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大屋地爵士のJAZZYな生活

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理系人間のつぶやき

総選挙の歴史的勝利からほぼ1ヶ月、民主党政権が誕生してからほぼ半月が経過したが、いまのところ滑り出しは上々、新政権のやる気の本気度が感じられ、政権交代の実感が日増しにつのってきている。大量の新人議員の当選、大臣、副大臣、政務官の若返りなど、「世代交代」の特徴が注目を浴びているが、私は、もうひとつの特徴に注目したい。それは、わが国で初の「理系出身」の総理大臣が誕生したということである。鳩山新首相は東大工学部、スタンフォード大学工学部博士課程卒業という経歴。彼の専門は、OR(オペレーションズ・リサーチ/Operations Research)であったという。

このORは、高度な科学技術を持つ兵器でも、その運用面までを考慮しなければ、持てる能力を最大限に発揮することができないという、ハードだけではなくソフトの追求から生まれた学問であり、第二次世界大戦中のイギリスで発祥し、アメリカへ渡って花開いた学問。一般的にはあまり知られていないかもしれないが、さまざまな計画に際して、数学的・統計的モデル、アルゴリズムの利用などによって、その計画遂行が最も効率的になるよう決定したり、複雑なシステムの分析などにおける意思決定を支援、またその意思決定の根拠を他人に説明するために用いられるツールである。多分工学部の大学生は、今でも学ぶのではないだろうか、少なくとも私のときはそうであった。現在ORは、組織体(企業、非営利法人、自治体、政府、国際機関などすべて)の意思決定のための、合理的・科学的アプローチの技術として広く用いられている。

ここまで書けば、賢明な読者にはもうお分かりであろう、鳩山由紀夫氏には、その家系以外にも、政治を目指す十分な動機と背景があったのだ。そして総理就任後も、政策立案に積極的にORの考え方を取り入れようとしている様に、私には見える。例えば、「CO2削減目標25%」。温暖化とCO2の関係の論議はさておき、先進国に必要な削減目標とされる「25~40%」のうち、最低目標を日本の国際公約として設定し、経済成長、国民の負担、科学技術、予算など矛盾、対立するあらゆる要因を考えながら、公約した目標にたどり着くには、各省の壁をのりこえて、どういう政策を総動員したらいいのか、これからの挑戦を、OR的に淡々と開始したように思える。その政策の実効性、評価はもちろんこれからであるが、ステークス・ホルダーやみんなの意見を聞いて、いわゆる「落しどころ」を目標とした、自民政権などの従来手法とは全くちがうのだ。そんな手法では、ブレーク・スルーなどできないことは、技術者なら誰でも知っていることである。

そして、重要閣僚である副総理兼国家戦略担当に菅氏、官房長官にパナソニック出身の平野氏など理系出身者を起用したことも、初めてではないだろうか。中国では対称的に、胡国家主席、温首相始め、国家リーダーたちの殆どが 清華大学や北京大学などを出身の理系人材で占められている。もっとも、唯物史観というマルクス共産主義のテーゼからすれば、当たり前というべきかも知れないが・・・。とりあえずこの理系内閣期待はできそうである。

それにしても、女性、理系といい、人材活用からすれば、「文系男性偏重」で、アンバランスといえるほど日本は偏っていると思う。企業トップをみても、英国、ドイツ、フランスなど先進欧州諸国では、理系出身の社長が半数以上なのにくらべ、日本では3割に以下に留まるというデータもあるという。私が働いていた電機メーカーでも過去理系出身の社長はたった一人、それも先代会長の姻戚という括弧がついていた。中央官庁でも上級国家公務員試験の合格者の55%が技官(理系)であるのに対し、局長では、13%、トップの次官ではたったの3%しか理系人材がいないのだという。なんとなく「トップは文系」という不文律や掟を感じてしまうのだが・・・。

勿論、理系人間側にも問題点があるのは言うまでもない。口下手、人付き合いが下手、営業的センスがない、理屈っぽく融通が利かない、狭い専門領域にのめりこむ、大局的な経営観がない・・・・などなどよく言われること。しかし、しかし、それは本当だろうか。そういう傾向があることは否定しないが、誰かが貼ったレッテルにすぎないのではないだろうか。これからの「日本の再生、世界への貢献」のための、極めて重要なキーワードの一つは、間違いなく「技術」である。行き過ぎた投機資本主義をもたらした「金融」は、価値ある「技術」を創造するためにあるのである。「金融立国」などという発想は、生産活動より金融活動を価値として優先させ、マネーゲームに精を出し、他国の汗水たらした生産活動がもたらす富の上前をはねるという極めて驕った発想である。企業の最終の目的は利益追求ではなく社会貢献である。ましてや政治の目的は国民を豊かにすることである。そして、まちがっても「金融工学」などという、まやかしの学問、技術をもって、「金融立国」などという間違った方向に、この国を二度と導かせないためにも、文系だけでなく、頑固でぶれない理系の国家指導者も必要であり、理系の有権者の自覚がそれを可能にするのであると思う。今ふたたびの「技術立国」、「プロジェクトX」のために、若き世代の理系人間の奮起や教育・育成を期待したいところである。
かっての理系人間のつぶやきが、いささか冗舌に過ぎたようである・・・。


