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大屋地爵士のJAZZYな生活

タグ:ミルチョ・レヴィエフ/カヴァティーナ ( 3 ) タグの人気記事

里山、奥山 ・・・

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公園にお願いしていた鹿対策のためのネット張りが完了した。今年と去年に台場クヌギを伐採した場所に、春になると萌芽してくるクヌギの若葉を鹿の食害から守るためである。昔は、人が利用する「里山」と、獣達のテリトリーである「奥山」とは、しっかり棲み分けられていたという。日本全国でその棲み分けがすっかり崩れてきているようだ。先日もTVで、今行われている奈良・東大寺二月堂のお水取りに使う大松明の竹が、猪の筍荒らしにより、適当な竹が育たず、危機に瀕しているといったニュースを報じていた。

もちろんこんな無粋なネットなどないほうがいいのであるが、菊炭の伝統を受け継いでいくためには、クヌギの生育は欠かせないのである。これだけ鹿・猪が増え、被害が拡大して行く一方なので、抜本的に人と鹿・猪との共存策を考えなくてはならない時期に来ている。捕獲・駆除といった手段も短期的には有効であろう。しかし、里山放置林、林業の衰退、温暖化、生態系の変化等人間の側に起因する様々な問題をこのままに放っておいて解決するはずもない。時間はかかるだろうが、里山、奥山といったかっての棲み分けを時代に合わせて再構築できるかが鍵になるのではと思う。

この月末には、クヌギの苗やドングリの移植を計画しているが、この作業を終えれば、本当に「今年の炭焼きを終えた」と言えるのである。

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鹿に因んだ映画の曲で、何回もこのブログで取り上げているのは、「カヴァティーナ/Cavatina」という曲。「マイケル・チミノ/Michael Cimino」監督、1979年公開のアカデミー賞受賞映画「ディア・ハンター/The Deer Hunter」で使われたあの美しくも鮮烈な曲である。

「ミルチョ・レヴィエフ/Milcho Leviev」のピアノと「デイヴ・ホランド/Dave Holland」のベースのデュオで、アルバム「Up and Down」に収録されているこの曲が私のお気に入りである。

「ミルチョ・レヴィエフ」。1937年12月、旧共産圏ブルガリア生まれ。1960年にブルガリア国立音楽院卒業という、クラシックにベースを持つJAZZピアニスト。1965年にモントルー・ジャズ・フェスティバルで、自身のバンドが、ベスト・ヨーロピアン・ジャズ・グループに選ばれたが満足せず、東西冷戦のまっただ中、1971年彼はJAZZのため、音楽のため、家族も祖国も捨てて、アメリカに渡った。雪の中を丘に向かって続く一本の道。このアルバムのジャケットの絵もレヴィエフの心根を表しているようで私の好きな一枚。録音は1987年9月、東京サントリー・ホールでのライブ。

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「デイヴ・ホランド」。1946年10月生まれの、英国出身のジャズ・ベーシスト。1965年から'68年まで、ロンドンの名門「ギルドホール音楽学校」に学び、その後、ロンドンのクラブ・シーンで頭角を現したという。1968年に英国にツアーにきていた「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」に誘われ、彼のバンドに参加し、「イン・ア・サイレント・ウェイ/In A Silent Way」や「ビッチェズ・ブリュー/Bitches Brew」のアルバムに参加。1970年には、「チック・コリア/Chick Corea」らとフリー・ジャズのバンド「サークル/Circle」を結成。さらに、1975年には「ジョン・アバークロンビー/John Abercrombie (g)」と「ジャック・ディジョネット/Jack Dejohnette (ds)」とギター・トリオ「ゲイトウェイ/Gateway」を組んでいる。初めて自己のバンドによるアルバムをリリースしたのは、1983年、それからずっと、メンバーを交代しながらバンドを維持している。目立ったプレイではなく、リズム・セクションに徹した職人気質の演奏。デュオではそれが、いぶし銀のような風合いを放つ。(拙ブログ「無残にも ・・・ 」などより再録)

Up and Down

Milcho LevievM.a. Recordings



「milcho leviev - dave holland - cavatina」 
 
          
 



 
by knakano0311 | 2016-03-11 10:08 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

