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大屋地爵士のJAZZYな生活

タグ:ジョニー・ハートマン ( 4 ) タグの人気記事

路傍の花、樹々の鳥(105) ~ 蝋梅が鮮やかだ ~

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日課にしているウォーキングの道筋には、今多くの「ロウバイ(蝋梅)」が咲いている。その中で、この「ロウバイ」が、群を抜いて鮮やかである。日当たりがいいのか、土壌がいいのか。人の人生もこうあって欲しいが ・・・。春も間近。

このブログは「Jazzy Living」。そして聴きたくなった曲は、「Easy Living」。「気楽な暮らし」とでも訳したらいいのか。「Easy」には、「苦しい状態から抜け出した安らぎの気分」といった意味合いもあるそうだ。古いスタンダード・ナンバーです。「クリント・イーストウッド/Clint Eastwood」監督・主演の映画、「マディソン郡の橋/原題: The Bridges of Madison County」(1995年)で、「ジョニー・ハートマン/Johnny Hartman」の歌唱が使われていましたね。「誰かを愛するという生活は何物にも変えがたく素晴らしい ・・・」といった歌。

マディソン郡の橋 <OST1000>

オリジナル・サウンドトラック / ワーナーミュージック・ジャパン



【 Easy Living 】  詞:Leo Robin 曲:Ralph Rainger

「♪ Living for you is easy living        あなたのために生きる、それは安らぎの暮らし
   It's easy to live when you're in love  恋に落ちると、生きているのが楽になる
   And I'm so in love               だから私は恋に落ちた
   There is nothing in life but you      あなただけが私の人生

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」


「Easy Living ~ Johnny Hartman」

          

演奏も聴いてみましょうか。MJQのリーダーだった「ジョン・ルイス/John Lewis」のアルバム、「グランド・エンカウンター ~東に2度、西に3度/Grand Encounter: 2° East - 3°West 」(1956)から。「グランド・エンカウンター」とは「大いなる出会い」という意味で、一時期JAZZ界を二分した「イースト・コースト・ジャズ」の「ジョン・ルイス(p)」と「パーシー・ヒース/Percy Heath(ds)」の二人と、「ウエスト・コースト・ジャズ」の「ビル・パーキンズ/Bill Perkins (ts)」、「チコ・ハミルトン/Chico Hamilton (ds)」、そして「ジム・ホール/Jim Hall (g)」の三人が、ロサンジェルスの小さな劇場に一堂に会して録音された。

グランド・エンカウンター

ジョン・ルイス / ユニバーサル ミュージック



心温まる演奏ですね。

「John Lewis Quintet featuring Bill Perkins - Easy Living」

          

 


 
by knakano0311 | 2016-02-10 13:42 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

60歳過ぎたら聴きたい歌 (93) ~ 九月の歌 ~ 

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子供たちが学校へ向かう声が聞こえる。9月。新学期が始まった。「ムラサキシキブ(紫式部)」或いは「コムラサキ(小紫)?」の実もわずかに色づき始め、黒の中にあるハート形の白が可愛らしい「フウセンカズラ(風船葛)」の種も採れた。久しぶりの「60歳過ぎたら聴きたい歌」は、月並みですが、「セプテンバー・ソング/September Song」。

「九月の歌」です。これも私にとっては、サウダージの「洋楽」。「プラターズ/The Platters」、「ナット・キング・コール/Nat King Cole」などで昔よく聴き、歌詞もよくわからないまま英語で口ずさんだ歌です。そのほかにも、「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」、「チェット・ベイカー/Chet Baker」、「ビング・クロスビー/Bing Crosby」、「ウィリーネルソン/Willie Nelson」など、なぜかこの歌の歌い手は男性歌手が多い。

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取り上げた歌手は、「ジョン・コルトレーン/John Coltrane」との共作アルバムで、名盤と名高い「John Coltrane and Johnny Hartman」(1963)で有名な男性シンガー、「ジョニー・ハートマン/Johnny Hartman」。今までも何回も取り上げてきた私ご贔屓の男性歌手です。(参照拙ブログ「男唄に男が惚れて(3)  ~ジョニー・ハートマン ビロードの声に包まれて~」など)

