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大屋地爵士のJAZZYな生活

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今に活かしたい里山ではあるが ・・・

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谷筋に咲く「エドヒガン(江戸彼岸)」の群落。「一庫ダム」のダム湖、「知明湖(ちみょうこ)」の湖面に映るかっての里山の風景。1983年(昭和58年)に「一庫ダム」が完成したため、湖底に沈んでしまったが、ここには昔から続く、炭焼きや農林業を生業とした村の歴史と生活があった。村人の移転によって放置された里山を県が買取り、公園として1998年(平成10年)にオープンしたのが「兵庫県立一庫公園」であり、我々はここを拠点に森林ボランティア活動を行っている。

それゆえ、「里山」、「炭」については人一倍関心があるが、「里山」の歴史と変遷、我々の活動の主要な部分を占めている「炭焼き」の歴史などについて記された好著がある。「有岡利幸著/里山Ⅰ、Ⅱ」、「樋口清之著/木炭」(いずれも法政大学出版局/ものと人間の文化史シリーズ)。

「里山Ⅰ、Ⅱ」は、日本の原風景をなす「里山」は、古くから信仰の場であるとともに、衣食住の生活、採集、農耕、製塩、製鉄などの生産活動を支える場所でもあった。縄文時代から近世までの里山の変遷を、里人の生活史として描き、明治の地租改正による山林所有者の変遷、相次ぐ戦争による山野の荒廃、エネルギー革命と木材輸入自由化等による里山の空洞化の経緯をたどり、見捨てられつつある里山の現状と、再生への展望を語っている。 そして、「木炭」は、炭の起源から炭焼、流通、経済、文化にわたる木炭の歩みを歴史・考古・民俗学の総合的な知見で俯瞰し、かつてわが国の重要なエネルギー源として、また独自で多彩な文化を育んできた木炭の魅力を語っている。

生活に欠かせない多くの資源を里山から得、その結果多くの里山が禿山状態だった戦前から一転して、戦後は「産業立国」の旗印の元、工業の発展、経済効率を最優先とするなかで、日本中の里山は段々と廃れていった。その結果が荒れ放題になった放置林である。「今に活かしたい里山」と願いながらも、現実はなかなか難しい状況である。間伐材や炭の用途も限られているし、さりとて期待されているバイオチップ、セルロース・ナノファイバーなどもまだまだ未知数。あるドイツの町では、建築材料に50%以上の木材を使うことを義務付けていたが、日本でも、新国立競技場で多く活用することが予定されている集成材の普及などに期待をしたいところ。

そんなかっての里山に、今年も変わらぬように、桜が咲き、躑躅(つつじ)が山を彩る。

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今宵の一曲は、「四月の思い出/I'll Remember April」。ジャズ・スタンダードとして知られている曲である。もともとは、「ジーン・デ・ポール/Gene DePaul」が、人気コメディ映画、「凸凹カウボーイの巻/原題:Ride 'em Cowboy」(1942年)に提供した曲で、作詞は、「パトリシア・ジョンソン/Patricia Johnston」と「ドン・レイ/Don Raye」が担当し、その年のアカデミー賞の最優秀主題歌賞にノミネートされたという。

【 I'll Remember April 四月の思い出 】

「♪ This lovely day will lengthen into evening,  この素敵な日もやがて夕暮れとなり、
   We'll sigh good-bye to all we've ever had,  僕らはこの日の出来事に別れを告げる
   Alone where we have walked together,     一緒に歩いた道も今は一人で 
   I'll remember April and be glad....         あの四月の思い出に浸る
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・                  ・・・・・・・・・・・・・・・・・   ♪」

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ディーヴァは、イタリア出身のジャズ歌手で、美しく艶やかでいて情熱な、「アリーチェ・リチャルディ/Alice Ricciardi」。アルバムは、「ブルーノート」からのデビュー作となった「カムズ・ラヴ/Comes Love」(2008)。

