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大屋地爵士のJAZZYな生活

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炭焼き小屋から(4) ~クヌギ2,000本を植える~

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今日は、日本の里山百選にも選ばれ、日本一の里山ともいわれている兵庫県川西市黒川の里山で、クヌギ2000本の植樹に参加しました。黒川地区は昔から有名な黒炭の産地で、菊炭と呼ばれる茶道に使われる高級炭を、現在も産出しているところです。(参照ブログ「炭焼き小屋から(1) 炭焼き体験」) これからも長きにわたって、永続的に菊炭を伝承していこうと思うと、原材料であるクヌギの再生産、すなわち植林は不可欠なのです。そんな理由から、今回、約1ヘクタール(100m×100m)の山の斜面にクヌギ2,000本を植樹しようという計画が持ち上がったのである。

アサヒビールなどの支援を受け、森や里山関係のNPO、クラブ、地元自治会、緑の少年団などの団体に加え、一般参加の方など、わがクラブからも10名程の参加も含め、百名をはるかに超えるボランティアが黒川の里山に集合した。最初は、2,000本なんて「途方もない数」と感じていたが、人手と先週とはうって変わった暖かな陽気と天気に恵まれ、10時から植樹を開始したが、順調にはかどり、昼食をはさんで午後2時前には、2,000本の苗木を植え切って、植樹は無事終了した。わがクラブもノルマの200本をはるかに超える250本程度を植樹したのだ。
急斜面の足場の悪いところで、つるはしやシャベル、トンガを使って、約1.2m間隔で3年、1.5mほどに成長したクヌギの苗を植えていくクヌギの植樹作業、終わる頃には日ごろ使わない筋肉が悲鳴を上げていた。今回の植樹したエリアには、「茶道文化を支える森~菊炭、そして日本一の里山を守るためにクヌギの林を育てています」という立派な看板も上がっていた。

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大変なのはこれからである。下生えの伐採やら間引きなどの手入れが待っているのである。根付きの歩留まりは3~5割程度と聞く。間引きを加えれば、もっと成木の歩留まりは低くなるのであろう。多分、私は見ることは出来ないかもしれないが、今日植えたクヌギは、20年後には立派なクヌギに成長し、美しい菊炭になっていることであろう。

さて、「管理された山林、雑木林」VS「自然のままの原生林」という議論がある。もちろん自然の「相」を残すという意味で、手付かずの自然、原生林を残すということも否定はしないが、日本はその国(民)土の7割が山林、そこに1億3千万からの人が住んでいるのである。国土の利用だけではなく、生き物や自然との共生・共存を考え、それを長期的に継続的に図っていこうとすれば、ある程度の管理はやむ終えないと思う。むしろ管理せずにほったらかしにしておく弊害のほうが多いのではないだろうか。しかし、一方で人間の欲や傲慢さから、どうしても人間の側の「利」や「益」に重きを置いた共存・共生に傾きがちであることも否めないところである。長期的観点からすれば、むしろその逆であろう。
自然に大きな負荷をかけずに、エコロジーと経済活動とのバランスの取れた上手な利用法はないだろうか?まったくの手弁当のボランティアにこれだけの人が集まる事を見ると、こんな里山での活動が、地域に関わる産業の再生や創造、学びの場としての活用など、多方面での活用を考えるヒントになりはしないだろうか ・・・。

のどかな里山風景を見ながらの昼食を頂きながら、そんなことを考えたりもした。傍らに咲く梅の樹は満開、そして、咲き出した「樒」(しきみ、関西では「しきび」とも言う)の可憐な淡黄白色の花を見ながら、春の訪れを楽しんだ。眼を遠くにやれば、棚田には蜜蜂の養蜂箱が並び、その向こうにはもう1ケ月もすれば、可憐であるが凛とした花を咲かせる「エドヒガン」の大木が何本も悠然とそびえている。懐かしい日本の里山風景 ・・・。

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「木こり」出身のロック・ボーカリストがいます。創始者「アル・クーパー/Al Kooper (kb)」に替わり、そのソウルフルなヴォーカルで加入した「デヴィット・クレイトン・トーマス/David Clayton-Thomas」。新生「ブラッド・スウェット&ティアーズ/Blood,Sweat & Tears (BS&T)」です。ジャズ・ソウルへサウンドを変え、見事1969年グラミー賞の最優秀アルバムを受賞したセカンド・アルバム「Blood, Sweat & Tears」は、その後のブラス・ロックの中心的バンドとなった。

血と汗と涙

ブラッド・スウェット&ティアーズ / ソニーレコード


by knakano0311 | 2010-03-15 10:15 | 炭焼き小屋から | Trackback(1) | Comments(0)

