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大屋地爵士のJAZZYな生活

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夏の終わりの校庭は

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お盆休みが終わり、甲子園の高校野球も終わると、まだまだ暑さは続くが、心理的には夏が終わりに近づいてきたという気分になる。ウォーキングの途中の小学校。夏休みの校庭で子供たちが水鉄砲遊びをしている。竹の水鉄砲を使っている子もいるが、ほとんどの子は、プラスティック製の水鉄砲を使っているようだ。当然こちらのほうがよく飛ぶ。子供の頃、水鉄砲に限らず、遊びの道具は、自分たちで作った。とりわけ竹は重宝で、水鉄砲、竹馬、竹スキー、橇、竹ひごにして凧、ゴム動力の飛行機 ・・・などに。みんな自分たちで手作りし、その遊びの中で小刀や肥後守、和紙の貼り方、飛行機や凧の重心の取り方など遊びのノウハウを覚えていった。60年近く前の話 ・・・。こんな光景、ちょっぴりサウダージを感じる。

そして、この時期いつものように、店頭には川西特産の「イチジク(無花果)」がならんだ。

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さて、今宵のピアノ演奏は、「過ぎし夏の思い出/The Things We Did Last Summer/過ぎし夏の思い出」。「ビル・チャーラップ/Bill Charlap」率いる、「ニューヨーク・トリオ/New York Trio」である。経歴などは、最近の拙ブログ「今年は柿が豊作のようだ」などを参照して下さい。

「ビル・チャーラップ」は、「ブルーノート」との契約のためらしいが、「ニューヨーク・トリオ/New York Trio」と「ビル・チャーラップ・トリオ」とを使い分けている。今宵は、「ニューヨーク・トリオ」の方である。「ニューヨーク・トリオ/New York Trio」の方のメンバーは、「ジェイ・レオンハート/Jay Leonhart(b)」、「ビル・スチュアート/Bill Stewart(ds)」で、このトリオでも多くののアルバムをリリースしているが、最初にこのトリオに出会ったためか、「過ぎし夏の思い出」が一番好きである。まだiPodなどない時代、このCDとヘッドフォンと携帯CDデッキとをもって出張したことも懐かしい。

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過ぎし夏の思い出

ニューヨーク・トリオ / ヴィーナスレコード




アルバム・タイトル曲、「The Things We Did Last Summer/過ぎし夏の思い出」を ・・・。

「New York Trio - The Things We Did Last Summer」

          
by knakano0311 | 2015-08-22 13:36 | サウダージ | Trackback | Comments(0)

おやじのモノ語り(8) ~ 蛙の子は・・・ ~

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夥しい数の材料と道具が実家に残されている。5年前に亡くなった父親の晩年の趣味の表装・表具の材料と道具である。どこから手をつけていいかわからないほどで、仕方がないから、そのままになっている。そのほかにも父親には色々な趣味があったが、今考えてみると、いずれの趣味も道具や材料に凝っていて、その道具がこれまた納屋にいっぱい残っているのである。電気技術者ということもあって、私の子供の頃は、ラジオやアンプ作りを副業をかねてしていた。土曜日の夜行列車で秋葉原へいって、部品を仕入れてきては、近所の注文でラジオやオーディオ・アンプなどを作っていた。結構音が良かったらしく、注文もそこそこあったように記憶している。そして、その副業ための道具、オッシロ・スコープや周波数発信機、短波受信機、モールス発信機など、父親手作りの道具や機器が屋根裏の仕事部屋に揃っていたので、よくそれらでSF映画よろしく遊んでいた。

現在の実家のある地に家を建ててからは、生涯の趣味は、盆栽と庭づくりであった。タイム・スイッチと電磁弁とを組み合わせ、留守の為の「自動散水システム」を自作するほど、丹精を込めた盆栽は200鉢を優に超えていたが、私にその趣味がないなどの理由で、枯らしたり近所の人にあげてしまって、もう一鉢も残っていない。そして枯山水風の庭。巨石を据え、築山を築き、少しずつお気に入りの樹木や花などを植え、自分で剪定や雪囲いをするほど丹精を込めていた。先日帰省した折、芝の刈り込みや枝落しを私がやったみたが、亡くなってからは、樹木の剪定をするだけでも大変な作業であり、これは年一回程度プロの植木職人に頼んでいる。少し荒れてきたが、おやじの愛でた庭に、ことしも「あやめ」が見事に咲いていた。

