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大屋地爵士のJAZZYな生活

タグ:カシノナガキクイムシ ( 8 ) タグの人気記事

枯れ木に花はもう咲かない

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 枯死した「コナラ(小楢)」の木である。いわゆる「ナラ枯れ」である。原因は、
「カシノナガキクイムシ」。「ナラ枯れ」とは、「ナラ菌」というカビの仲間の病原菌と、その病原菌を媒介する「カシノナガキクイムシ」という体長5㎜ほどの昆虫によって、ナラ類、シイ、カシ類の樹木を枯らす「樹木の伝染病」である。根元には、孔を穿つときに出る粉、「フロス」が堆積している。この付近の山でも茶色に変色し、枯死した木が目立つようになってきた。

 「カシノナガキクイムシ」は、病原菌を体内に入れて運び、夏から秋に樹木に無数の穴をあけ、卵を産み付け、翌年の6月にその幼虫が羽化し、また新しい樹木に卵を産み付け ・・・といったことを繰り返すのである。ナラ菌は孔道を伝わって蔓延するため、水分が上がらなくなり、真夏から晩夏にかけ急速に葉が萎れ、茶色や赤茶色に枯れてしまう。1本の木から数万頭が羽化するといわれ、一度罹ると、その森には爆発的に被害が拡がるという。「ミズナラ」、「ブナ」、「コナラ」、「クヌギ」などのナラ類、「シイ」、「アラカシ」、「シラカシ」などのカシ類は、身近な森林を形成している馴染のある樹木であるから、「ナラ枯れ」は身近な自然に係わる深刻な問題でもある。

 本日の山作業、「ナラ枯れ」をひこ起こす原因である「カシノナガキクイムシ」の対策として、この春に被害木にまいた粘着シートを剥がす作業を行った。この対策を4年前、この山で被害木を見つけて以来毎年時実施した結果、2年前をピークに被害木は減ってきている。しかし、安心してまだ手を抜くわけには行かない。枯れてしまったら、もう花は咲かないのだ。(参照拙ブログ「熱中症も怖いですが ・・・」「続・秋が少し見えた ~カシナガの活動も始まる~」「虫、虫、虫 ・・・ 」「小雨の中で「カシノナガキクイムシ」を数える」「虫は嫌いではありませんが ・・・」  などなど)

 さて、今宵は木が憂いなくぐっすり眠れるようにと、「木の葉の子守唄/Lullaby of the Leaves」。大昔の1932年、「バーニス・ペトキア/Bernice Petkere」(といっても全く知りませんが)が発表した曲。演奏と歌とで。

 最初は、「エディ・ヒギンズ/Eddie Higgins」と「スコット・ハミルトン/Scott Hamilton」のコラボ・アルバム、「煙が目にしみる/Smoke Gets In Your Eyes」から。

煙が目にしみる

エディ・ヒギンズ&スコット・ハミルトン / ヴィーナス・レコード



「Lullaby of the Leaves - Eddie Higgins & Scott Hamilton」

          


【 Lullaby of the Leaves 】 by Joseph Young / Bernice Petkere

「♪ Cradle me where Southern skies   南国の空の下、ゆりかごで私を寝かせておくれ
  Can watch me with a million eyes    百万の星と見守ってくれることができるから
  Sing me to sleep            眠りにつくまで歌ってくれ
  Lullaby of the leaves          木の葉の子守唄を

  Cover me with heaven's blue      空の青さに覆われて
  And let me dream a dream or two   一つ、二つの夢を 見てみたい
  Sing me to sleep            眠りにつくまで歌ってくれ
  Lullaby of the leaves           木の葉の子守唄を

  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

 まずは、「コニー・エヴィンソン/Connie Evingson」。小気味の良い「ジプシー・ジャズ(ジプシー・スウィング)」を聴かせてくれるアルバム、「Gypsy in My Soul」(2004)から。

Gypsy in My Soul

Connie Evingson / Minnehaha Music




「Connie Evingson - Lullaby of the Leaves」

          

 金髪をなびかせ、ベースを弾きながら歌う「ニッキ・パロット/Nicki Parrott」。四季それぞれの歌を歌ったシリーズアルバム、「枯葉/Autumn Leaves」(2012)から。

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枯葉/Autumn Leaves
ニッキ・パロット
ヴィーナスレコード