「アリーチェ・リチャルディ」は、1975年イタリア、ミラノ生まれ。「プッチーニ」などを輩出した「ジュゼッペ・ヴェルディ音楽院」に入り、バイオリンとピアノを学び、その後、「ミラノ国際音楽アカデミー」で、彼女より一足先にJAZZシンガー・デビューを果たしている「ロバータ・ガンバリーニ/Roberta Gambarini」などと共にヴォーカルの勉強もスタートさせたという。2005年には「インターナショナル・モントルー・ジャズ・フェスティバル・ヴォーカル・コンペ」にて2位に入賞。その後N.Yで様々なアーティストと共演するチャンスを得、多くの経験を積み、満を持してのCDデビューとなったという。その後消息を聞かないが、どうしたんでしょう。

Comes Love

Alice Ricciardi / Pid



「Alice Ricciardi - I'll remember april」

          



 
by knakano0311 | 2016-04-05 17:02 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

春色の山里を歩く(1)

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私が住んでいる川西市と宝塚市の境、ごく近所の山あいに、造林や花木を育てることを生業としている小さな山里がある。少し寒いが天気は上々。今日のウォーキングは、その里を散策してみようと思い立った。たぶんもういろいろな花木が花を咲かせ、目を楽しませてくれるだろうと思ったからである。

そしてもうひとつの目的は、「コブシ(辛夷)」の仲間で、この付近の全山を覆うように咲く、「ニオイコブシ(匂辛夷)」とも呼ばれている「タムシバ(田虫葉、噛柴)」が、そろそろ見頃ではないだろうかと思ったからである。

近くの団地に車を置いて、30分ほど歩くとその里へと到着する。山裾や農家の庭先にはもう春の色がいっぱい。「コブシ(辛夷)」、「サンシュユ(山茱萸)」、「桜」などが百花繚乱状態、目にも鮮やかである。いつも山一面にまるでまだら模様となって咲く「タムシバ」は、まだポツリポツリ。見頃となるには、まだ数日ほどかかりそうだ。そのころもう一度来てみよう。

ここの山は、現在も日常の生活や仕事に利用されてる。まさに「活きている里山」そのものの風景である。

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それでは、今宵は尋常ならざる「目ヂカラ」を持つ大姉御、「カサンドラ・ウィルソン/Cassandra Wilson」。曲はカントリーですが、見事にカサンドラ風にアレンジして歌い上げた、「レッド・リバー・バレー/Red River Valley(赤い川の谷間)」。アルバムは、「Thunderbird」から。

「カサンドラ・ウィルソン」は、偉大なヴォーカリストであることは言うまでもないが、ジャズから、ブルースやポップスにまで、そのジャンルを広げ、現在のクロス・オーバーのスター達の先駆けとなったことも忘れてはならない。そんな彼女の一面がよく出ているのが、このアルバム、「Thunderbird」である。

「Red River Valley」は、フォークソングでアメリカ西部開拓時代の甘く切ないラブソング。歌詞の中では、西部開拓時代の白人とインディアンの女性の恋が描かれる。カリフォルニアのゴールドラッシュで、一攫千金を夢見て未開の地を旅する白人の一行が、赤い河の谷間に近いインディアンの村に立ち寄った。そしてある白人男性はネイティブ・アメリカンの女性が恋に落ちる。やがてやってきた旅立ちの日、ネイティブ・アメリカンの女性は、去っていく白人男性を想い、切ない恋心を歌いあげる。そんな内容です。

「♪ From this valley they say you are going,  谷間を去っていくあなた
   We will miss your bright eyes and sweet smile, 輝く瞳と笑顔が恋しい
   For they say you are taking the sunshine, あなたは私たちの道を一時照らす
   Which has brightened our pathways a while.  太陽を運んできた  

   Come and sit by my side if you love me;  愛しているなら私のそばにいて
   Do not hasten to bid me adieu,    まだお別れなんか言いたくないわ
   But remember the Red River Valley,  忘れないで、この赤い河の谷間にいた
   And the girl that has loved you so true.   あなたを愛していた女の子がいたことを

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・       ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ♪」

Thunderbird

Cassandra Wilson / Blue Note Records


 

「Red River Valley - Cassandra Wilson」


          




  
by knakano0311 | 2016-03-27 17:43 | おやじの遠足・街歩き | Trackback | Comments(2)