無残にも ・・・

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木漏れ日の林の中で一際目立つ異様な木。樹皮が剥げ、露出した木肌が真っ黒になっている。この山に住む野生の鹿の仕業である。被害木は、自生している柿の木。樹皮が剥がされたあと、自分を守るため、柿が樹液(タンニン?)を出し、こんな色になったのである。柿の栽培農家では、樹皮の下は害虫の住家になるので、病害虫予防のために、敢えて樹皮を剥ぐというが、それとは全く違う。この鹿による樹皮食害、この山の柿の木だけならば、どうってことはないように思えるが、実は柿の実は冬には野鳥の大好物となっているのだ。被害は、「菊炭」の原木となるクヌギの再生林にまでも及んでいる。そして、スギ(杉)、ヒノキ(檜)など近隣の林業の現場でも深刻な問題となっている。若芽や若枝を食べられてしまった台場クヌギは成長しないし、幹の全周を剥皮されたスギ、ヒノキはやがて枯死してしまう。また、一部を剥かれただけでも菌が侵入、材質が低下し商品価値が全くなくなってしまうという。 

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この近辺の多くの里山林では、鹿が背伸びして樹木の約1.5m以下の枝葉を全て食べ尽くしてしまうため、 枝の下の線が揃い、林の奥まで見通すことができる。これを「ディア・ライン/deer line (鹿摂食線)」と呼び、「奈良公園」などで最も顕著に見られる。(写真は奈良公園、NETより拝借)

適応力の強い種だけが生き残っていく、それが自然の摂理には違いないのだが、一方で「生物の多様化が必要」ということが言われてから久しい。しかし、森に関して言えば、この鹿の食害問題を解決しないことには、多様化した植生を持つ森林など再生できないことも事実。

しかし、山で出会う鹿、特に小鹿は愛くるしい。鹿に因んだ映画といえば、「仔鹿物語」、「バンビ」、「鹿皮服の男」などが思いつくが、やはり鮮烈な印象を持つのは、「マイケル・チミノ/Michael Cimino」監督、1979年公開のアカデミー賞受賞映画「ディア・ハンター/The Deer Hunter」であろう。その中で使われたあの美しくも鮮烈な曲が、「カヴァティーナ/Cavatina」という曲である。

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「ミルチョ・レヴィエフ/Milcho Leviev」のピアノと「デイヴ・ホランド/Dave Holland」のベースのデュオで、アルバム「Up and Down」に収録されているこの曲が私のお気に入りである。

「ミルチョ・レヴィエフ」。1937年12月、旧共産圏ブルガリア生まれ。1960年にブルガリア国立音楽院卒業という、クラシックにベースを持つJAZZピアニスト。1965年にモントルー・ジャズ・フェスティバルで、自身のバンドが、ベスト・ヨーロピアン・ジャズ・グループに選ばれたが満足せず、東西冷戦のまっただ中、1971年彼はJAZZのため、音楽のため、家族も祖国も捨てて、アメリカに渡った。雪の中を丘に向かって続く一本の道。このアルバムのジャケットの絵もレヴィエフの心根を表しているようで私の好きな一枚。録音は1987年9月、東京サントリー・ホールでのライブ。(再録)

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「デイヴ・ホランド」。1946年10月生まれの、英国出身のジャズ・ベーシスト。1965年から'68年まで、ロンドンの名門「ギルドホール音楽学校」に学び、その後、ロンドンのクラブ・シーンで頭角を現したという。1968年に英国にツアーにきていた「マイルス・デイヴィス/Miles Davis」に誘われ、彼のバンドに参加し、「イン・ア・サイレント・ウェイ/In A Silent Way」や「ビッチェズ・ブリュー/Bitches Brew」のアルバムに参加。1970年には、「チック・コリア/Chick Corea」らとフリー・ジャズのバンド「サークル/Circle」を結成。さらに、1975年には「ジョン・アバークロンビー/John Abercrombie (g)」と「ジャック・ディジョネット/Jack Dejohnette (ds)」とギター・トリオ「ゲイトウェイ/Gateway」を組んでいる。初めて自己のバンドによるアルバムをリリースしたのは、1983年、それからずっと、メンバーを交代しながらバンドを維持している。目立ったプレイではなく、リズム・セクションに徹した職人気質の演奏。デュオではそれが、いぶし銀のような風合いを放つ。
  