農家出身のおやじは、一時期、家庭菜園にも凝って、耕運機を使ったり、ビニール・ハウスを作るほどの入れ込みようであった。帰省のたびに孫達が野菜を嬉々として収穫するのを目を細めて見ていたことが思い出される。しかし、残されたこの耕運機やハウスの骨組みなどは、今では始末に終えない代物となって私の頭を痛めているのだ。

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そして書道。これも晩年60才を過ぎてから、本格的に勉強を始め、号と師範の免許をもらうほどの達筆に腕を上げていた。やはり、ここでも多分高価な筆の数々、そのうち何本かは棺に納めたが、かって墨をたっぶり含んだ愛用の筆が、本物かどうか分からないが「端州の硯」と墨、漢字の字体の辞典などとともに、いつも座って書を書いていた、古びた机の上に今もおかれている。

このシリーズを書き始めたとき、わたしの「モノ」へのこだわりや執着は、伊丹十三著「ヨーロッパ退屈日記」による影響だろうと書いたが、ひょっとすると、いやいや間違いなく「おやじの血」を受け継いでいるからに違いない。私の亡き後、おやじ同様、残された道具や夥しいCD、本をみて、息子達はどう感ずるのであろうか?

これが不思議なのだが、いい音のアンプを作るのに、音楽だけは音痴で、軍歌ぐらいしか知らなかった。そんな「おやじ」の思い出に捧げる曲として、「ビル・チャーラップ」率いる「New York Trio」の「My Heart Belongs To Daddy」をあげておきたい。この曲が収録されているアルバム「ビギン・ザ・ビギン」は、都会的リリシズムや哀愁を感じさせる現代屈指のピアノ・トリオ、「New York Trio」がその歌心を100%発揮した「コール・ポーター」特集である。いつもの力強さより、曲の歌心を大切にして、スタンダードの数々を、やさしく情感に満ちて歌い上げている。

ビギン・ザ・ビギン~コール・ポーターに捧ぐ

ニューヨーク・トリオ / ヴィーナス・レコード


by knakano0311 | 2009-06-29 10:57 | 爵士定規 | Trackback | Comments(0)

USA・JAZZY紀行 (2)  ~ エセックス・ハウス ~ 

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グラウンド・ゼロから始めたこの「USA・JAZZY紀行」。どこまで続くか分からないが、出張の合間に垣間見たアメリカの印象を、時折書き綴ろうと思う。アメリカに住んでいた人から見れば、的はずれな、おのぼりさんの感想になるかもしれませんがご容赦あれ。

何回かに及ぶニューヨーク訪問の中で、今でも鮮やかに「これがNew Yorkだ!」と印象に残っていることが、いくつかあります。

バブル全盛の頃、JALがグループのホテルとしていた、セントラルパークの南に位置する、名門「エセックスハウス(Essex House)」に宿泊したことがあります。夕食の迎えの時間までまだ時間があったのでBarでくつろいでいると、次々とやってくるリムジンからイブニング或いはブラックスーツの紳士淑女が降り立ってくるではありませんか。ウェイトレスに「今日はなにかイベントでもあるのか」と聞くと、「うん、ボール・ルームでライザ・ミネリのパーティがあるのよ」という答え。
いやあ~ ニューヨークですね!

