人気ブログランキング |

大屋地爵士のJAZZYな生活

タグ:I'm a Fool to Want You ( 3 ) タグの人気記事

木の葉が舞う

b0102572_17115178.jpg

b0102572_17121114.jpg

さあっと風が吹いてくる。汗ばんできた顔に心地よい。「クヌギ(櫟、椚、橡)」の林から一斉に枯れ葉が降り始める。「クヌギ」の葉は細長く、葉の縁は鋸状に波打ち、葉脈の先端は棘状の突起となって突出する。そんな形状のためか、「クヌギ」の葉は、風で一旦舞い上がると、くるくると回転し、なかなか落ちてこない。たくさんの葉が青空を背景に、一斉に回転する様は、それは美しく見事である。そんな光景を見ながら、今日も窯木づくりに精を出す。

b0102572_17353156.jpg

さて、今宵のお久しぶり女性歌手は、「ロビン·マッケル/Robin Mckelle」。1976年米国ニューヨーク州ロチェスター生まれ。「ニーナ・シモン/Nina Simone」と「グラディス・ナイト/Gladys Knight」を聴いて育ったという。マイアミ大学とバークリー音楽院でジャズを学び、1999年に「ロンドン・ポップス楽団」のステージでデビュー。2004年には、これまで、「ジェーン・モンハイト/Jane Monheit」(1998年)、「ロバータ・ガンバリーニ/Roberta Gambarini」(1998年)などの歌姫達を生み出した、「セロニアス・モンク・ジャズ・コンペティション/2004 Thelonious Monk International Jazz Vocals Competition」で、「グレッチェン・パーラート/Gretchen Parlato」、「ケリーリー・エヴァンス/Kellylee Evans」と並んで入賞。2006年のデビュー作、「イントロデューシング/Introducing Robin Mckelle」は、ビルボード誌のジャズ・チャートで第6位まで上がるなど、本格的なジャズ歌手として、「サラ・ヴォーンの再来」とまで言われたそうだ。

ビッグ・バンドを従えて、素直に小気味よくスィングする歌唱は気持ちよい。声はややハスキーであるが、デビュー盤とは思えないほど堂々としたもの。「モンク・ジャズ・コンペ」入賞の実績は伊達ではなさそう。

Introducing Robin Mckelle

Robin Mckelle / Cheap Lullaby


 
お馴染みのスタンダードから2曲、「Bei Mir Bist Du Schon (素敵なあなた)」、「Come Rain or Come Shine (降っても晴れても)」。

「Robin Mckelle - Bei Mir Bist Du Schon」

          

「Come Rain or Come Shine - ROBIN McKELLE」

          

デビュー作以後、ほとんど耳にすることはなかったが、調べてみると、2010年のアルバム、「Mess Around」ではソウル・ジャズを披露し、新たな魅力を発揮。2012年には、ソウル・バンド、「ザ・フライトーンズ/The Flytones」を結成し、アルバム「ソウル・フラワー/Soul Flower」をリリースしている。

ソウル・フラワー

ロビン・マッケル&フライトーンズ / SPACE SHOWER MUSIC



「フランク・シナトラ/Frank Sinatra」、「ビリー・ホリディ/Billie Holiday」、「チェット・ベイカー/Chet Baker」などの名唱で知られる「I'm a fool to want you」。いや、なかなかいい ・・・。

「Robin McKelle & The Flytones - I'm a fool to want you」

          




 
by knakano0311 | 2014-11-28 13:31 | 炭焼き小屋から | Trackback | Comments(0)

舞い遊ぶ ・・・

b0102572_1617542.jpg


舞い遊ぶ色鮮やかな訪問者。我が家の「ゼラニウム」にやってきた「アゲハチョウ/揚羽蝶」。我が家だけではないのだが、羽化の季節を迎えたのであろう、この時期になると多くの蝶が家々の庭で舞い遊んでいる。遊びの山では、「テングチョウ/天狗蝶」の大乱舞を見たばかりである。