このビロードのような独特の甘い声の持ち主、「ジョニー・ハートマン」は、1923年シカゴ生まれ。軍隊にいる時に歌い始め、プロ・デビューは1940年の中頃であったという。コルトレーンとの共作まではあまり注目されず、目立たない歌手であった。その後、一時音楽活動を中断し、復帰したのは1980年。2作をリリースしたが、その一つ「Once in Every Life」がグラミー賞にノミネートされたのは、1983年。60歳でなくなるわずか2年前であった。

彼の「ベツレヘム・レコード/Bethlehem Records」からのデビュー・アルバムにして、傑作と評される「ソングス・フロム・ザ・ハート/Song From The Heart」から「9月の歌」を ・・・。1955年録音。

ソングス・フロム・ザ・ハート +6

ジョニー・ハートマン / SOLID/BETHLEHEM



「セプテンバー・ソング/September Song」は、「クルト・ワイル/Kurt Weill」作曲、「マックスウェル・アンダーソン/Maxwell Anderson」作詞のブロードウェイ・ミュージカル、「ニッカボッカ・ホリディ/Knickerbocker Holiday」の挿入歌。オリジナルは、「ウォルター・ヒューストン/Walter Huston」。1950年の映画、「旅愁/September Affair」(1952)でヒューストンのレコードが使われ、リバイバル・ヒットしたという。(参照Wikipedia)

「九月の歌」というタイトルではあるが、歌詞の内容は、人生を12ヶ月に喩えた歌。明るい夏が終る9月になると、人生も秋にさしかかり、残された日々が大切になる ・・・。残り少ない時間をあなたと共に過したい。そんな歌。

【 September Song 】

「♪ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  Oh, it’s a long, long while from May to December  5月から12月までの時間は長い
  But the days grow short when you reach September だけど、9月になると日は短くなる
  When the autumn weather turns the leaves to flame 葉が燃えるように色づくころには
  One hasn’t got time for the waiting game  待ち時間など残されていない

  Oh, the days dwindle down to a precious few    9月、そして11月になり
  September, November                    毎日が貴重な日々になっていく

  And these few precious days I’ll spend with you  この残された貴重な日々を
  These precious days I’ll spend with you     残されたわずかな日々を君と過ごそう ♪」


「September song - Johnny Hartman」

          
by knakano0311 | 2015-09-02 14:03 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback | Comments(0)

男唄に男が惚れて(3)  ~ジョニー・ハートマン ビロードの声に包まれて~

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「ジョニー・ハートマン/Johnny Hartman」。1923年7月生まれ、1983年9月没、享年60歳。
ビロードのような独特の甘い声の持ち主。初めて知ったのは、学生時代のよく行ったグリルB軒のマスターMさんのすすめであった。今では私が癒される数少ない男性ボーカルである。しかし、シナトラやP.コモ、A.ウイリアムス.B.クロスビー、N.キング・コールなどのように世界的に超有名になることは決してなかった。JAZZ本で彼をとりあげられてすらいない場合もあるくらいである。映画「マディソン郡の橋」では、バックにこの人の歌がいくつか流れていましたね。監督「クリント・イーストウッド」はその理由を聞かれて、「私が彼を選んだのは、彼がメインストリームに受け入れられたことはなかったが、とても優れた歌手だったからだ」と、主人公の孤独なカメラマン、キンケイドとイタリアからアメリカにやってきたいわゆる戦争花嫁のフランチェスカ、許されぬ恋に落ちる二人のもつ「人生のアウトサイダー的背景にふさわしい歌手だ」と語る。

「Johnny Hartman - I See Your Face Before Me」

         

最初に「ジョニー・ハートマン」を知ったアルバムは、「ザ・ヴォイス・ザット・イズ」。先日、「60歳・・・聴きたい歌」で紹介したばかりのミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」の中で歌われる美しい唄「サンライズ・サンセット」が収録されているアルバムである。。(「60歳過ぎたら聴きたい歌(18) ~Sunrise、Sunset~」参照) このアルバムを除いてハートマンがハートマンたるゆえんが分かるのは次の三枚であろうと思う。

