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大屋地爵士のJAZZYな生活

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我がミューズたちの新作

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私にはJAZZボーカルで5人のミューズがいることは度々このブログでも書いた。「ジャネット・サイデル、カサンドラ・ウィルソン、ステイシー・ケント、ダイアナ・クラール」。そしてあと一人は日本人枠であるが、仮ミューズとして「伊藤君子」が入っている。その中の「ジャネット・サイデル」、「カサンドラ・ウイルソン」が相次いでアルバムをリリースした。

「ジャネット・サイデル/Janet Seidel」。彼女が過去にリリースしたアルバムの中に、彼女が敬愛する3人の女性歌手へのトリビュート盤がある。「ペギー・リー」、「ドリス・ディ」、「ブロッサム・ディアリー」へのそれぞれのトリビュート盤である。そのうち「ペギー・リー」と「ドリス・ディ」は廃盤になっていたが、「ペギー・リー」へのトリビュート盤は中古CDで見つけ(「我が心のミューズたち(1)  ジャネット・サイデル」参照) 残るは「ドリス・デイ」だけとなっていたが、やっと復刻盤が出た。

アメリカが生んだ国民的スター、「ドリス・デイ」のレパートリーをジャネットがカヴァーした好アルバムが、リニューアル・デザインで復刻! 24トラック全30曲収録。ドリスの温もり。そしてジャネットの安らぎ。

こんな帯がついていましたが、「Somebody Loves Me」から始まって、「Sentimental Journey」、「二人でお茶を」、「ケ・セラ・セラ」など、我々より少し上の世代に人は、ラジオから流れてくるドリスの歌声にまさに「豊かな国アメリカ」を感じて、かじりついたであろう30曲がぎっしり詰まっている。
かっては、ナット・キング・コール・トリオ、最近ではジョン・ピザレリ・トリオと同じ編成、ジャネットのピアノ、デヴィッド・サイデルのベース、チャック・モーガンのギターという、ドラムレスの変則ピアノ・トリオである。この編成が、アコースティックで、レトロな感じを出し、聴く人に安らぎを与えるジャネットのボーカルを更に際立たせている。

「ドリス・ディ」は今年、2008年のグラミー賞で「Lifetime Achievement賞」を受賞した。このことは引退してから40年経ってもドリスは、アメリカの国民的歌手としての人気が健在であることを示している。日本で言えば、美空ひばりのような存在であろうか。ドリスはJAZZ歌手ではない。ポピュラーソング・シンガーであるが、JAZZ歌手以上に気持ちよくスイングする。そんなドリスへの憧れと尊敬と親しみをこめてつくられたアルバムが、「Doris & Me」。聴くほどに心が和み、ジャネットの本領発揮のさすがの一枚。

ドリス&ミー ~センチメンタル・ジャーニー
ジャネット・サイデル / / ミューザック
ISBN : B00175HCS0
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「Janet Seidel - Sentimental Journey」

          


かって、私は「千手観音」に喩えた「カサンドラ・ウイルソン/Cassandra Wilson」の新作「Loverly」。(「Black Beauties  ~孤高の歌姫たち~」参照) カサンドラは常にひとつ所にとどまらず、アルバムをリリースするたびに、新しい試みを試している。前作『Tunnderbird』以来の、2年ぶりのアルバム。そして彼女自身にとって、ブルーノート・レコードより初となるフル・スタンダード・アルバム。ということでかなりの期待と注目を持って聴いてみたが、残念ながら期待を裏切るものであった。アルバムに統一感、明快なコンセプトがないのである。1曲目「Lover Come Back Me」。スイング感溢れる冒頭の曲、「きたきた・・・」と思ったのもつかの間2曲目はムーディな甘い「黒いオルフェ・カーニバルの朝」。カサンドラってこんなんだっけ。10曲目「Dust My Room」。ブルージーな感覚溢れる佳唱。ベースとのデュオでうたう「The Very Thought Of You」。一つ一つの個別の歌はすごくいいのである。しかしアルバムを通して聴くと、「各論OK、総論NG」という違和感を覚えるのを禁じえなかった。千手観音全身を見たいのではないのだ。一本一本の手(アルバム)にフォーカスし、メッセージをこめることによって、聴き手の脳裏に千手観音全体が浮かび上がるということを期待しているのだ。ベスト版みたいなものはまったく期待していないのだ。ブルーノートからの期待の初リリースなれど、新しきプロデューサーはここを間違えているようだ。

Loverly

Cassandra Wilson / Blue Note



「Cassandra Wilson - Dust my broom」

          
by knakano0311 | 2008-06-15 18:27 | ミューズたちの歌声 | Trackback | Comments(0)

フェスティバルホール一時閉館に思う

朝日新聞記事によると朝日新聞社大阪本社やフェスティバルホールの入る中之島のビル3棟を超高層ビルに立て替えるため、フェスティバルホールは、1958年の開館から丁度50年経った今年の年末にいったん幕を降ろすという。

振り返れば、MJQ、越路吹雪、ナット・キング・コール、ナルシソ・イエペス、綾戸智絵・・・幾多のいろいろなジャンルの音楽家たちのコンサートをここで聞いて感動もした。入社当時はお金もあまりなく、たしか3階の奥の一番安い席で、越路吹雪のリサイタルを聞いて感動したことを今でも覚えている。(「心のお遍路さん  ~ シャンソンによせて~』参照)ホールの音響特性は、カラヤンに高く評価されたほどで、世界に通用するレベルであるという。そのため3階の奥の席でも、越路の息づかいや繊細なピアノのタッチもあまさず聞こえたような気がする。

2013年ごろ、新ホールは、その音響特性を継承し、より豊かな響きを生み出す最新設備と、現在と同じ2700席を備えた新しい「音楽の殿堂」として生まれ変わる予定だそうだ。

クラシック・ファンでないので私は行くことはなかったが、開館当時から毎年行われている「大阪国際フェスティバル」など、いままで大阪の地で数多くの良質の音楽環境を提供し、音楽ファンを育ててくれたことに感謝。

さて、フェスティバルホール開館の年に産声を上げ、いまやフェスティバルホールでのコンサートの常連となったのは「歌う吉本」こと「綾戸智恵(智絵)」。遅まきのデビュー10年、御年50歳を記念したアルバムが出た。ますます元気、パワー全開、いまや中年おばさんたちの星。

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綾戸智恵 / インディーズ・メーカー


by knakano0311 | 2008-04-10 09:43 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

その後の音楽のチカラ

今朝(9/24)、起きて何気なくつけた8時前のNHK総合TV。まえにこのブログでもとりあげた癌と戦いながらJAZZを歌い続ける姫路在住の女性JAZZシンガー「石野見幸」の特集をやっていた。(「続々々・音楽の「チカラ」 ~ 「いのち」を歌うJAZZシンガー ~」参照 )

頑張っていた。闘っていた。歌っていた。そして、なによりも周りの人に生きる勇気を与えていた。
もっと生きろ。そしてもっと歌え。まだ、音楽の「チカラ」を信じられる。


石野見幸、35歳。「いのち」のアルバム、「カレント」。「今」を生き抜いている証のアルバム。

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カレント
石野見幸 / / インディペンデントレーベル
ISBN : B000M7FROU
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by knakano0311 | 2007-09-24 11:05 | 音楽のチカラ | Trackback | Comments(0)