里山に遊ぶ爺と小学生たち

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年が明けてから始まる炭焼きの準備を続けている。クヌギの再生林で、前回の伐採の後10年をかけ、炭材として適当な太さにまで育った「台場クヌギ」を伐採し、所定の長さの「窯木」になるように「玉切り」し、枝を細かに分けて束ね、「バイタ」とよぶ「柴」を作る作業である。

今日は、地域の小学4年生が「自然体験学習」で里山を学びに来てくれた。ちょうど爺さんたちの作業をウォーク・ラリーの途中で見学をして、かって人々の暮らしと密着してあった里山の形を実感してもらう。太閤秀吉の昔からこの地域で焼かれていた「菊炭」。このあと数十年後にも、この子供達に伝わっていたらいいなと思いつつ、伐採した山のようなクヌギの始末に向かう。やっぱり、人手が多いというものはありがたいもので、伐採予定のほぼ半数が片付いた。

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さて、お久しぶり懐かしの女性ボーカル、今宵は「シビル・シェパード/Cybill Shepherd」。この人も、「天は二物をあたえた」女性。「シビル・シェパード」は、1950年テネシー州メンフィス生まれのアメリカの女優、歌手、ファッションモデル。10代のころからミス・コンなどに出場するようになり、1970年代はモデルとして活躍した。彼女を雑誌で見た「ピーター・ボグダノヴィッチ/Peter Bogdanovich」監督に抜擢され、「ラスト・ショー」で映画デビュー。そして、日本でも人気が上がったのが、「マーティン・スコセッシ/Martin Scorsese」監督、「ロバート・デ・ニーロ/Robert De Niro」主演の映画「タクシー・ドライバー/Taxi Driver」(1976)。「デ・ニーロ」が魅かれる選挙事務所に勤める女性を演じていた。

そして、1986年NHKで放映されたテレビシリーズ、「こちらブルームーン探偵社/MOONLIGHTING」の主役を努め、「ゴールデングローブ賞」を受賞している。わたしも毎週見ていたが、髪フサフサの「ブルース・ウィリス/Bruce Willis」の人気がこの番組で一気にブレイクしたという。

多数の映画TVドラマに出演したが、1976年、「タクシー・ドライバー」の年にはアルバム・デビューもしている。「Mad About the Boy」(1976)。「男狂い」という意味ではありません、「彼に夢中」。なんと「スタン・ゲッツ/Stan Getz」をはじめとする手練がサポートしているという豪華なセッション。多分、所属事務所の売り出しへの肩入れも相当なものだったんでしょう。これも含め、6枚ほどのアルバムがリリースされている。今聴いてみると、「Jazzy、Not Jazz」路線の元祖といった感じであるが、全編ボッサ・テイストに彩られたこのアルバムは、彼女の持つ清楚な色気や艶が十分感じられ、歌唱力もしっかりしていて、女優芸の傍らにというレベルではない。良質のボッサ・アルバムとして十分に楽しめる。

マッド・アバウト・ザ・ボーイ(紙)

シビル・シェパードPヴァイン・レコード



「Cybill Shepherd with Stan Getz - This Masquerade/Mad About the Boy/I'm Old Fashioned」

          


  

  



   
by knakano0311 | 2014-11-21 15:37 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

子供120人と里山をちょっとだけ学ぶ

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春の「自然体験学習」が始まった。全国的なカリキュラムかどうかは分からないが、大阪府や兵庫県では実施されている、小学校の3、4年生を対象に自然、環境に関することを学んでもらう体験学習である。

毎年、春と秋に大勢の小学生がこの学習のため、公園を訪れる。この日のカリキュラムは、120人余りの小学生に、「芝刈り体験」をしてもらうというメニュー。

まず「里山とは何か?」ということや、森の手入れ、伐採の大切さをちょっとだけ学び、それから実際に山に入って、鋸を使って伐採された木から、柴を作ってもらう。この鋸の使い方を教えるのが大変で、殆どの子供たちが、鋸を使うのが初めてなので、怪我をしないように細心の注意を払って教えなければならない。それと力の入れ方のコントロールが、なかなかうまくできないので早くは伐れない。しかし、伐り落とした時は結構快感があるようで、あちこちで歓声が上がっていた。

