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大屋地爵士のJAZZYな生活

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北欧美女シンガー図鑑(その13) ~ その少女のような軽みは ・・・ ~

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このところずっと「タンスの肥やし?」的になっていたピアニストを引っ張り出してきては、紹介するという記事を続けてきた。ここまで続けると、さすがにわたしもちょっと目先や気分を変えたくなってきたというのが本音である。ひさびさの「北欧美女シンガー」と参りましょうか。ノルウェイを代表するというジャズ・ヴォーカリスト、「ヒルデ・ヘフテ/Hilde Hefte」。

『静かな響きのワルツとボサノヴァ、遠い記憶を呼び起こすやさしい歌声。ノルウェイから届けられた淡い短編小説のような音楽』というキャッチに惹かれて ・・・。

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1956年生まれというから、もう相当なベテラン。 学生時代には、ピアノ、そしてギター、アルト・サックス、クラリネットをマスター、さらに作詞・作曲・編曲までもこなすという才女、「ヒルデ・ヘフテ」。その活動範囲は、演奏家、音楽家としてだけでなく、女優、音楽教師などにも及ぶという。80年代半ばから舞台や映画の作曲家、シンガー、俳優として数多いキャリアを積み、1991年には、初ソロ・アルバムで「チェット・ベイカー/Chet Baker」をオマージュした「'Round Chet's Midnight』を発表、評価を得たという。

その後、2001年には「ビル・エヴァンス/Bill Evans」のナンバーで自己の世界観を作り上げたと今なお評価の高い「Playsong – The music of Bill Evans」を発表。その後もノルウェー語でボサノヴァ取り組んだ「Hildes bossaHefte」を2003年にリリースし、北欧ジャズ・シーンを代表する存在として現在に至っている。

アルバムは、「Memory Suite」。外からは分からなかったが、過去5作の中から選曲したコンピ・アルバムである。全17曲のうち、「Waltz For Debby」を含むエヴァンスの曲が5曲、「ホベルト・メネスカル/Roberto Menescal」の「Telephone Song」などのボッサが4曲が中心を占め、そのほかスタンダードや「ポール・サイモン/Paul Simon 」などのPOPSカバーなどが収録されている。

いや、結構なお年なのに、その声はまるで少女のよう。澄みきった透明感と気品とその上品な軽みには癒されてしまう。

Memory Suite 【Loppi・HMV限定盤】

Hilde Hefte /



オリジナルのエヴァンスへのオマージュ・アルバム、「Playsong - the music of Bill Evans」から、「My Bells」。

Playsong-the Music of Bill Evans

Hilde Hefte / CD Baby




「My Bells - Hilde Hefte」

 
          

全編ノルウェイ語でのオリジナルのボッサ・アルバム「Hildes Bossahefte」から2曲。

Hildes Bossahefte

Hilde Hefte / CD Baby



「Gutten og Ballen- Hilde Hefte」

          
 
「Gostoso - Hilde Hefte」

          
by knakano0311 | 2014-09-19 10:03 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(0)

北欧美女シンガー図鑑(その11) ~木漏れ日のようなボーカル~

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先日、久しぶりにこの地域に降った大雪がまだそこここに残っている。ソチでは冬季オリンピックが始まった。北の国からの歌声が聞きたくなった。そんな時、ちょうど飛び込んできた音楽ニュースが、ノルウェイの女性シンガー・ソングライターの新アルバムリリースのニュース。「トールン(トルン)・エリクセン/Torun Eriksen」。2010年リリースの3rdアルバム「Passage」をジャケ買いした女性ボーカルである。たしかその時のキャッチは「木漏れ日のような女性ジャズ・ヴォーカリスト」。

「トールン(トルン)・エリクセン」。1977年1月生まれの37歳のジャズ・シンガー。26歳でデビュー、最新作が4作目というから、寡作なアーティストである。その音楽的才能はすでに高校時代から発揮されていたという。6歳の時からゴスペル・グループで歌い、19歳でソロ・シンガーとなり、作曲活動も始めた。2003年、「グリッターカード/Glittercard」でデビュー、ちょっと上品なハスキーさで、その抑制の効いた温かい歌唱が好評を呼んだ。 

Glittercard

Torun Eriksen / Universal Import



いかにも北欧ボーカルといったタイトル曲、「Glittercard」を。

「Torun Eriksen - Glittercard」

          

その後、妊娠と出産を経験し、一時期音楽活動を控えていたようだが、その時期に多くの曲を作ったという。それが、「Prayers & Observations」(2005)に反映されていうようだ。そして私がジャケ買いした第3作「Passage」にも ・・・。

Passage

Torun Eriksen / Universal I.S.