   
「Lullaby of the Leaves - Nicki Parrott」

          
  


  
by knakano0311 | 2017-10-14 09:00 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

虫は嫌いではありませんが ・・・

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本日の山作業、「ナラ枯れ」をひこ起こす原因である「カシノナガキクイムシ」の対策として、この春に被害木にまいた粘着シートを剥がす作業を行った。どうも昨年あたりがこの山の被害のピークだったらしく、尾根筋だけでも対策を施した被害木は50本ちかくあった。

さて、剥ぐと出てくるは出てくるは ・・・。木の中で冬を越し、孵化、羽化した虫が、数百匹、数千匹単位で、びっしり粘着シートに付着している。毎年、春にシートを巻き、秋にシートを剥いで効果を確認するというこの作業も、残念なことにすっかり毎年の定例作業として定着してしまった。(参照拙ブログ「熱中症も怖いですが ・・・」「続・秋が少し見えた ~カシナガの活動も始まる~」「虫、虫、虫 ・・・ 」「小雨の中で「カシノナガキクイムシ」を数える」 などなど)

作業していると、今まであまり見たこともなかった、いろいろな生き物に出会う。ことしも見つけました。シートを剥ぐと現れたのは体長10cmは優に超えている大きな「ナメクジ(蛞蝓)」。日本最大のナメクジ、「ヤマナメクジ(山蛞蝓)」。日本各地の森林に生息しているという。虫は嫌いではないが、ちょっとこれは ・・・。そうそう、「ナメクジ」は、「虫」ではありません、陸に生息する巻貝のうち、殻が退化しているものの総称だそうだ。

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さて、ちょっとグロいものを見たあとは、口直しに心に沁みる様なバラードを聴いて見たくなる。久しぶりに聴いてみたいと思った歌手は、「ブイカ/Concha Buika」。この歌手を知ったのは、私がご贔屓の映画監督、「ペドロ・アルモドバル/Pedro Almodóvar」監督の映画、「私が、生きる肌(原題;La Piel Que Habito)」(2012年日本公開)。その中で情念のこもった劇中歌を聴いたからである。(参照拙ブログ「ペドロ・アルモドバルの音楽 ~映画「私が、生きる肌」を観て~」

「ブイカ(コンチャ・ブイカ)」は、1972年、スペインの「パルマ・デ・マジョルカ/Palma de Mallorca」島の出身。両親は赤道ギニア共和国からの移民で、彼女はジプシーとして少女時代を過ごしたという。音楽のベースは「フラメンコ」だが、アフロ、フラメンコ、ソウル、ファンク、ジャズなど、多様な音楽ジャンルの垣根を越え、その全てを包括したともいえる独特の情念とスペイン語で歌う。その圧倒的ヴォーカル・パフォーマンスは比べるアーティストが思い浮かばないほど稀有のシンガーである。

映画「私が、生きる肌」では、劇中パーティーの場面で、「Se Me Hizo Facil」と「Por El Amor de Amar」の2曲を歌っていたが、誰かが「鉄錆色」と表現したその一度聴いたら忘れられない声に大きな衝撃を受けた。2005年から2009年にリリースされた4つのCDからのハイライトが収録されているベスト・アルバムが、「En Mi Piel /私の肌(Best Of Buika)」。そこから選んだ今宵のバラードは、イギリス出身のソウル・ミュージシャン、「シール/Seal」とのデュエットで、「You get me」。「君に夢中」くらいの意味でしょうか。

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「シール」は、1963年、イギリスのパディントンにて、ブラジル系の父とナイジェリア人の母の間に生まれた。1980年代後半から地元のクラブやバーでライブ・パフォーマンスを行い、本格的なアーティスト活動を開始させる。1990年にロック・シンガー、「アダムスキー/Adamski」の楽曲「Killer」に参加し、歌手デビュー。デビュー・アルバム「Seal」(1991)は、英国アルバム・チャート1位を獲得し、ヨーロッパだけでなくアメリカやカナダなどでも大ヒットとなった。

ソウルフルで男臭さ満載。ハスキー・ボイスでソウル・R&B・ポップスなど様々なジャンルを歌いこなす。世界的なソウル・R&B歌手で日本でも高い人気を獲得している。容貌もごつくて怪異。顔に傷のようなものがあり、また頭髪もないが、これらは幼少の頃にかかった膠原病の一種の後遺症によるものであるという。