その後、昔の人と同じように、竈(かまど)で薪を使って火を焚き、各自持ち寄った具を使って豚汁を作り、昼ご飯にする。まあ、ざっとこんなメニューであるが、ちょっとだけではあるが、里山やそこでの生活体験を通じて自然や環境の大切さを理解する。まあ、体験学習の建前はそうだが、サポートする爺さんたちにしてみれば、半ば遠足気分でも、自然の中で少しでも楽しくすごしてもらえればそれで十分 ・・・というのが本音である。

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このところ、「レシェク・モジュジェル/Leszek Mozdzer」にどっぷりはまっている。「クリシュトフ・コメダ/Krzysztof Komeda」へのオマージュ的アルバム「Komeda」が、あれほどの出来映えだと知ってしまうと(参照拙ブログ「ふるさとエレジー(20) ~いつもの蔵通りにて~」)、もう一人のポーランドの国民的音楽家「ショパン (フルィデールィク・フランチーシェク・ショペーン)/Fryderyk Franciszek Chopin」を、彼がどう弾いているのか聴きたくなってくるのは、当然といえば当然のことである。アルバムは、ズバリ「Impressions on Chopin」。

ポーランドと言えば「ショパン」である。ポーランドのピアニストがショパンを弾くのは、当たり前といえば、当たり前のこと。その当たり前のことが、このアルバムでは、凄いことになっている。モジュジェルは、ショパンと真っ向四つに取り組み、自由奔放、縦横無尽な演奏を繰り広げている。彼は、5歳でピアノを始め、18歳でジャズに出会ったというから、その間に身につけたクラシック・ピアノの基礎的な技法は確かなものでろう。その上に奔放なジャズのイマジネーションを拡げている。

ご贔屓「小曽根真」のアルバムに、「ロード・トゥ・ショパン/Road To Chopin」というアルバムがある。最初は、「アンナ・マリア・ヨペック/Anna Maria Jopek」を、彼女とは知らずに聴いていたアルバムである。このアルバムは、ジャズの世界から見たショパンへの小曽根のアプローチといった感がするのに対し、「Impressions on Chopin」は、モジュジェルが、ショパンをジャズという自由な空間へ解き放っている感じがする。ゆえに、JAZZの血が騒ぐという点で、モジュジェルに軍配をあげざるを得ないのである。

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Impressions on Chopin

Leszek Mozdzer / Universal Poland





 
「Leszek Możdżer - Impressions on Chopin, Etude op. 25 no. 4 」

          
by knakano0311 | 2013-05-19 16:13 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

里山の秋

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今年の3月に、「日本の里山百選」にも選ばれ、日本一の里山ともいわれている菊炭の産地で有名な、黒川の里山で、クヌギの苗を2000本を植林した。(参照「炭焼き小屋から(4) ~クヌギ2,000本を植える~」) 

今日はそのクヌギ林の下草刈りに参加した。なにせこの夏の猛暑、多分苗の多くは枯れているのではないかと心配していたが、殆どの苗は枯れずにたくましく成長していた。海外へ行くといつも思うことであるが、日本の山の持つ「保水力」というか、「木をはぐくむ力」はすごいとあらためて感心をした。その一方で、6月の集中豪雨でこの地区を通る国道が崩落していたが、土砂はうまくそれてくれて、クヌギの林は難を逃れていた。
約30人ほどの人数で、生い茂った熊笹、うるし、洋種ヤマゴボウなどを一気に刈る。本当に人手とはありがたいもので見る見るうちに雑草に埋もれていたクヌギの苗が露わになって、予定よりだいぶ早く終わってしまった。

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この夏の猛暑、柿、どんぐり、栗などの実のつき方にも影響が出ているようで、猪も餌を探して、頻繁に里のほうに降りてくるようである。ハイカーなどが餌付けをしたためだろうか、六甲山ではハイカーのリュックサックを猪が襲うなどのニュースを連日報道していた。この黒川の里も例外ではなく、昨日仕掛けた捕獲檻に体重80~90kgはあろうかと思われるオスの猪が捕獲されていた。山でこんなのが襲ってきたらもうお手上げに違いない。里の人の話では、まだ脂のつき方が悪く、食べてもおいしくないそうで、この猪は、猟犬の猪を仕留めるための訓練用にまわすそうである。結構このあたりでも猪を狩るそうで、牡丹鍋のうまい肉は脂がのる11月からのお楽しみのようである。