やはり一際目立つのが、この「アゲハチョウ」と「クロアゲハ/黒揚羽」。この日は、番(つがい)の「アゲハチョウ」が、結構長い時間舞い遊んでは、帰っていった。遊びの山は、国蝶「オオムラサキ/大紫」が羽化する季節なのだが、いまだ見ていない ・・・。

b0102572_22214452.jpg

さて、引っ張り出してきては聴いている、1970年代、80年代、LP時代最後の頃の女性ジャズ・シンガー、今宵のシンガーは、「シェイラ(シーラ)・ジョーダン/Sheila Jordan」。名前から想像できるかもしれませんが、ピアニストの「デューク・ジョーダン/Duke Jordan」の元夫人で、白人女性ジャズ・ボーカリスト。

1928年ミシガン州デトロイト生まれ。1941年に地元のジャズクラブでピアノを弾き、歌を唄い、セミプロとしての活動を始めたという。この時期に共演した「チャーリー・パーカー/Charles Parker」の音楽に大きな影響を受けた。1951年、ニューヨークに活動の場を移し、音楽理論を学んだのち、1952年、「チャーリー・パーカー」のグループのメンバーでピアニストの「デューク・ジョーダン/Duke Jordan」と結婚する。その後、「グリニッジ・ビレッジ」を中心に様々なジャズ・クラブで演奏やセッションを重ね、1970年代初め頃からは、その後長年にわたって共演を重ねるピアニスト、「スティーブ・キューン/Steve Kuhn」とのデュオの演奏を始める。

b0102572_10305573.jpg

彼女は、ビー・バップ時代のジャズをベースに、現代のモダン・ジャズなスタイルも取り入れ、ヴォーカルを楽器のように自在にスキャットでインプロヴィゼーションさせるジャズ・ヴォーカリストとして伝説的な存在になっているといっていい。まだ現役バリバリらしく、2008年には、80歳を記念してバースディ・ライブを行い、驚くなかれ、ピアノトリオをバックに新しいアルバムをリリースしている。御年86歳。まさにレジェンドリー・ジャズ・シンガー、「シーラ・ジョーダン」。(拙ブログ「杉本好夫デジタル版画展」 から再録

Winter Sunshine

Sheila Jordan / Justin Time Records



芸術肌の伝説的シンガーが、ブルーノートに残した「幻の・・・」といわれたアルバムの復刻盤が、「チャーリー・パーカー」に心酔していた初期の傑作といわれる「Portrait of Sheila Jordan」である。

Portrait of Sheila Jordan

Sheila Jordan / Blue Note Records



私が発症する「女性ボーカル特定曲衝動買い症候群」の1曲で、「ビリー・ホリディ/Billie Holiday」の名唱で知られる「I'm a fool to want you」を。ビリーとはまた一味違う、揺れる切なさが伝わってくる絶品のバラード。

「Sheila Jordan - I'm A Fool To Want You」

          
by knakano0311 | 2014-06-19 16:44 | 音楽的生活 | Trackback | Comments(0)

60歳過ぎたら聴きたい歌(41) ~ I'm A Fool To Want You ~

b0102572_13451792.jpg
もう遥かな昔になるが、二十代の頃、初めて深く心が傷ついたとき、一晩中、同じ歌を何回も聴いていた記憶がある。なんの歌だったかは、もう記憶の底に沈んでしまって、もはや思い出せないのですが・・。貧乏だったが、まだ青くて若くて多感で、夢や野心があって、傷つけることも、傷つくことも恐れていなかったが、あの時の、ただただ切なかった自分を、想いだして懐かしむために、今でもときどき秋の夜更けなどに聴く歌がある。その歌は、「チェット・ベイカー/Chet Baker」が歌う「I'm a fool to want you」。

この歌は、ジョエル・S・ヘロンが作曲し、ジャック・ウルフとフランク・シナトラが作詞したもので、1951年に「フランク・シナトラ」が歌って発表され、ヒットしたスタンダード曲。