「You get me」は、北大西洋の島で、デンマークの自治領のフェロー諸島出身の音楽家、「ティトゥール/Teitur」の曲で、イギリスのソング・ライター、「パム・シェイニー/Pamela Eileen Sheyne」との共作。

En Mi Piel

Buika / Warner Music Latina



「You get me - Concha Buika & Seal」

         

「コンチャ・ブイカ」の歌う、映画「私が、生きる肌」の挿入歌、「Por El Amor de Amar」も聴きたくなります。「Love To Love(愛のために愛する)」という意味らしいが、それにしても、なんという深い哀しみを湛えた歌唱であろうか ・・・。映画のシーンから。

「Concha Buika - Por el amor de Amar」
 
          
by knakano0311 | 2016-11-01 09:53 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

この風景が定着しなければいいが ・・・

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遊びの山の尾根からの眺望。近隣の山で、かなり目立つのは、緑の中の茶色。「ナラ枯れ」である。妻も車の中から見つけては、私に聞くくらいだから、かなり目立つのであろう。京都ルートといわれる京都地方より、3、4年前にこの地域まで広がり、去年あたりがピークだと言われ、その影響が今年出ているようだ。

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「ナラ枯れ」とは、「ナラ菌」というカビの仲間の病原菌と、その病原菌を媒介する「カシノナガキクイムシ」という体長5㎜ほどの昆虫によって、ナラ類、シイ、カシ類の樹木を枯らす「樹木の伝染病」である。「カシノナガキクイムシ」は、病原菌を体内に入れて運び、夏から秋に樹木に無数の穴をあけ、卵を産み付け、翌年の6、7月にその幼虫が羽化し、また新しい樹木に卵を産み付け ・・・といったことを繰り返すのである。ナラ菌は孔道を伝わって蔓延するため、水分が上がらなくなり、木が最も水を必要とするこの時期、真夏から晩夏にかけ、水が上がらないので、急速に葉が萎れ、茶色や赤茶色になって枯れてしまう。

被害に遭っても、全部が枯れるまでには至らないのであるが、「ナラ枯れ」までになった「コナラ(小楢)」の被害木が、先日の山作業でも何本か見つかった。近隣の山に比べると数は少ないので、対策はそれなりに効果があったと見るべきだろう。しかし、昨年対策漏れの被害木から羽化し、新たに被害を受けた木もいくつか見つかっている。孔を開けられた樹皮から樹液が流れ出し、根元にはフロスと呼ばれる木の粉が堆積している。

これが定着し、見たくない夏の風景にならないことを願うばかり ・・・。
今年から、8月11日は「山の日」である。

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さて、今宵の夏の歌は、「ワンス・アポン・ア・サマータイム/Once upon a summertime」。
今宵は北欧スウェーデンの歌姫の爽やかな歌声を。まずは「マルガリータ・ベンクトソン/Margareta Bengtson」。1966年、ストックホルム生まれ。人気ア・カペラ・ユニット、「ザ・リアル・グループ/The Real Group」の元リード・シンガーで、北欧一美しい声の持ち主とか、北欧一美しいソプラノの持ち主といわれている。古き佳き時代のアメリカン・ジャズ・スタンダードへのオマージュとして制作された、2007年のデビュー・アルバム、「アイム・オールド・ファッションド/I´m Old Fashioned」から。
 
「Once Upon a Summertime - Margareta Bengtson」

          

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そして、「モニカ・ゼタールンド(セッテルンドとも)/Monica Zetterlund」。1937年生まれ。1964年、モニカが27歳のとき、ヨーロッパ・ツアーでストックホルムに立ち寄った「ビル・エヴァンス・トリオ/Bill Evans Trio」と録音したのが 「ワルツ・フォー・デビー/Waltz for Debby」。この辺の事情は、映画、「ストックホルムでワルツを」(原題;Monica Z)に詳しいのでご覧になった方も多いのでは。(参照拙ブログ 「伝説の歌姫の真実 ~ 映画「ストックホルムでワルツを」~

その後、彼女は女優、歌手として90年代前半まで現役で活躍したが、2005年、自宅のベットでの寝タバコが原因で火事になり、焼死体で発見されたという。享年67歳。しかも、火事を通報したのはモニカ本人で、その時「こんな事で死にたくないわ」と言ったという。あまりにも無残で悲しい最期だった。その世界的にブレイクしたアルバムから。