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クヌギ林にいたる道筋には、もうすぐ収穫期を迎える「能勢栗」がたわわに実り、田の畦には「彼岸花」が真っ赤に咲いている。懐かしい見慣れた日本の秋の景色だ。この彼岸花、地下茎(球根)にはアルカロイドを含み、有毒なので、モグラや野鼠が田を荒らすのを防ぐために畦に植えたようである。また一方で、その球根にはデンプンが含まれているので、水にさらせば食用となるという。そのため、昔は飢饉(ききん)に備えての非常食としての用途もあるので、農家では皆、田んぼのあぜ道に彼岸花を植えたそうである。これは、はるか昔の弥生時代に、稲作とともに伝来し、その普及と一緒に、この彼岸花も日本全国に広がっていった知恵であるという。これは、仲間の先達が語ってくれた話。そんな話を聴きながら里まで戻ったが、途中で見事な「ほうづき」を見つけた。まさに「抱月」、これも懐かしい秋の風景のひとつに違いない。

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どうも最近、年をとったせいか、不思議なことに不意に昔聴いた曲を思い出す。作業を終えてから、風に吹かれていると、理由もなく、なんだかなつかしい歌が頭に浮かんだ。「雨を見たかい/Have You Ever Seen The Rain?」。「クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル/Creedence Clearwater Revival」、略して「CCR」の曲である。1971年のヒット曲。日本ではたしか車のコマーシャルソングとしても使われたと思う。ミディアム・テンポのカントリー調の曲で、よくこの頃ラジオに流れていた。この曲で歌われている「雨」が「ナパーム弾」を意味し、この歌はベトナム戦争への反戦歌であり、それがゆえにアメリカで、放送禁止になったということは後で知った。そんなこととは知らずに、無邪気に「いい曲だ」と思って聴いていた青春の思い出の歌のひとつ。

C.C.R. クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル

クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル / ビクターエンタテインメント



「Have You Ever Seen The Rain?」。 たくさんYOUTUBEにアップされているので、どの動画にしようと迷ったが、当時はそうとはまったく知らなかったが、反戦歌としてのリアリティがあるこの動画を結局選んだ。そう思ってみると、歌の景色ががらっと変わる ・・・。

          
 
 
by knakano0311 | 2010-09-30 08:40 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

天空のソナタ  ~里山のエドヒガン~

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今年の花見のなかでは、多分昨日が天気といい、暖かさといい、たった一日だけあった絶好の櫻日和だろうか。ご近所の公園では、待ちかねたかのように子供づれの大勢のお母さん方がお弁当を広げていました。櫻も見ごろは今週限り、こんないい日に家にいる手はないとばかり、買い物もかねて、近所の里山一円をドライブ。造成中の住宅団地には新築の家もちらほら、そして引越しの車もいくつか見かけた。その後ろの里山には、まるでパッチワークのように山桜が浮き出ている。櫻の季節と共に迎える新生活、映画のワンシーンの様であった。

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里山の谷を覆う山桜ももう満開。

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黒川・櫻の森に群生する「エドヒガン」は、今年もその霞みのような可憐な花が満開、山桜と合わせて見事なパッチワークで私を迎えてくれた。この櫻の森の整備をしてくれているボランティアの皆さんに感謝。

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そして、いつもはボランティアのフィールドである一庫公園、今日は櫻ウォーキングを楽しむために訪れてみました。公園の片隅に咲く小振りのソメイヨシノが、凛としてこれも見事なたたずまい。そして散策路には、櫻と同居して山躑躅(やまつつじ)の仲間、三つ葉ツツジがいっぱいの花をつけていた。

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すっくとそびえるエドヒガン。その拡がる枝先にまるで霞みのように煙る櫻の花を見ていると、天空からソナタが聴こえるような気がする。「ヨーロピアン・ジャズ・トリオ」のクラシック集「天空のソナタ」。ナチュラルで透明感あふれ、気品のある香り漂うEJTの世界は「エドヒガン」にこそふさわしいと思える。

天空のソナタ

ヨーロピアン・ジャズ・トリオ / エム アンド アイ カンパニー




聴いてみますか?「ラ・カンパネラ」。


by knakano0311 | 2010-04-07 23:47 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)