「なに、近くまで来たんでちょっと寄ってみただけさ」と、別れた女性に強がりを言ったりする洒落っ気たっぷりの男心を歌ったタイトル曲「アイ・ジャスト・ドロップト・バイ・トゥ・セイ・ハロー」。収録曲には、おなじみ「シャレード」など実に雰囲気があって、まさに大人の男を感じさせるバラード集。イリノイ・ジャケーのサックスにも泣けるし、前掲「ザ・ヴォイス・ザット・イズ」と並ぶハートマンのベスト・アルバム。男の「渋さ」、「粋」、「洒落」を感じたいと思うなら、ぴったりのもっともハートマンらしさが出ているアルバムだ。イリノイジャケー、ケニーバレル、ハンクジョーンズなんて、プロデューサに喝采を送りたくなる玄人好みの最高のバックだ。

アイ・ジャスト・ドロップト・バイ・トゥ・セイ・ハロー
イリノイ・ジャケー ハンク・ジョーンズ ミルト・ヒントン ケニー・バレル ジム・ホール エルヴィン・ジョーンズ ジョニー・ハートマン / ユニバーサルクラシック
ISBN : B000793B9G
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「Johnny Hartman - In The Wee Small Hours Of The Morning」

         


そして、彼のハートウォームな人柄を味わいたければ、これ、1977年に来日した時のライブ盤。クラブ「サムタイム」でのくつろいだ雰囲気の中で、かれのMCの語り口、小粋にスイングするリズム、そしてあの「ビロードのような」といわれた低音の渋いヴォーカルの響き。これらすべてにかれの誠実で暖かな人間性が滲み出ている。この来日時、54歳でもう全盛期の声の輝きはやや薄れてきてはいるが、その枯れかたは見事で、「人生かく枯れたし」と思わせる名唱アルバム。

ライブ・アット・サムタイム
ジョニー・ハートマン / / アブソードミュージックジャパン
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そして最後は、「歴史的名盤」、「これぞ究極のジャズバラード集」とJAZZ本などで必ず称される、コルトレーンのサックスと、ハートマンのヴォーカルが美しく絡み合う、ジャズ・ヴォーカル・アルバムの傑作「ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン」。

激しく吹きまくるコルトレーンのイメージを一新したとも思えるが、成熟した雰囲気はハートマンのボーカルをよく引き立てて、まさにジャズの真骨頂の名盤。私はコルトレーンは「Ballads」など歌モノが好きですが、このアルバムでもハートマンと同じくらいよく歌うサックスで、何回聞いても飽きがこず、良さが深まっていきます。マッコイ・タイナーの控えめなピアノもいい。そしてハートマン、相変わらずのよく響く低音。艶といい、こもる情感といい、程よく震えるビブラートといい、最高のボーカルを披露してくれる。今聴いても一向に色褪せない名盤である。

ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン
ジョン・コルトレーン ジョニー・ハートマン マッコイ・タイナー ジミー・ギャリソン エルヴィン・ジョーンズ / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00008KKTR
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「John Coltrane & Johnny Hartman - Dedicated To You」

          

ほら、男のJAZZボーカルも捨てたものではないでしょう。
by knakano0311 | 2008-07-06 00:20 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(2)

60歳過ぎたら聴きたい歌(18)  ~ Sunrise、Sunset ~

「ジョニー・ハートマン/Johnny Hartman」の歌う「サンライズ、サンセット/Sunrise Sunset」を初めて聴いたのは、学生時代よく通っていたB軒であった。それまで聴いていた、ポピュラー色の強い、N.K.コール、A.ウイリアムス、シナトラ、P.コモたちとは一味違って、初めて聴く本格的男性JAZZボーカルであった。「ビロードの歌声」と称される「ジョニー・ハートマン」の声にも、とりわけ、この「サンライズ・サンセット」の歌には魅了された。