「Monica Zetterlund (w/Bill Evans) ー Once Upon A Summertime」

          
by knakano0311 | 2016-08-07 09:31 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

ナラ枯れはピークを越えたか

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今年もまた「ナラ枯れ」対策を始める。「ナラ枯れ」とは、「ナラ菌」というカビの仲間の病原菌と、その病原菌を媒介する「カシノナガキクイムシ」という体長5㎜ほどの昆虫によって、ナラ類、シイ、カシ類の樹木を枯らす「樹木の伝染病」である。「カシノナガキクイムシ」は、病原菌を体内に入れて運び、夏から秋に樹木に無数の穴をあけ、卵を産み付け、翌年の6月にその幼虫が羽化し、また新しい樹木に卵を産み付け ・・・といったことを繰り返すのである。ナラ菌は孔道を伝わって蔓延するため、水分が上がらなくなり、真夏から晩夏にかけ急速に葉が萎れ、茶色や赤茶色に枯れてしまう。1本の木から数万頭が羽化するといわれ、一度罹ると、その森には爆発的に被害が拡がるという。我々は、幼虫が羽化し、被害木から飛び出すまえに、捕獲するため、「アース製薬/かしながホイホイ」という、粘着シートを被害木に巻くという対策を取っている。

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ここ3年ほど実施した結果、枯死にまで至る「コナラ(小楢)」、「クヌギ(椚、櫟)」、「アベマキ(棈)」は、被害木全体の1割にも満たなく、ほとんどないといって良かった。結構耐えてくれるものである。「カシノナガキクイムシ」の群れも、六甲山方面へ移動したという情報もあり、この秋の被害木の状況を見ないと断言はできないが、ピークを越えたようであり、そう神経を尖らせなくても良さそうである。

とはいえ、特に目立つ尾根筋の観察路の周辺の被害木に、粘着性のシートを巻くという今までどおりの対策を施すことにして、被害木の詳細な調査は割愛することにした。ちょうど地元での仕事体験教育の「トライやるウィーク」で来ている中学生にも手伝ってもらい、先週今週併せて30本近い被害木に対策をした。

満開の「ヤマボウシ(山帽子、山法師)」ももう終わりである。

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樹木が枯れて、新しい芽が出て、大きな木に育っていく。その永遠の繰り返しで、形作られた森が続いていく。そのバランスがうまく取れ、サイクルが回るように手を添えてあげるのが、森林ボランティアの働きだと思っている。植物が枯れることを、人と同じように英語で「die」というが、この山で、芽を出し、育っては枯れる。それを繰り返していった気の遠くなるような時間を思う。

今宵の曲は、「Pavane For A Dead Princess(邦題:亡き王女のためのパヴァーヌ)」。フランスの作曲家、「モーリス・ラベル/Maurice Ravel」が1899年に作曲した曲である。れっきとしたクラシック であるが、なぜかジャズメンに好まれ、ジャズのカテゴリーでも多くのカバーがある。そんな中から、趣の違う演奏をいくつか ・・・。

まずは、ピアノ・トリオ。「スティーヴ・キューン・トリオ/Steve Kuhn Trio」の演奏で、同名のアルバム(2005)から。パーソネルは、「Steve Kuhn (pf)」、「デイビット・フィンク/David Finck (b)」、「ビリー・ドラモンド/Billy Drummond (ds) 」。

亡き王女のためのパヴァーヌ (紙ジャケット仕様)

スティーブ・キューン・トリオ / ヴィーナスレコード



「Pavane - Steve Kuhn Trio」

          

がらっと雰囲気は変わり、ブラジル出身、フュージョンの鬼才、その昔一世を風靡した感のある「デオダード/Deodato」からは「デオダード2/Deodato 2」。

Deodato 2

Deodato / Sbme Special Mkts.