炭焼き小屋から(4) ~クヌギ2,000本を植える~

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今日は、日本の里山百選にも選ばれ、日本一の里山ともいわれている兵庫県川西市黒川の里山で、クヌギ2000本の植樹に参加しました。黒川地区は昔から有名な黒炭の産地で、菊炭と呼ばれる茶道に使われる高級炭を、現在も産出しているところです。(参照ブログ「炭焼き小屋から(1) 炭焼き体験」) これからも長きにわたって、永続的に菊炭を伝承していこうと思うと、原材料であるクヌギの再生産、すなわち植林は不可欠なのです。そんな理由から、今回、約1ヘクタール(100m×100m)の山の斜面にクヌギ2,000本を植樹しようという計画が持ち上がったのである。

アサヒビールなどの支援を受け、森や里山関係のNPO、クラブ、地元自治会、緑の少年団などの団体に加え、一般参加の方など、わがクラブからも10名程の参加も含め、百名をはるかに超えるボランティアが黒川の里山に集合した。最初は、2,000本なんて「途方もない数」と感じていたが、人手と先週とはうって変わった暖かな陽気と天気に恵まれ、10時から植樹を開始したが、順調にはかどり、昼食をはさんで午後2時前には、2,000本の苗木を植え切って、植樹は無事終了した。わがクラブもノルマの200本をはるかに超える250本程度を植樹したのだ。
急斜面の足場の悪いところで、つるはしやシャベル、トンガを使って、約1.2m間隔で3年、1.5mほどに成長したクヌギの苗を植えていくクヌギの植樹作業、終わる頃には日ごろ使わない筋肉が悲鳴を上げていた。今回の植樹したエリアには、「茶道文化を支える森~菊炭、そして日本一の里山を守るためにクヌギの林を育てています」という立派な看板も上がっていた。

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大変なのはこれからである。下生えの伐採やら間引きなどの手入れが待っているのである。根付きの歩留まりは3~5割程度と聞く。間引きを加えれば、もっと成木の歩留まりは低くなるのであろう。多分、私は見ることは出来ないかもしれないが、今日植えたクヌギは、20年後には立派なクヌギに成長し、美しい菊炭になっていることであろう。

さて、「管理された山林、雑木林」VS「自然のままの原生林」という議論がある。もちろん自然の「相」を残すという意味で、手付かずの自然、原生林を残すということも否定はしないが、日本はその国(民)土の7割が山林、そこに1億3千万からの人が住んでいるのである。国土の利用だけではなく、生き物や自然との共生・共存を考え、それを長期的に継続的に図っていこうとすれば、ある程度の管理はやむ終えないと思う。むしろ管理せずにほったらかしにしておく弊害のほうが多いのではないだろうか。しかし、一方で人間の欲や傲慢さから、どうしても人間の側の「利」や「益」に重きを置いた共存・共生に傾きがちであることも否めないところである。長期的観点からすれば、むしろその逆であろう。
自然に大きな負荷をかけずに、エコロジーと経済活動とのバランスの取れた上手な利用法はないだろうか?まったくの手弁当のボランティアにこれだけの人が集まる事を見ると、こんな里山での活動が、地域に関わる産業の再生や創造、学びの場としての活用など、多方面での活用を考えるヒントになりはしないだろうか ・・・。

のどかな里山風景を見ながらの昼食を頂きながら、そんなことを考えたりもした。傍らに咲く梅の樹は満開、そして、咲き出した「樒」(しきみ、関西では「しきび」とも言う)の可憐な淡黄白色の花を見ながら、春の訪れを楽しんだ。眼を遠くにやれば、棚田には蜜蜂の養蜂箱が並び、その向こうにはもう1ケ月もすれば、可憐であるが凛とした花を咲かせる「エドヒガン」の大木が何本も悠然とそびえている。懐かしい日本の里山風景 ・・・。