炭焼き小屋から(3)  ~ 櫻よ育て! ~

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今日の作業の一つ目は、「エドヒガン」の植樹。クラブが活動の拠点としている一庫(ひとくら)ダムの周辺で拾った種子から育てた「エドヒガン」の苗を公園内に植樹をした。

「エドヒガン」は、東京に多く植えられ、早いものは、彼岸の頃に咲くのでこの名前があるという。そして、「ヤマザクラ」とともに長寿であり、巨木に成長して天然記念物に指定されたものもある。花は、「ソメイヨシノ」よりやや早く咲く。花柄には毛が多く、顎筒の下部が膨らむのが特徴のひとつである。花弁は長さ10-12mm。花の色は薄い紅色から白色に近いものまで色々ある。現代の観賞用サクラの代表種である「ソメイヨシノ」は、この「エドヒガン」と桜餅の葉として用いられる「オオシマザクラ」が交配したもので、江戸末期から明治初期に、江戸の染井村(現在の東京都豊島区)の造園師や植木職人達によって育成され、売り出していたことにその名の由来がある。

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私が住んでいる地域ではこの「エドヒガン」の自生が多く見られ、この公園内にも、また近隣の里山や住んでいる団地のはずれの渓谷にも、「エドヒガン」の巨木が多く点在して、4月になると我々の眼を和ませてくれる。(参照「ご近所の櫻 (1)~とぼけ桜~」、「ご近所の櫻 (2)~美しき里山のエドヒガン~」)

山の斜面に穴を掘り、この公園の落ち葉で作った腐葉土と、同じくこの公園で採集した椿の実の油の搾り粕を肥料として植樹するのですが、種から育てた苗といい、肥料といい、この活動は自然のサイクルを人の手で少し加速してあげる活動なのである。暖かいお天気に恵まれた日曜日、多くの家族連れが公園を楽しみに来ていた。あと一ヶ月余もすれば桜の季節。今日植えた「エドヒガン」も根付いて、何年後かには美しい花を咲かすことを願いながら水遣りをした。

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もう一つの作業は、昨年の秋、伐採したクヌギの木おろし。山の斜面を利用し、丸太をトラックで運搬可能な小道まで降ろす作業である。我々の場合、この丸太は、運搬後、保管され、次のシーズンの炭焼きの薪などに利用される。クヌギは成長が早く、植林から10年ほどで木材として利用できるようになることから、持続的な利用が可能な里山の樹木のひとつで、昔から農村に住む人々に利用されてきた。材質は硬く、建築材などに使われるほか、薪や椎茸栽培の榾木(ほだぎ)として用いられると共に、落葉は腐葉土として作物の肥料に利用されている。しかし、利用を続けていくためには、下草刈りや枝打ち、定期的な伐採など人の手が入ることが必要で、それによって里山は維持されてきた。自然保護の立場から、人為的撹乱がある里山について、議論があるのは、承知しているが、私のような素人でも、手入れがなされている里山と、そうでない里山とでは表情がまったく違うからすぐ分かる。

少し体験しただけであるが、山の手入れは大変な作業で、かつ人手に頼らなくてはならない。木材需要のニーズ変化や国の林業政策の遅れもあって、山が荒れるにまかせ、林業が危機に瀕しているともいう。治水・保水、木材源、自然環境など、言うまでもなく都会に住む人間にとっても、密接かつ重大な意味をもっている山、森、林、里山。別の新しい視点も取り入れて、何とか日本の、山資源、林業を地域興しの中核的ビジネスとして活性化できないものだろうかと思うのだが・・・。

さて、標準語の普及によって、昔ほどではなくなったが、地域の特長といえば方言。入社当時、関西弁に戸惑った私ももうすっかり馴れてしまった。そんな方言、津軽弁でJAZZを歌う新しい企画のJAZZアルバムがリリースされている。「伊藤君子」。香川県小豆島出身ながら、「伊奈かっぺい」氏との対談の中から生まれたという津軽弁によるJAZZアルバム「ジャズだが?ジャズだじゃ!」である。「My Favorite Things」、「Summertime」、「Fly Me To The Moon」、「Who Can I Turn To ?」など。津軽弁の響きがこれほど美しく、ジャズにマッチすることを認識させられた野心的な試みのアルバム。

「♪ バラに たもずがる 雨コの雫 ちゃぺ(子猫)のひげコど キガキガの星コ ・・・ (My Favorite Things) ♪」
「♪ 連でけって お月様さど 星コの中さ ほかの星コの春ぁ どしたらもだべ ・・・・(Fly Me To The Moon)」。 と、まあこんな具合ぇだがや。

ジャズだが?ジャズだじゃ!~津軽弁ジャズ~

伊藤君子 / ビデオアーツ・ミュージック



「伊藤君子 - My Favorite Things」

          
by knakano0311 | 2010-02-23 08:34 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)