「Eumir Deodato - Pavane for a dead princess」


          

最後は、「アート・ファーマー/Art Farmer」と「ジム・ホール/Jim Hall」をフューチャーしたアルバム、「ビッグ・ブルース」から。サポートは、「スティーヴ・ガッド/Steve Gadd(ds)」、「マイケルムーア/Mike Moore(b)」、「マイク・マイニエリ/Mike Mainieri(vib)」。

ビッグ・ブルース

アート・ファーマー&ジム・ホール / キングレコード




「PAVANE FOR A DEAD PRINCESS - ART FARMER & JIM HALL」


          

 


 
by knakano0311 | 2016-06-09 18:01 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(2)

小雨の中で「カシノナガキクイムシ」を数える

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びっしりとシートにくっついているのは「カシノナガキクイムシ」である。今日の山遊び、我が森の天敵、「ナラ枯れ」の原因となる「カシノナガキクイムシ(以下カシナガ)」対策の検証ということで、小雨の中、粘着シート(写真右 アース製薬「カシナガホイホイ」)を剥ぎ、カシナガの数を数える。

今年5月末、「ナラ枯れ」対策として、被害木の「コナラ(小楢)」に巻いた粘着シートを、羽化が終わっているこの時期に剥ぎ、被害木の中で何匹くらいの「カシナガ」が孵化し、その飛散を止めることができたのか確認するための作業である。この日シートを剥いだら、体長約2~3mmの「カシナガ」が被害木あたり約1000匹くらい確認できた。(参照拙ブログ「こちらは空中戦 ~ 続・野生といたちごっこ ~」) この森は殺虫剤などを使うことはできないので、少し時間のかかる話であるが、これを繰り返していけば、被害の蔓延は防ぐことが出来るはず。そう思いつつ小雨の中、この小さな虫を数え、新たな被害木を探す。

ところで話は変わるが、シルバー・ウィーク、天候に恵まれ、キャンプやBBQも盛んだったようで、少しもったいないが、クヌギの炭でのBBQは最高に美味かったと息子からの報告。そうでしょう、そうでしょう ・・・。

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そんな話を聞いて、こんな曲を思い出した。「Autumn Fire」。オーストラリア出身のピアニスト、「クレイグ・シュナイダー/Craig Schneider」トリオの演奏で、年末リリースが恒例となった寺島氏のシリーズ、「Jazz Bar 2009」に取り上げられていました。「クレイグ・シュナイダー」は、1969年オーストラリア生まれ。8歳から10代でJAZZに出会う前は、クラシック・ピアノを学んでいたという。その後音楽学校に進み、演奏と作曲、編曲の修士課程を卒業したという。いくつかのコンテストで賞を取り、キャリアを積み、現在は英国で活動中という。

JAZZ BAR 2009(紙ジャケット仕様)

オムニバス / インディーズ・メーカー



Trio

Craig Schneider / Ceejay's Music



アップ・テンポなリズム主体の演奏であるが、メロディアスな美旋律がかぶる。

「Autumn Fire - Craig Schneider」

          
by knakano0311 | 2015-09-25 17:46 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

こちらは空中戦 ~ 続・野生といたちごっこ ~

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幹の髄が中空になっていることからその和名がついた、「ウツギ(空木)」。初夏の山で、雅びで粋な和風の響き。

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ちょっと前に、せっかくの森の手入れの効果を台無しにする最大の天敵は鹿や猪で、この地域の里山景観の象徴である台場クヌギの林を守り、炭焼きを続けていくには、共存していく以上、彼らとの知恵比べ、根比べ、いたちごっこであると書いた。もうひとつの天敵は、「カシノナガキクイムシ」。鹿、猪が地上戦なら、こちらは空中戦である。

「カシノナガキクイムシ」は、体長5㎜ほどの昆虫であるが、「ナラ菌」というカビの仲間の病原菌を媒介し、ナラ類、シイ、カシ類の樹木を枯らす「ナラ枯れ」をもたらすため、全国に被害が拡大していて、深刻な問題になっている。「カシノナガキクイムシ」は、病原菌を体内に入れて運び、夏から秋に樹木に無数の穴をあけ、卵を産み付け、翌年の6月ころにその幼虫が羽化し、また新しい樹木に卵を産み付け ・・・といったことを繰り返すのである。ナラ菌は孔道を伝わって蔓延するため、木に十分な水分が上がらなくなり、真夏から晩夏にかけ急速に葉が萎れ、茶色や赤茶色に枯れてしまう、「ナラ枯れ」を起こす。1本の木から数万頭が羽化するともいわれ、一度罹ると、その森には爆発的に被害が拡がるという。