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「木こり」出身のロック・ボーカリストがいます。創始者「アル・クーパー/Al Kooper (kb)」に替わり、そのソウルフルなヴォーカルで加入した「デヴィット・クレイトン・トーマス/David Clayton-Thomas」。新生「ブラッド・スウェット&ティアーズ/Blood,Sweat & Tears (BS&T)」です。ジャズ・ソウルへサウンドを変え、見事1969年グラミー賞の最優秀アルバムを受賞したセカンド・アルバム「Blood, Sweat & Tears」は、その後のブラス・ロックの中心的バンドとなった。

血と汗と涙

ブラッド・スウェット&ティアーズ / ソニーレコード


by knakano0311 | 2010-03-15 10:15 | 炭焼き小屋から | Trackback(1) | Comments(0)

炭焼き小屋から(3)  ~ 櫻よ育て! ~

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今日の作業の一つ目は、「エドヒガン」の植樹。クラブが活動の拠点としている一庫(ひとくら)ダムの周辺で拾った種子から育てた「エドヒガン」の苗を公園内に植樹をした。

「エドヒガン」は、東京に多く植えられ、早いものは、彼岸の頃に咲くのでこの名前があるという。そして、「ヤマザクラ」とともに長寿であり、巨木に成長して天然記念物に指定されたものもある。花は、「ソメイヨシノ」よりやや早く咲く。花柄には毛が多く、顎筒の下部が膨らむのが特徴のひとつである。花弁は長さ10-12mm。花の色は薄い紅色から白色に近いものまで色々ある。現代の観賞用サクラの代表種である「ソメイヨシノ」は、この「エドヒガン」と桜餅の葉として用いられる「オオシマザクラ」が交配したもので、江戸末期から明治初期に、江戸の染井村(現在の東京都豊島区)の造園師や植木職人達によって育成され、売り出していたことにその名の由来がある。

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私が住んでいる地域ではこの「エドヒガン」の自生が多く見られ、この公園内にも、また近隣の里山や住んでいる団地のはずれの渓谷にも、「エドヒガン」の巨木が多く点在して、4月になると我々の眼を和ませてくれる。(参照「ご近所の櫻 (1)~とぼけ桜~」、「ご近所の櫻 (2)~美しき里山のエドヒガン~」)

山の斜面に穴を掘り、この公園の落ち葉で作った腐葉土と、同じくこの公園で採集した椿の実の油の搾り粕を肥料として植樹するのですが、種から育てた苗といい、肥料といい、この活動は自然のサイクルを人の手で少し加速してあげる活動なのである。暖かいお天気に恵まれた日曜日、多くの家族連れが公園を楽しみに来ていた。あと一ヶ月余もすれば桜の季節。今日植えた「エドヒガン」も根付いて、何年後かには美しい花を咲かすことを願いながら水遣りをした。

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もう一つの作業は、昨年の秋、伐採したクヌギの木おろし。山の斜面を利用し、丸太をトラックで運搬可能な小道まで降ろす作業である。我々の場合、この丸太は、運搬後、保管され、次のシーズンの炭焼きの薪などに利用される。クヌギは成長が早く、植林から10年ほどで木材として利用できるようになることから、持続的な利用が可能な里山の樹木のひとつで、昔から農村に住む人々に利用されてきた。材質は硬く、建築材などに使われるほか、薪や椎茸栽培の榾木(ほだぎ)として用いられると共に、落葉は腐葉土として作物の肥料に利用されている。しかし、利用を続けていくためには、下草刈りや枝打ち、定期的な伐採など人の手が入ることが必要で、それによって里山は維持されてきた。自然保護の立場から、人為的撹乱がある里山について、議論があるのは、承知しているが、私のような素人でも、手入れがなされている里山と、そうでない里山とでは表情がまったく違うからすぐ分かる。

少し体験しただけであるが、山の手入れは大変な作業で、かつ人手に頼らなくてはならない。木材需要のニーズ変化や国の林業政策の遅れもあって、山が荒れるにまかせ、林業が危機に瀕しているともいう。治水・保水、木材源、自然環境など、言うまでもなく都会に住む人間にとっても、密接かつ重大な意味をもっている山、森、林、里山。別の新しい視点も取り入れて、何とか日本の、山資源、林業を地域興しの中核的ビジネスとして活性化できないものだろうかと思うのだが・・・。