「♪ もしも僕がキングになれたら、一日だけでも君をクイーンにするよ 我々の王国では友愛が全てを支配するんだ もし世界を変えられたらね ・・♪」と歌う「エリック・クラプトン」の大ヒット曲「Change The World」。この歌はもともと無名のカントリー・ソングであったが、突然天才になってしまった男の恋愛を描いた、ジョン・トラボルタ主演の映画「フェノミナン」でテーマ曲としてクラプトンが歌ったため一躍有名になった。その歌詞は、まるで鳩山夫妻のためにあるようにも思える歌である。

チェンジ・ザ・ワールド

エリック・クラプトン / ワーナーミュージック・ジャパン



「Eric Clapton/Change the world」

          
by knakano0311 | 2009-10-01 09:13 | 想うことなど・・・ | Trackback(1) | Comments(0)

JAZZ的トリビア(9) ~ 総理大臣は何を歌ったか ~

次期総理の座を確実にしている民主党代表・鳩山由紀夫氏。その夫人「幸(みゆき)」さんは元タカラジェンヌであり、夫婦でオペラなどに参加し、歌っている映像がTVで紹介されているが、幸さんの歌唱力は結構たいしたものであることが、映像からわかるし、そして由紀夫氏も音楽好きらしいこともうかがえる。ある記事からの転載ですが、由紀夫氏に関する音楽的トリビアを一つ紹介しましょう。

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鳩山代表が約20年前に“歌手デビュー”していたレコードがヤフーネットオークションに登場。4日に入札開始価格1000円で出品され、6日夜、3万5012円で落札された。
曲名は「Take HEART 翔びたて平和の鳩よ」。北海道室蘭市の歯科医、浅沼晃明さん(65)が作詞作曲し、1988年に限定約100枚を自費で制作。後援会関係者に寄贈した。

当時、趣味で音楽活動をする一方、鳩山代表の後援会にも所属。87年夏ごろ、衆院議員になって間もない鳩山代表から「“鳩山音頭”を作ろうと思っている」と相談を受けた。名門の出で、都会的な雰囲気を兼ね備えるだけに、音頭は似合わないと思い「イメージソングの方がいい」と提案した。曲はグループサウンズ風で、誰もが歌えるよう比較的狭い音域に仕上げた。レコーディングではすぐにOK。「だいぶ歌い込んでいるようでした」と振り返る。

「HEART」は「鳩」をかけた。曲名は訳すと「勇気づける」。浅沼さんは「この歌にスポットが当たる日が来るとは」と感慨深げ。「歌詞に込めた、みんなを幸せに導くという思いをぜひ実現してほしい」と願っている。
「09月07日付けのスポニチから」

3万5千円で落札するとは、物好きな御仁もいるものです。それはさておき、一国の総理大臣が音楽が好きであるということは大変いいことです。小泉元総理のプレスリー好きは有名、福田元総理はクラシック好き、安倍元総理は、ザ・ワイルドワンズの「思い出の渚」が好きなんてどこかで見た記憶があるが、さて麻生総理(現時点では)はというと残念ながら聴こえてきませんな。細田幹事長がピアノを弾いている映像を見た記憶もあるが・・・・。さて、時の人「鳩山」氏は氏のHPによると、クラシック音楽鑑賞となっている。やはり華麗なる一族、あの音羽御殿にはやはりクラシックがお似合いか。クリントン米国元大統領はSAXを演奏するし、ローリング・ストーンズのNYチャリティ公演をプロモートするほどのファンらしい。政治家とて人間、当然好きな音楽やアーティストはあるでしょう。JAZZ好きの日本の政治家もいるとは思いますが、さて・・・。

私が注目しているのは、むしろファースト・レディの方である。オバマ大統領夫人「ミシェル」さんはシカゴ出身であるからして、JAZZ、ブルースへの理解や関心が深いと思われるし、サルコジ仏大統領夫人の「カーラ・ブルーニ」さんは、イタリア出身、スーパーモデルを経て、人気シンガーソングライターとなった人。エリック・クラプトンやミック・ジャガーなどと浮名を流したともいわれるファーストレディ。わたしもファンでCDを持っているし、このブログでもとりあげたこともあるほど。(「異世界から舞い降りたミューズ(2)天のあたえた二物」、「おいおい、何してくれるんや!~今週の芸能ニュースから~」参照)
そして、鳩山由紀夫夫人「幸」さんは、かってタカラジェンヌというプロのミュージカル女優。TVでプロフィールを拝見する限り、かなり天衣無縫、自由闊達ながら芯が通った女性のようで、これならば世界のファースト・レディに十分対抗できる魅力的なキャラ。これは楽しみな展開になってきたぞ・・・。

では、フランス大統領令夫人のアルバムを謹んで・・・。

ケルカン・マ・ディ ~ 風のうわさ
カーラ・ブルーニ / V2レコーズジャパン/コロムビアミュージックエンタテインメント
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by knakano0311 | 2009-09-12 13:45 | JAZZ的トリビア | Trackback | Comments(0)