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そして3年振りの作品は、「Visits」。今回も定評の上品なハスキー・ヴォイスと抑制の効いたヴォーカル・スタイルで聴かせる。今回は、オリジナルではなく、「ジミー・ウェッブ/Jimmy Webb」、「トム・ウェイツ/Tom Waits」、「コールドプレイ/Coldplay」、「プリンス/Prince」、「ジェームス・テイラー/James Taylor」といったPOPS畑の人気ソングライターによる曲をカバー。相変わらずの温かい北欧サウンド。

Visits

Torun Eriksen / Imports


 
「恋はフェニックス」と同じ、「ジム・ウエッブ」の代表作、「ウイチタ・ラインマン」を。いずれも懐かしの「グレン・キャンベル/Glen Campbell」がオリジナルだったか ・・・。

「Torun Eriksen - Wichita Lineman」

          

そして出所は分からないが、YOUTUBEで見つけた曲。スカンジナビア地方の古い民謡で、「風もないのに船を走らせているのは誰?」という意味だという「Vem Kan Segla Förutan Vind」を。

「Torun Eriksen - Vem Kan Segla Förutan Vind」

          
by knakano0311 | 2014-02-11 13:56 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(0)

北欧美女シンガー図鑑(その4) ~女学生っぽさが爽やかなオスロの歌姫~

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スウェーデンのジャズ・ヴォーカルにおける元祖・歌姫、「モニカ・ゼタールンド/Monica Zetterlund」に比べうるノルウェイの元祖・歌姫は、「カーリン・クローグ/Karin Krog」である。そして、スウェーデンの「ロリータ・ボイス」の代表が、「リサ・エクダール/Lisa Ekdahl」なら、ノルウェイのそれは、「セリア(シリエ・ネルゴール)/Silje Nergaard」にちがいない。

日本で「セリア」の名前で通っている「シリエ・ネルゴール」は1966年の生まれ。16歳のときノルウェーのジャズ・フェスティバルで、「ジャコ・パストリアス・バンド/Jaco Pastorius Band」とヴォーカリストとして共演、センセーションを巻き起こし、一躍注目の新人シンガーとなったという。

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さらに、19歳で1985年にノルウェー代表としてユーロビジョン・ソング・コンテストに出場。その才能に注目した「パット・メセニー/Pat Metheny」が手助けをして、1989年9月にシングル、「やさしい光につつまれて/Tell Me Where You're Going」でロンドンからデビューし、同曲は、イギリス、ヨーロッパ、日本で大ヒット、1993年には、パット・メセニーが参加した同名のアルバムがリリースされた。以後、ノルウェイを代表するシンガーとしてコンスタントにアルバムをリリースするとともに、日本びいきらしく、2005年、東京で開催された「ノルウェー・ジャズウィーク/2005 Norwegian Jazz Week」をはじめとして、何回か来日している。

よく聴いてみると、「リサ・エクダール」とは声の質は大分違うのだが、第一印象が似ているのだ。女学生っぽいちょっと甘ったれたハスキーで、しかし適度に透明感があってまろやかな声が特徴。外見も女学生っぽいさわやかさが印象的な「セリア」。

やさしい光につつまれて

セリア / EMIミュージック・ジャパン



私が知ったのはこのアルバムだったように思う。スタンダードを中心に歌っているが、この辺りから本格的にJAZZに傾倒し出したようだ。

Port of Call

Silje Nergaard / Universal I.S.



「Silje Nergaard - Bewitched, Bothered and Bewildered」

          

  
日本びいきらしく、収録曲になんと「Japanese Blue」と言う曲があるアルバムは、2001年発表の「At First Light」。(追補;サポートをする「Silje Nergaard Band」のピアノや作曲者の名前には「Tord Gustavsen」の名が ・・・。)

At First Light

Silje Nergaard / Universal I.S.