さて、標準語の普及によって、昔ほどではなくなったが、地域の特長といえば方言。入社当時、関西弁に戸惑った私ももうすっかり馴れてしまった。そんな方言、津軽弁でJAZZを歌う新しい企画のJAZZアルバムがリリースされている。「伊藤君子」。香川県小豆島出身ながら、「伊奈かっぺい」氏との対談の中から生まれたという津軽弁によるJAZZアルバム「ジャズだが?ジャズだじゃ!」である。「My Favorite Things」、「Summertime」、「Fly Me To The Moon」、「Who Can I Turn To ?」など。津軽弁の響きがこれほど美しく、ジャズにマッチすることを認識させられた野心的な試みのアルバム。

「♪ バラに たもずがる 雨コの雫 ちゃぺ(子猫)のひげコど キガキガの星コ ・・・ (My Favorite Things) ♪」
「♪ 連でけって お月様さど 星コの中さ ほかの星コの春ぁ どしたらもだべ ・・・・(Fly Me To The Moon)」。 と、まあこんな具合ぇだがや。

ジャズだが?ジャズだじゃ!~津軽弁ジャズ~

伊藤君子 / ビデオアーツ・ミュージック



「伊藤君子 - My Favorite Things」

          
by knakano0311 | 2010-02-23 08:34 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

傍らにある秋

定年退職してから後の生活習慣で大きく変わったことのひとつに、自然をすごく身近に感じ、楽しめるようになったことがあげられよう。時間だけはたっぷりある、日々の平凡な生活の中で、その傍らにある自然を楽しめることを素直に喜びたい。そんな「傍らにある秋」、五題を・・・。

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毎日のウォーキング・コースの途中にあるため池のほとりには、もう薄の穂がいっぱい。このため池には、「おしどり」のつがいが何組か住みついていて、そのためバード・ウォッチングを楽しむシニア世代を時々見かけることがある。それにしても、日本の池などは、どこの行政も責任リスクを恐れ、殆どの水辺に住民が立ち入れないよう鉄条網を張り巡らしてあるのは悲しい。
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たまに行く大型スーパーマーケットの近くの池には、「ばん」の親子や「かいつぶり」が住みついている。そして、ここにもちゃんと鳥達が生きているかどうかを、毎日見に来ることを生活の日課にしているシニアの方がいるのだ。この日も、その方は、ほとりには萩が咲き乱れる池の中を楽しそうに囀りながら遊ぶ「ばん」を、眼を細めて見守っていた。

ばん;番偏に鳥。ツル目の鳥で大きさは鳩くらい。水辺に住み、よく泳ぎ、笑い声に似た鳴声をだす。

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秋から冬にかけて、子供達に工作をしてもらうための材料採集に近所の林に出かけた。「夜叉ぶし」、「どんぐり」、「松ぼっくり」がたくさん採集できた。これで当分、材料は間に合いそうだ。

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里山の木立にかこまれたカフェのウッド・デッキで、憩いながらコーヒーを飲む。まだ午後、日差しも強い木陰であるが、戸外は少し肌寒く感じるくらい。里山では、もう秋の気配も深まってきたのだ。こんなゆっくりと流れる時間を味わえるようになったのも定年後の楽しみ方の一つ。


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我が家近辺のたんぼや畑の畦には、この時期、どこ行っても彼岸花(曼珠沙華)が、紅い妖艶な花をつけている。彼岸花の根には毒があるらしく、モグラや野鼠を寄せ付けないようにするために、かっては農夫達が畦に植えたらしい。それが増えて、今ではすっかり秋の風景を形づくっているのだ。


ささやかであるが、いまのところ穏やかな日々が送ることができていることに、感謝・・・。

「山も谷もすべて受け入れたうえで人生を「グッドライフ」と考えたい」という人生への想いを歌ったバラード「The Good Life」を思い浮かべる。「アン・バートン」が歌う珠玉の「The Good Life」は、アルバム「ブルー・バートン/Blue Burton」から。

ブルー・バートン
アン・バートン ジャック・スコルズ ルイス・ヴァン・ダイク ピエ・ノールディク ジョン・エンゲルス / ソニーミュージックエンタテインメント
ISBN : B00005G4A3
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by knakano0311 | 2009-09-29 09:12 | 地域の中で・・・ | Trackback | Comments(0)