall」の3rdソロ・アルバム、「The Rocket」(2019)から「Castle Song」。

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 Rocket
 Martin Tingvall
 Skip






「Castle Song - Martin Tingvall」
          





by knakano0311 | 2020-02-21 11:43 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(0)

世界は音楽に満ちている  ~ 恩田陸/蜜蜂と遠雷 ~

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 「明るい野山を群れ飛ぶ無数の蜜蜂は、世界を祝福する音符であると。
そして、世界とは、いつもなんという至上の音楽に満たされていたことだろう、と。」

 こんな言葉で始まる小説を読んだ。「恩田陸」著、「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎)。直木賞と本屋大賞をW受賞した作品。

 3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。「ここを制した者は世界最高峰のS国際ピアノコンクールで優勝する」ジンクスがあり近年、覇者である新たな才能の出現は音楽界の事件となっていた。父とともに各地を転々とし自宅にピアノを持たない少年、「風間塵」15歳。かつて天才少女として国内外のジュニアコンクールを制覇し、CDデビューもしながら、13歳のときの母の突然の死去以来、長らくピアノが弾けなかった「栄伝亜夜」20歳。音大出身だが今は楽器店勤務のサラリーマンでコンクール年齢制限ギリギリの「高島明石」28歳。完璧な演奏技術と音楽性で優勝候補と目される名門「ジュリアード音楽院」の「マサル・C・レヴィ=アナトール」19歳。彼ら以外にも数多の天才たちが繰り広げる競争という名の自らとの闘い。第1次から3次予選そして本選を勝ち抜き優勝するのは誰なのか?  (解説より)

 章立ても凝っていて、ほとんど全ての章にJAZZを含む楽曲のタイトルがつけられているのも興味深い。例えば、「ノクターン」、「イッツ・オンリー・ア・ペイパー・ムーン」、「月の光」、「ユード・ビー・ソー・ナイス・トウ・カム・ホーム・トウ」、「虹の向こうに」・・・など。

 久しぶりの一気読み。 読みながら、作者の表現力、特に音楽を言葉で伝えるという作者の力量に圧倒された。省みると、長いあいだJAZZに関するブログをつづけても、一向に向上しない、私のボキャブラリー、語彙、表現力の貧困さ。元々そのことを自覚していたから、ブログでは、演奏評価や批評を控え、実際に聴いてもらった方がいいということを言い訳にして、YOUTUBEに頼っているが、そんな言い訳など一瞬で吹き飛んでしまう羨ましいほどの才能である。

 「音楽が駆けていく。この祝福された世界の中、一人の音楽が、ひとつの音楽が、朝のしじまを切り裂いて、みるみるうちに遠ざかる。」

 こんな文章で余韻を残しながら、物語は終わる。

蜜蜂と遠雷

恩田 陸 / 幻冬舎



 そういえば、去年の本屋大賞の「宮下奈都」著、「羊と鋼の森」(文藝春秋)も、ピアノの調律に魅せられた一人の青年の物語、音楽に関わる小説だった。

羊と鋼の森

宮下 奈都 / 文藝春秋



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 気を取り直したところで、さあ、わがブログ。今宵のピアノ、ヨーロッパが誇る名ジャズ・ピアニスト、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」である。日本でリリースとなったトリオの新作は、「Ménage à Trois」。日本語の語彙には適切な言葉はないらしいが、直訳すると、三人婚(さんにんこん)。2人の同性と1人の異性による婚姻関係を指すという。深いところの意味までは分からないが、トリオ間のJAZZ的共感、あるいは、ジャズ的な世界の中に異質なクラシックをどう結合させていくか。そんなことを指したのではないだろうか。

 ドビュッシー、サティ、バッハ、シューマン、リストといった作曲家の楽曲を、即興演奏も展開させながらの演奏は、まさしくジャズ。2015年11月フランス録音。パーソネルは、「Enrico Pieranunzi(piano)」、「ディエゴ・アンベール/Diego Imbert (double bass)」、「アンドレ・チェカレッリ/André Ceccarelli (drums)」。 下手な評論はしませんよ。

Ménage à Trois

Enrico Pieranunzi / Bonsai Music



「Enrico Pieranunzi - 1ère Gymnopédie (E.Satie)」

          

「Romance / Hommage à Milhaud - Enrico Pieranunzi/Andre Ceccarelli/Diego Imbert」

          

「Enrico Pieranunzi - Mein lieber Schumann Ⅱ」

          
  



  
by knakano0311 | 2017-04-24 11:49 | 読むJAZZ | Trackback(1) | Comments(0)

一気に咲いた庭の椿、そして今 ・・・

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一気に咲いた庭の椿、そして今 ・・・_b0102572_1835316.jpg一気に咲いた庭の椿、そして今 ・・・_b0102572_18431.jpg