20th Century Masters - The Millennium Collection: The Best of Liza Minnelli
Liza Minnelli / A & M
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セントラル・パーク南側のイタリアレストラン。コンシェルジェのオススメもあり、行ってみたが、確かにうまいパスタと肉料理であった。料理が来るまで、当然酒を頼むのですが、カッコつけて、「ドライマティーニを!」と言ったからさあ大変。「ベースはジンになさいますか?それともウオッカを?」、「ジンで」、「ジンの銘柄はなんになさいますか?」、「(何とかの一つ覚えの)ボンベイ・サファイアで」、「ベルモットで割ってよろしいでしょうか?」、「お願いします」、「ベルモットの銘柄は何にいたしましょう?」「(分からんので)何があるの?」「チンザノ、ガンチアがございますが」、「じゃあチンザノで」、「ドライとおっしゃいましたが、どのくらいドライで?」、「エクストラ・ドライで」、「氷はいかがいたしましょうか?」、「もちろん入れて、ロック・アイスで」、「お付けするのはオリーブの実でよろしいですか?」「ああ、いいとも」。こんなにスムースに会話が運ぶわけではないので、マティーニを一杯飲むのに、しどろもどろの、この苦労。でも考えてみれば、客に最高のマティーニを出すためには、裏返せば最高のマティーニを飲みたいと思うなら、「わたしはこういうマティーニが飲みたいのだ」という意思を明確にすることが必要な社会だ、と気がついた。次の夜は、ディナークルーズで、そこでも質問は同じであったが、学習効果のため今度はスムースに「ドライ・マティーニ」を注文できたことはいうまでもない。 
いやあ~ ニューヨークですね!

ニューヨーク、マンハッタンをトリオの名前とする、都会派のピアノ・トリオから二つのグループがオススメ。「ラヴ・レターズ」は「モリディアーニ」風のジャケットもいい雰囲気。

ラヴ・レターズ
マンハッタン・トリニティ / エムアンドアイカンパニー
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ハーバード・クラブも印象に残っているひとつ。商談中のビジネスパートナーの会長との昼食があり、その会長さんがハーバード大学の出身であるということから、マンハッタンのド真ん中にある「ハーバード・クラブ」のレストランに招待されたことがある。いかにも格調高い、どっしりとした感じのクラブハウスで、玄関を入ってから、レストランまで、ハーバード大学出身の大統領、最高裁長官などの肖像画が壁にずらっと飾ってある回廊を通って行くのである。当時の上司と、「気後れしないでおこう」と目配せしあったことがあります。まさに米国の権力・富の象徴、競争社会の頂点、勝ち組、アングロ・サクソンの力、WAPS・・・などを見せつけられた建物であったし、多分そのような意図でセッティングされた昼食会であった。その帰り、ホテルまでは、ちょっと背伸びして、ストレッチ・リムジンに乗って帰ってきたことはいうまでもありません。
いやあ~ ニューヨークですね!

過ぎし夏の想い出
ニューヨーク・トリオ ビル・チャーラップ ジェイ・レオンハート ビル・スチュアート / ヴィーナスレコード
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イースト・リバーをはさんで、マンハッタンと対岸のブルックリンのレストラン。対岸のマンハッタンの夜景、息を呑むほどに美しかった。パーラメント・ブルーの夜空と、きらめくスカイクレーパー(超高層ビル)。そのレストランで行われていた結婚式の披露宴。まるで 映画「ゴット・ファーザー」のワン・シーンを見ているようだった。
いやあ~ ニューヨークですね!

星へのきざはし
ニューヨーク・トリオ / ヴィーナスレコード
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「New York Trio - Lullaby of the Leaves」

          


元来ミュージカルがあまり好きでなかったので、ロングランでかかっていた「Cats」などブロードウェイの劇場は見なかったが、ハーレムを車でとおりかかったとき、あの「アポロ劇場」の前をとおりかかった。「BB・キング」がかかっていたが、日程のため見ることは出来なかった。残念。
そのかわり、「KITCAT」、ブロードウェイのスポーツバーのひとつ、よく映画で見かけるカウンターのうえで金属のポールにまとわりつきながら、××の女性が踊るBarでバーボンを楽しんだ。
いやあ~ ニューヨークですね!   

ニューヨークの秋
タル・ファーロウ レイ・ブラウン ジェラルド・ウィギンス チコ・ハミルトン / ユニバーサルクラシック
ISBN : B00000891T
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晩秋の朝、エセックス・ハウスを出て、朝露に濡れる落ち葉を踏みしめながら、セントラルパークを散策し、五番街へさしかかると、有名なブランドのブティックでは、もう間近にせまったクリスマスのデコレーションの飾り付けに大忙し。ラジオ・シティの前の広場では、名物の巨大なクリスマス・ツリーとスケートリンクの準備が終わっていた。
by knakano0311 | 2006-09-15 08:00 | JAZZY紀行 | Trackback | Comments(0)