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我が遊びの山では、ほとんどが「コナラ/小楢」であったが、一昨年初めて被害木が見つけた。対策といっても、山に無数にあるナラ類、シイ、カシ類のすべてに予防策を施すのは現実的でないし、近隣の私有林などは、その認識もないし対策もできない。そこで、他の樹木への蔓延を防ぐため、枯死した木は伐採し、生きている木は幼虫が羽化し、飛び出す前のこの時期に被害木を粘着シートで覆い、絡め取ろうという対策を施している。少し長い時間を必要とする対策ではあるが、毎年続ける事によって、わが遊びの山発による蔓延を確実に減少させることができる。今日は、昨年新たに発見された被害木、約20本にこのシートを巻くという対策を施した。(参照拙ブログ「熱中症も怖いですが ・・・」「続・秋が少し見えた ~ カシナガの活動も始まる ~」「虫、虫、虫 ・・・」など)

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さて、暑さを吹き飛ばすハイ・ノートなトランペットを一発いかがでしょうか。「ブルー・ミッチェル/Blue Mitchell」。「ブルー・ミッチェル」は、1930年生まれ、フロリダ州マイアミの出身のジャズ・トランペット奏者。伸びのあるクリアーな音色でハード・バップ期には人気を集めた。ハイスクールでトランペットを始める。「ブルー」というあだ名も当時に遡るという。ハイスクールを卒業すると、いくつかのリズム・アンド・ブルースのバンドで演奏した。やがて、「キャノンボール・アダレイ/"Cannonball" Adderley」に見出され、1958年にアダレーと共演。

その後は、「ホレス・シルヴァー/Horace Silver」のクィンテットに入団する。1964年には、ピアニストに新人「チック・コリア/Chick Corea」を、ドラマーに若手の「アル・フォスター/Al Foster」を迎え、自らのクィンテットを結成、ブルーノート・レコードにハード・バップ・スタイルの多数の録音を行なったが、1969年に解散した。1979年5月に癌のためにロサンジェルスにて歿、49歳の若さであった。

そんな、「ジュニア・クック/(ts)」、「チック・コリア(p)」、「ジーン・テイラー/(b)」、「アル・フォスター(ds)」を引き連れてのアルバムが、「Down with It! 」(1965)。学生の頃、よくジャズ喫茶でリクエストしたアルバムでもある。

Down With It

Blue Mitchell / Blue Note Records



お気に入りは冒頭の「ハイヒール・スニーカーズ/Hi-Heel Sneakers」。「ハイヒールでそっと忍び寄ってくる貴女」。

「The Blue Mitchell Quintet / Hi-Heel Sneakers」

          

そして代表作のひとつ、哀愁に満ちた美しいバラード満載の「ブルーズ・ムーズ/Blue's Moods」(1960)。

Blue's Moods

Blue Mitchell / Ojc



「Blue Mitchell Quartet - I'll Close My Eyes」

          

「When I fall in love - Blue Mitchell」

          
by knakano0311 | 2015-05-30 09:11 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

虫、虫、虫 ・・・

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今年5月、ナラ枯れ対策として、被害木の「コナラ(小楢)」に巻いてあった粘着シート(アース製薬「カシナガホイホイ」)を、この日剥いだら、体長薬2~3mm、500匹くらいの「カシノナガキクイムシ」の幼虫が付着していた。羽化して孔から出てくる前に、シートで捕獲して、飛散を防ぎ、あらたな被害の拡散を防ごうという試みである。今回ばかりは、とても「虫めづる爺い」とはいかないが、さりとて虫の責任ではない。里山を放置林にしてきた人間の責任である。

遊びの山での検証作業開始の初日、対策を施した時期が遅かったのか 適切な方法ではなかったのかはわからないが、捕獲が確認できない被害木もあった。今回施した対策の効果がどうだったか、全体的な結果の評価は、すべての調査と検証が終わるまで何とも言えない。しばらくは、対策の検証評価の作業が続き、そして、ここ数年は虫との戦いが続くことだけは確実である。(参照拙ブログ「熱中症も怖いですが ・・・」「続・秋が少し見えた ~ カシナガの活動も始まる ~」

「ジャヒンサ(ジャシンタ)/Jacintha」、連続三日目の今宵のアルバムは、「ラッシュ・ライフ/Lush Life」。これもやはり前回同様、SACD/CDハイブリッド仕様。


Lush Life

JacinthaGroove Note



過ぎ去った夏を偲んで ・・・、「サマー・タイム」を。

「Jacintha - Summertime」
 
          