我が家の玄関先に植えてある「ツバキ(椿、海柘榴)」が一気に咲いた。1ヶ月ほど前に見たときは、まだ小さい蕾だったのが、つい1週間ほど前は、だいぶ膨らんできたなと思っていた矢先の開花である。そして数日経った今、一気に花が落ち始めた。この椿、ここに引っ越してきた20数年前、なにか縁起のいい花の咲く木を植えたいと思って植えた木である。

武士はその首が落ちる様子に似ているというのを理由に椿を嫌ったという話もあるが、それは幕末から明治時代以降の流言であり、江戸時代には多くの神社、寺院、武家屋敷の庭に植栽された。むしろ武家に好まれたのである。映画「椿三十郎」でも、椿は重要な役割を果たしていました。ヨーロッパに輸出され、その艶やかさが好まれ、「アレクサンドル・デュマ」に小説、「椿姫」の所以となったことはご存知のとおり。

我々や子供の成長を見守って来たこの椿。古稀をを迎えた私の最後まで見守ってくれるのだろうか。

さて、今宵は「花」をそのタイトルに散りばめた曲を ・・・。

最初はイタリアの巨匠、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」のずばり、「The Flower」。もうこのブログに何度も登場しているご贔屓の巨匠。説明は省きましょう。EGEAレーベルのアルバム、「Un'alba Dipinta Sui Muri(壁に描かれた朝日)」のトリオ演奏が好みだが、YOUTUBEにアップされていないので、同じEGEAの「Les Amants(恋人たち)」よりストリングスをバックの演奏を ・・・。

Un'alba Dipinta Sui Muri [輸入盤]

Enrico Pieranunzi / EGEA



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Les Amants [輸入盤]
Enrico Pieranunzi / EGEA


「Enrico Pieranunzi - The Flower」

          

もう一曲は、「エンリコ・ピエラヌンツィ」と「チェット・ベイカー/Chet Baker」とのコラボアルバム、「Soft Journey」から、「Fairy Flowers」。1979年12月と1980年1月に分けて、ローマのスタジオで録音された。「チェット・ベイカー」の代名詞ともいえるような「マイ・ファニー・ヴァレンタイン/My Funny Valentine」も収録。

Soft Journey[輸入盤]

Chet Baker / Egea



「Chet Baker & Enrico Pieranunzi - Fairy Flowers」

          
 


 
by knakano0311 | 2016-03-14 10:41 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

初山遊びで見つけた暖冬異変

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初・山遊び。公園内の海抜349.2mの知明山山頂まで登って、お神酒を供えて安全祈願をする。16日から始まる炭焼きの材料のクヌギの伐採に集中していたため、山頂まで登るのは、11月中旬以来である。やはり久しぶりだと息の上がるのが早い。平均年齢70?代のボランティア・グループ、何よりも安全で楽しくと祈願をする。暖冬の影響がこの山にも ・・・。いつもは3月に咲く「アセビ(馬酔木)」が狂い咲きをしている。一方、すっかり葉が落ちて、その赤さが目立つのは、自生する柿。多分十分に熟して甘くなっているだろう。もうすぐ野鳥たちが群がってくる。

「今年もよろしく」と山に挨拶をして、炭焼きの準備へと向かう。ことしの炭焼きのテーマは「更なる高みを目指して」。もっともっと高品質の菊炭を焼けるようになりたいというメンバー全員の願いでもある。

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さて、今宵のピアノは、「エンリコ・ピエラヌンツィ/Enrico Pieranunzi」。私の大のご贔屓のピアニストの一人。「エンリコ・ピエラヌンツィ」は、1949年、ローマ生まれ。5歳でピアノを始め、10代後半にイタリア、「フロジオーネ音楽院」で作曲とピアノ学位を取得した後、ジャズに関心を抱き19歳でプロ入り。1980年、「アート・ファーマー/Art Farmer」との共演で世界的知名度を上げると、以後はヨーロッパやアメリカの多数著名アーティストと共演し、国内外で自身のトリオを持つなどベテラン・ピアニストとしての地位を不動のものにしている。多作でも知られ、ほとんどが彼のオリジナル作品となるアルバムをこれまでに30枚以上もリリースしている。

ここ10 年ほどは、「CAM JAZZ」というレーベルを中心に作品をリリースしてきたが、活動方針を少々軌道修正し、様々なレーベルから多様な作品をリリースしていくという。その第1弾が、ドイツの名門、「Intuition」からのリリース、「Tales from the Unexpected」。このアルバム、「Permutation」から一転、メンバーもベテランと若手をとりまぜ、従来、彼の最も特徴であった、静謐、叙情、緊張、躍動といった、わたしが惹かれたジャズ・ピアノの要素に、単なる回帰ではなく新しい息吹を吹き込もうとしているように感じた。