【 I'm a fool to want you 】 作詞;Jack Wolf & Frank Sinatra 作曲;Joel Herron

「♪ I'm a fool to want you
   I'm a fool to want you
   To want a love that can't be true
   A love that's there for others too

   I'm a fool to hold you
   Such a fool to hold you
   To seek a kiss not mine alone
   To share a kiss the devil has known

   Time and time again I said I'd leave you
   Time and time again I went away
   Then would come the time when I would need you
   And once again these words I'd have to say

   I'm a fool to want you
   Pity me, I need you
   I know it's wrong
   It must be wrong
   But right or wrong
   I can't get along
   Without you    ♪」

「♪ こんなに君を恋焦がれるなんて愚かな僕
   そう、君を求める愚か者さ
   決して実を結ぶことがない恋を求めるなんて
   他のだれかを愛しているかも知れない君に恋するなんて   

   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

   こんなに君を恋焦がれるなんて愚かな僕
   こんなに君を必要とする僕を哀れんでくれよ
   間違っているのはわかっているさ、きっと間違っているに違いないよ
   しかし、正しいにせよ、間違っているにせよ
   僕は君なしでは生きていけないんだ・・・    ♪」

b0102572_17321420.jpg

あの傷ついた二十代のとき、この歌を知っていれば、きっと一晩中、聴きつづけていたに違いない。トランペッターにして恋唄唄い、「チェット・ベイカー」の「Love song」というアルバムに収録されている「I'm a fool to want you」。ホテルの窓から転落して死ぬ2年前の1986年、アムステルダムでの録音である。生涯麻薬と酒から脱却することができなかった破滅的白人JAZZマンの代表格みたいな男だが、その声のもつ毒に痺れ、その毒が今でも後遺症のように私には残っているようだ。だから、いまだにこの歌は私を泣かす。辺見庸は、月刊「プレイボーイ」誌2008年8月号でチェットの歌う、「I'm a fool to want you」についてこんな風に語っている。

「老残のチェットが血涙をしぼるようにうたい、吹くとき、もらい泣きをしない者がいるとしたら、たしかに人非人にちがいない。・・・・ここに疲れや苦渋があっても、感傷はない。更正の意欲も生きなおす気もない。だからたとえようもなく切なく、深いのである。そのようにうたい、吹くようになるまで、チェットは五十数年を要し、そのように聴けるようになるまで、私は私でほぼ六十年の徒労を必要としたということだ。・・・・ 徹底した落伍者の眼の色と声質は、たいがいはほとんど耐えがたいほど下卑ているけれど、しかし、成功者や更正者たちのそれにくらべて、はるかに深い奥行きがあり、ときに神性さえおびるということなのだ。」

ラヴ・ソング

チェット・ベイカー / BMG JAPAN



もう晩年のチェット。1987年というから死の1年前。老残と鬼気と神聖とが表裏一体になって迫る ・・・・。
「Chet Baker - I'm a Fool to Want You (Paris,November,1987)」  Film:"Chet's Romance" by Bertrand Fèvre.

          

この「I'm a fool to want you」を聴いたら「鳥肌もの」という、もう一枚のアルバムがある。「ビリー・ホリディ」。アルバムは「レディ・イン・サテン」。このアルバムも、亡くなる前年の1958年の録音。体はぼろぼろで、声は衰え痛々しいほどだが、気力をふり絞って歌う。これはもう執念としかいいようがない。死を目前した超新星のような一瞬の輝きか残照か。しかし、「恋は愚かというけれど」という邦題では、この歌の持つ深いせつなさや哀しみは表わせない。

レディ・イン・サテン+4

ビリー・ホリデイ / ソニーレコード



「Billie Holiday- I'm a fool to want you」

          
by knakano0311 | 2009-09-15 09:37 | 60歳過ぎたら聴きたい歌 | Trackback | Comments(0)