もうすぐ9月も終わり ・・・、ますます深まる秋に寄せて、「セプテンバー・ソング」。

「SEPTEMBER SONG - JACINTHA」
 
          
by knakano0311 | 2014-09-24 14:44 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

続・秋が少し見えた ~ カシナガの活動も始まる ~

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秋は虫にとって子孫を残す活動期である。遊びの山では、前回の「チョッキリ虫」に続いて、「カシナガ」の活動も始まった。「カシナガ」、正確には、「カシノナガキクイムシ」といい、ミズナラ、ブナ、コナラ、クヌギなどのナラ類、シイ、アラカシ、シラカシなどのカシ類など身近な森林を形成している馴染のある広葉樹に、「ナラ枯れ」と呼ばれる被害を与える害虫である。「ナラ枯れ」は、「ナラ菌」というカビの仲間の病原菌が原因で、その病原菌を媒介するのが、写真にある体長5mm程度の「カシノナガキクイムシ」である。

「カシナガ」は、病原菌を体内に入れて運び、夏から秋に樹木に無数の穴をあけ、卵を産み付け、翌年の6月にその幼虫が羽化し、また新しい樹木に卵を産み付け ・・・といったことを繰り返すのである。ナラ菌は孔道を伝わって蔓延するため、ひどい場合は、水分が上がらなくなり、真夏から晩夏にかけ急速に葉が萎れ、茶色や赤茶色に枯れてしまう。樹木の周囲には、「フロス」と呼ばれる穿孔した木の粉が散乱することも特徴である。樹齢の長い、大径木が被害を受けやすく、また被害を受けても、全て枯れるわけでもないので、山が丸裸になるというようなことはないようだ。 (参照拙ブログ「熱中症も怖いですが ・・・」

しかし、いずれにしても山にとっても木にとっても好ましいことではないのである。しかも、遊びの山は炭材用のクヌギやコナラが多い、かっての里山である。冬に見つけた被害木には対策を打ったが、産卵の季節を迎え新たな被害木が見つかった。写真のように、根に近いところにいくつもの穴があけられ、フロスが散乱しているのがよく見てとれる。来年の羽化する時期までには、調査をして対策を打たねばならないだろう。山で遊ぶにも、結構、やらねばならないことは多いのである。

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さて、今宵のタンスから引き出し、陽の目を見させたピアニストは、ロシア出身の超絶技巧の持ち主といわれる「ユージン・マスロフ/Eugene Maslov」。

「ユージン・マスロフ」は1959年、ロシアの「ザンクト・ペテルスブルグ(St Petersburg)」生まれ。「ムソルグスキー音楽カレッジ」でクラシック・ピアノを学ぶが、その後はジャズに集中。1989年にはアメリカに移住し、現在はマサチューセッツ州ボストンを拠点に活動しているという。アメリカ移住後すぐの1992年に録音された「Autumn in New England」が、「幻の名盤」と称され、高額で流通していたことで有名になったピアニストである。なにかバブリーですね。しかし、そのレア盤も近年、別ジャケでCD再発され、適正な評価に落ち着くようになったピアニスト。

その「Autumn in New England」、全11曲の内、「コール・ポーター/Cole Porter」、「ビル・エヴァンス/Bill Evans」らのスタンダードが8曲、マスロフのオリジナルが3曲といった構成。躍動感溢れる疾走するようなフレーズの展開、ときおりハットするような美メロ。オリジナルのタイトル曲「Autumn in New England」とスタンダード、「Blame It On My Youth」や、エヴァンスの「My Bells」などの演奏は期待を裏切らなかった。サポートは、「ベン・ストリート/Ben Street(b)」、「ジョージ・シュラー/George Schuller(ds)」。

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Autumn in New England

Eugene Maslov / GM Recordings



このアルバムからは、YOUTUBEにアップされていないので、YOUTUBEで見つけた別アルバム、「Where the Light Comes from... 」と「When I Need to Smile」からの異なる3タイプの演奏をアップしておきましょう。

Where the Light Comes from

Eugene Maslov / Blue Canoe Records




「Winter Morning - Eugene Maslov Trio」


          

エヴァンスの演奏でご存知の「Nardis」。

「Eugene Maslov - Nardis」

          



When I Need to Smile

Eugene Maslov / Mack Avenue



「Eugene Maslov ‐ Out Of This World」

          
 



 
by knakano0311 | 2014-08-27 09:12 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)