メンバーは、「エンリコ・ピエラヌンツィ」のほか、 若手ベーシスト、「イェスパー・サムセン/Jasper Somsen」、ベテラン・ドラマー、「アンドレ・チェカレリ/André Ceccarelli」。タイトル、「Tales from the Unexpected」どころか、十分に期待に応える出来栄え。

テイルズ・フロム・アンエクスペクテッド [輸入CD][日本語帯・解説書付]

エンリコ・ピエラヌンツィ / Intuition / Kinginternational



上記アルバムからのアップがないので、他のトリオでも、繰り返され演奏されている曲、「Tales From The Unexpected」を、「マーク・ジョンソン/Marc Johnson」、「ポール・モチアン/Paul Motian」とのトリオで。 

「Enrico Pieranunzi, Marc Johnson, Paul Motian - Tales From The Unexpected」


          
by knakano0311 | 2016-01-08 17:56 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

もしもピアノが弾けたなら(22) ~ 一里塚から再び・・・ ~

「・・・ そして、たどり着いた一里塚・マイルストーンは、ジョバンニ・ミラバッシであった。・・・」と書いていったんシリーズを休んだのは1年ほど前のことであった。(参照もしもピアノが弾けたなら(19) ~たどり着いた一里塚から ~) 前よりはゆっくりとした足どりではあるが、再び歩き出してみたいと思う。

どういうわけか、今年、「澤野工房」から「ビデオアーツ・ミュージック」にレコード会社を変えて「ジョバンニ・ミラバッシ」がリリースしたアルバムに「新世紀~Out of tracks~」がある。澤野のような小さくても、良質のJAZZを提供するレコード会社から変ったことで、クオリティが下がらなければいいが・・・。その中の2曲目の「ピエラヌンツィ」という曲は、ヨーロッパJAZZピアノの偉大な先駆者でエバンス派の筆頭にも挙げられる「エンリコ・ピエラヌンツィ」に捧げられた曲である。レーベルを変えての再出発に際し、最も強い影響を受けた「エンリコ・ピエラヌンツィ」への想いからオマージュとしてアルバムに入れたのであろう。やはりヨーロッパにおけるエバンス派の大先達は「エンリコ・ピエラヌンツィ」のようである。

新世紀~Out of tracks~

ジョバンニ・ミラバッシ・トリオ / VIDEOARTS MUSIC( C)(M)



さて、私にとって、ピアノトリオの今年一番の収穫は「トルド・グスタフセン・トリオ/Tord Gustavsen Trio」であった。ノルウェーの若手ピアノ・トリオ。ちょうど一年ほど前、たまたま寄ったCDショップで手に取ったアルバムが「ビーイング・ゼア」であった。そのはかないくらいのロマンティシズムにすっかり圧倒されてしまったのだ。(参照 「もしもピアノが弾けたなら(15)~ヨーロッパ・ジャズ・ピアノ・トリオ番外編(1)~」 )

そこから遡って聴き出したのだが、デビュー作「チェンジング・プレイセズ」は、ECMの過去10年間の新人作品のなかで最大のヒットを記録したという。そのデビュー作を聴いて、完全にはまってしまったのだ。全編オリジナル。なにゆえこれほどまでに美しいのか。儚いのか。それにしても「トルド・グスタフソン」の音の美への耽溺ぶりは尋常ではない。それくらい凄い。だからといって決して華美、華麗な演奏ではなく、むしろ音使いはシンプルで少な目といってもいい。だからこそ曲の持つ間、静けさが一層際立つ。「もののあわれ」というよな「無常の美」に通ずるのかもしれない。夜の闇の中で静かに散りゆく櫻のイメージが頭に浮かんだ。JAZZ、クラシックを問わず、ピアノ好きは聴くべき、おすすめの一枚。

チェンジング・プレイセズ

トルド・グスタフセン・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック



セカンド・アルバム、「ザ・グラウンド」。このアルバムも全曲トルドのオリジナル。デビュー作同様、最少の音だけでメロディ・ラインをきらりと浮かび上がらせる、まるで純度の高い結晶のようなトルドのピアノである。

ザ・グラウンド

トルド・グスタフセン・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック



初めて、私がトルドに魅せられてしまった3作目のアルバム、「ビーイング・ゼア」。冒頭の「At Home」に惹きこまれてしまったのだ。3作目にしても、その音楽のクオリティは少しも変わらない。むしろもっと余分なものがそぎ落とされて純化していっているような気がする。

ビーイング・ゼア

トルド・グスタフセン・トリオ / ユニバーサル ミュージック クラシック




ヨーロッパのJAZZピアニストたちに受け継がれ、進化し続けている「エバンスの魂」・・・。

「At Home - Tord Gustavsen Trio」

          
by knakano0311 | 2009-12-21 09:48 | もしもピアノが弾けたなら | Trackback | Comments(0)