このアルバムに、「Be Still My Heart」という私好みの曲があるが、YOUTUBEでこの曲を探していたら、なんとなんと歌伴をあの「トルド・グスタフセン/Tord Gustavsen」がつとめているという「お宝ライブ動画」が見つかったのである。5分間もの長い美メロ・イントロ ・・・。

「Be Still My Heart - Silje Nergaard with Tord Gustavsen」
 
       

                         
                                 
                            
by knakano0311 | 2012-05-30 09:44 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(0)

北欧美女シンガー図鑑(その2) ~ノルウェイの元祖・歌姫~

さあ、次はノルウェイ。この国もまだ行ったことはないが、大のご贔屓のピアノ・トリオ、その美メロが、私の心をとらえて離さない「トルド・グスタフセン/Tord Gustavsen」、そして透明感あふれる音色と美しいメロディは、他の誰も出し得ないといわれる孤高のジャズ・サクソフォーン奏者、「ヤン・ガンバレク/Jan Garbarek」などを輩出している国である。

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ボーカルであげるとすれば、まず、「カーリン・クローグ/Karin Krog」であろう。 1937年、ノルウェーのオスロ生まれで、国民的な尊敬を集めているという。奇しくも、スウェーデンの女性ジャズ・シンガーの元祖といってもいい、「モニカ・ゼタールンド/Monica Zetterlund」と同じ年の生まれである。1960年代初頭から地元オスロやストックホルムで活動を始めたという。「カーリン・クローグ」は、多様な引き出しを持った歌手である。スタンダードやブルースなどのオーソドックスなものから、声を楽器として使うような前衛的なものまで、とにかく色々なことにチャレンジしてきた、。

はじめて彼女を知ったのは、「デクスター・ゴードン/Dexter Gordon」と共演したアルバム、「サム・アザー・スプリング ブルース・アンド・バラ-ズ/Some Other Spring Blues & Ballads」(1970)だったと思う。ゴードンのサックスとのかけあいでけだるそうに歌うタイトル曲や、「How Insensitive」、「Blues Eyes」などが耳に残っている。

ブルース・アンド・バラッズ+4(紙ジャケット仕様)

カーリン・クローグ with デクスター・ゴードン / インディペンデントレーベル



その後、実験的というか、前衛的な方向にも走って振り回されもしたが、1963年から2005年までの彼女の40年に及ぶ軌跡を知るには、2枚組のベスト・アルバム、「スウィート・トーカー/Sweet Talker」がいいのではなかろうか。

スウィート・トーカー 1963-2005

カーリン・クローグ / ミューザック


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私が、「カーリン・クローグ」にもっとも魅かれるのは、アメリカのジャズ・ピアニスト、「スティーヴ・キューン/Steve Kuhn」と共演した一連のアルバムである。1974年、37歳、絶頂期の彼女と耽美派キューンとの出会いがもたらした傑作、「ウィー・クッド・ビー・フライイング/We Could Be Flying」。そして、2002年、30年ぶりの運命の再開が再び傑作を生んだ、「ニューヨーク・モーメンツ/New York Moments」。さらに、2005年、秋深いオスロでの再会から生まれたデュオ・アルバムが「トゥゲザー・アゲイン/Together Again」。ちょっと、モニカとエヴァンスの関係も想起させますね。

アメリカ的なジャズではなく、真に自由な表現としてのジャズを求め続けたヴォーカリストと、ピアノにおける耽美的表現を求め続けたピアニスト。若き二人の邂逅が生んだ傑作、「ウィー・クッド・ビー・フライング」。キューンのフェンダーローズと情感豊かなヴォーカルが豊かに絡み合う。

ウィー・クッド・ビー・フライング [紙ジャケット仕様]

カーリン・クローグ / Pヴァイン・レコード



この時65歳、旧友「スティーヴ・キューン」との30年ぶりの再会から生まれたジャズ・ヴォーカル・アルバムの傑作、「ニューヨーク・モーメンツ」。身震いをするくらいの深い哀愁。

ニューヨーク・モーメンツ

カーリン・クローグwithスティーヴ・キューン・トリオ / インディペンデントレーベル



さらなるオスロでの再会から生まれた究極のデュオ・アルバム、二人で音楽する喜びがよく伝わってくる「トゥゲザー・アゲイン」。お見事!

トゥゲザー・アゲイン

カーリン・クローグ&スティー /



キューン畢生の名曲「Meaning Of Love」を最初のアルバム、「ウィー・クッド・ビー・フライング」と30年後のアルバム、「ニューヨーク・モーメンツ」とで聴き比べてみましょう。

「Karin Krog - The Meaing of Love」

 
          

「Karin Krog - The Meaning of Love (featuring Steve Kuhn) 」

          

そして、「ニューヨーク・モーメンツ」から、かってシャンソン歌手「ダミア/Damia」が歌って一躍有名になった曲、「暗い日曜日/Gloomy Sunday (原題;Sombre Dimanche)」を。

「Karin Krog - Gloomy Sunday」

          
by knakano0311 | 2012-05-28 10:14 | おやじのジャズ | Trackback | Comments(0)