レヴィエフ&ホランド、ヨーロッパ、クラシックに出自を持つふたりが、長くて数奇なジャズ・キャリアを経て積み重ねたものをここで全開したようにも思える。ヨーロッパへの懐古、東欧への郷愁、アメリカへの感謝が ・・・。

Up and Down

Milcho LevievM.a. Recordings



このブログでも、もう何回かアップしました。真夏にはそぐわない曲かも知れませんが、お付き合いください。「カヴァティーナ/Cavatina」。

「milcho leviev - dave holland - cavatina」 
 
          
by knakano0311 | 2014-07-30 10:11 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(2)

爺さんたちの体力が ・・・  ~始まった炭焼き作業~

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炭焼き作業が始まった。「窯木おろし」、「バイタ作り」。12月初旬からの炭焼きに向けての準備作業である。クヌギ再生林の手入れ~伐採~窯木おろし~バイタ作り~炭焼きという一連の作業工程の中で、何と言ってもこの「窯木おろし」が、もっとも大変で安全に気を配らなくてはいけない作業なのである。

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プロによる伐採を終えた後、大人の腕で一抱えもあるような太いクヌギの玉木や、大きな枝が急斜面一面にゴロゴロと散らばっている。それを人の力ですべて平地まで降ろし、窯木として使える玉木は太さ毎に、またそうでない玉木は薪にと分別して積み上げていく。また枝の中で太いものは所定の長さに伐って、窯木として使い、その他の細枝は、窯内での燃焼を助けるための「バイタ」として束ねるのである。1回の炭焼きで、窯木が約400本、バイタが約100束ほど使うのであるが、合計3回の炭焼きを行うのでその量は結構な量となる。伐採されたクヌギの本数が40~50本くらい、伐採したばかりでまだ乾燥しておらず、加えて今年の夏が長く暑かったため、木が水分を相当吸っていて重いのだ。

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我々クラブの高齢化もさらに進み、爺さんたちの半分は、腰痛持ちやら体力低下で、危険な斜面での力仕事はちょっと無理な状況になってきている。そのため、危険度の少ないバイタ作りをしてもらっているが、これとてそう楽な作業ではない。人数を増やせばいいのだが、好きでなければできないこのボランティア、定年延長とやらで新人もなかなか入ってこない。まさに日本の林業の縮図ともいえるような状況。この作業を終えるのに、延べ6日ほどはかかると踏んでいるが、ともあれやっと前半の3日が終わった。作業する傍らで真っ赤に色づき、我々の疲れを癒してくれるのは、「イロハモミジ(いろは紅葉)」。

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さて、今宵のお久しぶりピアニストは、いつも寒くなって雪の便りが届くと、決まって聴きたくなってくる曲がある。「ミルチョ・レヴィエフ/Milcho Leviev」のピアノと、「デイヴ・ホランド/Dave Holland」のベースのデュオ・アルバム「Milcho Leviev + Dave Holland/Up and Down」に収録されている「カヴァティーナ/Cavatina」という曲。「マイケル・チミノ/Michael Cimino」監督、1979年公開のアカデミー賞受賞映画「ディア・ハンター/The Deer Hunter」の中で使われたあの美しくも鮮烈な曲である。

「ミルチョ・レヴィエフ」。1937年12月、旧共産圏ブルガリア生まれ。1960年にブルガリア国立音楽院卒業という、クラシックにベースを持つJAZZピアニスト。1965年にモントルー・ジャズ・フェスティバルで、自身のバンドが、ベスト・ヨーロピアン・ジャズ・グループに選ばれたが満足せず、東西冷戦のまっただ中、1971年彼はJAZZのため、音楽のため、家族も祖国も捨てて、アメリカに渡った。雪の中を丘に向かって続く一本の道。ジャケットの絵もレヴィエフの心根を表しているようで私の好きな一枚。録音は1987年9月、東京サントリー・ホールでのライブ。

Up and Down

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このブログでも何回かアップしましたが、またお付き合いください。「カヴァティーナ/Cavatina」。

「milcho leviev - dave holland - cavatina」 
 
          
 



 
by knakano0311 | 2013-11-17 16:04 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)