初めて聴いてからから40余年、幾多の「Sunrise、Sunset」を見てきた。アイガー北壁とユング・フラウ・ヨッホの雪の頂を黄金色に染めて沈むアルプスの夕陽。朝4時、窓から差し込む朝日に、よろい戸の機能を初めて知ったハンブルグの朝。砂漠と超高層ビル群という、対照的でシュールなくみ合わせの風景の先に拡がるペルシャ湾へ沈んでゆくドバイの巨大な夕陽。朝、大西洋から昇り、メキシコ湾にゆっくりと沈んでゆく、フロリダはキーウエストの壮大かつ強烈な太陽と海のパノラマ。そして、北緯60度スエーデン、ウメアで見た、いつが日の出なのか日の入りなのか判然としないまま、針葉樹林の地平線近くを漂う白夜の太陽。荒涼たる荒野の地平線の彼方に沈む、旧満州は瀋陽の夕陽。どれも、その土地に住む人々の営みや、きっと大きな影響を与えたであろう人生を感じさせるような素晴らしい「Sunrise、Sunset」であった。

そして、この歌は、日本でも森繁久彌や西田敏行の舞台で知られるブロードウェイの大ヒット・ミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」の中で、最も有名な美しい歌である。
収録されているアルバムは、「ザ・ヴォイス・ザット・イズ」。ビル・エヴァンスのヒット曲「ワルツ・フォー・デビー」などとともに収録されている絶頂期のハートマンの傑作アルバムで、いつ聴いても飽きることがない。そのアルバムの最後の曲で、ギターとマリンバの伴奏とともに感情を抑えながら歌われ、ゆっくりと感動的な余韻を残して終わる。
「ジョニー・ハートマン」。無類のJAZZ好きで知られる「クリント・イーストウッド」が後年「マディソン郡の橋」の重要なシーンで彼の歌う歌をいくつか使ったのも記憶に新しいところだ。


ザ・ヴォイス・ザット・イズ!
ジョニー・ハートマン / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00005R0OT
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またこのミュージカルは、『夜の大捜査線』などの名匠ノーマン・ジュイスン監督によって映画化もされている。
ウクライナ地方の、とうもろこしと麦畑に囲まれた小さな村アナテフカ。そこでは厳しい現実と伝統の中で必死に生きる人々が暮らしていた。ユダヤ人デヴィエも、そんな村人の一人。彼は政情不安な世の中で、5人の娘達の幸せを願い、彼女達の恋愛に悩み、結婚を祝い、そしてユダヤ人追放という過酷な時代を生きていく。民族色豊かな哀感溢れるストーリーで音楽的にも秀作である。長女が嫁ぐ日にみんなで歌う歌が、この『サンライズ・サンセット』。いつも屋根の上から守護神のように家族たちを見つめ続ける「屋根の上のヴァイオリン弾き」。その想いを奏でるバイオリンの独奏は名手アイザック・スターンによる演奏。

屋根の上のバイオリン弾き
トポル / / 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント
ISBN : B0006TPF00
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「Sunrise ,Sunset  Fiddler on the Roof(屋根の上のバイオリン弾き)より」
                 作詞 Jerry Bock  作曲 Sheldon Harnick

「♪ この女の子は、昔私がよく抱っこしたあの女の子なの?
    この男の子は、昔私がよく遊んであげたぼうやなの?
     どんな風に大きくなってきたかなんて思い出せないわ
      二人ともすっかり美しい娘と立派な青年に成長した今
        幼かった過去の日々などなかったように思えるわ

    日が昇り、そして日が沈み
      日が昇り、そして日が沈み
        一粒の種のひまわりが一夜にして花に成長し
           日々は繰り返し そして過ぎていく
              幸せと涙をはこんで      ・・・・・・・・     ♪」


子供らが成長して巣立っていく。いま我が家はそんな時期を迎えており、この歌の持つ深みや哀歓が一層心に沁み入ってくる・・・・・・・。
by knakano0311 | 2008-06-29 12:21 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback | Comments(2)